2019年の大河ドラマは、宮藤官九郎オリジナル脚本の「いだてん~東京オリムピック噺」です。
「いだてん」は、1912年のオリンピック初参加から、1964年の「オリンピック」開催までの激動の52年間を、歴史に翻弄されたスポーツマンたちの姿を通して描く「東京&オリンピック」の物語。
2020年の東京オリンピックを目前に控えた2019年の大河ドラマにふさわしい題材ですね。
こちらの記事ではドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』の第16話と次回の第17話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!
Contents
「いだてん~東京オリムピック噺」第16話あらすじや感想とネタバレ
第16話あらすじ
1914年、教員になる道を捨て、足袋の播磨屋に居候しながらプロフェッショナルのランナーとしてベルリンオリンピックを目指し始めた四三(中村勘九郎)。野口(永山絢斗)や徒歩部の後輩と共に、水しぶき走法など、より過酷な状況でも走り続ける修行に励む。そのころ、旅の師匠・小円朝(八十田勇一)に一座を追い出された孝蔵は、無銭飲食をして警察に逮捕される。獄中で偶然目にしたのは円喬(松尾スズキ)死去の記事。牢名主ろうなぬし(マキタスポーツ)に芸を見せろと挑発されながら、孝蔵は円喬に教わった噺をこん身の力で披露。師匠との悲しすぎる別れが、彼を噺家として奮い立たせる。四三が練習に打ち込む一方で、ヨーロッパでは第一次世界大戦の規模が拡大していた──。
第16話の感想やネタバレ
第16話の感想
播磨屋さんに下宿することになった四三くんのお隣には何とシマちゃんが下宿…。四三くんが上半身脱いでも天狗倶楽部で見慣れているからと笑顔で答えるシマちゃんでしたが、褌姿のお尻は見慣れてなかったようで…😅四三くんの日課の水浴びはこれからどうなるのか…。#いだてん pic.twitter.com/4pmJilwtsx
— chamong-tea (@TeaChamong) 2019年4月28日
シマはそのうちお尻にも慣れそうです!
落語の部分、必要かな?とか思ってすみませんでした。涙なしには見られませんでした。師匠の死を経験したことないのになんでこんなに感情移入しちゃうの?共感してしまうの?役者さんたちの凄さ。恐ろしい。#いだてん #森山未來 pic.twitter.com/N0hLTCT4Iq
— みーほ (@w_ws2_mi) 2019年4月29日
圓喬師匠「泣く奴がぁ…あるかい」
このフラッシュバックに繋げるという信じられない脚本と演出の伏線回収能力。#いだてん pic.twitter.com/kQ2R0e6NZQ
— Dark Knight (@DarkKnight_jp) 2019年4月28日
円喬との別れのシーンが落語だったとは…
孝蔵が髪の毛を切って、現師匠(兼セクハラ野郎)に頭を下げ、落語の語り口ではなく、音の響きと感情で子どもたちを笑わかす「寿限無」からやり直すシーンは現代社会のおかしな有り様(謝罪方法)も反映し、完璧な演出。#いだてん pic.twitter.com/zYcD44qHQc
— Dark Knight (@DarkKnight_jp) 2019年4月28日
「なかったら作るしかないじゃんねぇ〜⁉︎」
まーちゃん最高だな!(笑)#いだてん #阿部サダヲ pic.twitter.com/02QBBmbj5n— たきこ (@okapper_002) 2019年4月28日
#いだてん クドカンの言いたいこと その1 pic.twitter.com/NS4NOfbn2L
— トン子 (@zx_zpa) 2019年4月28日
#いだてん クドカンの言いたいことその2 pic.twitter.com/iDW86ZsrZ6
— トン子 (@zx_zpa) 2019年4月28日
帰りたい故郷と、帰りたくない故郷の共存。#いだてん pic.twitter.com/1GSIZj4AOl
— Dark Knight (@DarkKnight_jp) 2019年4月28日
マラソン以外のことを断ち切る決断。思うより難しいでしょうね。
この数秒後に奈落の底に落とされるとも知らず汁をすする実次兄さん。
背後に迫るる殺気、、これほど笑った大河はなかたい(笑)(笑)(笑)関係無いのに可哀想な兄ちゃん😭#いだてん #大竹しのぶ名演技#中村獅童 #綾瀬はるか pic.twitter.com/bMx8gTxGjZ
— ひろはる☆願望続ぎぼむす (@hiroharu0330) 2019年4月28日
実次さん、気の毒に(笑)
四三のせいで、かわいいかわいいスヤに何かあったら、実次兄のとこに怒鳴り込んでどちゃくそブチ切れてくれる(とばっちり) 幾江さんのおかげで、主人公にヘイトが溜まらないで済む視聴者救済システム
(わたしは実次兄の出るシーンが大好き〜)#いだてん pic.twitter.com/dzEdHc6bR7— うめまゆ (@ume0905mayu) 2019年4月28日
幾江さんの殴り込みがまだまだ見たいと思ってしまう(笑)それでも、四三の帰りを拒みはしないあたりがいいですね。
呼吸音でさえ無駄にしない宮藤官九郎のすごさを見た。#いだてん pic.twitter.com/PKRnOJ5YkK
— Kenzy (@KenzyPowell) 2019年4月28日
こんな可愛い
『起きて〜』聞いた事ないよ🌸#杉咲花 #いだてん pic.twitter.com/tmsBUHrZJV— スノー (@Ohanahana2014) 2019年4月28日
可哀想で見てられない四三くん。
彼を支えに、再び東京へ行くスヤさん。
…がんば(;_;)
#いだてん pic.twitter.com/7x233N0O55— sakupan❄ (@panda_saita) 2019年4月28日
すべて捧げたベルリンオリンピックの中止…。抜け殻とはこの事を言うのでしょう。
箱根山?富士山?阿蘇山?(笑)
今夜は師匠(松尾スズキさん)と弟子(森山未來さん)の掛け合いが絶品でした😭
マキタスポーツさんは😪
大竹しのぶさんと中村獅童さんの掛け合いもある意味絶品でした⁉︎
足袋屋・黒坂さん登場しましたね
戦争か…#いだてん pic.twitter.com/iRrzyaDXwY
— KENJI@「金のEX NEXT」《あぶない戯れ言》コラム連載中 #i_am_me#KuToo賛同中 (@KENJI08032) 2019年4月28日
#いだてん
神回ッ!
