【いだてん】第23話と24話ネタバレ感想:五りんの正体はシマの孫!母はりく!シマは生きてる?/関東大震災の爪痕【東京オリムピック噺 大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2019年の大河ドラマは、宮藤官九郎オリジナル脚本の「いだてん~東京オリムピック噺」です。

「いだてん」は、1912年のオリンピック初参加から、1964年の「オリンピック」開催までの激動の52年間を、歴史に翻弄されたスポーツマンたちの姿を通して描く「東京&オリンピック」の物語。

2020年の東京オリンピックを目前に控えた2019年の大河ドラマにふさわしい題材ですね。

こちらの記事ではドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』の第23話と次回の第24話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!

 

スポンサーリンク

【いだてん】動画を見逃し配信視聴!PandoraとDailymotionも【東京オリムピック噺 中村勘九郎・阿部サダヲ主演大河ドラマ】

2019.01.05

「いだてん~東京オリムピック噺」第23話あらすじや感想とネタバレ

 

第23話あらすじ

四三(中村勘九郎)やシマ(杉咲 花)の提案で、富江(黒島結菜)は父の大作(板尾創路)と駆けっこで競走。鍛えた女性は男に勝てると証明する。治五郎(役所広司)はスポーツが育ってきた日本でオリンピックを開催できるよう神宮外苑競技場の完成を急ぐ。方や、孝蔵(森山未來)とおりん(夏帆)夫婦は、貧乏と夫の酒浸りの生活のせいで破局寸前に。そんな折、関東大震災が発生! 混乱の中で孝蔵は妻をかばう。

 

第23話の感想やネタバレ

 

第23話の感想

 

 

実際にこの頃には火星の話題があったようですね!

 

あの一瞬の少しの涙が全て悟らせてくれるとは、素晴らしいですね。

 

 

 

せめて誰かは「諦めない」と言っておかないと、気持ちが折れてしまいますね。

 

 

 

 

なるほど。それで、シマの件はいつも五りんが話していたんですね。

 

 

五りんは、祖母は被災したと言っただけですものね!亡くなったとは言っていない!!

 

 

 

様々な伏線が回収され、見どころあふれる回でした!しかし、震災の過酷さや、人の無力さ、逆に人の強さを見せられたと感じました!五りんはシマの孫だったんですね!確かに、シマの話は五りんがしていましたが、まさかそんなつながりがあるとは!!驚きです!!シマさん、生きていてほしいです。

 

第23話のネタバレ

四三、クビ回避

立て篭もった富江たちに四三は、ご飯をご馳走すると言う。生徒たちが教室を出ようとした所へ富江の父・大作が現れ、威圧的な態度に再び篭る。立て籠もりを聞きつけたハリマヤの女将は裏の窓から差し入れのおにぎりと武器になりそうな物を持って来た。ハリマヤとしても、四三に辞められては困ると言うのだ。大作は女は運動に向かないと言い、怒ったシマは「女の身体はそんなに軟じゃありません」と抗議。大作は「女は男にかなわない」と言い放つ。そこでシマにより、富江と大作の勝負が提案された。富江は自分が勝ったら四三の解雇を取り消すよう要求した。結果、富江の圧勝で四三はクビを繋いだ。その頃、治五郎による神宮スタジアムが完成間近だった。

孝蔵とおりん

一方、結婚した孝蔵とおりんは早くも1度目の夜逃げをしていた。家財道具のほとんどは質に入れられていた。おりんの父親の紹介で次の家は見つかった。そこへ小梅がやって来る。するとおりんは孝蔵の酒浸りで家に一銭も入れない態度を愚痴る。孝蔵はというと、清さんの店で「おれが家に帰るから、かかぁはかかぁになっちまう」などと意味のわからないことを言っている。小梅は仲人の手前、孝蔵を庇ってきたが、おりんが不憫に思えて、別れてしまえばと言う。しかし、煮え切らないおりん。そこで小梅は落語の「厩火事」を思いつく。働かず酒浸りの亭主を試すため、妻が亭主の大事にしていた瀬戸物を持って転ける。その時、亭主が妻の心配をするか、瀬戸物の心配をするかで本音を知ろうという落語だった。小梅はおりんに厩火事を試してみたらどうかと言った。

関東大震災

大正12年9月1日、四三はスタジアムを見学に行く。総勢5万5千人収容できるスタジアムを目の前に、四三は「とつけむにゃぁ」とすら言葉が出なかった。シマは富江たちとオペラを見るため、りくをハリマヤに預け、十二階で正午に待ち合わせていた。十二階から双眼鏡でスタジアムが見えた。シマはその壮大な姿に目を潤ませた。

