2019年の大河ドラマは、宮藤官九郎オリジナル脚本の「いだてん~東京オリムピック噺」です。
「いだてん」は、1912年のオリンピック初参加から、1964年の「オリンピック」開催までの激動の52年間を、歴史に翻弄されたスポーツマンたちの姿を通して描く「東京&オリンピック」の物語。
2020年の東京オリンピックを目前に控えた2019年の大河ドラマにふさわしい題材ですね。
こちらの記事ではドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』の第24話と次回の第25話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!
Contents
「いだてん~東京オリムピック噺」第24話あらすじや感想とネタバレ
第24話あらすじ
関東大震災により、東京は壊滅状態に。治五郎(役所広司)が作った神宮外苑競技場は避難所として人びとを受け入れ、そこで富江(黒島結菜)ら女学生が傷ついた人びとの救済に尽力する。四三(中村勘九郎)は心配する熊本のスヤ(綾瀬はるか)や幾江(大竹しのぶ)の元にも僅かな時間帰省。援助物資として食料を譲り受けるなか、神宮で復興運動会を開催し、スポーツで人びとを元気づけるアイデアを思いつく。そして「復興節」の歌がはやり、孝蔵の落語が疲れ切った人びとに笑いをもたらす。
第24話の感想やネタバレ
第24話の感想
四三
そぎゃんたいね、兄上⁈実次
そぎゃんたい❗️スヤ
ホントに⁉️ pic.twitter.com/CFBVSARAaN— つよしゃんぷぅ (@pskoumei) 2019年6月23日
四三が知らぬ間に実次を超えていた…(人として)。
こうして #四三 は本物の #韋駄天 になった😭✨#いだてん完走#いだてん pic.twitter.com/KRCH5onvVU
— エクソシストZ (@shinmikuriya) 2019年6月23日
韋駄天は足が早いだけの神ではなかったと初めて知りました!そして四三がリアル韋駄天に!!
シマちゃん・・・己の魂に灯をともしながら疾走する聖火ランナーのようだった。#いだてん pic.twitter.com/MgbIBD8vDu
— nigoe@五街道踏破\(^ー^)/ (@nigoe0520) 2019年6月23日
理想を語る指導者と、実現する指導者よ! #いだてん https://t.co/Qy9jZ0X17V pic.twitter.com/np1XAJokhQ
— さいこ庵akaアーマロイド一休 (@psycho_ann) 2019年6月23日
こういうのが地区運動会の元だったりして?#いだてん pic.twitter.com/IGqd4aApsK
— K2o (@hxIOKecZ2HvvTOR) 2019年6月23日
それにしても、種目多いですね~(笑)
「づらネタ」にさえ、性差別がないw こんな凄いドラマ有りますかw
これ絶対にトクヨさん(寺島しのぶ)の「づら(カツラ)ネタ」は皆に黙ってやっていそうw#いだてん pic.twitter.com/jCDIucGv1m
— Dark Knight (@DarkKnight_jp) 2019年6月23日
シマちゃんが蒔いた女子スポーツの種は富江ちゃん、絹枝ちゃんが引き継いで、やがて未来に大きな花を咲かせる…そんな明るい光を予感させる二人の力強い走りに思わず見入ってしまいました。そして、そんな二人を優しく見守るシマちゃんの姿に涙が止まりませんでした。#いだてん pic.twitter.com/vrBFTXm88P
— chamong-tea (@TeaChamong) 2019年6月23日
シマちゃん…安心して逝けるといいですね。
この四三が、人見絹枝さんにまた蹴られる寸前からの厳しい気付きと、悲しみを抱えた人々が、手紙の内容を知ることで、折り合いを付け、受け入れて、新たなる希望に変えて行く件の脚本と演出と役者陣の熱演も胸熱でした。
もう、こんなシーンばっかりなのです。信じられないです。最高!#いだてん pic.twitter.com/HtisXEO8b6
— Dark Knight (@DarkKnight_jp) 2019年6月23日
今さっきインスタに上がったシマちゃん、とてもとても美しいから皆見て
視聴者ながら生きているのではと願わずにはいられなかったけど、この写真を見て、お別れだとわかった。
この世界の人ではなくなった、見守る側になった人の美しさ#いだてん#いだてん完走https://t.co/G88ik2Zpcd pic.twitter.com/NsjCqRegoD— はらにし (@hara_nishi) 2019年6月23日
#いだてん やっと弥彦さん、出ました~♥ #生田斗真 pic.twitter.com/NdA8MyMdw5
— やまとま😍❤❤ (@yamatoma5133) 2019年6月23日
やはり、この人には華がありますね~!!