足袋屋さん、顔が…ゴホンゴホン。
足袋のデザイン変更とか #陸王 かよって、主役もピ○ールも被ってるやん(汗)
中盤、円喬師匠と孝蔵の絆に泣かされ、最後は #大竹しのぶ のおかげで大笑い&スッキリ🎵
こ~んな可愛い #綾瀬はるか を前にして…、四三ッ!このじゃこてんがッ!(笑) pic.twitter.com/VHgbqJmTb8— テレビが好き☺️ドラマが好き😆 (@wOm5OZ0s4Iw6W7k) 2019年4月28日
見どころの多い回でしたね!播磨屋さん、スヤの上京、トクヨの帰国、朝太の覚醒、幾江の殴り込み…。お気に入りは殴り込みでしたが、やはりぐっと来たのは朝太が円喬を思い、話し続けた文七元結です。
第16話のネタバレ
新生活
四三は教員の道を捨て、播磨屋の二階に住み、ベルリンを目指すことにした。家賃は払えるときだけでいいと言う辛作の好意に甘えた。播磨屋は四三のおかげで金栗モデルの足袋が売れに売れていた。辛作は四三に足袋の改良点を聞く。すると、足首が自由に動くよう、こはぜを外すよう提案する。もはや足袋とは呼べそうにない形になるが、それでも辛作はやってみようと言った。四三は勝手に進路を決めたにもかかわらず、毎月池部家から仕送りをもらい、治五郎の好意で東京高等師範学校に席を置きながら日々の練習に励んだ。野口と可児は四三の金回りがいいことを不思議に思っていた。四三はほとんど毎日、仲間に豚鍋を奢っていた。それもこれも、来るオリンピックのためと考えていた。
師匠の死
一方、弟子をクビになった朝太は兄弟子の万朝とともにフラフラしていて、ついには無銭飲食で捕まる(万朝は先に店を出ていた)。牢屋の中で一緒だったオヤジの新聞で円喬の死を知る。この世でたった一人だけ自分を認めてくれた人の死に打ちひしがれた。
オリンピックシンボルとサラエボ事件
さて、四三の向かいになんとシマが下宿していた。シマは三島家の女中を辞め、東京女子高等師範学校を目指していた。シマは四三の冷水浴を見て驚く。その後、四三は治五郎と会い、そこで働いていたシマを紹介した。シマは弥彦の言葉で女子にもスポーツの時代が来ると信じ、東京女子高等師範学校へ進んだと言うと、「さすが痛快男子」と嬉しそうな治五郎。そこで、シマにも見せてやろうと、届いたばかりのオリンピックシンボルを出す。今はお馴染みの五輪のマークだった。ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアの大陸を意味していると説明し、アジアが含まれているのは、四三と弥彦の功績だと語る。その直後、ヨーロッパではサラエボ事件が起こり、イギリス、フランス、ロシアを中心とする連合国と、ドイツ、オーストリアの中央同盟国に二分され、激しく戦っていた。オリンピックの開催に反対する声も上がっていた。
朝太の落語
朝太は空腹の中、目の前でバナナを食べるオヤジからバナナをもらい、噺を披露する。円喬の十八番「文七元結」という人情噺をするが、途中で寝てしまうオヤジ。オヤジを起こすと、「長い噺を覚えて偉いな」と、勝鬨屋の息子・まーちゃんに言われたのと同じことを言われる。まーちゃんもオヤジも「面白くない」と言い切った。その頃、朝太の逮捕を知った勝鬨屋のちーちゃんは身元を引き受けようとするが、この時まーちゃんが重病でそれどころではなかった。
まーちゃん
まーちゃんは泳ぎに夢中な少年だが、体が弱く、水泳は辞めるよう医者に言われた。このまーちゃん、田畑政治と言い、後に東京オリンピックを誘致する際、大活躍する人物だった。
朝太のおかしなところ
朝太はオヤジに何がいけないのかと聞く。オヤジはお前にはおかしなところがあると言った。一体どこがおかしいのかと聞くと、バナナを食べる姿がおかしいと言う。しかし噺を始めるとそれがなくなるそうだ。バナナを食うようにやればいいと言われた朝太。「クセえことはやりたくねぇ」と言うが、クセえかどうかは客が決めるんだと言うオヤジ。気を取り直して噺を始める朝太。文七元結を話しながら、別れ際にタバコを投げ渡した円喬を思い出す。その頃にはすでにオヤジは寝ていたが、朝太は続けた。円喬が話していた文七元結をたどりながら、目に涙を浮かべ話し続けた。そして、看守にハサミをかり、話しながら自分の髪を切った。目覚めたオヤジはその異様な光景に絶句する。ちーちゃんが無銭飲食代を建て替え、釈放された朝太は小円朝の元へ戻り、芸に励んだ。
戦争とスポーツ
一方、四三はベルリンオリンピックに向け、水際を走るという水しぶき走法を試みていた。そして、世界記録を樹立した。盆に帰らなかった四三にスヤは正月は帰れるかと手紙を送る。それでも一日も無駄にできないと帰らない四三は手紙だけを熊本へ送る。幾江はスヤに東京へ行くよう言い、上京したスヤ。その頃、永井の弟子・二階堂トクヨも3年の留学を終え帰国していた。トクヨを交え、ベルリンオリンピックの予算や種目の会議が行われた。可児の算出によるとベルリンオリンピックにはストックホルムの10倍かかる。しかしトクヨは世界情勢からして、この会議に意味はないと断言する。トクヨはヨーロッパは今、オリンピックなど開催している状況ではないと言うが、治五郎は戦争とスポーツは関係ないと言い放つ。
スヤの上京
播磨屋に帰った四三はスヤがいることに「ばばっ」と驚く。本心は嬉しい四三だが、気を散らさないでほしいと追い返す。スヤが熊本に戻ると、ことの顛末を聞いた幾江は激怒し、金栗家へ乗り込む。実次に言ってもどうしようもないのだが、言う相手がそこしかないと言い、凄い剣幕でスヤに恥をかかせたことを責める。そして、ベルリンオリンピックが終わったら玉名から一歩も出さんと断言し、出ていった。実次はまた怒っていた。