おりんは孝蔵に出す酒はないと言い放つ。腹を立てた孝蔵が出ていこうと、下駄を履いた11時58分、突然大地が揺れた。スタジアムでもハリマヤでも清さんの店でも十二階でも激しく揺れ、孝蔵の家でが酒の瓶が倒れる。おりんは七輪の火を必死で消そうと、手には孝蔵の湯呑を持ち、水瓶から水を救ってかけていた。それを見た孝蔵はおりんを安全な場所へどかせて、水瓶ごと七輪にかけた。孝蔵は「東京中の酒が地面に吸われる」と言い出し、おりんから無理やり金を奪い、酒を探しに酒屋へ。酒屋へ行った孝蔵は金はいらないと言われ、嬉しくなり、酒を浴びるほど飲んだ。その間も余震は続き、地面が揺れているのか、自分が酔っているのか分からない。瓶を2、3本抱えて家に帰った孝蔵はおりんにどやされる。私と酒とどっちが大事なんだと聞くおりん。「そりゃ女房に決まってんじゃねぇか」と答えた。それは本心かと聞くおりんに、「当たり前だろ。女房に怪我でもされちゃ、明日から惚けて酒が飲めない」と厩火事のオチを答えた。その時、おりんは妊娠を告げた。

シマを探して…

シマはハリマヤに戻って来ない。ハリマヤにやって来た四三はそれを知り、シマを探しに行く。日が落ちてきて、東京の街が真っ赤に染まっているのが見えてきた。孝蔵は火の海となった東京を見つめつつ、絶望を味わっていた。ボソボソと富久を口にする。その後、増野がりくを迎えに来て、シマを探しに出た。地震そのものより火災の被害がひどかった。2日後、東京はすっかり焼けてしまった。四三は外国人と疑われ、自警団に捕まりそうになったところを、大作が見つけ疑いを晴らした。そこに富江もいて、医者だった大作はけが人を手当てしていたが、とても追いつかないと言う。富江はシマと十二階で待ち合わせていたと言うが、四三が見た先の十二階は、八階でポッキリと折れ、全て焼かれていた。そんな中、四三と増野が合流し、そこへ清さんも加わり、必死にシマを探す。しかし、シマは見つからなかった。

五りんの正体

五りんは、自分の祖母が被災したが、会ったことがないと言う。そして懐から一枚の写真を出した。それは、四三夫婦が仲人としてシマ夫婦と写したものだった。

スポンサーリンク

【いだてん】動画を見逃し配信視聴!PandoraとDailymotionも【東京オリムピック噺 中村勘九郎・阿部サダヲ主演大河ドラマ】

2019.01.05

「いだてん~東京オリムピック噺」第24話あらすじや感想とネタバレ

 

第24話あらすじ

関東大震災により、東京は壊滅状態に。治五郎(役所広司)が作った神宮外苑競技場は避難所として人びとを受け入れ、そこで富江(黒島結菜)ら女学生が傷ついた人びとの救済に尽力する。四三(中村勘九郎)は心配する熊本のスヤ(綾瀬はるか)や幾江(大竹しのぶ)の元にも僅かな時間帰省。援助物資として食料を譲り受けるなか、神宮で復興運動会を開催し、スポーツで人びとを元気づけるアイデアを思いつく。そして「復興節」の歌がはやり、孝蔵の落語が疲れ切った人びとに笑いをもたらす。

 

第24話の反応と期待の声

 

 

 

 

 

第24話の展開予想

次回は四三編の完結ですね!それはそうと、シマは本当にどうなったのか?というのが、気になるところです!!復興に際して、四三はスポーツを、孝蔵は落語を、疲れた人々に届けるようですね!来週も泣いてしまいそうです!

 

第24話の感想

 

四三が知らぬ間に実次を超えていた…(人として)。

 

韋駄天は足が早いだけの神ではなかったと初めて知りました!そして四三がリアル韋駄天に!!

 

 

 

それにしても、種目多いですね~(笑)

 

 

シマちゃん…安心して逝けるといいですね。

 

 

 

やはり、この人には華がありますね~!!

 

復興運動会ですが、どこか同窓会のような気がしました!

 

 

 

 

第一部終了ですね!伏線もしっかり回収され、スッキリです!関東大震災という暗い背景にありながらも、どこか明るく描かれた今回は感動です。シマさんは残念ですが、希望が繋がったと信じています!!

