2019年5月18日のフジテレビ開局60周年のスペシャルドラマは、長澤まさみさん主演のドラマ『コンフィデンスマンJP 運勢編』です。
映画『コンフィデンスマンJP ロマンス編』が2019年5月17日に公開されました。
こちらは映画の『コンフィデンスマンJP 運勢編』の後日談に当たります。
こちらの記事ではドラマ『コンフィデンスマンJP 運勢編』のネタバレ感想とあらすじを第1話から最終回まで更新していきます!
「コンフィデンスマンJP/運勢編」あらすじやネタバレと感想
「コンフィデンスマンJP/運勢編」あらすじ
コンフィデンスマン=信用詐欺師のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)は、宇宙に行きたいと切実に願うアプリ開発会社の社長・松崎(船越英一郎)を巧みにだまし、大金をせしめる。だがボクちゃんは、「今回はまれにみるひどい作戦だった」とダー子を責め、詐欺師を辞めると言い出す。いつもたまたまついているだけ、とボクちゃんから言われたダー子は、幸運の女神に守られている、と返すが……。
そんなダー子が、新たなターゲットとして狙いを定めたのは投資家の阿久津晃(北村一輝)。阿久津は投資家とは名ばかりの闇金業者で、賭けポーカーの元締としても暗躍し、債務者をギャンブル漬けにするなど、卑劣な手口で稼ぐ危ない男だった。ボクちゃんとリチャードは、相手が悪いと反対した。しかしダー子が耳を貸すはずもなく、なかば強引にボクちゃんたちを巻き込むと、証券マンを装い、犯罪がらみの現金を洗浄するといって阿久津に接触する。だが、ダー子たちの正体を見抜いていた阿久津に、用意した見せ金の5000万円をあっさり奪い取られてしまう。
リチャードの占いによれば、ダー子の運はこれから下がり続けるという。ダー子は、占いなんて迷信だと証明する、といっていくつかのターゲットを狙ったものの、信じられないような不運が続き、連戦連敗してしまう。それでも阿久津へのリベンジを諦めないダー子に呆れたボクちゃんとリチャードは、彼女の元を去ることに……。
ほどなくボクちゃんは、渡辺若葉(中山美穂)が社長を務める遺品整理会社『おもかげ』で働き始める。一方、海辺の町でサーフィンを楽しんでいたリチャードは、夫を亡くし、ひとりで中華料理店を切り盛りする韮山波子(広末涼子)に心をひかれていた。
ダー子は、弟子のモナコ(織田梨沙)をボクちゃんとリチャードのもとへ送り、阿久津へのリベンジに協力を求めた。しかし、ふたりから拒否されてしまったダー子は、五十嵐(小手伸也)とともに再び阿久津に挑むが……。
「コンフィデンスマンJP/運勢編」の感想やネタバレ
「コンフィデンスマンJP/運勢編」の感想
「コンフィデンスマンJP/運勢編」のネタバレ
(東出)東出 昌大です。
(小日向)小日向 文世です。
私たちが出演する映画
『コンフィデンスマンJP』が→
昨日 公開されました!
公開を記念して 今夜は 映画の
後日譚となる→
スペシャルドラマ
『コンフィデンスマンJP 運勢編』を→
お送りします。
(小日向)あいよ!
(小手)連ドラを見ていなかった
あなたも これだけ知ってれば→
大丈夫。
『コンフィデンスマンJP』は
長澤まさみ演じる→
天才詐欺師と その仲間たちが
世の中の…。
(小手)番組の最後には
すてきなプレゼントのお知らせも。
(小手)最後まで お見逃しなく。
(ダー子)「人生を支配するのは
運であり 英知にあらざるなり」
「マルクス・トゥッリウス・キケロ」
ご存じのように 宇宙には
陽子や電子といった高エネルギー→
コズミックレイズが
飛び交ってますから→
電子回路を守るため シールドを
厚くしなければなりません。
(ボクちゃん)ですが 宇宙船は
軽い方がいいわけで→
現在 そのバランスを
試行錯誤しています。
(松崎)ふーん 興味深いね。
(松崎)で 君たちは
いつ ロスに戻るの?
あしたです。
イーサンに 尻たたかれてるんで。
ヘヘヘ 正月休みも
へったくれもないね。
でも スペースインフィニット社で君たちみたいな→
若い日本人エンジニアが
働いてるってのは→
僕も誇らしいよ。
頑張れ。 ヘヘッ。
(せきばらい)
(松崎)ところでさ→
例の件なんだけど
ぶっちゃけ どんな感じ?
僕 選ばれそう?
僕らは 技術職なんで→
そっちの情報は…。
でも 何か聞いてるでしょ?
では 率直に申し上げます。
ヘイ ヘイ!
隠してもしょうがないわ。
現時点のリストでは
松崎社長の順位は→
ドバイのオマール
タイのチャチャナティップに次いで→
3番目です。
3番?
僕 1番に行きたいんだよね。
最初じゃないと意味がないの。
イーサンが決めることですし。
ご存じのとおり
彼は ワンマンなので。
(松崎)金なら払うよ。
あっ とはいえ そうか…。
イーサンほどの大富豪じゃ
接待も 心付けも 通じないか…。
イーサンは 確かに大富豪です。
松崎社長に負けず劣らずの。
ですが 決して
他の社員は そうではありません。
(飲み込む音)
(松崎)例えば?
航空電子工学部門のトップ
リチャード・ホー。
確かに 彼の言うことなら
イーサンも耳を貸すだろう。
日本に招待してみては?
娘さんが アニオタなんです。
ほう…。
(モナコ)Oh my gosh!
(リチャード)
松崎さん どうも ありがとう。
いいんですよ。
『あんたの名前は。』の
磐梯 実監督は→
僕の友達ですから。
アンド リチャード。
いいな
私も宇宙に行ってみたいなぁ。
しかし 本当に
松崎さんが選ばれるとはね。
お礼に さらに 100万ドル
振り込んでくれたよ。
私にも
感謝の電話が かかってくるわ。
本当に いい人。
ダー子 リチャード…。
僕はぁ もう やめるぅ!
今度こそ 本気だ!
今回は まれにみる
ひどい作戦だった。
うまくいったのが
不思議なぐらいだよ。
それを才能というのよ。
いつも→
たまたま ついてるだけだろ。
いつも ついてるって最高じゃない。
結局 人生は
ついてるか どうかよ。
私ったら…
幸運の神様に守られてるのね。
確かに 世の中には
ダー子さんのような→
強運の持ち主が存在するね。
そういう人には 何をやっても→
かなわないな。
運を愛し 運に愛された女!
超絶怒濤!
空前絶後の! ラッキーガール!
われこそはぁ!
やかましい! 幸運なんて
いつまでも続くわけ…。
大丈夫!!
心配しなくていいの。
私と組んでれば
うまくいくのよ ボクちゃん。
よしよしよし…。
お カワイイですねぇ!
わしゃしゃしゃしゃ!
ムツゴロウさんは やめろ!
とにかく 僕は 足を…。
目に見えるものが
真実とは限らない。
何が本当で 何が嘘か。
福引を引くと 必ずいらない景品が大当たりする僕は→
果たして
ついているのか いないのか。
「今日のラッキーアイテムは
カッパです」と言われた 私は→
いったい どうすればいいのか。
パワースポットの近くに住んでいる人は→
常に
パワーが みなぎっているのか。
真実は 神のみぞ知る。
(3人)コンフィデンスマンの世界へようこそ。
(ねじ屋)も… もう少しだけ
待っていただけないでしょうか?
(ねじ屋)必ず!
必ず お返ししますので!
(阿久津)いくらでも待つよ 社長。
(ねじ屋)ホントですか?
(阿久津)あんたの工場は
世界一 精密な ねじを作ってる。→
ロケットにも使われるって
話じゃねえか。 ええ?
ハハハ 日本の宝だ。
(ねじ屋)ありがとうございます!
(阿久津)しかも ほれた女を
助けてやりたいっていう→
理由が気に入ったよ。
男ってのは→
女に
生かされてるようなもんだからな。
うん 分かる。
(ねじ屋)はい。
あんた カードは やるか?
(ねじ屋)カード?
ポーカーだよ。
少し稼がせてやるよ。
(ねじ屋)オールイン。
コール。
(ねじ屋)神様 仏様 神様 仏様
神様 仏様 神様 仏様…。
(阿久津)
ツーペア ジャックと7。→
すまねえなぁ。→
ねじ屋 またオケラか。
ついてねえな。
今 どれぐらいなんだ?