失意の四三
いよいよベルリンオリンピックへ向け、万全の四三だが、この頃、ヨーロッパでの戦争が激化し、ついにベルリンオリンピックの中止が発表された。全てを奪われたような四三は失意の中、部屋の隅で丸まっていた。
「いだてん~東京オリムピック噺」第17話あらすじや感想とネタバレ
第17話あらすじ
1915年、戦争でベルリンオリンピックの開催中止が決定し、選手のピークを迎えていた四三(中村勘九郎)は激しく落ち込む。ふさぎ込む姿を野口源三郎(永山絢斗)らが心配するなか、熊本からやって来た妻・スヤ(綾瀬はるか)が四三の無念を受け止める。夫婦として共に痛みを分かち合い、スヤの愛を力に四三は再び走りだす。四三の再起に刺激を受けた治五郎(役所広司)は明治神宮にスタジアムを作る目標を立てる。やがて彼らは、東京-京都間の東海道五十三次を全国の健脚たちと共に走る構想を思いつく。これが「駅伝」誕生の瞬間だった。
第17話の反応と期待の声
#いだてん 土曜日の再放送と昨日の、録画しておいたのを観ました。
途中からで不安だったけど、面白かったです🌟
四三さんと咄家さんの関係はわからなかったので、今後探りながらみるのも楽しいかも😊#林遣都 さん出演の
2部の予習のためにも良いタイミング🎶
来週は駅伝になるのかな?— もる (@75v6uT58mLWfX9F) 2019年4月29日
昨日録画した「いだてん」見る。三宅弘城さんの播磨屋いいじゃん。面白くなりそう。ベルリンオリンピック中止になったり、円喬師匠亡くなったり、前半のヤマ場かな? #いだてん
— tomomo (@tomomo53) 2019年4月29日
「お~の~れ~四三ーーっ!!」
って播磨屋を焼き討ちして撫で斬りでもしそうな勢いの実次兄ちゃんですが、どうやって鎮めるんだ?これ。(^_^;))) #いだてん— エルファ (@elfa_myself) 2019年4月29日
夜勤明け、やっといだてん観れた。播磨屋さん…違和感ないのは凄い。三宅弘城さんの播磨屋さん、応援します! #いだてん
— じゅん (@jun2453802) 2019年4月29日
月曜はいだてん余韻。16話では明るい四三が見れたのも束の間ベルリンオリンピック中止で荒れてしまう。予告によるとそれが駅伝につながっていくとは人生何があるか分からないし史実だから驚いてしまう。四三が特に走っている時に本物の金栗四三さんにしか見えない。顔の輪郭も似てる。#いだてん
— TI (@coolhoodie_TI) 2019年4月29日
第17話の展開予想
残念ながらベルリンオリンピックは中止となったものの、代わりに「駅伝」が誕生しますね!四三にも希望となるのは間違いないでしょう。しかし、幾江は何というのか…。
第17話の感想
1915年、戦争でベルリンオリンピックの開催中止が決定し、選手のピークを迎えていた四三(中村勘九郎)は激しく落ち込む。ふさぎ込む姿を野口源三郎(永山絢斗)らが心配するなか、熊本からやって来た妻・スヤ(綾瀬はるか)が四三の無念を受け止める。夫婦として共に痛みを分かち合い、スヤの愛を力に四三は再び走りだす。四三の再起に刺激を受けた治五郎(役所広司)は明治神宮にスタジアムを作る目標を立てる。やがて彼らは、東京-京都間の東海道五十三次を全国の健脚たちと共に走る構想を思いつく。これが「駅伝」誕生の瞬間だった。
第17話の感想やネタバレ
第17話の感想
清さんの「誰?」後すぐのオープニング曲スタートに笑ってしまったよ#いだてん pic.twitter.com/7qquxH7gem
— みん* (@min1120) May 6, 2019
スヤさんほどの別嬪がマラソンバカの四三に水をぶっかけるんですから、このリアクションになって当然。
今夜も #綾瀬はるか だったなー🙋🙋🙋💘
そーいえばの。。😨
今のところ😢#星野源 さんは不要レベルかもかもカモーン😁😁😁(笑)#大河ドラマ#いだてん #NHK pic.twitter.com/mDNpsSJPp6— bsc (@bs_1004z) May 5, 2019
スヤさんを愛しているからこそ
金メダルを取りたかったんだね。努力が実らず号泣する四三さん。
ストックホルムの列車の場面と重なります。
劇伴も同じ
「ストックホルムの敗北」 pic.twitter.com/89VrNLrFPR— のんのん (@nonnon_iinoya) May 5, 2019
「自分で行き先も決められねぇんだぞ
読み書きも 力仕事もできねぇから走るしかねぇんだよ!」
OPそうそう 清さんに泣かされる😭
主人公だけでなく脇役一人一人が精一杯生き抜いている #いだてん pic.twitter.com/OiPl3Uqfj4— 三沢 ♡ようこ (@2251_Mai) May 5, 2019
おちこむ四三に本気の言葉をかけた清さん。四三だけでなく、こちらの心にも響きました。
世も末でした。 #いだてん pic.twitter.com/NR8vbWltH8
— 鈴屋@名古屋5/24奮発の黄昏 (@suzuya_235) May 5, 2019
「50人の #金栗 くんが #スウェーデン体操 ばしたら壮観でしょうなあ」#いだてん pic.twitter.com/2C88H42Jut
— 大河ドラマ「いだてん」 (@nhk_td_idaten) May 5, 2019
壮観というより笑いでは?