 

第24話のネタバレ

  (孝蔵)関東大震災。

  突如起こった
   マグニチュード7.9の大地震により

    東京は壊滅的な被害を受ける。

  (孝蔵)<体協は
      
   会長 岸 清一の事務所に居を移し

   新体制で始動したばかりでした>

       (野口)あった!

       (岸)こっちか?

  (野口)よかった… 無事残ってましたよ!

        (岸)ああ… うん! これ…。

  
  金栗 見ろ! ほら
   ストックホルムの写真も無事だったぞ!

  (岸)どうした? 金栗 大丈夫か?

          
         (四三)シマちゃんが…。

         見つからん…。

         いっちょん見つからんばい。

      あ 俺のせいばい!

     俺のせいで シマちゃんが…。

               シマちゃん…。
        (岸)金栗…。

  こんな時に自分を責めたら切りがない。

       (地鳴りと悲鳴)

   もう… 何や もう やめちくれ!

     やめちくれ もう!

           シマちゃん!

    <この震災で
    死者・行方不明者 約11万人。

      全壊家屋 11万棟。

     火事で燃えた家 21万棟>

   
   <有楽町の東京市庁舎も罹災し

  外に張ったテント 青空市長室を
   震災対策本部として急場をしのぎました>

       電車が開通したぞ! 電車が!

  <家を失った多くの人が
   身内を頼って被災地を逃れました。

   東京に残った罹災者を救うため

    バラックと呼ばれる仮設住宅が
    大量に必要となりました>

    
  (永田秀次郎)日比谷公園のバラックには
   あと何人収容できるんだね?

   日比谷は5,000。
あと上野に8,000。

  (永田)足らん 足らん 足らん! 桁が違う。

         <当時の東京市長は
          永田秀次郎。

         その迅速かつ冷静な
          対応力から

    後に 震災市長と呼ばれました>

          市長 面会です。
    見れば分かるだろ!? 今 忙しいんだ!

      
  
(治五郎)おお… 永田君。
  嘉納先生。

          手短に用件だけ伝えます。

  おい 静かにしろ。

            
          神宮外苑を避難所として
           市民に提供しましょう。

  えっ?
     幸い建設用の資材も残っております。

    それらを使って バラックを建設すれば
    5,000人は収容できます。

        競技場も開放しましょう。

  アハハハ… いや しかし
   神宮は 嘉納先生にとって 悲願の…。

     なになに… 国民の寄付で造った
      国民のための競技場ですから。

  <直ちに建設された外苑バラックには

  6,400人の罹災者が収容されまして…>

      シマちゃん!
  
  (増野)竹早の増野シマ 知りませんか?

     シマちゃん!

   (増野)あの… 竹早の増野シマ…。
            増野さん 増野さん!

  
  (清さん)おい 金栗さん どうだ?

 

         心配すんなって。
          かみさん 陸上選手だろ?

    とっくに逃げて助かってるよ。

           ありがとうございます。

       
   (小梅)丸焼屋のすいとんだよ!

  (清さん)こっち来な…。

          ありがとうございました。

           
          女は強えんだから。
見な。

       (小梅)丸焼屋のすいとんだよ!

     1杯目はタダだよ。
2杯目は5銭。

       どんどん ついでくよ。
はい…。

  ま… 丸焼屋…。

       
     あら 韋駄天の金栗さん!
     どぎゃんしました?

        こちらの旦那 連れ合い捜して
        避難所 回ってんだ。

             写真 見せたげて。

          里に帰ったんじゃない?

         里に?
  (小梅)ええ。
   里で身内に会えた人も多いって聞くよ。

   (清さん)あっ そうだよ!
   鉄道も走りだしたっていうしな。

    ああ そうに違いねえ! うん!

   金栗さんとこも
   ご家族 心配してるんじゃないの?

     (スヤ)はい お疲れさん。

     おとうちゃん? あれま…。

           おとうちゃん!

       ただいま。

      
    ほら 政子 あんたのお父ちゃんばい。

   ああ… よくぞ ご無事で。
おとうちゃん。

         うん。

  <さすがの金栗さんも熊本に帰りました。

       4年ぶりです>

 

   「ようっ!」
   (太鼓の音)

 

                   

 

 

 

 

  「ようっ!」
  (拍子木の音)

  はい はい はい…。
   
   (実次)のこった! のこった のこった!

           押せ押せ 押せ押せ…。
    あ!