復興運動会に安仁子さんや三島天狗、吉岡天狗など懐かしい顔が…。特に吉岡天狗の応援する姿を久しぶりに見ていると嬉しくなりました☺四三を始めスヤさん、清さん、嘉納先生、可児先生、永井先生、二階堂先生…多くの人々が運動会を楽しんでいる姿に希望の光を感じて涙が溢れました。#いだてん pic.twitter.com/5IS3bGSiiH
— chamong-tea (@TeaChamong) 2019年6月23日
復興運動会ですが、どこか同窓会のような気がしました!
#いだてん完走 ❗️👍
「走る」ことで日本の歴史を変えた男の物語だった😭🗾🏃♂️#いだてん pic.twitter.com/ozhYe5BxSb— エクソシストZ (@shinmikuriya) 2019年6月23日
#いだてん 何気に今日の重要人物。
実次と清さん。
実次「逆らわずして〜勝〜つ!」
清さん「孝ちゃんにはよ、そういう落語をやって欲しいな。笑っても泣いても いいじゃねえかってやつをさ。」
清さん(自治会長)「参加できねえ奴は どうすりゃいいんだ?」 pic.twitter.com/mOveMq5uaE
— Dark Knight (@DarkKnight_jp) 2019年6月23日
シマちゃん生きてるって思いたくて先週描かなかったんだわ…
死亡フラグなしの全くの突然だったもんね…それが現実、それが震災、ってことを痛いほど伝える演出。
んで伏線回収が相変わらず神。弥彦出てきたし。第一部お疲れ様でした#いだてん #いだてん絵 #絵だてん pic.twitter.com/Bvlsb9uGfo— 新田せん@リウマチ治療中 (@nittasen) 2019年6月23日
第一部終了ですね!伏線もしっかり回収され、スッキリです!関東大震災という暗い背景にありながらも、どこか明るく描かれた今回は感動です。シマさんは残念ですが、希望が繋がったと信じています!!
第24話のネタバレ
バラック
四三は懸命にシマを探したが見つからないままだった。この震災では死者・行方不明者11万人、全壊家屋11万棟、火事で消失した家屋21万棟となった。震災対策本部は、テントを張った臨時の場所に置かれた。被災者の多くは走りはじめた電車に乗り、被災地を離れた。残った被災者のためにバラックという仮設住宅がかなり作られたが、まだまだ足りない。東京市長で、後に震災市長と呼ばれる永田秀次郎は迅速に対応していた。そこへ治五郎がやって来て、神宮外苑を避難所として開放すると申し出、競技場も含めた敷地に外苑バラックが建設された。そこには6400人が収容された。その頃、四三、増野、清さんはシマを探し続けていた。そんな中、「丸焼け屋」と名付けた場所で小梅がすいとんを売っていた(一杯目は無料)。そこで、小梅は四三に家族が心配しているのではと言った。
四三、熊本へ…
四三は四年振りに熊本へ帰った。スヤは四三の無事と再会を喜んだ。実次やシエも駆けつけ、みな一様に嬉しそうだった。しかし、幾江はこんな時こそ東京で困っている人に手を差し伸べろと言う。すると実次が突然大声で「逆らわずして勝つ!!」と叫ぶ。すると、四三は「そぎゃんたい」と言い、大地震に立ち向かうのではなく、その力を利用して結果的に人間が勝てばいいと言い出した。そして、四三は今までどおり走ればいいと言う。すると、幾江は「そぎゃんたい」と言い、食料などを用意して東京へ持っていくよう言う。あまりの量に一人では持てないと言うと、スヤも付いていくと言った。幾江は東京に戻る四三とスヤにできる限りの食料を持たせ、他にも多くの支援物資をハリマヤに送った。幾江は、韋駄天は、走り回り食料を集め配った神だと四三に告げた(「ご馳走」がこの漢字なのは韋駄天に由来するとか…)。
リアル韋駄天
幾江の言う通り、東京に戻った四三はあちこちのバラックを駆け回り、食料を配った。ここに本当の韋駄天となった四三。野口らを連れて、日比谷公園や日本橋、神田、上野、浅草を駆け巡る。避難所では女学生が活躍していた。そこへりくを抱いた増野が現れる。シマを探して里へ行ったが居なかったとのことだった。
孝蔵の落語