これがあるべき”ファン”の姿#いだてん pic.twitter.com/bvyadfdH1h
— ジェニー (@jenny_canopus) May 5, 2019
四三をほんとうに好きなんだなぁ、スヤさん。
夫婦の間に無言で交わされる一瞬のアイコンタクト。良かった。 #いだてん pic.twitter.com/QZCQBbaYsb
— ひぞっこ (@musicapiccolino) May 5, 2019
#いだてん こと #金栗四三 が #駅伝 の考案者⁉️😄#嘉納治五郎 pic.twitter.com/BWIGr92GsR
— エクソシストZ (@shinmikuriya) May 5, 2019
四三のオリンピックに代わる目標が見つかった瞬間。応援します!
私も全力でシマちゃんを応援する!
本気で怒ってくれる四三さん素敵すぎる!#いだてん #杉咲花 pic.twitter.com/I3khwzEgB5
— スノー (@Ohanahana2014) May 5, 2019
女子も走りたいというシマちゃんに対して「体の作りが違う、壊れるぞ」「女子は健康な子供を生むために…」と嘉納先生は保守的なことを言います。まだ、そういう時代だったんですね。それを思うと、四三は先進的。
吠える幾江
怯える実次もはや #いだてん の定番 pic.twitter.com/C5GSlP0KxY
— のんのん (@nonnon_iinoya) May 5, 2019
「ご懐妊たい!」
幾江さん大喜び。珍しく叱られなかった実次さん、
ほっとしてる〜実次嫁と母、驚き過ぎ🤣 pic.twitter.com/DcuuLRZLld
— のんのん (@nonnon_iinoya) May 5, 2019
いつも怒り心頭だった幾江の満面の笑み!
#四三 が父親に㊗㊗㊗
「こっで池部ん家は安泰じゃ!」#いだてん pic.twitter.com/3uE8lTeU70— 大河ドラマ「いだてん」 (@nhk_td_idaten) May 5, 2019
喜びに満ちあふれてます!
この「駅伝って、金メダルの代わりに生まれたんだね」ってナレーション、とても素敵だなぁ #いだてん pic.twitter.com/BK5JCpPjb7
— 八化増@増やせ語彙力 (@gusuka_bakusui) April 28, 2019
いだてんの新たな幕開けともいえる回でしたね。オリンピックが戦争のせいで無期延期になり、落ち込む四三でしたが、スヤや周りの人たちの助けでそれを乗り越えます。スヤとの絆が深まり、オリンピックをあきらめたことでマラソン選手の育成と駅伝大会を行うという目標が見つかります。そして、スヤの妊娠!激動の中に明るさを感じました。
第17話のネタバレ
(幾江)何ね いきなり。
こん前
追い返されたばっかりたい。
(孝蔵)<大正4年6月。
ベルリンオリンピックの中止が
報じられました。
欧州戦争の長期化が原因でした>
<彼は まだそのことを知りません>
(岸)かけたまえ。
(四三)はい!
(永井)あのな 金栗…。
(治五郎)思い出すな 金栗君。
ストックホルムの時も 君は
頑として座らなかった。
あん時は
何も知らず ご無礼いたしました。
だが… 今は違う。
ストックホルムの敗北を経て
君は立派に成長した。
レースごとに記録を更新し
ついに2時間19分!
まさに 脂が乗った状態!
(岸)嘉納さん…。
今が旬!
なぜ わざわざ 言いづらいムードに。
分かっとる。
言うよ 言うから。 黙ってなさい 君は。
えっ… あの どぎゃんしたとですか?
オリンピックは中止だ。
(治五郎)欧州戦争の長期化により
無期延期! 無念!
詳しいことは分からんのだが
そういうことだ。
(幾江)スヤ。
スヤとマラソン どっちが大事か
聞いてみなっせ。
今なら マラソンに勝てるかもしれんばい。
うちと マラソン…。
もう構わんけん 連れて帰ってこい スヤ。
(清さん)うん ドイツが戦争中なら
どっか よそでやりゃいいんじゃねえの?
(シマ)オリンピックをですか?
うん。 アメリカとか支那とか。
おっ 日本でもいいや。
(辛作)できるわけねえだろ。
えっ 何でだよ。 こっちから行くのと
向こうから来るのと 何が違うんだよ。
(福田)すんまっせん。 金栗は こちらに?
また来やがったよ。
おい 野口 橋本! おい!
(野口)はい。
(福田)あっ 久しぶり!
あっ 福田先生 ご無沙汰してます。
わざわざ新潟から?
ああ。
(橋本)もう丸2日
部屋から一歩も出てないそうです。
俺が行くばい。
こちらです。
そっとしといてやんなって!
(野口)よし 今夜は泊まり込みだな。
(清さん)おう ハハッ。
何で 清公まで行くんだ。
おい ちょっと… おい!
勝手にしろい!
(徳)んっ!
うん?
(野口)金栗さん!
(橋本)金栗君!
あれ? …わっ!
(一同)わっ!
もう… 何だ 何だ もう閉めきって。
(清さん)元気出せよ 韋駄天!
気晴らしに走ろうぜ。 つきあってやるよ。
なっ?
なし?
な… 「なし」って?
オリンピックの のうなったとに
なし 俺は走っとですか?
(清さん)立て。 ほら 立て! ほら!
こんにちは。 主人は?
あっ! ああ ああ…。
(階段を転がり落ちる音)
ばっ… 四三さん?
ぜいたく言ってんじゃねえよ!
(野口)清さん…。
(清さん)自分で
行き先も決められねえんだぞ 俺たちは。
客が新橋っつったら
新橋行くしかねえんだよ。
読み書きも 力仕事もできねえから
走るしかねえんだよ!
そんな俺たちの代表だろ?