(阿久津)マイナス 1,200万か。
貸してやるよ。
いいんですか?
(阿久津)さらに 元手も貸す。
もう少しやって 取り戻せ。
このままじゃ帰れねえだろ。
ありがとうございます。
(阿久津)ただ 担保は欲しいな。
お前の工場の株でいいよ。
(阿久津)ハハハハ…。
なぁに 形だけさ 大丈夫だよ。
ずーっと ついてるやつも
ずっと ついてないやつもいねえ。
運ってやつは 誰にでも
平等に回ってくるもんだ。
そうだろ?
ん!
ここの はんぺんは
いつ食べても最高!
(大将)お後 何にしましょう?
はんぺんと はんぺんと
はんぺん。
あと マヨネーズ!
マヨネーズで食べるの
勘弁してもらえませんかね?
固定概念に とらわれちゃ駄目。
他のお客さんにも
勧めた方が いいよ。
そういえば
最近 あの人 見ないね。
私と はんぺん 取り合いになる
常連さん。
ああ ねじ工場の社長ね。
今 何か 大変みたい。
大変って?
(大将)昔から
だらしないとこあって→
悪い筋から 金借りたみたい。
で 工場 取られたって。
あら 興味深し。
(マヨネーズを出す音)
食べてみ。
人生に悩んでいます。
今のままでは いけないとは
分かってるんですけど→
自分に どういう仕事が
向いてるのか…。
僕は これから どうやって
生きていけばいいのか…。
うわ!
何?
いや…。
え。
あっちゃ…。
ええ!
外
外
またまた いいオサカナ
見つけちゃったのよ。
今週の第1位は。
ジャカジャカジャカ… ジャン!
投資家 阿久津 晃 8643点。
ジャジャジャジャーン!
えー 阿久津 晃さんで
ございますけれども→
投資家とは名ばかりの
闇金でございます。
賭けポーカーの元締もやってらして…。ダー子。
あたくしも この方は…。
ダー子。
黒柳さーん!
今回は やめといた方が…。
とかなんとか言って→
結局は やるんでしょ!
ねっ? リチャード。
私も 今回は
やめといた方がいい気が…。
何で?
相手が悪い。
阿久津 晃は 裏社会では有名だ。
債務者をギャンブル漬けにし→
自殺に追い込んで
保険金を手にしたり→
女の子を裏業界に斡旋したり…。
そう!
日本が誇る 町工場の社長さんも
工場 取られちゃった。
《阿久津さーん!》
ひどいやつよ。
だからこそ!
私たちが釣り上げるんでしょ。
うん… そうだね。
狙いは?
金庫の現金 3億円。
ハァ… 今回で 最後にする。
耳にオクトパス!
で?
要するに?
要するに→
世の中には 使えない金が
たくさんあるということです。
犯罪絡みの現金です。
使えなければ ただの紙くず。
持ち主は 現金洗浄してくれる人を探しています。
たとえ 半額になっても。
資金を提供していただければ→
われわれが それを証券化し
海外転売を繰り返した後→
危ない現金の持ち主に
高値で売りつけます。
要するに…。
俺の金が 倍になるってことだ。
(ボクちゃん・ダー子)
そういうことです!
ご迷惑をお掛けすることは
ありません。
こんな確実な
ギャンブルは ありません。
おい。
(阿久津)5,000万ばかり入ってる。
任せるよ。
(2人)ありがとうございます!
2,000万。
2,000万だ。
これに 私の1,000万を足して…。
5,000万の出来上がりっと。
何で 僕とリチャードは
2,000万ずつで→
お前は 1,000万なんだよ。
5は… 3で割り切れないからよ。
大丈夫?
ダー子さん
今回は 5,000万の収穫で→
満足しておくという選択肢も…。
賛成。
却下!
味を占めれば 次は 必ず
金庫の3億を持ってくる。
シッシッシッシッシ!
2人とも
何が そんなに心配なのさ?
実はね ダー子さん
笑わないで聞いてほしいんだが…。
来た。
ご足労いただき
ありがとうございます。
早速ですが こちら
お預けいただいた 5,000万円→
お返しします。
そして これが→
今回の阿久津さまの
もうけ分です。
(阿久津)ハハハハ
こんなに簡単に倍になるとはな。
信頼に足る方にのみ
声を掛けさせていただいてます。
われわれは ついてますね。
よく言われるよ。
俺は 強運の持ち主だって。
あくせく働くわけでもなく
ただ好きなことをして→
もうけ話が
勝手に転がり込んでくる。
今回のように。
あいつは 周りの運気を→
吸い取ってんだなんて
言うやつもいるよ。
阿久津さまが
運に恵まれているのは→
普段の行いが良いからでしょう。
まあまあまあ
そういうことにしておくか。
またのお取引を
お待ちしております。
いや もう やめとくよ。
(2人)えっ!?
金に執着すると
ろくなことはない。
代わりに 俺の友達 紹介してやる。
阿久津さまのお友達でしたら
大歓迎ですが…。
気の毒なやつでな
手助けしてやりたいんだよ。
といいますと?
やつは 大のワイン好き。
1年ほど前に フランスから
何とかって高級ワイン→
大量に仕入れたんだと。
ところが 開けてみると
中身は 安物。
値も付けられないほどの。
薄めたジュースすら混じってたらしい。
仲買人のソムリエは
音信不通だ。→
そう 詐欺だったんだ。
そのソムリエを見つけだして
殺すって息巻いてるよ。
おいおい 逃げられねえぞ こら!
5,000万 ありがとよ
詐欺師の皆さん。 ハハハハ。
どうして 前に釣り上げたやつと
友達だって…。
知らなかったんだから
しょうがないでしょ!
5,000万 タダで
くれてやったんだぞ!
取り返せばいいじゃんかさ!
どうやって!?
こっちの正体 バレてんだ!
いくらでも手はある。
例えば…。
何も思い付かないじゃないか!
何かあるわよ!
どうかな… 阿久津は
われわれより一枚上手。
想定以上の強敵だ。
今回は→
たまたま 彼が ついてただけよ。
周りの運を吸い取る強運の持ち主。それ以上の強敵がいるかい?
私だって 超絶怒濤の
ラッキーガールですから!
それが問題だ。
何やってるの?
香港で 占い師の役を
やってもらったろ?
以来 私も はまってね。
何度やってみても結果は 同じ。
最悪だ。
ダー子さん 君の運勢だよ。
私?
君の運は 今 転換期にあり
これから下がり続ける。
実は 僕も
手相を見てもらったんだ。
何て言われたと思う?
「身近に 災いを呼ぶ者がいる」
「関われば 巻き込まれ…」
ハッ! ハハハハ…。
何をナーバスに
なってるかと思ったら占いですか。
どこの少女漫画だ。
占いなんてね
いい結果だけ信じてればいいの。
景気づけに コザカナ釣りするよ。
迷信だって 証明してあげる。
こちら 世界に50台しかない
限定モデルとなります。
彼女さん ルーフを開けて
ベイブリッジを走ったら→
気持ちいいですよ!
パパ これがいい。
うん。
では こちらに→
サインをお願いします。
(女性)パパ?
お客さま? お… お客さま!?
心臓発作だ。
パパ! サインしてからにして!
800万あれば
票を まとめられるそうです。
あの票田を押さえれば
当選は 間違いありません。
政治家なんて 当選しなけりゃ
ただの人ですからね。
何か?
(政治家)似てるんだ…。
別れた妻に。 私に政治家になれと
背中を押してくれた妻だ!
金で票を買うなんて
僕は 汚れちまった!→
ああ!
一見 ただの古い洋館に見えますが実は イギリスの高名な建築家→
チャールズ・チャドウィックの
手によるものです。
歴史的にも
非常に価値のある建物で→
当時の技術の粋を集めて
造られたものといえます。
社長には このような→
文化の薫り高いお住まいが
お似合いかと。
気に入ったわ。
この家 買わせていただ…。
≪(ごう音)
≪(爆発音)
(一同)うわああ!!
(一同のせき)
何だ? 何なんだ!?
いったい 何が起きた?
い… 家が!