一方、孝蔵は寄席もなく、ゴロゴロし、起きたと思えば酒を飲みに出かける。しかしお金はなく、気がつけば寄せの方へ行っていた。そこでは、倒れた建物をなんとか寄せ集め、舞台を作っていた。孝蔵はそこで話しはじめた。その後も、色んなバラックで落語を披露した。もうオチを言おうかという時に、食料を抱えた四三が現れた。孝蔵の落語しかり、当時流行った復興節しかり、昼間は賑やかだが、夜は静まり返る。時折、誰かのむせび泣きが聞こえるのだった。清さんのバラックにいた孝蔵は、身内に死なれ、家を無くした者の息を殺した声を聞いていた。清さんは、孝蔵に「笑っても泣いてもいいじゃねぇか」という落語をしてほしいと頼んだ。
シマの後ろ姿
さて、一日中走り回り疲れた四三は座り込んでいた。するとシマらしき人が見える。追いかけると、手に聖火を持ち走るシマの姿が。呼び止めると、少し立ち止まり、半分振り向き「金栗先生…」と言って、走って行った。翌日、増野は尋ね人の張り紙をしながら、憔悴していた。
ブレない治五郎
久々に治五郎は永井や可児、トクヨや野口らと再会。そこで新たな目標を3つ掲げた。1つはパリオリンピックへの参加。2つ目はその予選会の陸上大会の開催。トクヨは呆れ、反対したが、野口は賛成した。こんな時だからこそ、スポーツが必要だと言う。しかしその足元は片方は革靴、片方は下駄だった。そして、3つ目は復興運動会だった。これは四三の案だった。日が経つにつれ、人々には不安や疲労が蓄積していた。それでも子供だけは、いつも元気だった。そんな子供の笑顔を守りたい、大人もたまには発散してほしいという願いからのものだ。治五郎は自らバラックの自治会長を回り、復興運動会を知らせる。しかし、自治会長だった清さんは、「娯楽は間に合っている」と乗り気でない。小梅も、バラックで暮らした事があるのかと治五郎に詰め寄る。清さんは「けが人はどうするのか?」とも聞いた。その時、増野がやって来て、大々的に運動会を知らせてほしいと言う。そうすれば、シマに届くかもしれないと…。
復興運動会、復興寄席
こうして、復興運動会が開催された。そこに安仁子が震災孤児を連れてやって来る。大森兵蔵が亡くなった後、私財を投じて施設を作っていたのだ。プログラムは実に40種以上だった。まずは子どもたちのかけっこに始まった。四三の息子・正明も参加した。それから、100メートル走や、親子競技、ドッジボール、バレーボールなども行われた。その時、シマの手紙を握りしめた人見絹枝が現れる。絹枝の手紙を読み、走る気持ちになった絹枝は走り幅跳びで日本新記録を出したと言う。その御礼を言いたくて来たと言うのだが、増野がシマを探す姿を見て、全て悟った絹枝。四三は増野を呼び、シマが絹枝に宛てた手紙を読んだ。増野も手紙を読み、女子スポーツへの熱意を改めて感じる。四三は絹枝に足のサイズを聞いた。
そのまま、絹枝はリレーに参加する。アンカーを走る絹枝。その走りに誰もが感動し、四三は「こればい」と言い、ふさぎ込んでいた増野もシマの想いが届いていると感じ、涙ながらに拍手を送った。
怪我人のための復興寄席も開かれた。孝蔵はテントの中で話していた。運動会最後の競技は元オリンピック選手による徒競走。そこに弥彦も吉岡も現れ大盛り上がりだった。徒競走の軍配は弥彦に上がったが、マラソンと勘違いしたのか、四三は、そのままどこかへ走り去る。復興寄席で話していた孝蔵は、オチの手前でまた四三が乱入し、文句を言っていた。
こうして、復興運動会は終わり、その晩、バラックから泣き声は聞こえなかった。
「いだてん~東京オリムピック噺」第25話あらすじや感想とネタバレ
第25話あらすじ
いだてん後半の主人公がいよいよ登場! 四三(中村勘九郎)がまさかの3度目のオリンピックに出場し、負けて帰ってきた報告会で「負けちゃ意味がない」と息巻く若者が現れる。田畑政治(阿部サダヲ)である。30歳で死ぬと予言され、体の弱かった彼は、自分が生きている間に日本水泳を世界レベルに引き上げようと血気盛ん。朝日新聞に記者として入社し、政治家の大物・高橋是清(萩原健一)にも接触。震災不況でオリンピック参加に逃げ腰の治五郎(役所広司)や金に厳しい岸 清一(岩松 了)も驚く多額の資金援助をとりつけてみせる。
第25話の反応と期待の声
お後がよろしい様で!