日本代表ってのはよ。
お前が そうやって腐ってたら
日本人みんな腐っちまうんだよ。
しゃんとしろ しゃんと!
ばってん!
(清さん)ばってん 何だよ?
(清さん)「ばってん」っつってから
考えんじゃねえよ!
卑怯だぞ!
俺は もう走れんです!
4年だけ ベルリンまでっちゅう約束で
家族の援助ば受けて 走っとっとです。
そりゃ 国と国の戦いに比べりゃ
小さか問題かもしれんばってん
これ以上 迷惑かけられん!
(一同)えっ?
(一同)わ!
(スヤ)違います。
こん人 水ば ぶっかけると
おとなしゅうなりますけん。
誰?
「ようっ!」
(太鼓の音)
「ようっ!」
(拍子木の音)
うまかですか?
どぎゃんします?
食べたら 熊本 帰りませんか?
することなかでしょう?
オリンピックの のうなったし。
帰る?
そぎゃんね。
ほんなら
田植えのありますけん
私は一人で帰りますね。
ダンケシェン。
えっ?
ドイツ語ばい。
うちは
オリンピックが のうなっても構わん。
どっちみち 連れていってもらえんけん。
金メダルも要らん。
ばってん
四三さんが金メダルば取ったら
どぎゃん顔して喜ぶか…。
そん顔が見たかけん 応援ば しとります。
さみしゅうなかですか?
ばってん
そばにおったら 邪魔になりますけん。
俺は… さみしか。
きつか練習ばした夜は
必ず スヤさんの夢ば見ました。
「外いたかばってん 外われんたい」
歌いながら 自転車ばこぐ スヤさんば
追いかける夢でした。
起きて 走って… 寝て 走って。
もうクタクタで。
それも あと1年の辛抱て
言い聞かせてきました。
金メダルば取って しまいにしようと
思うとりました。
ばってん…。
悔しか。
なし 戦争せんといかんとだろか?
悔しか。
だったら帰りましょうよ。
終わったと思えば帰れますか?
終わった?
はい! オリンピックは終わりました。
帰りましょう!
おるは 何等でしたか?
もちろん金メダルたい!
おめでとう 金栗選手!
フロム ニッポン! ゴールドメダルばい!
ハハハ…。
フフッ…。
駄目ばい。
はっ?
そぎゃんもんじゃなか。
四三さんが本当に金メダルば取ったら
もっともっと笑うばい!
あっ… ワッハッハッハ…。
もっともっと!
こぎゃん 口角ば上げて
えびすさんのごつ笑うばい!
「終わった! 終わった!」って。
そら 終わっとらんけん。
そぎゃんたい。
始まってもないもんが 終わるわけなか。
(すすり泣き)
大家さん 自転車ば お借りします。
どうぞ。
(ちょう)あら! 金栗さん どうしたの?
どこ行くの?
走ってきます。
(辛作)やる気になったか!
お願いします。
行ってこい。
はい。
(辛作)行ってこい 行ってこい!
行ってこい! アハハハ…。
よかった!
よかった!
あれ 見たかね? これ これ!
見た これ。
スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。
ほら 早うせんと 置いていくばい。
はい! スッスッ ハッハッ
スッスッ ハッハッ…。
(清さん)誰も知らねえの?
熊本弁でしたよね?
(一同)ああ…。
いや いきなり団子ば
持ってきたっちゅうことは… 妹?
いや…。
うん それか…
これか?
(一同)いやいや いやいや…。
(橋本)女の影といったら
賄いのおばちゃんぐらいだよな。
50歳以下の女と しゃべってるとこ
見たことないですもん。
あのマラソンバカが結婚できたら
世も末だぜ。
(笑い声)
スヤ。 こん前は… すまんかった。
いきなり追い返して。
これからは 時々 会いに来てよかけん。
いや… 来てくれ。
本当? おりたいだけ おってよかですか?
うん。 もう 帰れとは言わんけん。
ばってん
先のことも考えんといかんな…。
そぎゃんたいね。
韋駄天も いつまっでん
走れるわけじゃなかし
引退後のことも考えんといかん。
今は よかばってん
子どもの生まれでもしたら…。
俺が走れんごつなったら
誰が 後ば引き継ぐか…。
日本マラソン界の未来ば
第一に考えんといかん。
えっ? いやいや… えっ?
うん 実際 日本全国におる韋駄天の卵ば
俺一人で見つけて 満遍なく指導すっとは
至難の業ばい。
金栗四三が50人おったら よかばってんね。
うん。
幸い 高師ん卒業生が
全国の中学に散らばっとる。
野口君は松本…。
うん?
回想
(スヤ)金栗四三が50人おったら
よかばってんね。
50人…。
スッスッ… うん?
ばっ! ハハハ!
ばば!
何?
あっ… あっ…。
何ね?
50人…。
(ノック)
≪失礼します!
校長先生… 校長先生 決めました。
決めました 決めました!
俺は指導者になります!
それは 教職に就くということかね?
はい!
そうか… よく決心したね 金栗君。
あら? びっくりせんとですか?
びっくりは… せん。
高師は 教員を育てる学校だからね。
君以外は もうみんな とっくに先生だ。
あっ いや 続きのあっとです。 なし
そぎゃん考えに至ったかといいますと
あの…。
座ってもよかですか?
おお… 座れ。
はい。
もし 今 予定どおり
ベルリン大会の開かれたら
俺は 金メダルば取れる自信のありました。
うん。
私も そう思う。 実に惜しい。
はい 悔しかです! 俺が50人おったら
金メダル50個取れたとに。
(拍手と歓声)
おい… どうした? 金栗君。
はっ! すいまっせん。
想像ば してしもうて。
50人の金栗君がスウェーデン体操ばしたら
壮観でしょうな。
(笛の音)
いかん… たまらん。
何だ? 何しに来た 金栗。
あっ… すいまっせん。
もし 俺が 50人おったら
50倍の距離ば走れます。
いや 君じゃなくても
50人の選手がいれば…。
1人10km走れば 500km。
東京から大阪ですよ。
(号砲)
スッスッ ハッハッ…。
1人じゃ無理ばってん
50人おったら走れるとです。
なるほど。 喜びも50人分だ。
いや 実は
マラソンが広く普及せん理由が
そこにあるんじゃないかと
思っていたんだ。
40kmもの距離を走るのは
あまりにつらく 孤独だ。
だが… 団体競技と考えたら どうだ?