外(アナウンサー)鎌倉に飛来した隕石は
直径2.5m。→
民家を直撃し 大破させましたが→
幸いにも 人は住んでおらず
けが人もいません。
極まったね。
確定だ。
ダー子 お前は 運を失った。
阿久津に吸い取られたんだ。
アホらしぃー。
占いは 侮れないよ。
人類が太古の昔から
積み重ねてきた英知ともいえる。
現に 君が お取り寄せした
新鮮な オイスターをつまみ食いした→
バトラーは ああなってる。
うっ…。
ああ…。
あたったの?
ダー子 お前 この間 喫茶店で
占い引いてたろ。
あの結果 どうだった?
忘れたわよ。 とっくに捨てたし。
何で あんたが持ってんのよ。
大凶じゃないか!
「疫病神 来たり。 万事 災いあり。
欲出せば 必ず身を滅ぼす」
「底に堕ちぬ限り浮上せず」
こんな救いようのない占い結果
初めて見たよ。
禍福は あざなえる縄のごとし。
名人 天才と うたわれた詐欺師が
運に見放された途端→
地獄へ転落した例は
枚挙にいとまがない。
お前は 今まで
運に恵まれ過ぎていた。
その反動が来たんだ。
しばらく息を潜めていた方がいい。
いずれ また 運が戻ってくるさ。
おはらいするとか→
滝に打たれるとかして
おとなしくしてろ。
阿久津に5,000万 取られたままよ。諦めろ。 たかが金だ。
負けっぱなしで
泣き寝入りしろっての?
阿久津に運を取られたんなら
取り返すまでよ。
「欲出せば 必ず身を滅ぼす。
底に堕ちぬ限り 浮上せず」
そんなことしたら 全てを失って
牢屋行きか…。
下手したら あの世行きだよ。
ダー子さんのために
言ってるんだよ。
分かったわよ。
分かってくれた?
あなたたちが
ヘタレだってことがね。
ダー子…。
牢屋だろうが あの世だろうが→
そんなもん この稼業
始めたときから 覚悟してるわい!
臆病者に用はないわ。
さっさと出ていきな。
そうするよ。
巻き込まれるのは ごめんだ。
一人で 破滅しろ。
子猫も 誰一人
巻き込むべきではないな。
モナコだって もっての外だよ。
薄情者! 冷凍人間!
ヘタレ爬虫類!
悪口が独特すぎて 入ってこない。
解散よ 解散!
もっとも 私たちは もともと→
仲間でも 何でもない。
いまさら
解散もへったくれもないわ!
でも あえて言う。
解散!
≪(ドアの開閉音)
辞めたきゃ 辞めていいわよ。
≪(ドアの開閉音)
うおっ!
ほとほと愛想が尽きた。
心配ないさ。 彼女も諦めるよ
手はないんだから。
僕は 職を探す。
リチャードも引退しなよ。
田舎で 悠々自適というのも
悪くないとは思っててね。
元気で。
リチャードも。
(大将)あっ すいません 今日
もう はんぺん終わりなんですよ。
ついてないわ…。
大将は 運勢って信じる?
運勢? さあ どうでしょうね…。
あっ でも あの人は
信心深かったなぁ。
あの人?
例のねじ工場の社長。
(大将)これ 社長がくれたんですよ御利益あるからって。→
おかげで 今
商売やれてるんですかね。
社長さんは?
あれっきり行方不明。
音信不通。→
ことによると 今ごろ…。
いや やめましょう。
運がないわね あの人も。
お人よしなんだよね。
ここの近くにあった店の
女に ほれて 金 貢いで→
それから 借金するようになって
ギャンブル始めて。→
やりきれないねぇ。
人の良さに
つけ込むやつっているのよ。
いつも 最後のはんぺん
私に譲ってくれたのよね…。
《食べな》
モナコ お使い頼まれてくれる?
(モナコ)師匠に頼まれました。
(モナコ)
阿久津へのリベンジに協力して…。
何だかんだいっても どうせ 僕は
協力すると思ってやがる。
ふざけやがって。
ダー子に伝えとけ。
僕は お前の飼い犬じゃないって。
君も ダー子に関わるな。
やれやれ… あれほど モナコを
巻き込むなと言ったのに。
どこまで 往生際が悪いのか。
運を失った以上 どうやったって
失敗するのがオチなのに。
モナコ
ダー子さんと距離を置きなさい。
外(『ラジオ体操第一』)
(一同)おはようございます。
(若葉)元気よく!
こら あくびしない。
(若葉)おはようございます!
(一同)おはようございます。
(男性)自分では
何一つ 捨てられなくてね…。
分かります。
この家にある 全ての物に→
奥さまとの
思い出がおありでしょう。→
思い出は 胸に残り続けます。
永遠に。
このお着物は どうしましょうか?
ああ…
嫁入りしてきたときのものだ。→
これは 10年目の結婚記念日の…。
取っておきましょうか。
無理に手放すことありません。
物の価値は
値段じゃありませんから。
処分してください。
よろしいんですか?
断ち切らないと…
いつまでも つらいだけですから。
分かりました。
(男性の泣き声)
お芋ちゃん ふかしたわよ。
(一同)ありがとうございます。
(公太)うま。
ん?
あっ いや…。
僕は 家族の縁が薄かったので
社長や皆さんが…。
ごめんなさい。 僕の母親なんて
お年じゃないですよね。
いいのよ。 あなたたちは
私の息子。 この会社は 家族。→
この大口も 公太も
身寄りのない子たちよ。→
助け合わなきゃね。
この仕事は
とっても意味のある仕事なの。
これから ますます
必要とされるわ。
頼りにしてるわよ 次男坊。
はい。
どうも。
(男性)どうも。
オフショアで いい波だ。
こんにちは。
≪こんにちは。
こんにちは。
(波子)いらっしゃい。
今日は 何にします?
じゃあ 味噌ラーメンを。
はい。
味噌ラーメン 一丁!
ごひいきにしていただいて
ありがとうございます。
ここのラーメンは 波と戯れた後の冷えた体に 染み渡ります。
どちらからなんです?
東京です。
仕事をリタイアしましてね。
セカンドライフというやつですか。
うらやましい。
あちっ。
あっ…。
(波子)お待ち遠さま。
体が持たなくてね。
いや 若い女房をもらうのも
善しあしですよね。
夜は 十分に 睡眠をとらないと。
だって
寝かせてくれねえんだもん。
ワオ!
(五十嵐)なあに→
ポーカーに参加するのは
そう難しくない。→
常連とコネをつくればいい。→
場所は 阿久津の別荘だ。
私の患者でね
うどんチェーンの社長だ。
目がないもんで。
(五十嵐)
ルールは ドローポーカー。→
親は 持ち回り。 現金のみ。→
賭け金は 10万からで
上限はなし。→
オケラになったら 脱落。
(五十嵐)時には
最後の一人が総取りするまで→
何日でも続く
クレイジーなゲームだ。
いたのか 五十嵐!
いたさ。 君が呼んだんだろ?
スイートハニー。
そうよ! 私には→
五十嵐がいたのよ!
タララララン!
最初から
あなたと組めば よかったわ。
だませない相手なら
真っ向から勝負するまで。
阿久津から ポーカーで
5,000万 取り返すわよ。
任せとけ。
ポーカーを発明したのは→
俺の ひいじいさんなんだ。
で いつもの2人は?
いつもの2人って?
何といったかな…。
「ボ」が付くやつと
「リ」が付くやつだ。
そういえば バトラーもいないな。
記憶に ございませんわ!
時代は 五十嵐よ!
やっと分かってくれたんだね。
「二人のため 世界はあるの」
あっ…。
どうしたの? ダーリン。
けさ クロワッサンをかじったら
奥歯が 折れてね。
クロワッサンで折れるなんて…
何でかなぁ?
不思議ね。
(若葉)傷んでるものが多いですね。
値の付かない品ですから
うちの方で処分しましょうか?
(女性)お願いします。
やだ 私の絵本まで取ってある。
これ よく父が
読み聞かせしてくれた…。
残しておきましょうか。
お父さまとの思い出に。
状態もいいですし
一冊ぐらい手元に。 ねっ。
(女性)そうします。
携帯 携帯… どこやったっけな。
≪(若葉)どう? いいだろ。
(男性)3万ですね。
(若葉)はあ?
なめたこと
抜かしてんじゃないよ!
上物だよ。 この染めなんか
もう やってないんだ。
5万 出せ!