馬鹿正直から胡散臭さ満載に?
絶対見なきゃ‼️ pic.twitter.com/Ga0CwEcg1h
— つよしゃんぷぅ (@pskoumei) 2019年6月23日
うぎゃああああ!!!
ち、近づいてくるっ!!😍手ぇ、震える…😂#いだてん #林遣都 pic.twitter.com/9hagxcMI4V
— にこたん😇㊗️8・23公開🌻 (@nikotan_hrmk) 2019年6月23日
やばいわ。
こんなの毎週見れちゃうのか?楽しみすぎる!
日曜日バンザイ!!#林遣都#いだてん pic.twitter.com/OJdPEIuimn
— 96 (@curo_knt) 2019年6月23日
#いだてん の第二部登場人物に
四三の親友?美川くんもいるみたい👀
桐谷健太氏も😅https://t.co/AJmYCsOx08 pic.twitter.com/DDzvwyUToB— なな@広島 (@nana_iro) 2019年6月23日
毎週日曜夜🌃の楽しみ #いだてん。
来週から、主役は金栗四三から田畑政治へ❗
ちなみに、2人はいだてん新幹線🚄では両端に君臨。
どんなドラマなのか楽しみ❗ pic.twitter.com/av4ILRYQjz— ひでどん (@snc_kkr) 2019年6月23日
第25話の展開予想
次回からは、主人公交代ですね!田畑政治!ちょくちょく登場していましたね!身体の弱かった政治が、オリンピックの革命児と呼ばれる歴史の第一話です!阿部サダヲさんの演技に注目したいと思います!
第25話の感想
まーちゃんが海に入って沈んでしまい月日が流れて浮き上がってみたら大きくなって阿部サダヲになっていた…。疱瘡にかかって顔を包帯グルグル巻きにしていた幼い吉宗が包帯を外したら西田敏行さんになっていたという某大河を思い出しました…😅#いだてん pic.twitter.com/ZLTBUOY2jP
— chamong-tea (@TeaChamong) 2019年6月30日
第二部開幕!
東京の字、汚な❗️ pic.twitter.com/km5BUwkoVv
— つよしゃんぷぅ (@pskoumei) 2019年6月30日
政治は一生、字が汚いままのようです(笑)逆に、味があるかも…。
まーちゃんと河野…二人の喋りの圧が凄すぎる…😅#いだてん pic.twitter.com/LqFsVbmQ1x
— chamong-tea (@TeaChamong) 2019年6月30日
テンポの良さが心地よいですね!
#いだてん
まあちゃん、ぶん投げられたー pic.twitter.com/aIMpFRXZ1B— ビビ🐈 (@okera_39) 2019年6月30日
治五郎先生、さすが!!衰えを知らない!!
「水ちょうだ〜〜い!」
噛み合っているんだかいないんだか、兎に角ポンポンと進む会話、そこへピタリと声と手が揃う「水ちょうだい」。
しかもこれが台本以上にマシマシにされた芝居だったとは。
何度見返しても、森山未來と阿部サダヲ、ふたりのリズム感と芝居勘がお見事。#いだてん https://t.co/QyxgDAOqto pic.twitter.com/hgEkNfVbZR— かかまつ (@kakamatsukk) 2019年6月30日
光文事件も取り上げたのか… #いだてん pic.twitter.com/eGb4SJw8NG
— エルコン@国語教室 (@hidelcondorpasa) 2019年6月30日
昭和 平成 令和…時代を跨いで私達もいつも金がないですよ、可児先生。
かねがね金がねぇ( ゚ェ゚)・;’.、ゴフッww#いだてん pic.twitter.com/1iEoyae8CR— エルコン@国語教室 (@hidelcondorpasa) 2019年6月30日
毎回、オリンピック前にこうなる…。
半鐘はいけないよ、おジャンになっちゃいますから‼️ pic.twitter.com/nmJ33Cd0d4
— つよしゃんぷぅ (@pskoumei) 2019年6月30日
高橋是清からオリンピック資金を出させたまーちゃん…。バンバンとお金を積み上げるまーちゃんの痛快さに惚れ惚れしました。そのまーちゃんとリンクしたように孝蔵が噺をするのがまた面白かったです☺#いだてん pic.twitter.com/tVWVkEM44f
— chamong-tea (@TeaChamong) 2019年6月30日
落語とのシンクロが素敵でしたね!