助け合い… 励まし合う仲間がいれば!
大阪から東京までも走れます!
そこだよ そこ! 面白い!
はい! いつの日か
東京から大阪まで走破すっために
そん50人ば育てるため
俺は 教員になります!
見つかったな…
オリンピックに代わる 新たな目標が!
はい!
いや!
(笑い声)
(志ん生)<そのころ 浜松では
後に東京オリンピックを呼ぶ男
田畑政治君が
やさぐれておりました>
(孝蔵)何が楽しいんだかよ。
(政治)あ どうも。
これが酒なら喜んで飛び込むけどもよ
ただ 水に プカプカ
浮かんでるだけじゃねえか。
死にかけの魚じゃあるめえしよ。
バカの骨頂だな こりゃ。 ヘッ。
分かってねえら。
見てみな。
あれが内田さんでぇ。
わしら浜松中のエース。
ああして涼しい顔で 10kmも泳ぐだに。
へえ。 大したもんだ。
弁天島で引き潮に飛び込んでやぁ
流されんように死に物狂いで
泳ぐっちゅう気持ちよさったら…。
じゃあ おめえも見てねえで
泳げばいいじゃねえかよ。
医者に止められたで…。
だから見てるだけだで。
ついでに言うけえが
「バカ」じゃねえに 「愚」の骨頂だに。
おっ… あっ うわっ!
まーちゃん!
何するで!?
医者の言うこと うのみにするなんざ
愚の骨頂だに!
(志ん生)身に覚えがございません。
でも まあ 謝っとくか。
田畑さん どうもすみません。
(笑い声)
(せきこみ)
すいませんじゃないよ!
(岩田)すいません 火 消しました。
ちょっと貸してみ ほら。
はい。
おい… おい!
こんなの重くて走れないよ 岩ちん。
これ どのくらい もつんだい?
(岩田)3時間は燃え続けますね。
3時間も走れないよ。
あ そうか。
(東)いや 重いんじゃ駄目だ…。
駄目だ 駄目 駄目…。
(東)聖火リレー… 駅伝だね これは。
岩ちん 資料! 駅伝の!
(孝蔵)<大正5年
四三は 神奈川師範に教員として勤務>
おはよう!
(学生たち)おはようございます!
はい おはよう。
え 今日から 諸君に地理ば教える
金栗四三っちゅうもんばい。
(学生たち)えっ?
体育じゃないんですか?
体育は放課後。 おう 授業始めっぞ。
<四三の新たな挑戦が始まりました。
指導者として
練習法や足袋の改良を模索し…>
(コハゼが取れる音)
あっ!
やっぱり コハゼ2つじゃ弱かか…。
<寸暇を惜しんで
後輩と共に走ったのです>
お待たせしました。
<そして ついに
東京・大阪を大勢で走りつなぐという
夢に向かって 動き出しました>
さあ どうかね?
はい。
え 山岸君 秋葉君 そして井手さんは
参加を快諾してくれました。
東京・大阪間ば走ると聞いて
闘志ば燃やしとります。
コースの下見をせんといかんな。
大阪のどこからたつか。
あっ そぎゃんですね。
(大村)京都じゃ… 駄目ですかね?
はっ?
お話し中 すいません。
金栗四三さんですよね? マラソンの。
先ほどから 興味深く拝聴しておりました。
あっ 私 読売新聞の…。
記者かね?
わっ! 嘉納治五郎!?
(土岐)何!?
これは これは。 私 土岐と申します。
大村です。 ちょうど 我々も
同じようなことを考えておりまして。
日本の首都が 京都から東京へ移って
来年で ちょうど50年になるんです。
何か画期的な運動会ができないかと。
これから 浅草で
我が社の運動部のご意見番に会うんです。
行こう 行こう。
(大村)相談役!
おう! よっ!
お 久しぶりじゃないか 金栗君!
えっ… 誰?
俺だよ 俺!
これこれ… ほれ!
回想
てんてんぐ!
あっ 吉岡さん!
ハハハハハ!
何だ 天狗のヤジ将軍か。
これは これは 嘉納天狗!
背負い投げ かけてくれよ!
おっ! アハハハ…。
(土岐)お知り合いでしたか。
ああ。 決して
よい印象は持っておらんがね。
なにが ご意見番だよ。
着替えて損した。
天狗はやめて 新聞社に入った。
今日は 富士山がきれいですぞ!
さあ… ほれ!
京都は更に先ですな。
どうせなら 東海道五十三次を
たどったら どうかな?
(土岐)関東 関西… 東海道を
京都から東京まで走るレース。
弥次さん喜多さんのルートですね!
そぎゃん壮大なレースは日本初…
うんにゃ きっと 世界初ですね!
フッフッフ… ヤジなら俺に任せとけ!
お!
ハハハ…。
T N G! T N G!
体協も 協力して下さるとですかね?
校長。
いかがでしょう? 嘉納さん。
東海道マラソンレース。
ああ。 大いにやりたまえ。
私も見つけたよ 金栗君。 次なる目標を。
はっ?
えっ?
いつの日か
東京でオリンピックを開くために
世界に誇れる競技場を造る!
こ… 校長?
私は悔しかった。
戦争でオリンピックが中止になった時
東京に競技場さえあれば
手を挙げることができたのにと。
金栗君 ストックホルムのスタジアム
立派だったよな!
はい。 門ばくぐった時の興奮
一生忘れんばい。
(拍手と歓声)
(治五郎)スポーツは 国力の証しだ。
スタジアムは そのシンボル!
招かれるのを待ってるだけじゃ つまらん。
各国の選手を迎え入れるんだ!