(男性)姉さんには かなわないな。
(若葉)で この古本の山が
値打ちなんだ。
川端に 三島。 どれも初版。
(男性)うわ
藤子作品の初版まである。
価値のない絵本 一冊
残してやったら→
泣いて喜んでたわ。
≪(物音)
どうしたの? こんな時間に。
そ… それらは
値が付かない品だったんですよね?
価値があるものだったんですか?
だったら お伝えしないと。
誰に?
持ち主にです。
持ち主は 亡くなってるわ。
今の持ち主は 引き取った私。
でも… ご遺族が。
やっと気持ちに整理をつけて
手放したものを→
蒸し返すなんて残酷でしょ。
でも…。
私は ご遺族に→
そんな酷なことしたくないわ。
あんたのボーナスになるんだから
黙っときゃいいんだよ。
私たちは 家族よ。
助け合いましょう。
(ドアの開く音)
ちょちょ… 待ってください!
こんな所に捨てたら
まずくないっすか?
(公太)捨ててるんじゃないっす
置いてるだけです。
いや でも…。
(公太)社長に言われてるんで。
(大口)チッ。
(公太)ストライク。
(男性)《断ち切らないと…
いつまでも つらいだけですから》
(女性)《よく父が
読み聞かせしてくれた…》
力を貸してくれないか?
釣り上げたい相手がいる。
こんにちは。
≪(波子)もう少し
何とか頑張ってみますので…。
(田島)人の好意は
素直に受けるもんだ。
(田島)じゃあ 波子さん
よーく考えといてくれ。
いらっしゃい。 すいません。
今の方は?
ええ…
ちょっとした お客さんです。
おびえているように見えたけど。
そんなこと…。
そんなこと…。
私でよければ
相談に乗りますよ。
(波子)夫が亡くなってから
分かったんです。
あの方から
お金を借りていたって。
どういう人なの?
田島さんっていう→
この辺りでは 昔から
実力者っていうんでしょうか…。
夫が愛した店なので
何とか頑張ってるんですけど…。
私のラーメン まずいでしょ?
そんなこと…。
分かってるんです。
夫のようには できないんです。
借金は どれくらい?
5,000万円ほど…。
息子さん?
このころは かわいかった…。
借金まみれのうちになんて
いたくないでしょ。
私も ついイライラして
ケンカが絶えなくなってしまって。
3年前 高校を辞めて
出ていったっきり 音信不通で。
田島さんに言われてるんです。
借金を帳消しにしてもいいって。
それは 自分の女になれと
言ってるんですよ。
こつこつ返しましょう。
返せない額じゃない。
そうでしょうか…。
この店が繁盛すれば。
無理です 私の腕じゃ…。
(店員)リチャードさん 頑張って!あいよ!
(中国語)
(中国語)
(五十嵐)阿久津は 手ごわい。→
賭場が やつのホームである以上
いかようにもできる。
当然 いかさまもしているだろうが見抜けない。→
だが…。→
見抜けない いかさまは
いかさまじゃない。
お互いにな。
さすがね。
この五十嵐に任せておけばいい。
でも 万が一 バレたら
殺されちゃうかも…。
君のためなら 喜んで。
ジュード・ロウに見えてきた…。
ああ あいつ 親戚。
あっ…。
お尻 どうかした?
いや… ここに来る途中→
ゴールデンレトリバーに
思いっ切り かまれてね。
すまない ちょび髭さん。
もう やらないと決めてたけど→
今回は どうしても許せなくて。
(ちょび髭)ダー子さんは?
あいつに関わっちゃ駄目だ!
それに→
それほどの相手じゃないんだ。
(ちょび髭)誰を釣り上げるんです?
渡辺 若葉。
実態は 暴力団関係者だった。
長年 大物の愛人をやって
今の商売を始めたらしい。
大口って無口なおじさんも
公太って若いのも その筋だ。
遺品のだまし取り
不当売買 不法投棄→
何でもこいの悪党だ。
若葉は 古美術の目利きで
それを悪用してる。
金も だいぶ
ため込んでるんですか?
おそらくね。 せめて
僕が 関わった人たちだけにでも→
遺品の正当な金額を
お返ししたい。
目標金額は?
1,000万。
それだと
餌代が かかりすぎでは?
もうけることが目的じゃない。
若葉の懐から→
1,000万 出させることができれば
それでいいんだ。
それまで 僕は
従順な従業員を演じるよ。
すいません。
この茶器 見せてください。
(店員)はい どうぞ。
(若葉)でかい家だから
何かあると思ったけど→
しみったれてるわね。
これも古いだけの安物よ。
(若葉)鍵が かかってる。
社長 大口さん
お茶でも どうですかって。
ああ そう。
由緒ある おうちのように
お見受けしますが…。
(男性)いえ うちは
大したことはないんです。
でも 祖父は 若いころ→
柏崎家の執事をしていたことが
あるって聞いてます。
柏崎家?
あの大財閥の?
御大は 飛行機を乗り回したとか→
庭で
ライオンを飼おうとしたとか。
その話が また面白くて。
大好きな じいちゃんでした。
書斎に すてきな文机が
ありましたよね?
あっ あの机は
置いといてください。
じいちゃんが
大事にしていたものなんで→
形見にします。 ただ 鍵が
どっかにいっちゃったんで→
何が入ってんだか
分かんないんですけどね。
そんなに
大事にされていたんですね。
≪(ふすまの開く音)
今日は どうも
ありがとうございました。
(若葉)どうも お世話さまでした。
(ちょび髭)皆さんも 今日は
どうも ありがとうございます。
(大口)読めますか?
(若葉)「清朝 青磁 茶器一式」→
「浪岡町 守山神社 裏」
「稲荷正面より 東に9歩 歩く
南に4歩 歩く」 フフフ。
ハァ ハァ ハァ…。
ここだ。
何なんすか? ここ。
入っちゃっていいんですか?
(若葉)「稲荷正面より
東に9歩 歩く 南に4歩 歩く」
1・2・3・4・5・6・7・8・9。
1・2・3・4!
ここ掘って!
(ボクちゃん・公太)はっ?
いいから掘って 早く!
(公太)何にもないっすよ。
(物音)
(大口)社長。
見せなさい!
(若葉)慎重にね。
キャ!
本物よ! 清朝の茶器。
高いものっすか?
200万は くだらないわ。
(公太)おお!
社長 これは いったい…。
(若葉)「金剛石 首飾り。
松元家方 裏」
行くわよ! 急いで 急いで!
(公太・大口)ハハハハ!
(若葉)やっぱり出た。
「金剛石 首飾り」
ダイヤモンドよ アハハ!
300万! いや もっといくわ!
社長 説明してください
この紙は 何なんですか?
柏崎御大といえば
戦前の大財閥 柏崎 嘉平のことよ。
(若葉)莫大な財産を持つ
大金持ちだったけど→
敗戦で 財閥解体後→
ほとんどの財産を
接収されてしまったの。→
でも 柏崎家の資産は ホントは
あんなもんじゃないって→
もっぱらの噂。 やっぱり!
GHQの目を盗んで→
ひそかに隠してたのよ。
ゆかりのある家々に。
隠し財産ってことですか!?
(若葉)そう。
その場所を記したのが→
この紙。
執事に託してたのよ。→
あの文机には
まだまだ 山のようにある!
みんな 喜びなさい。
あたしたち 大金持ちよー!
(公太・大口)おお!
(公太)マジすか!?
でも あの文机は
お孫さんが手放さないって。
あんな がらくた
金を積めば すぐ手放すわよ!
ですよね!
(クラクション)
(波子)ありがとうございます!
いや うまい!
こんな うまい担々麺 初めてだ。
(波子)お待ち遠さま。
グルメサイトに
載せてもいいですか?
どうぞ。 宣伝してください。
(客)こっちも 担々麺 3つ!
(波子)はい ただ今!
(波子)担々麺 3丁!
(中国語)
あっ お客さん?
順番 並んでね。
お客さん 順番 順番!
ああ…。
久々に ビールが うまい。
でも不思議。 陳さんが
有名な料理人だったなんて。
リタイアした
つもりだったんですが→
波子さんを見てたら
いてもたってもいられなくて。
自分の原点を思い出した気分です。
日本に来て
こういう小さな店から始めて→
がむしゃらに働いたなぁと。
あらためて分かりました。
私 厨房が好きなんだって。
私も こんなに楽しく働いたの
何年ぶりかしら。
へとへとですけどね。
もう年だわ。
まだまだ お若いです。
これからですよ。
陳さんだって。
遅いっすよ!