斎藤工のスク水姿‼️ pic.twitter.com/sQj5lngain
— つよしゃんぷぅ (@pskoumei) 2019年6月30日
この時代は男子もこの水着なんですね(笑)
#いだてん 今回から水泳の #田畑政治 に変わり病弱で短命かもしれない田畑が水泳競技で必死に日本人選手をオリンピックにおくりだしていく姿に感動した😊#ショーケン との最後のシーンは圧巻だった✨ #阿部サダヲ #萩原健一 pic.twitter.com/sU2J9aV0GB
— 古谷久美子 (@furufuru935) 2019年6月30日
高橋是清役の萩原健一さん。
貫禄・威厳たっぷりで怖いわwww#いだてん pic.twitter.com/yFbS0DCPi4— たすく (@chi_biya33) 2019年6月30日
昔何かで読んだんだけど、
物語を作るなら第一話はテーマや題材を否定するところから始めるといいらしい。一部の最初はスポーツ自体の否定からスタート。
二部の最初は水泳が下に見られる世の中からスタートですよ。#いだてん pic.twitter.com/KIC0pr6zcs— てん田 (@hokuriku_tenda) 2019年6月30日
バー「ローズ」に通い、マリーさんに未来を占って欲しい人生でした…(でも若死には嫌です)#いだてん pic.twitter.com/5x1bdzgYoj
— chamong-tea (@TeaChamong) 2019年6月30日
黎明期や転換期には
田畑政治のような
弁が立つと同時に
行動力の塊の熱血漢がいる
血の巡りが
血の滾りを創り出して
止まっていたものが動き出して
新たなる時代の血流に💞
誰もが躊躇して恐怖して
身動きしなかったら
何も動き出さず
何も始まらない
いつの時代にも
先駆者がいたのだ😇 pic.twitter.com/HSpulbVagP— ジェームズ・T・カーク2世 (@kirk2_thegod) 2019年6月30日
いつの時代も、新しいことを始める人は変人とか、異端児と言われますね。
第2部スタートですが、主人公のキャラの違いにまず驚きました!政治は慌ただしいですね~(笑)しかし、ただ忙しいだけの人ではなく、その行動力は本物でした!!まさか、大蔵大臣の元に直談判に行くとは…。新しい人物も出てきて、ワクワクが止まりません!!
第25話のネタバレ
(志ん生)え 今晩から
「いだてん」第二部の幕開けです。
よっ!
(拍手)
って聞いたんですが 何でも 前回の残
残りもんがあるそうで…。
(孝蔵)<大正12年
未曽有の大地震 関東大震災の直後
この人が声を上げました>
(治五郎)人々が希望に向かうための
最たる力であると信じ
第8回 パリ国際オリンピックへの
参加を決意する。
<パリオリンピックの予選を
断行したのです>
こんな時にオリンピックですか?
こんな時だからこそ
スポーツが人々に力を与えるんです!
<既に現役を引退した金栗四三。
予選当日は伴走者として
母校の士気をあおります>
(四三)どぎゃんすっか!
(八島)先生… 先に… 行って下さい。
バッカもん!
伴走が先行ってどぎゃんすっか!
はよ来んか! おい ついてこい!
…って言いながら
背中で ゴールテープを切っちゃった。
(歓声)
(野口)1着 金栗四三!
2時間36分!
(歓声)
おめでとう!
いやいやいや…。
胴上げは… ご勘弁!
(孝蔵)<金栗四三 34歳
まさかの3度目のオリンピック出場です>
ほぼ本当のお話です。
以上が 前回の残りでした。
ところで皆さん
この男をお忘れじゃないですか?
河童のまーちゃん。
(内田)結果は 両名とも予選敗退。
(非難する声)
世界の競泳界は 今
クロール 一色であります!
(志ん生)<オリンピックで
日本古来の泳ぎが クロールに惨敗。
悔しさいっぱいの まーちゃん>
(政治)
チクショー! なにがクロールだ!
うわ!
<そう叫んで
浜名湖に身を投げた田畑政治君。
深く深く沈んで 一向に浮かんでこない。
そうこうするうち
4年の月日が流れまして…>
プハッ!
<すっかり大人になっちゃった>
やっぱり 時代はクロールじゃんね!
まーちゃん そりゃクロールじゃねえ…。
片抜手一重伸だに!
えっ? 俺が クロールって言ったら
これがクロールだ バカ野郎め!