(大村)えっ どこにですか?
あれだよ。 あそこ。
遊んでる土地があるだろう。
いや 遊んでるわけではなく
目下 建設中です。
あれは明治神宮ですね!
何?
あんなに広いのか?
ちょっと貸せ。
(土岐)外苑と内苑があります。
かしこくも 先の天皇陛下を…。
知っておる! そんなことは。
嘉納治五郎だぞ!?
ハハハ… 羽田の次は
明治神宮にスタジアムですか?
さすが嘉納治五郎!
大風呂敷は健在だ!
よっしゃ 乾杯をしよう!
乾杯だ 乾杯だ 乾杯だ! ハハハ…。
よし! 早速 理事会を招集しよう。
乾杯!
(一同)乾杯!
(拍手)
とつけむにゃあ。
では 全体ば 23区間に分けまして
関東 関西 中部の23人のランナーで
京都から東京まで
516kmを走り継ぐレースです。
そんなに走って 何になるんだね?
さあ?
「さあ?」って…。
お話にならんな。
あっ 一人では走れん距離ば走れます。
だから そんなに走って何になるんだ?
さあ?
(吉岡)1回のレースで
大勢のランナーが参加できる。
マラソン人口の拡大にもつながります。
大勢関わるということは 事故や けが人が
出る可能性も高くなるということだ。
久しぶりに集まったのに
反対意見ばかりだな!
やめるか。 解散するかね? 体協 永遠に。
あっ いや それは…。
まあ 読売さんが主催なら
反対する理由はない。
ありがとうございます。
(武田)なら
名称を決めねばいけませんな。
東海道オリンピック!
反対!
大勢で走り継ぐという
画期的なアイデアを…。
英語だと リレーだがね。
富士山のような壮大な計画…。
富士オリンピック!
反対!
(武田)駅伝は どうだろう?
えきでん…。
(武田)ああ。 東海道には
53の宿場 つまり 駅がある。
その駅を伝って走る大会だから 駅伝。
東海道五十三次駅伝競走。
これ よか…。
よかです。 これ よか!
駅伝! うん!
こっで いきましょう!
よし 決まりだ! どうですか?
いいね! 駅伝!
ハハハ…。
おお!
よし 駅伝だ!
よろしくお願いします。
お 駅伝!
ハハハ!
最終ランナーは
是非とも金栗君にお願いしたい。
川崎から日本橋を通って 上野。
大々的に宣伝すれば
東京中の人々が集まりますぞ!
お!
ゴールは何時ごろですか?
やってみないと分からんよ。
前人未到の大レースだ。
恐らく 丸2日はかかるでしょうな。
女子の参加選手はいないのですか?
(吉岡)女子?
はい。
冗談言っちゃ困るな 君。
遊びじゃないんだよ。
こっちは真剣勝負なんだよ。
女子だって真剣に走れば負けません!
フン。 真剣に走ってる女子を見て
何が楽しいかね?
あっ すいまっせん。
シマさんはランナーに憧れとったけん。
でも 授業は体操と肋木ばかりで
徒歩部もないし。
シマ君 女子の体は走るのには向いとらん。
そんな… 試してもみないで!
見苦しいよ。 女子の走りは不細工だ。
(治五郎)君たちは いずれ
健やかな子どもを産まないといかん。
無理したら 壊れるぞ。
ミルクちょうだい。 うん?
はい。
<競技スポーツ推進派の
嘉納治五郎でさえ 今から見れば
女子スポーツに対する考えは
まだまだ保守的でした>
あの 二階堂先生に
相談してみたらどぎゃんね?
あっ いや… おんなじ女性として
理解ば示してくれるかもしれんけん。
(トクヨ)恥を知りなさい この不良少女!
はい。
マラソンなど西洋では時代遅れ。
貧乏人の競技です。
(学生たち)はい!
(トクヨ)無理 むちゃ 無謀!
マラソンなど 野蛮 残酷 不要!
そぎゃん言い方せんでもよかでしょうが!
落ちつきたまえ。
あくまでもトクヨの私見だ。
なし あんおなごは! なし そぎゃん
マラソンば毛嫌いすっとだろうか!
あ 伝わっとらん! マラソンの魅力
いっちょん伝わっとらんばい!
あ。
それだ… それだ それだ…。
おっ でかしたぞ スヤ!
何? どぎゃんしました?
そる そる そる… そっば 貸して!
たすきですか?
うんうん…。
(鈴の音)
スヤが東京に行ったっきり帰ってこん。
(実次)ばっ! 幾江さん いつの間に!?
来たか時に来て
おりたいだけ おってよかって
あんバカが そげん言うたそうじゃ。
そぎゃんこつば言うたら
スヤは東京に行ったっきり帰らんばい。
うん…。
池部ん家は しまいじゃ!
ああ! うん!
(幾江)お前のせいばい!
(実次)落ち着いて下さい!
(幾江)実次! 実次!
(実次)落ち着いて下さい!
ハハハ…。
バトンば握ったまま 20kmも走っとは
きつかって話しとったけん。
よし 分かった。 たすきは作ろう。
だが 足袋はな…。
全国が注目する大レースで
改良した播磨屋の足袋ば
お披露目したかです!
だけど ひもで結んだら
もう それ 足袋じゃねえよ。 靴だぜ。
足袋です! 辛作さん
あなたが作れば 靴も足袋です。
そうかい?
さて 大正6年4月27日
日本初の駅伝レース
東海道五十三次駅伝が開幕します。
(号砲)
午後2時
京都三条大橋に号砲がとどろき
関東 中部のトップランナーが走りだした。
そこから 草津 水口 四日市 桑名から
名古屋へと抜けまして
岡崎 豊橋 浜名湖を渡って
はま… あれ?
何で あんな でっけえ湖…。
一体 どうやって
渡ったんでしょうね? これは。
どうなってんの? 田畑。
俺 見てたよ。
まさか 泳いだんですか?
本があっただろう 確か土岐さんの。
本? あっ これかな?