      (実次)強か 強か。
      (スヤ)座りなっせ。

         うん。
    (実次)まあ 何はともあれ

  無事で何より。
ハハハハ…。

       母ちゃんも そんうち来るけん。
         うん。

      (実次)あ 都会は恐ろしか。

    地震に便乗して
    こぎゃん騒ぎの起こるとは。

      いや 兄上 これは みんな うそ。
      流言飛語の類いばい。

      ばってん
      自警団が治安ば守っとっとだろ?

  富士山の爆発して
   伊豆諸島が沈没すっとだろ?

      うん それも…

      いや それは初耳。

   ばってん
   そんくらいバカげたうわさも多か。

   少なくとも 俺が東京で見たとは

           
   地震に屈せず助け合うて生きる
          人たちん姿ばい。

   
   (幾江)したら なし帰ってきた?

        こっちです。
       (シエ)はい。

            あっ 四三!
              母ちゃん!

        あんた まあ無事だったとか!
  (初太郎)よかった 四三おじ。

    捜索願いば出そうって言うとったけん。
  そぎゃんね。

   腹はすいとらんね? 握り飯ば食わんね。

          まあ よう帰ってきた。

  (幾江)答えろ! なし 帰ってきた?
          
      (スヤ)お義母さん。

  今まで 何べん
   帰ってこいと言うたか知らん。

   
   正明の生まれた時も
    政子の生まれた時も

               
  いっちょん帰ってこんかった薄情者が。

  なし 今 東京が大変な時に
   なし 帰ってきた!?

  やめて下さい お義母さん。
   せっかく帰ってきたとに。

    逃げてきたとばい こん男は。

       東京ば捨てて。

   そぎゃん男は熊本も捨てるけん

  
  阿蘇が爆発したら真っ先に逃げるとだろ?
   こん意気地なしが。

     大地震ばい 逃げて何が悪かですか。

    そぎゃん時こそ 東京に残って
    ふんばらんで どぎゃんする!

   弱っとる人に 手ば差し伸べんで
    どぎゃんする!

  (スヤ)ずっと ふんばってきたとですよ!
   おとうちゃんは!

  たった一人で バカんごつ東京中走って
   周りば笑顔にしてきたとですよ!

       ねえ 実次さん!

         えっ?

         何か言わんか 実次!

        実次 黙っとらんと ほう。

        逆らわずして 勝つ!

        何も思いつかんかったけん
        大きか声ば出してみた。

      幾江さんのおっしゃることも真理。

    ばってん スヤさんの気持ちも分かる。

       そぎゃんたい…。
         えっ?

      逆らわずして勝つ。

   大地震に立ち向かうとじゃのうて

  そん力ば 逆に利用して
   最終的に人間が地震に勝てばよか!

  「柔よく剛を制す」 そぎゃんたいね 兄上!

   おお おお… そぎゃんたい!

       (スヤ)本当に?

       ああ 思い上がっとったばい。

     東京が大変か時に 俺は何もできん。

    我が無力ば痛感して
     勝手に しょげ返っとったばってん

         そもそも 人間は無力たい。

   だけん 何も考えんで
   今までんどおり バカんごつ走ればよか。

       そぎゃんたい。

          目の覚めたばい。

      こうしちゃおれん。

      もう? お昼も食べとらんのに。

       握り飯でよか!
        (幾江)待て!

             出してやりなっせ。
                  はい!

  (幾江)どうせ走るなら これば持っていけ。

  救援物資たい。
   困った時はお互いさまばい。

  (シエ)そんなら
   これも持っていきなっせ!

           
      母ちゃん… 義母上…。

  ぬしゃ 韋駄天が何の神様か知らんとか?

  人々んために 走って 食いもんば集めて
   運んだ神様たい。

            
       だけん 「ご馳走」て言うとばい。

  ああ…
   いや 気持ちは うれしかばってん

    こぎゃん たくさん
     一人では運びきれんけん…。

  うちが行きます。

  あ 行け 行け。
   後から まだまだ 送ってやるけん。

   <早速 四三が東京へ戻るってえと

    熊本から大量の物資が
     ハリマヤに届いていました>

   
   (辛作)これだけじゃないんだよ。
    まだ この奥に倍近くある。

               お義母さん…。

  (辛作)金栗さん スヤさん… ありがとう。

   ひゃあ!

        ひゃあ!

                ひゃあ!

 

  韋駄天が 東京の街を走りだしました。

  □ 回想
(幾江)ぬしゃ 韋駄天が
      何の神様か知らんとか?