何だ? お前ら。
クロールは こうだぎゃ。
下手くそ!
<まーちゃんこと 田畑政治。
後に オリンピックを東京に呼ぶ男>
東京!
(岩田)東京!
東京!
というわけで 第二部は河童編です。
(五りん)よっ 第二部! よっ 第二部!
(拍手)
「ようっ!」
(太鼓の音)
「ようっ!」
(拍子木の音)
(孝蔵)<関東大震災の翌年 大正13年>
<東京・日本橋>
スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ。
うわっ!
な… 何だよ!
すんまっせん!
<韋駄天が パリオリンピックへ向けて
猛練習を始めた頃
東京帝大 今の東大を卒業した
まーちゃんは
朝日新聞社の面接を受けます>
うわ!
(尾高)何してんだよ…。
いや… おっ ハト!
おい 学生 学生…。
<記者といえば 今でこそ
「エリートでござい」って顔してますが
昔は 「ブン屋に
家は貸すな
嫁にやるな」って
言われてたぐらい
荒くれ者も多かった>
さあ 社長 日本泳法とクロールの一騎打ち
どっちが勝ったと思います?
ねっ 社長 社長!
(緒方竹虎)うん… 田畑君…。
クロールは 茨木中の高石勝男
対する 我が一高の松澤一鶴は
片抜手一重伸だ。
さあさあ 社長 どっちだ!?
(村山龍平)あっ クロールかね?
そう! 違う!
僅差で松澤が勝ったんです。
でも私はね
これからの水泳界を あれするのは
クロールだと直感しましたね。
その日は ほら 波が高かったでしょう。
高石君のバタ足がね
何度も空振りしたんですな。
これが静水プールだったら
もし バタ石君の高足が あれしてたら
クロールに勝てた? 勝てないよ!
あの 田畑君ね その話 長くなるかね?
(緒方)いえ もう十分長いです。
いや 参ったな… 好きなスポーツは何か
聞いただけなんだけど。
水泳です。
だろうね。
じゃあ 希望する部署は運動部かね?
政治部です。
えっ?
政治がやりたくて来ました。
(村山)あ
名前も「政治」と書いて「まさじ」だしね。
あっ! アッハハハハ…!
そ… そんなに面白いかね?
そのクロールの使い手 高石の勝っちゃんが
パリの代表選手に選ばれた。
しかし 練習ができない。
なぜだと思います? さあ はい!
プールかね?
違う! そう プール!
温水プールが東京にはない。
ほかの競技は 一年中練習できるのに
水泳は夏しか泳げないんです!
そんなんで世界で勝てる?
勝てないよ!
(せきこみ)
よし… よし 落ち着こう。
(笑い声)
(緒方)水 飲みたまえ。
息継ぎするの忘れてました。
ハハハ…。
とにかく プールを… ねっ?
日本に 一年中泳げる温水プール。
(緒方)よし… よしよし… よし分かった。
よしよし…。
なんとも せわしない主人公で
金栗さんとは だいぶ違いますが
頑張って ついてきて下さいまし。
(笑い声)
えっ? えっ ちょっと…。
(ざわめき)
行っちゃうの?
(五りん)ちょっと 師匠!
えっ おしまい? ええっ!?
(拍手)
ふう…。
一つ 聞いていいかね?
何ですか? もう時間過ぎてますけど。
ハハハ…。
君の友達や仲間が いい選手なのは
よく分かった。
さすが頭いい。
…で 君は何なの?
何なんでしょう?
(緒方)こっちが聞いてるんだよ。
(村山)君自身は泳がんのかね?
医者に止められましてね…
病気したんです。
慢性盲腸炎と大腸カタルを
併発しておるに。
あ 痛い…。
(うら)じゃ 泳ぎは?
ううん! やめさせにゃあいかんら。
(庄吉)何ででぇ!?
丈夫んなるために始めたんだに。
(うら)諦めるしかねえら。
田畑の家は代々
男らが体の弱い家系だで。
でも よかったと思ってます。
泳ぎは好きだが 人並みで 続けていても
選手としては大成せんでしたからね。
あっ これ 実家です。
ハハハ。
(緒方)えっ これ 全部 君のご実家?
すいません 金持ちなんです。
ハハハ… 逆だったっつって!
いや こりゃ 立派なもんだ。
…で あの もう一度 聞くがね
希望は政治部でいいのだね?
はい。
でも 水泳は続けますよ。
日本を世界レベルにするまでは。
世界?