悪い 悪い。
子猫の皆さん ご苦労さま。
はい はい はい…。
人気店という火が
いったん ついてしまえば→
後は こっちのもんだから。
ありがとね!
やけに うれしそうっすね。
そうかい?
そんなことないだろ。
ハハッ。 はい はいはい。
何か?
友達が来たとボスに伝えて。
5,000万 もうけさせた
証券屋だと言えば 分かるわ。
(五十嵐)おやおや ご婦人の
来るような所じゃありませんぞ。
俺の知り合いだ。
(五十嵐)そうでしたか。 失礼。
お久しぶり。
荒野の決闘といったところか。
ルールぐらいは
知ってんだろうな? 姉ちゃん。
七並べなら 負け知らず。
ハハハハ… 手ごわそうだ。
小遣いは どれぐらいだ?
みんな 1,000万は
持ってきてるぞ。
1億あるわ。
(一同)おお…。
(阿久津)おい。
(部下)はい。
(阿久津)紹介しよう。
藪医者 広告屋 うどん屋だ。
どうも。
(広告屋)お手柔らかに。
よろしく。
彼女は 証券屋。 いや その前は
ソムリエだったらしい。
今は また違うんだろ?
何て呼んだらいい?
詐欺師でいいわ。
詐欺師だそうだ。
(阿久津)一人で
乗り込んでくるとは 気に入ったよ。
(阿久津)あとの2人 どうした?→
ぬぼーっとした若いのと
うさんくさい じじい。
そんな2人も いたわねぇ…。
興味ないわ。
ベット。
(藪医者)コール。
コール。
(阿久津)レイズ。
さらに レイズ。
3枚。
(五十嵐・藪医者・広告屋)チェック。
レイズ 100万だ。
レイズ 200万。
(五十嵐)大胆な お嬢さんだ。
ビギナーには ご祝儀をくれるのが礼儀じゃないかしら?
まあ 確かに。
(広告屋)そう言われたら→
仕方ないかなぁ。
(五十嵐)乗っかりましょう。
コール。
ツーペア クイーンと6。
こりゃ参った。
(広告屋)駄目だ やられた。
ありがとう。
すまない こっちもツーペアだ。
(阿久津)エースがあるんだ。
ここには 礼儀はないらしい。
(五十嵐)あのう… 私→
スリーカードです。
すみませんねぇ…。
いや… ハハハ。→
ハハハハ。
(ちょび髭)この文机を?
アンティークとしても
なかなか いいので→
買い取らせていただこうかと。
でも 祖父の形見なんで。
お気持ちは 分かってます。
なので→
10万円では いかがでしょうか?
じいちゃんが
本当に大事にしてたんです。
なら 20万で。
(ちょび髭)値段じゃないんですよ。
たとえ 100万だろうが
200万だろうが→
売る気は ないんです。
幾らなら手放しますか?
だから…。
仮に。 仮にです。
そりゃあ 1,000万とか言われたら
考えますけど…。
こんな がらくたに
1,000万なんて。 ねえ?
(公太)足元 見やがって!
さすがに 1,000万は ないですね。
諦めるしかないでしょう。
柏崎家の財産は
桁が 2つも3つも違うのよ!
そう考えれば 確かに 1,000万は
安い買い物かもしれませんが…。
絶対 手に入れてやる。
(ちょび髭)
ボクちゃん やられました!→
すぐ来てください!
(ちょび髭)油断してました!
ちょっと家を空けた隙に…。
まさか 盗むなんて…。→
すいませんでした!
何てやつらだ…。
それは どうしたんですか?
まずいですよ…。
盗みは まずいです!
盗み? 誰が何を盗んだのかな?
バレます。
お孫さんが通報したら…。
(若葉)彼は この帳面の存在を
知らない。
持ち主は 亡くなってるわ。
つまり 誰も知らない。→
ということは
何にも盗まれてないということ。→
でしょ?
大丈夫よ。
お母さんが守ってあげるから。
≪(車の走行音)
買い物帰りに たまたま会って
乗せてもらっただけ。
そういうときは
断った方がいいな。
そういうわけには いきません。
お金を借りてるんですから。
こつこつ返せば
文句はないはず…。
無理じゃないですか。
お客さんが来たのだって
初めの方だけで→
すぐ また元通り。
グルメサイトに
悪評が たくさん出た。
誰かが ネガティブキャンペーンをしてる。
それが 誰かは 明白でしょう。
この店をつぶして
あなたを手に入れるために…。
そうだとしたって 料理が本物ならお客さんは 離れていかないはず。
ごめんなさい。
こんなに
よくしてくださってるのに。
最低ね。
でも 陳さんは
ずっといてくれるわけじゃない。
いずれ 去っていく人だから。
田島さんのお話を
お受けするしか…。
ちょっとだけ 店を頼みます。
(阿久津)レイズだ。
降りるわ。
さらに レイズ 580万。
コール。 スリーカード。
フラッシュです。
何か すいませんね いや。
こんな ついてる日も
あるんですね ハハハハ…。
休憩だ。
何か どうも すいません
ホントに。
ありがとうございます。
じゃあ いただきます。→
ハハハハハハ…。
これも取って。 エヘヘヘ…。
おお おお おお…。
ハハハハハ。
ハァ… チクショー。
ちょび髭さん 撤収だ。
そこを引き払ってくれ。
僕は 茶器と首飾りを
回収してから消える。
それ どうする気?
(公太)まさか
身内に泥棒がいたとはね!
冗談じゃない
泥棒は そっちだろ!
それだって
あんたたちのものじゃない!
あんたたちは 亡くなった人たちの尊厳を踏みにじり→
ご遺族をだまして この仕事を→
真面目に やってる人たちのこともおとしめてるんだ!
僕は 辞める。
待ちなさい!
あんたの指図は 受けない!
(若葉)よかった… 大丈夫?→
ごめんなさいね 乱暴な子で。
許してやって。
お母さんが
お尻 ぺんぺんしといたから。
あなただって悪いのよ。
あんな ひどいこと言うから。
ケンカ両成敗。
こうやって 腹を割って
ぶつかり合って→
家族の絆は 深まっていくの。→
これからも助け合っていこうね。
うん… はい いい子。
これ あったかいミルクちゃん。
フゥ フゥ。
はい あーん…。
≪(公太)社長! ちょっと。
飲んでね。
ハァ… ああ…。
最悪だ…。
ありがとうございました。
≪(戸の開閉音)
黙って 受け取ってほしい。
5,000万ある。
いけません。
いいんだ もらってくれ。
駄目です こんなの。
波子さん。
これは 私が
やりたくて やってるんだ。
でも…。
私はね これまで 決して→
褒められた生き方を
してきていないんだよ。
せめて 人助けの まね事がしたい。
私のわがままを
聞き入れてほしい。
もし…。
もし 波子さんさえ よければ→
私は ずっと ここで…。
この店で あなたと…。
陳さん…。
ありがとう。
ありがとう。
あした 2人で返しに行こう。
まだ…。
駄目。
ハァ…。
(波子)「陳さん ごめんなさい」→
「私 陳さんの優しさが怖いの。
幸せすぎて 怖いの」→
「こんな幸せが続くはずない」→
「いつか なくなる幸せなら→
自分から
なくしてしまった方がいい」→
「そうでしょ?」→
「バカな女と 許してください」→
「陳さんと暮らした日々は
かけがえのない思い出です」
(鍵があく音)
(波子)「どうか ふさわしい人と
幸せになって」
(波子)「お金 ありがとう。 波子」
ハァ…。
哀れなものだなぁ。
リチャードともあろうものが。
な… 何ですか?
下から抜いたな。
(五十嵐)えっ?
カードは 上から順に配るんだ。
(五十嵐)あっ…。
お前は 今 下から抜いた。
(五十嵐)や… やだな ちゃんと→
上から配ってますよ!
(阿久津)おい。
うどん屋のカード 開け。
(部下)はい。
(藪医者)エースが 2枚。
で 次は 何を配ろうとしてた?
(五十嵐)いででで…!
エースだ。
(五十嵐)ぐ… 偶然ですよ!
今日の俺は つきすぎてるんだ。
いきなり エースが3枚なんて→
こんなことも あるんですね!
いや 参った! アハハハ!