  人々んために 走って 食いもんば集めて
   運んだ神様たい。

 

       よし! 行くばい。

  (孝蔵)<物資を背負って
   罹災地を走りだした韋駄天と その弟子>

     頑張れ!
      頑張れ 頑張れ!

      
  <大塚から春日通りを下って宮城前。

           日比谷公園 日本橋>

 

   すみまっせん。
失敬… 失敬します。

       <神田 上野 浅草>

  おい 韋駄天夫人! こっちも頼むぜ。

             はい!

    <避難所で特に目立ったのは
     女学生の活躍でした>

  おお… 頼もしかね 竹早組!

  (梶原)
   夏休みが終わった途端の休校ですもの。

    体力は有り余ってましてよ。
        頼むばい。

  おっ 村田!
       
       (富江)あっ パパ! ちょっと…。

       これも… これもお願いします。

    (富江)シマ先生の旦那さん。

            シマ先生の旦那さん。
           あ…。

    やはり 里には帰っていませんでした。

     頂きます。
  どうぞ。

    これ… 食べて下さい。

     りくちゃん。
       あっ… すまんね。

  ほら りく あん。

         (りくの泣き声)
           あっ…。

                 よかです。
           (りくの泣き声)

    ハハハハ…。

    (おりん)寄席は いつ開くんですかね?

  戒厳令下だよ。

   こんな時にネタやったって
   ウケるわきゃねえや。

  地震の前だって
   大してウケてなかったですけどね。

       何か言ったかい?
              いいえ。

      一杯 引っ掛けてくるわ。

  (ため息)
  行ってらっしゃいまし。

  (志ん生)<家 出たはいいが 銭がねえ。

   気が付いたら
   寄席の方へ足が向かっていました>

         (拍手)

  <驚きましたね 建物をなんとかこさえて
   営業してたんです>

 

         (拍手)

        え 随分と…
         焼け残りが集まりましたな。

         (笑い声)

       …にしても 余震ってえのは
       いきなり来やがりますな。

   今ね うちのカカアがね これなんですよ。

  …でね 余震でね
   逃げ遅れちゃかなわねえってんで

  いつも 草履履いて寝てるんですよ。

  …で ゆうべも グラグラッと来ましてね
   そん時にね うちのカカアが

  ガバッと飛び起きて 亭主が寝てるここを
   こう またいでね

     ダダダダダダダッと
     飛び出していっちゃった。

  「この野郎 おめえ ガキと亭主
   どっちが大事なんだい」っつったら…。

  何言ってんだい! 子どもと亭主じゃ
   亭主の方が他人だよ!

  「何言ってんだい! 子どもと亭主じゃ
   亭主の方が他人だよ!」。

         (笑い声)

    「うちの中で一番偉いのは
    誰だと思ってんだい?

     亭主が一番偉いんだよ。

      おっ うそだと思うならな
       役所行って聞いてみな」。

   「役所なら もう焼けてるよ」。
         (笑い声)

 

  (孝蔵)<ちまたでは 当時
   「復興節」という唱歌が大流行しました>

 

  おかしな歌が はやってますな。
ええ。

   まあ こういうね時なんで 今は…。

       おっ 韋駄天!
      お待たせしました!

  お待たせしました お待たせしました!
               あっ!

       はい お待たせしました。

               すいまっせん。
  ありがとよ 韋駄天!

      お待ちしてましたよ!
       いや 助かる。

       こういう時こそ 亭主が
        しっかりしなくちゃならない。

     ありがとうございます!
              野菜もあります。

               また来ます!

  (清さん)夜になると やけに静かだろ。
         ああ。

   (清さん)昼間は
   お祭りみたいに にぎやかだから

       余計 そう感じる。

  でもよ あんなにうれしがるとは
   思わなかったぜ。

    四六時中 ふさぎ込んでもいられねえ。

   たまには笑いてえし 酔っ払いてえ。

       それが人間さ。

    だからよ… また来てくれよ。

  
  薄汚え ノミだらけのバラックだけどよ…。

  それに関しちゃ
   俺んところと大して変わらねえよ。

  …で どうなのさ?
   おりんさんとは仲よくやってんの?

     うん? うん さあな。

     逃げてかねえってことは

     悪くねえんじゃねえか?

  ハハッ… こんなこと言ってる。

  犬とか猫だったらよ
   もう隙見て逃げちまうからよ。

         (笑い声)

   しっ。

         何だい?
     (清さん)聞こえねえか?