いずれ 世界一になります。
はあ 台風のような男だったな。
フッ… 頭に口が追いついてない
といったふうでしたな。
そして 字も汚い。
記者には不向きでしょう。
あっ…。
えっ 気になります?
うん… まあ
顔がいいから採ってやるか ハハハハ…。
ですかね?
え
社長の鶴の一声で合格となりまして
まーちゃんは
朝日新聞政治部の記者になり そして
立憲政友会の担当となりました。
うん? 顔? えっ いいですか?
とっつぁん坊やでしょう。
初版 上がりました!
(五りん)<当時の政友会総裁は
内閣総理大臣 大蔵大臣を歴任した大物
高橋是清>
連立内閣か…。
はい。
鍵を握ってんのは是清だ。
政治部は 24時間 張り付くように。
(一同)はい!
うん? はっ…。
何だ このオリンピックの記事は!
あれ? 田畑?
やい 運動部! どういう了見で
こんな記事 書くのかね!?
何だ? 君。
どこのどいつだ?
政治部の田畑だ!
(河野)貴様が浜名の河童記者か。
校閲部の河野だ。
何が気に食わん?
これだよ!
岸の写真が真ん中にあるのも
陸上の連中ばかりが大きく扱われとるのも
気に食わん!
「河童記者」も気に食わん。
当然だろう!
陸上の方が水泳より上なんだから。
何だと!?
(尾高)河野は金栗四三の弟子でね
箱根駅伝のランナーだったんだ。
早稲田ん河野!
都の西北の意地ば見せんか!
ハッハッハ… 俺に言わせりゃ あれだよ
ストックホルムから3大会も出てだな
メダルに手も届かん陸上なんてのは
恥さらしだ! やめた方がいい。
何だと!?
おい… 田畑 行くぞ。
パリは勝てる!
大ベテランの金栗四三先生はじめ…。
金栗!? このおっさん まだ走ってんの?
断れよ みっともない!
30半ばのおっさんが 今更勝てる?
勝てないよ!
(河野)先生を侮辱するな。
三度目の正直…
これが最後のレースと覚悟ばして
意気込んで臨んだばってん…
意気込んで臨んだばってん…
やはり 酷暑には勝てず 32km地点で
意識ば失うてしまいました。
ばってん 敗れて悔いなし。
幸せな選手人生でした。
(拍手)
よくやった 韋駄天!
ありがとうございます。
え 明治45年 ストックホルム
途中棄権。
大正9年 アントワープ 16位!
よっ!
(拍手)
大正13年 パリ 棄権!
ミスターマラソン 金栗四三選手に
いま一度 大きな拍手を!
(拍手)
おい… 何だ? 今の おい!
大きな声で読み上げた割には
大した記録じゃないよ。
(河野)うるさい! 黙って聞け!
ありがとうございました!
(拍手)
いい いい…。
(選手たち)ありがとうございました!
(拍手)
(野口)続いて 水泳。
はい! はい 待ってました! 静粛に!
え 時間の都合で結果のみとする。
(水泳選手たち)はあ!?
何だと!? おい 体協 もう我慢ならん。
おい…。
田畑! 貴様 いい加減にせんか!
体協の陸上びいきは目に余るものがある。
出場選手8名? 多すぎるじゃんね!
しかも 何? 長距離走は全員棄権?
おい!
何? 何してたの?
のんきにパリ観光かね?
水泳だって6人行ってるだろう!
結果を出したじゃんね!
ここにいる高石は5位。
野田はリレーで4位。
どうだ?
もっと行ってりゃ
もっと入賞できた!
テニスだって勝てたぞ!
レスリングも!
こっちだって一生懸命やってんだよ!
全て私の責任です! 全て私の責任です!
野口君!
世論の反対を押し切って参加した
パリの惨敗
弁解の余地なし!
責任を持って
私 野口は 体協主事を辞任します!
あんたじゃ 話にならん。
トップを出せ!
嘉納治五郎名誉会長の引責辞任を求める!
彼は何者だね?
(岸)田畑とかいう新聞記者らしいです。
あれがトップにおる限り
日本はあれだ 何だ… 勝てん!
何だと貴様!
老害め。
なにが「逆らわずして勝つ」だ。
逆らってでも勝て バカ野郎め。
あっつ!
(治五郎)ハハハハ!
彼は口が韋駄天だねえ。
そこ 何がおかしい! おい!