(部下)おい。
ぐあっ!
誤解 誤解! 誤解だから!
(部下)何してる おら!
(五十嵐)落ち着いて!
いや 待って 待って…。
(部下)おらぁ!
(五十嵐)うぐっ!
あっ… う…。
(部下)座れ おら!
(阿久津)残念ながら
うどん屋のチップは 没収だ!
(藪医者)あのう… すまない。
私が紹介した人間が。
構わんさ。
没収したチップは
みんなで山分けだ。
さあ 続けよう。
(藪医者)いや…。
私は これで…。
今回は 何か
つきがなさそうだから。
俺も!
いや… 具合悪くなっちゃって。
どうする? 続けるか?
やっと 1対1の勝負ができるわ。
ヘヘッ。
おい。
姉ちゃん 1億ってところか。
うどん屋さんのおかげで→
振り出しに戻った。
俺も1億だ。
(阿久津)いい勝負が できそうだ。
何かしら いかさまをしてると
思ってたけど 結局 見抜けない。
そんなことしねえよ。
これは 運を楽しむゲームだろ。
運か…。
私ね とっても運がいい
人生だったのよ。
そんな感じだよ。
あなたに会うまでは。
ベットだ。
コール。
あなたを だますつもりが
だまされて→
それからというもの
何をやっても駄目。
占いも最悪。
だから あなたに勝って
取り戻したいの。
お金も運も。
(阿久津)そいつは どうかなぁ。→
ポーカーも人生も 同じだろ。
いいときも 悪いときもある。
悪いときは
じたばたしない方がいい。
運が巡ってきたら
大きく勝負する。
それが あなたの強運の秘訣?
さあ… どうだろうな。
ベット。
1,500万だ。
人生は 短いわ。
待ってなんかいられない。
負け戦だとしても
戦い続けるしかない。
オールインするわ。
2億 総取りか オケラか。
いいね。
コールだ。
姉ちゃん
やっぱ ついてないようだな。
(阿久津)
キングのスリーカードだ。
スリーカードと フルハウス→
どっちが強いんだっけ?
フッ…。
換金してちょうだい。
たくましい殿方に囲まれるのは
嫌いじゃないわ。
どんな楽しいこと
してくれるのかしら!
やめろ。
2億 持たせてやれ。
じゃあね。
(阿久津)
見事 5,000万 取り返したな。→
大したもんだ おめでとう!→
また いつでもおいで。
悔しくて 泣きたいのに
痩せ我慢してる男の顔って→
好きよ。
悔しい? 俺が? 何で?
別に 損もしちゃいないのに。
だって そうだろ。
その2億のうち
1億は お前の金だ。→
で 残りの1億のうち
半分は うどん屋たちのもの。
で 残りの5,000万が
俺の元手だったわけだが→
それも元はといえば
お前が くれたもんだ。
つまり 俺は 1円たりとも
取られちゃいない。→
あんたも取られた分を
取り返しただけ。
お互い プラマイゼロだ。→
フフフ… いや→
俺は あんたに
礼を言いたいぐらいだよ。→
こんなにゲームを楽しめたのは
久しぶりだよ。→
しかも 他人の金でな。
ハハハハ…。→
ありがとうよ。
金庫から 2億 持ってきなさい。
もう一勝負よ。
(阿久津)投資してほしい?→
どうせ また
ちんけな もうけ話だろ。
分かった 分かった
話は 聞いてやるよ。
ポーカーの最中だ。
また かける。
どいつも こいつも
金もうけしたがる。→
貧しいやつほど
金に執着する。→
ああ 哀れなもんだな。
あなたは 違うっていうの?
投資は 欲をかいたらできない。→
もっと もうけたい。
取られた分を取り返したい。
その執着が 判断を誤らせる。→
金への執着
物への執着 人への執着。→
そういうもんが 運気を
遠ざけるんじゃねえのかな?
後悔してんのか?
帰らなかったこと。
後悔は しない主義よ。
いい手が来たようだな。
どうやら 運が戻ってきたみたい。
御利益かしら。
あなたと私
どっちが本当の強運か→
はっきりさせましょう。
ハァ がっかりだね。→
運だの つきだの→
あんた そんなもん
本当に信じてんのか?
俺が 強運の持ち主だと
本当に思ってんのか?
がっかりだ…
侮辱された気分だよ。
お前は 俺には 絶対に勝てねえな。
せっかくだから 教えてやるよ。
世間から 俺が
強運の持ち主だと言われる理由。
がきのころは 貧乏でね。
親父の会社は つぶれる。
家は 火事になる。
仲間の悪事に巻き込まれて
学校は 退学。
ああ なんて ついてねえ
人生なんだと思ったよ。
グレて 裏社会に まっしぐらさ。
だが そこで出会った人が
教えてくれた。
ついてないやつなんて いない。
成功する秘訣は ただ一つ。
やるべきことをやる
それだけだって。
やるべきことを… やる?
有益な人脈をつくり
害をもたらすやつは 切り捨てる。
行動するときは
前もって情報を収集し→
あらゆる事態を想定して
用意周到な準備をする。
そうすりゃ負けることはない。
いいもうけ話も
自然と転がり込んでくる。
俺は 俺の手で
自分の人生を変えたんだ。→
そういう 当たり前のことが
できないやつが→
運だの つきだの
ほざくんだよ。→
お守り握って 神頼み?
ハッ… そういうのクズだよ。→
占いだの おみくじだの
そんなもん信じて 右往左往。→
ゴミみてえな連中ばっかりだよ。→
俺に運気を吸い取られるだ?→
冗談じゃねえや
てめえが やるべきこと→
やってねえだけなんだよ。→
そういうやつは 負けて当然。→
惨めな人生を送って
当然なんだよ。
それが人間よ。
(阿久津)フッ…。
不確かなものに すがりついて→
右往左往しながら
懸命に 前に進もうとする。
それが人間だわ。
(阿久津)
だから お前らは負け犬なんだよ。
(五十嵐)《誤解 誤解!》
ハハハ… 哀れだな。
その哀れな人間に
ひざまずきなさい。
フルハウス。
ロイヤルストレートフラッシュだ。
いかさまだ! どうやった!?
おい 落ち着けよ。
いかさまとは ひでえじゃねえか。
何を根拠に言うんだよ。→
えっ? うどん屋よりも→
はるかに 手先が器用な
詐欺師の姉ちゃんよ。
(阿久津)まあ あんたも
やるべきことは やったが→
十分では なかったな。
全部 お見通し…。
私より… あなたの方が→
用意周到だった…。
まあ そういうことだ。
あらゆる事態を想定しておく。→
例えば この別荘だって そうだ。
万が一のために
秘密の逃走経路を作ってある。
それに
危険が迫ってるときには→
警察内部の友達が
教えてくれることになってる。→
こういうふうに。
(阿久津)藪医者か 広告屋か→
まあ 誰だか知らねえが
タレコんだらしい。
達者でな。 詐欺師の姉ちゃん。
≪(足音)
一人で逃げろ!
駄目よ!
(刑事)動くな! 警察だ!
7時22分 単純賭博容疑。
現行犯逮捕だ。
子猫だろ?
こいつら 子猫だろ?
(五十嵐)ダー子ちゃん?
腹減ったよ…。
飯 くれよ。
(泣き声)
本当なの?
ダー子が捕まったって。
ポーカーの最中に
踏み込まれたらしい。
あのバカ…。
とにかく ここで待っててくれと
言われたんだが…。
ダー子。
ボクちゃん…。
リチャード…。
釈放されたのかい?
偽の身分証 持ってたから→
出来心の哀れなOLと思われて
こんこんと説教されて帰された。
(ボクちゃん・リチャード)よかった…。
でも 本物のお巡りさんって
やっぱり怖いね。
留置所も つらかったし…。
ご飯 少ないし
お菓子くれないし→
エロサイト見られないし。
だから言わんこっちゃない…。
ボクちゃんも ひどい顔ね。
ああ… ついてなくてさ。
かなり やられたよ。
リチャードは?
老いらくの恋心と→
詐欺師のプライドを
ズタズタにされて→
どん底の気分だ。
じゃあ 3人とも→
落ちるところまで
落ちたってことね。
ってことで
結果を見に行きますか。
ずいぶんと立ち直りが早いね。
さあ 吉と出たか 凶と出たか…。
レッツら ゴ!
どんな人格だよ…。
ヤマ!