「彼等は走る。 彼等は走る。
日が落ち 夜が更け 朝が来る」。
その日は暴風雨でね 俺も
どうやって渡るのかなと思ってたら…。
えっ 船で!?
はあ。
頑張れ!
一応 みんな 応援したけど
船 こいでるのは船頭さんで
乗ってる選手は何にもしてないからね。
申し訳なさそうにしてたよ。
非常に間の抜けたものだったね。
うん?
あっ 中部軍 よく見たら
愛知一中の生徒だけで編成されてるね。
「現地の大村記者が
各宿場町に電報を打つ。
関東軍選手が アキレス腱を切り…」。
(土岐)大変です!
関東軍の吉積君が
アキレス腱が切れて棄権と!
はあ!?
区間は?
はい 13区 見附です。
どうする?
14区の秋葉ば 13区へ戻します。
でも 2区間も走るとなると
1人40kmだぞ。
あ 心配なか! 秋葉は俺の弟子です。
え? 「詰めかけた観衆が
街道の旅館に泊まり
選手は たすきを渡したあとも
ランナーと 一緒に東京を目指した」?
何だ? いろいろ変だぞ このレース。
関東軍のアンカーは?
そりゃ もちろん金栗四三だよ。
(志ん生)
<最終走者の金栗四三が川崎を出たのが
29日 午前10時5分>
井手さん!
ご苦労さんでした!
行ってまいります!
すいません 今 ここでマラソンやってて
ちょっと通れないんです。
ありがとうございました。
<日本橋には 史上初の駅伝を見ようと
駆けつけた大観衆が
10万人を超えた!>
すごい人だ!
まさか こんなに集まるとは。
駅伝!
駅伝!
(一同)駅伝! 駅伝!
駅伝って言っとるぞ!
これは後世に残りますぞ!
ちょっと すいまっせん… すいまっせん。
おい! さあ みんなで…。
駅伝!
(一同)駅伝! 駅伝! 駅伝!
そりゃ!
(一同)駅伝! 駅伝! 駅伝!
すいまっせん… すいまっせん…。
(一同)駅伝! 駅伝!
あっ 来た!
金栗だ あれ!
すいまっせん すいまっせん。
道ば空けて下さい。 すいません
すいません 道ば空けて下さい。
すいません!
(土岐)
「彼等は走る。 午前11時 日本橋は
歓迎の大観衆が沿道いっぱいに繰り出し
電車は立往生」。
(清さん)どいた どいた! 道 空けろ!
空けろ! 空けろ! 韋駄天のお通りだ。
どいた どいた! どいた どいた!
頑張れ!
(一同)駅伝! 駅伝! 駅伝!
金栗!
回想
(スヤ)おめでとう 金栗選手!
ゴールドメダルばい!
(土岐)
「世界的快挙 運動史上未曽有の計画。
ここに無事 実現。
516kmを 46人の韋駄天が駆け抜けた」。
実次! 起きれ 実次!
ばっ! どぎゃんしました? 幾江さん。
四三の帰ってくるばい。
ばばっ。 なし?
よう聞け。 東京から帰ってから
調子ん悪かけん
スヤば 医者に見せたったい。
どっか 悪かとですか?
鈍かね こん男は。
ご懐妊たい!
ご… ご懐妊!?
(シエ)スヤさんが?
そうたい!
たまがった!
(キヨメ)わ!
すぐ電報ば打たんと!
ああ ああ…。
こっで池部ん家は安泰じゃ!
わ めでたか めでたか!
でかした!
わっ! ええっ?
あ すいまっせん。 独り言たい。
でかした!
(勝蔵)本当だ!
水かけたら おとなしくなった。
でかした! でかした!
やった! やった! やったばい!
やった!
あなたは もう古い!
女子の体育は女子の手で。
<女の子だって走りたい!>
(小梅)あたしゃ 朝太に ほれてんのさ!
<えっ 恋の予感?>
(清さん)走れ!
人間の持久力の限界に挑戦するばい。
何ば考えとっとでしょうね? あん人は。
スヤ! スヤ!
<夫婦の危機?>
脚 上げんな。
<私も活躍の予感>
金栗が発案した東海道五十三次駅伝は
いまだかつて誰もやったことのない
レースでした。
当初 関東軍 中部軍に加え
関西軍も出場予定でしたが
人数がそろわず断念。
中部軍ですら
25人中21人が中高生のチーム。
当時は マラソン走者を探すだけでも
大変な時代でした。
武田千代三郎が 東海道に
53の宿場があることから名付けた駅伝。
夜走る選手の足元は
既に走り終えた走者がランタンで照らし
不眠不休で並走。
それに加え 沿道の応援者も合流し
総勢70人もが押しかけた宿場は
どこも すし詰め状態。
最終日 レースを制したのは関東軍。
対する中部軍アンカーは なんと
愛知一中の元校長 日比野 寛さん。
52歳のマラソン翁と呼ばれ 金栗同様
日本マラソンの先駆者として歩んできた
日比野さんが最後にゴール!
会場は感動の嵐に包まれたそうです。
この駅伝は その後
日本中に広まっていきます。
「いだてん~東京オリムピック噺」の見逃し配信を無料視聴する方法
「いだてん~東京オリムピック噺」第16話と第17話のネタバレ感想やあらすじの紹介まとめ
2019年の大河ドラマは、33年ぶりに近現代史を扱う「いだてん~東京オリムピック噺」です。
オリンピック初参加から「オリンピック」開催までの激動の52年間を、描く「東京&オリンピック」の物語。
第16話では…ベルリンオリンピックが中止になりました。朝太は円喬の死を胸に芸に励むことになりました。
第17話では…ベルリンオリンピックが中止になり、四三は教員に。マラソン選手の育成と駅伝大会の開催を目標にします。そんな中、スヤの妊娠が発覚します。
この記事では、ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』を各話ごとに詳細にネタバレとあらすじや感想を更新していきますので、ぜひご覧ください!