        (すすり泣き)

   (小梅)みんな 大人だから
   昼間は無理して笑ってるけどさ

   身内に死なれて 家もなくして…

    つらくないわけないもんね。

   (清さん)気が済むまで泣いて
    こっちは聞こえねえふりして

     また明日 何食わぬ顔で
      おはようって言うんだ。

   孝ちゃんにはよ
   そういう落語をやってほしいな。

   笑っても泣いてもいいじゃねえか
    ってやつをさ。

 

  スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

        シマちゃん?

  スッスッ ハッハッ…。

        シマちゃん?

       シマちゃん! 無事だったとね!?

  シマちゃん!

  (シマ)金栗先生。

      スッスッ ハッハッ…。
        シマちゃん。

 

   すいません すいません… 失敬。

      失敬。
すいません。

                韋駄天だ!
           持ってきました。

               ありがとう!

        重かですよ。

         すいません… すいません…
         あっ すいません…。

        増野さん!

   
  (可児)校長!
    お 可児君!

          ご無事で…。
    あ みんな。
ハハハハ。

  とにかく みんな 無事でよかった!

     まあ とはいえ このご時世
     我々に 一体 何ができるのか…。

         いや こんな時だからこそ

  私は 次の3つを提案します。

   1つ 来年 パリで開催される
    第8回オリンピック大会に

       選手を派遣する。

   2つ 全国陸上競技大会を開催し
   これを予選とする。

                3つ…。
  (トクヨ)お待ちになって。

  嘉納先生
   あなたは何も変わっておりませんのね。

     全くだ… あっぱれですよ。
         (笑い声)

     時局を見てみて下さい。

    今 スポーツだの体育だのと
     言ってられる状況ですか!

  私は嘉納先生のご提案を支持します。

           野口さん…。

   非常時こそ 強国 日本!

  屈しない東京を
   世界に アピールすべきです!

  我々はスポーツマンです。

  我々ができるのは
   スポーツによる復興だけです!

  見たまえ 自分の姿を。

  革靴に
   子ども用の下駄を履いて。
(笑い声)

  なにが… スポーツによる復興だよ。
   笑われるぞ。

   いいぞ いいぞ。
これだよ これ!

  こういう議論をやりたかったんだよ 私は。

       …で 3つ目は何です?

          運動会だ。

  金栗…。

   (治五郎)
   白状すると これは彼のアイデアでね。

   復興運動会を この外苑バラックで
   やってはどうかと言うんだよ。

    復興運動会? 体協がかね?

       はい。
バラックやら 避難所やら
       回っとりますと

   最初ん頃こそ にぎやかでしたが
    今は みんな ふさぎ込んどる。

  不安で 不安で たまらんのだと思います。

         地震だ!

  こん暮らしが 一体 いつまで続くのか…。

 

  (治五郎)
   変わらず元気なのは子どもたちだ。

  彼らにとっては 遠足や林間学校が
   ずっと続いてるようなもんだからね。

  子どもたちの笑顔が
   ここでは唯一の救いだ。

   あの子たちにこそ
    オリンピックを見せてやりたい。

 

      そこで 運動会だ!

  男女問わず 子どもから大人まで
   誰でも参加できる復興運動会を

  この外苑競技場でやる!

  これこそ
   スポーツによる復興じゃないかね!?

  はい!
  ええ そう思います!

  外苑バラックの自治会長と話す機会を
   設けてくれ。

  どうも 自治会長です。

        何だ 君かね!

  娯楽は正直 間に合ってんだよね。

  上野か日比谷でやったらどうよ?

  何だよ もともと
   この場所は私がつくったんだよ?

  だったら 暮らしてみなよ バラックでさ。
      そうだ やってみろ!

  一晩中 ノミやシラミに食われてみな!
         そうだ!

  参加できねえやつは
   どうすりゃいいんだ?

  ケガ人だって 大勢いるんだ!
   動けねえやつは ほったらかしか?

  (可児)いやいや
   そういうわけじゃなくてですね…。

      (増野)あっ あの…!

     あの… やって頂けないでしょうか?

      増野さん…。
       なるべく大々的に宣伝をして…。

       シマの耳に届けば
        必ず駆けつけると思うんです。

       やりましょう。

 

  
  (五りん)<自治会長と 体協の名誉会長が
   しぶしぶ手を打ちまして…>

         (拍手)

  <復興運動会が行われる運びとなりました>

  やっぱり スポーツは娯楽の王様だ!

            ハハハハ…。

 

      フォーティースリー!

            
         あ 安仁子さん!

      
   <夫 大森兵蔵をみとった彼女は

  私財をなげうって作った児童福祉施設で
   活動していたのです>

    (安仁子)
     この子たちも地震で親を亡くしたの。

      参加してもオッケー?