ゴ!
目に見えるものが
真実とは限らない。
いまさら
解散も へったくれもないわ!
でも あえて言う。
解散!
うおっ!
うっ…。
てぇ…。
モナコ お使い頼まれてくれる?
≪(モナコ)失礼します!
ダー子さんの一番弟子 モナコ
お使いに行ってまいりました!
ご苦労。
エースケも ご苦労!
あむむむむ…
わんわんわんわんわん。
よーし よしよしよし…。
(エースケ)ワン!
調べ上げてきましたよ!
まず この写真の女ですが
名前は 渡辺 若葉。→
やはり
阿久津の昔の女みたいです。
今は 遺品整理の会社で
かなり あくどいことやってます。
1億くらいは
ため込んでいるっていう噂です。
よく調べてあるじゃん。
あと 面白いことが分かりました。
昔 ねじ屋さんが貢いでたっていう女ですけど→
どうも
プロのハニートラッパーですね。→
ラーメン屋やって
寂しいおじさん たらし込んで→
お金も もらって いつの間にか
消えちゃうっていう→
いわゆるヤドカリの手口です。
今は 海辺の町で 網 張ってます。
はい いただきました。
(モナコ)師匠に頼まれました。
阿久津へのリベンジに
協力して…。
何だかんだ言っても どうせ 僕は
協力すると思ってやがる。
ふざけやがって。
ダー子に伝えとけ→
僕は お前の飼い犬じゃないって。
君も ダー子に関わるな。
(テープを切る音)
やめろ。
阿久津に
ひどい目に遭わされた人が→
たくさん いるんですよ。
世界に誇る工場 だまし取られて
自殺しちゃった人もいます。
それなのに
立ち上がらないなんて…。
そんなこと やめろ。
師匠は 一人でも やりますよ!
師匠を見殺しにするんですね。
メモは 残さないんだ。
頭に入ってる。
えっ?
ボクちゃんさん!
やると
決めたわけじゃないからな!
相手を見て 本当に悪いやつか
見極めてからだ!
それから
「飼い犬じゃない」は 伝えとけ。
モナコ ダー子さんと
距離を置きなさい。
(モナコ)
メモは 残さないんですよね!→
リチャードさん 役得ですもんね。
お相手 奇麗な人ですもんね。
大人を からかうな。
そんな理由で やるわけじゃない。
本気で ほれないように
気を付けてくださいね!
おはようございます!
(一同)おはようございます。
(波子)一応
スタンバっといてくれる?→
金を貸してる
地元の有力者のパターンで。
そう。 ようやく いけそうなのが
引っ掛かったから。
じゃあ。
こんにちは。
いらっしゃい。
今日は 何にします?
じゃあ 味噌ラーメンを。
はい。
味噌ラーメン 一丁!
≪(公太)社長! ちょっと。
飲んでね。
最悪だ…。
つつつ… うっ…。
(公太)金塊の場所
分かりましたよ! この辺です。
(若葉)偵察に行くわよ。
(公太)「金塊 五十貫」って
書いてあるんですけど→
五十貫って どのくらいっすか?
(若葉)200kg近い。
現在の価格で言うと たぶん…。
30億。 すぐ行くよ!
ありがとうございました。
(若葉)ごちそうさまでした。
目印は? 裏の井戸。
(公太)古井戸は 残ってました。→
でも 忍び込んで掘るわけには
いかないっすね。
200kgともなれば
重機も必要ですね。
店は はやってなさそう。
1億までなら出せるわ。
哀れなものだな…。
リチャードともあろうものが。
(戸の開く音)
ごめんください。
すいません 今日は 営業は…。
違うんです。 実は この物件に
興味がありまして。
売りに出すご予定など
ないものかと。
私は 所有者じゃないんです。
持ち主を調べて
お教えしましょう。
この辺りの土地って ほとんど
じいちゃんのだったんすよ。
でも お父さんとか
ばんばん売っちゃって。
ホント 先祖代々の土地とか
どう思ってんのって→
マジ うち ぶち切れて。
天国で じいちゃん
泣いてると思いません?
だから うちが相続してる土地は
ぜってえに売らねえっす。
幾らなら…。
(モナコ)金じゃねえんすよ!
1億でも 2億でも
ぜってえ売らねえ。
(公太)何で
そんなやつばっかなんですか!
(若葉)粘ったら あのがき
6億なら売ると抜かしたわ。
(公太)6億って ふざけてる!
(若葉)でも 金塊は 30億。
こんな ちんけな仕事
いつまでも やってらんないわ。
あたしはね 何人もの大物が
取り合った女なの。
ねっ? 大口。
(大口)そのとおりです!
まだまだ いけんのよ あたしは。
絶対 返り咲いてやる。
借金してでも買うわよ。
(阿久津)投資してほしい?
どうせ また
ちんけな もうけ話だろ。
今度は 違うのよ。
あんたも
あたしに感謝するはずよ。
分かった 分かった。
話は 聞いてやるよ。→
ポーカーの最中だ。
また かける。
出してくれますかね…。
(若葉)しぶちんだからねぇ。
(阿久津)
ほ これが出たってのか。
どっちも間違いなく本物。
金塊も必ず出る。
土地ごと
丸ごと買うしかないのよ。
あたしが1億 出す。
あんたは 5億。 金塊は 山分け。
バカ野郎 5対1だろうが。
あたしが持ってきた話だよ!
うん… 4対2。
相変わらず
強欲な女だな ホントに…。
うだつの上がらないチンピラが
誰のおかげで出世できたの?→
えっ? いっつも しょぼくれて→
ついてない 運がないが口癖の
かい性なしを→
あたしが教育したんだ。
運なんて関係ない。
やるべきことを
やるかどうかだって忘れたの?
まっ 今日は ちょっと稼いだしな。
(若葉)また いかさまポーカーか。
それが違うんだよ。
《あなたと私
どっちが本当の強運か→
はっきりさせましょう》
(阿久津)手札は スペードの
ジャックとキング→
あとは カス3枚。→
当然 いかさまをするつもりで
このカス3枚を捨てた。
だが 何が来たと思う?
(阿久津)
ロイヤルストレートフラッシュだ。
正真正銘の! ハハハ…。
相手の方は いかさまやったのに
こっちは いかさまなしで→
勝っちまったよ。 あんときの
相手の顔は もう傑作だった!
すごいじゃない!
今日は あんた ついてるんだよ。
ついてる? 俺が?
そうよ。 今日は あんたも
あたしも ついてんだよ!
俺は ついてる…。
そうだよ…
そうだよ 俺は ついてる!
ついてんだよ!
(若葉)そうよ!
俺は ついてる!
そうだよ。 そうだ! ハハハハ!
吉と出たか 凶と出たか…。
レッツら ゴ!
どんな人格だよ…。
ヤマ!
いくよ。 結果発表!
(3人)きたーっ!!
フォ!
ウエルカム トゥ マイホーム!
私の諭吉たち!
フォ!
おかえりなさい。
(ちょび髭)お先に いただいてます。
(モナコ)まんまと 阿久津と若葉
上機嫌で 6億 持ってきました!
《俺が買った。
さっさとサインしろ》
これで 最初に取られた 5,000万→
骨董品や土地の購入費
全て 戻ってきた上に→
当初の狙いだった金庫の3億も
丸ごと いただきました!
イェーイ! ジャスティス!
(一同)かんぱい!
未亡人食堂詐欺を やってる
波子を使って 餌を作り→
腐れ縁の若葉を使って その餌を
阿久津の元に持ち込ませる。
阿久津には ポーカーで
わざと大勝ちさせ→
財布のひもを緩め 食い付かせる。
しかも いい手を配ってあげて
今日は ついてると思い込ませた。
結局 阿久津さんも
運に踊らされたってわけ。
お見事だよ。
詐欺師とバレている相手を
釣り上げるなんて→
さすがです。 天才すぎます!
そうみたい。
ハハハハ。
いつも おいしいわ。
ありがとう。
(ちょび髭)いや でも
ボクちゃんも人が悪いですよ。
俺に 全容を言わないなんて。
悪かったよ。
深く関わって ちょび髭さんに→
ダー子の災いが
及ばないようにって思ってさ。
あれ? ところで 五十嵐さんは?
五十嵐…。
あっ 忘れてた。
そういえば…。
いないのか 五十嵐!
彼は 前科があるだろうから→
しばらく 入ることに
なるんじゃないか?
そうね。
でも 阿久津さんに
殺されるよりは ましだし→
刑務所のご飯って
ダイエットにいいし。
これ うまっ。
しかし→
波子さんは いい女だったな。
シート ずらしたら→
元に戻しといてって
言ってるでしょ。
(田島)ああ… すいません。
はい。
(田島)こんなに いいんですか?
(波子)あのおじさん まさかの
5,000万 全額 くれたのよ。
お人よしっているものよね。
前の工場の社長なんて
500万しかくれなかった…。
(田島)ああ! 波子さん!
(波子)何?
(田島)これ! ほら。
えっ!?
あっ…。
「店の土地を使わせてもらいたくて君には 出ていってもらった」
「30万円ほど入ってる。
それで勘弁してくれたまえ」
「波子さん あなたと
店を切り盛りした日々は→
実に楽しかった。
これは 本当だ」
「あなたは ご自分のラーメンを
まずいと言っていたが→
なかなかどうして
意外と商売も向いてると思うよ」
「担々麺のレシピを
同封しておく」
「嘘ばかりの身の上話だが→
旦那さんと息子さんの話だけは
本当だと信じる」
「地道に頑張ってれば
いずれ幸運も訪れるさ。 陳」
(ちょび髭)でも 手の込んだ
ハニートラップですよね。
わざわざ ラーメン屋をやって
獲物が掛かるのを待つなんて。
意外と本心は
ラーメン屋を やっていくのが→
本望なのかもしれない。
この人という相手と出会ったら
だましたりなんかせず→
地道に
店をやっていくんじゃないかな。
まあ 私は その相手では
なかったということさ。
やっぱり
本気で ほれちゃってる。
若葉と阿久津は 今ごろ→
ありもしない金塊 探して
穴 掘ってんのかな?
阿久津が強運の持ち主なら
温泉か石油でも出るかもね。
(若葉)もう 出ないわね…。
(阿久津)そう簡単に出るもんか。→
もっと深く 掘れ。
ここに間違いねえんだ!→
掘りまくれ!
ああ!
(大口)ああ!
(若葉)あ!
(悲鳴)
阿久津さんは
運なんて信じてないんだって。
何事も執着するから
運が逃げていく。
やるべきことを
ちゃんと やれば→
おのずと成功するってさ。
ふーん 一理あるな。
そうかしら。
(鈴の音)
≪(物音)
人間
執着なんて 捨てられないわ。
大切なものに執着するのが人間。
失ったものに執着するのが人間よ。
(客)《こっちも 担々麺 3つ!》
(波子)《はい ただ今!》→
《担々麺 3丁!》
(中国語)
執着して 幸運が舞い込むのを
ただ ただ 願う。
それが人間よ。
≪(戸の開く音)
死ぬかと思ったよ… 生き埋めに
なるとこだったじゃねえかよ!
あんたが 掘れ 掘れ 言うから!
何も出やしねえ。
俺の5億 返せ この野郎!
あたしだって
1億 出してんだよ!
俺の5億!
(公太)社長 やめて!→
やめ… 社長!
ああ やっぱり 俺は
ついてねえや…。
おはらいにでも行ってこい!
お守りも買おう…。
執着するから
人間ってカワイイのよ。
そうかもしれないね。
あんた 何してんの?
あなたたちこそ
私の店で 何してるんですか?
お母さん…。
公太…。
(ねじ屋)フフフフ… これ これ。
はんぺん もう一つね。
社長 どこで 何してたの?
新しい経営陣のやり方に反発して
社員が大勢 辞めて→
俺んとこに来てくれてね。
彼らと一緒に
新しい工場を始めてたんだよ。
匿名の寄付もあったし。
まだまだ これからさ。
てっきり死んじまったもんかと。
えっ?
そういや あの姉ちゃん 見ねえな。いつも はんぺん 取り合った。
ああ ついさっき来たよ。
借りてたもん 返しに。→
へい はんぺん お待ち。
それと マヨネーズ。
冗談じゃねえよ
はんぺんに マヨネーズなんて。
(大将)いいから やってみなって。
固定概念に とらわれちゃ駄目。
うん うん うん!
(大将)だろ だろ だろ!
ところで ダー子さん→
今回 全て 君の指示どおりに
やってみたわけだが→
よくよく考えると→
私が波子さんに
だまされた ふりをするくだりは→
必要だったんだろうか?
何の意味があったんだ?
同感だ。 お前の作戦は
いつも無駄が多い。
僕にも 茶器と首飾りを
取りに行かせた。
あれがなければ 僕は こんなに
ボコボコにされずに済んだんだ。
え… あれ ダー子さんの
指示だったんですか?
そうだよ。
外(ボクちゃんのメッセージ)
《帳面は 連中の手に渡った》→
《僕は お役御免だ。 撤収する》
《ハァ… チクショー》
《ちょび髭さん 撤収だ。
そこを引き払ってくれ》
《僕は 茶器と首飾りを
回収してから消える》
無駄なもんですか。
むしろ 今回
一番 重要なところよ。
だから わざわざ…。
外(若葉)
《はい 遺品整理のおもかげです》
《近所の者ですけど
今 お宅の倉庫に→
不審な男が入っていきましたよ》
外《えっ?》
えっ?
ちょっと待って。 嘘だろ?
嘘じゃないよ。
私だって 自分で通報して→
警察に捕まったんだし。
(一同)えっ!?
なんで?
なんでって…。
だって 私 これだもん。
「疫病神 来たり。
万事 災いあり」
「欲出せば 必ず 身を滅ぼす。
底に堕ちぬ限り浮上せず」
つまり 絶対に失敗するってこと。
だったら 最初から計画の中に
組み込んでおけばいい。
何を?
失敗を。
「底に堕ちぬ限り浮上せず」
ってことは→
一回 どん底に落ちちゃえば
浮上するってことでしょ?
ボクちゃんが ボコボコにされ→
リチャードが
波子さんに だまされ→
私が逮捕される。
そうすれば ああ…
どん底に落ちたなぁって思うじゃん。
思うって 誰が?
神様?
神様? つまり お前は→
自分の運勢を変えるために
自主的に失敗したってこと?
神様を だますために?
そういうこと!
はい リチャード 私の運勢。
太陽。 幸運のカードだ!
先ほど引いた 喫茶店の占いも…。
ジャーン!
大吉でございます!
見事 運が戻ってまいりました。
完全復活!
運を愛し 運に愛された…。
待て 待て 待て!
そんな
すっとんきょうなことのために→
僕は ボコボコにされたのか?
占いは 侮れないって言ったの
あんたたちじゃん!
人類の英知だって。
だから
そのとおりにやったんでしょ。
さすがです!
さすがじゃない!
結局 お前は 占いをバカにしてる。悪ふざけが過ぎる!
まあまあ ボクちゃん ダー子さんのユニークな発想と思おう。
リチャードは いいよ
女と イチャイチャしただけなんだから!
僕との格差がありすぎる!
痛かったわね…。
こんな
ボコボコにされるなんてねぇ…。
よーし よし よし。
わしゃしゃしゃしゃ…。
やめろ ムツゴロウ!
さあ! 運が戻ってきたところで→
また じゃんじゃん
オサカナ 釣り上げるわよ。
またまた
いいオサカナを見つけたの。
東南アジアの悪徳芸能プロモーター
ホー・ナムシェン。
私 日本のアイドルやるから→
あなたたち プロデューサーね!
キャハハハ!
アイドルですか?
曲も振りも考えてあるの!
「ホントの愛なら」
「ナナ ナ ナ ナナナ」
やめろ やめろ きつすぎる!
さすがに
無理があるんじゃないかなぁ。
モナコ おいで。
(モナコ)はい!
教えてください!
モナコ やめとこうか…。
絶対 失敗する。
解散だ。 今度こそ 解散だ!
D! A! K! O!
ダー子ちゃん!
(ボクちゃん・リチャード)
いたのか 五十嵐!
「フフフ フフフン フン」
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「コンフィデンスマンJP 運勢編」ネタバレ感想まとめ
長澤まさみさんは11年ぶりの月9主演、東出昌大さんは月9初出演です。
大ヒット作『リーガルハイ』を手掛けた脚本家・古沢良太さんの世界観に期待しましょう!
そんな『コンフィデンスマンJP 運勢編』の物語の展開を最終話まで追っていきますので、ぜひご期待ください。