  もちろん! ウェルカムです!

        (永井)まだだ こら! こら!
         (笑い声)

                 よい…。

 

  よしよし 大丈夫 大丈夫。
   大丈夫 大丈夫…。

         フ!

   <競技は 子どもたちのかけっこで
    幕を開けました>

       おっ 速い 速い!

  <復興運動会の競技数は 40種目に上り

   40歳以上の男子による100m走

   親子競走など 家族対抗の競技…>

         始め!

      <球技も行われました>

        はい 始め!
         あ!

   当たったボーイは 外野。
ねっ?
    当てたガールは 内野復活。

   <大森兵蔵が伝えたバレーボールは
   今や女学生に大人気>

 

  ほら! みんな もっと腰を落として!

 

    違う違う違う 違う違う違う…。

     <子どもからお年寄りまで
     腹の底から大笑いして

    にぎやかに楽しんだそうです>

   おい… ここ直してから行かんか。

          …ったく。
  金栗先生。
あっ?

  あっ 君は…。

          
        人見絹枝です。

  ああ… あっ はい。

  えっ 岡山から?
            はい。

  あっ そぎゃんです…
   あっ 遠かところ ご苦労さん。
座って。

  去年 シマ先生にお手紙を頂きまして。

         あ 陸上大会にも
          熱心に誘っとったようで。

        はい これ。
どうぞ。
  ありがとうございます。

        走るの嫌いじゃったけど

  シマ先生のお手紙に少しずつ心動かされて
   岡山の競技会に出て

  走り幅跳びで日本新記録を出しました。

    はっ!? 日本新…。

  君… 君が? えっ!?

  うわ! うわ そぎゃんね!

  いや よう がまだしたね!

  あっ…。
      ですから 今日は…

  シマ先生に どうしてもお礼が言いとうて。

  あっ… そぎゃんですか。

  (増野)竹早の増野シマ 知りませんか?

  竹早の増野シマ 知りませんか?

  竹早の増野シマさん?
           えっ?

                増野さん!
   はい。

          人見絹枝さん。
  人見…? ああ 増野です。

      初めまして。

  あの 手紙 読んでもよかですか?

       どうぞ。

         失敬。
すいません。

      (シマ)「人見絹枝様

   先日は 突然 お声をかけてしまって
   ごめんなさい。

     増野シマと申します。

   私は金栗先生に憧れ
    走ることに夢中になりました。

  女子スポーツの普及が
         
   今の私の生き甲斐です」。

 

   「私は背も低いし 人見さんのような
   恵まれた肉体も持ってない。

  おまけに 子どもが生まれたばかり」。

        人見さん 足のサイズは何文?

    (永井)支度して よい…。

  (シマ)
   「だけど 私は走ることが大好きです。

  風を受け 息を弾ませ
   地面を蹴って走るのは気持ちいい。

     男も女もないはずです。

   最近 ようやく教え子が
   陸上に興味を持ってくれました」。

  「女子の陸上は
   まだ世界でも認められていません」。

  「だけど 私は
   あなたの走る姿を世界中に見せたい。

    私が金栗先生に憧れたように
     あなたの走る姿を見て…」。

              こればい。

  「あなたのようになりたいと願う女の子が
   一人でも現れたら

  それこそが
   女子スポーツの未来を開くのです」。

  ついに ここまで来たばい!

        (拍手と歓声)

 

  増野さん?

              いえ…。

 

   <ケガや病気で
    参加できなかった人のために

     復興寄席も開かれました>

                
  「おっ 今日はよ ひとつ お互い怖えもんを
   言い合おうっていう趣向なんだ。

  おめえ おめえ 何が怖えんだ?」。

  「俺かい? 俺はな ヘビが怖え」。
   「あっ ヘビね。
そういうもんだな。

     おっ そっち 何だい?」。

  「えっ 俺? アリ」。
「アリ? ああ そう」。
         (笑い声)

       俺は火事が怖え。
              俺 地震が怖え。

         (笑い声)

     俺は かあちゃん 怖え!

  <ラストを飾るのは
   オリンピック出場選手による徒競走です>

          誰かと思えば 三島さん!
         ばっ!

   
  (弥彦)僕が走らなきゃ 締まらんだろう。

       お! こいつは ちょっとした
        東京オリンピックだぜ!

       出たな 痛快男子!
     ご無沙汰してます。

  
  (本庄)何だよ
   結局 三島君が持っていくのかね。

  ちゃっかり ユニフォーム着てるし。

    金栗君。
          はい。

  君と走るのは ストックホルム以来だね。
          うん…。

    いや 真剣勝負は初めてばい。

   (吉岡)よし 盛り上げていくぞ!
   それ! 韋 駄 天!

  (一同)韋 駄 天! 韋 駄 天! 韋 駄 天!
    (永井)うるさい! 静粛に!

                静粛に!

               支度して!

                 よい…。

 

  ストックホルムから 12年か。
   彼は ずっと走り続けておる。

   彼が走ると みんなが笑顔になる。

   (可児)まさに韋駄天ですな ハハッ。

       そぎゃんよかもんじゃなかです。
           えっ?

   ああ バカだ… バカの走りよるて

      皆 笑っとるだけたい。

  スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

       おりゃ! 走らんか!

 

  よっしゃ! よっしゃ ありがとう!

       おい 金栗君!

     こら おとうちゃん!
      マラソンじゃなかて。

    おとうちゃん?
              おとうちゃん?

  「怖い怖いって
   一体 本当は何が怖えんだ!?」。

      韋駄天が来たぞ!
     「今度は韋駄天が怖い」。

        (どよめき)

  いい加減にしねえか! おい!
   いっぺんぐらい サゲまでやらせろ!

      ハハハハ! 失敬!

         はあ!?

    (一同)韋 駄 天! 韋 駄 天!
    韋 駄 天! 韋 駄 天!

       行け 韋駄天!
         はい!

 

   こうして
   復興運動会は幕引きとなりました。

  その晩 外苑バラックから
   泣き声は 一切 聞こえませんでしたよ。

   ええ… みんな 疲れて
    とっとと寝ちゃったんでしょう。

  スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

    (一同)韋 駄 天! 韋 駄 天!
    韋 駄 天!

          
     <水泳総監督 田畑政治。

     史上最多の金メダルを
      日本に もたらした男>

  (田畑)徹底的にたたきのめし 自信喪失に
   陥れてやるんですよ シシシ…。

  彼は口が韋駄天だな。

  兵隊が武装して クーデターっていうの
   やってんですよ。

   たった数日間だけど スポーツで
   国を変えることができるじゃんね。

    <「いだてん」第二部スタート!>

   10万人以上といわれる
   関東大震災の犠牲者を祭る慰霊堂。

   ここに飾られている絵画は
              
   自らも被災した画家 徳永柳州が

     震災直後の東京を歩き回り
     描いたものです。

 

  徳永は各地で巡回展を行い
   その入館料を復興支援に充てました。

    震災から85日後に行われた
     復興のための運動会では

     バラック内の対抗競走や
      孫探しと題した競技も。

  当時 「震災以来初めての
   にぎわい」と言われました。

  (森田)市民の気持ちを一つにするという
   スローガンなどを打ったりとか

   そういった運動も功を奏しまして

   自分たちの街なのだから
    自分たちで復興しようという

  機運が高かったように思われます。

 

          
     明治通りや永代橋など

   復興計画として建設された
   多くの道路や橋は 今日にまで残ります。

 

「いだてん~東京オリムピック噺」の見逃し配信を無料視聴する方法

 

【いだてん】動画を見逃し配信視聴!PandoraとDailymotionも【東京オリムピック噺 中村勘九郎・阿部サダヲ主演大河ドラマ】

2019.01.05

 

「いだてん~東京オリムピック噺」第23話と第24話のネタバレ感想やあらすじの紹介まとめ

 

2019年の大河ドラマは、33年ぶりに近現代史を扱う「いだてん~東京オリムピック噺」です。

オリンピック初参加から「オリンピック」開催までの激動の52年間を、描く「東京&オリンピック」の物語。

第23話では…関東大震災が襲う…。そして五りんがシマの孫だと判明!!

第24話では…シマの旅立ち。そして第一部完結!!

この記事では、ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』を各話ごとに詳細にネタバレとあらすじや感想を更新していきますので、ぜひご覧ください!

【いだてん】最終回ネタバレ感想!初回(第1話)から随時更新【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2019.01.03

【いだてん】視聴率速報と一覧表に推移!初回(1話)最終回まで随時更新【東京オリムピック噺 大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2019.01.03

【いだてん】ロケ地の紹介【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2018.12.26

【いだてん】モデルの紹介 金栗四三、田畑政治 他【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2018.11.08

【いだてん】のキャストやゲスト、相関図とあらすじの紹介【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2018.10.31

スポンサーリンク