(どよめき)
<これは驚いた。
韋駄天は
嘉納先生に だっこしてもらいましたが
河童のまーちゃんは
会ったその日に ぶん投げられた>
やい ジジイ! 嘉納治五郎に伝えろ。
水泳は体協から独立する。
援助も受けん代わりに
指図も受けんとな!
こちらが嘉納先生ばい こんバカもんが!
何? えっ…
わ… 割と大きいんですね。
あっ…。
よかろう。
好きにしたまえ。
はい。
そういうことなんで
よろしくお願いします!
まあ… え 落語に出てくる
粗忽者の類いだと思えば
まあ この主人公… 許せなくもない…。
まあ 八つぁん 熊さん…。
カクさん 出来たぞ!
早いんだよな 出てくるのが。
まだ途中!
見ろ。
看板と当座の資金だ。
(一同)お!
今日から ここが水連の本部だから。
(野田一雄)水連って何の略ですか?
うん? あっ あれだよ ほら…
水泳の… 水泳だろ? …で 何?
何 何…?
(高石勝男)何?
連盟!
(松澤一鶴)大日本水上競技連盟だね!
違う! そう! …書こうか?
あっ まーちゃん…。
<松澤一鶴 通称 カクさん。
日本泳法の達人で
ここ 東京帝大水泳部のコーチ>
連盟…。
名前なんていいんだよ!
嘉納治五郎に ぶん投げられた男だぞ
俺は。
おかげで箔が付いた。
水連は立派な競技団体だ。
これからは選手選考も自分たちでやる。
(3人)お!
<新聞記者の仕事もそっちのけで
水連に入り浸るまーちゃん>
ロン!
何!? 何… えっ?
(高石)リューファー カン トン
ホンイーソー。
あっ…。
<しかし 夏以外は 選手も皆
もんもんとした日々を過ごします>
野田 この動き 平泳ぎの訓練になるぞ。
そうですか…。
ツモは クロール…。
そんなことしてる場合か? くそ。
次の大会 どこだっけ?
あれ あれだ あの…。
アムステルダム。
違う! そう! だから プール!
一刻も早く 温水プールをあれせんと
勝っちゃん あれだぞ
世界に勝てんぞ 勝っちゃん…。
200点お釣り早くして。
投げるから。
早く。
(松澤)アメリカは
大学に温水プールがあるそうですな。
(野田)いいですよね。
冬は ハワイに遠征に行くんでしょ?
どうした? 溝に挟まっちゃった?
(高石)何だ? これ。
何か ある…。
何?
収納ですかね?
えっ? ホホッ…。
開けてみるか。
(松澤)やめて下さい そんな!
大学の施設ですよ! ちょっと…。
野田 野田… ほら いけ。
いくぞ せの! よいしょ!
臭っ!
おお…。
はしごがありますよ。
うん?
はしごがある。
行け 野田。
ちょっと 野田!
気を付けろよ。
うわっ 臭っ!
クモの巣が…。
船だ…。
えっ?
船がありますよ!
えっ!?
(野田)おお…。
船だ!
おいおい…。
おい ちょっと… うわっ。
ちょっと まーちゃん?
まーちゃん ちょっと…。
<そこは
帝国大学工学部の船舶実験用の水槽で
当時の学生は
タンクと呼んでいたようです>
見つけちゃったな カクさん。
えっ?
何mあるかな?
えっ まーちゃん まさか…。
20mは取れるじゃんね。
えっ!? ちょっと まーちゃん…。
臭っ! ああっ! くっさいな。
(野口)「陸連發足 體協から獨立」。
水泳は水連が 陸上は陸連が
選手を選考するとなると
我が体協の存在意義って
何なんでしょうね?
統括団体ってことになるだろうね。
統括団体…。
<当時 体協は
銀座にある岸会長の弁護士事務所に
間借りしておりました>
卓球台でも置きましょうか?
何だね? 唐突に。
(野口)あまりにも人が来ないんで。
出てこんか。
もうすぐ 細田が帰ってきます。
あいつが
新しい情報を持ってこない限りは…。
(細田)特ダネ 特ダネ 特ダネ…!
待て。
(細田)普通選挙法の原文を
借… 借りてきました!
(どよめき)
12時までに戻す約束で
借りてきたんです。
<普通選挙法の成立は
当時の国民の一大関心事でした>
よし とにかく 手分けして書き写そう。
(一同)はい!
おい 政治部 号外出すぞ。
<法案の中身を
どこよりも早くスクープしようと
新聞各社は しのぎを削ったのです>
(河野)書きました!
か… 書きました!
おい… おいおい
この第五条書いたの 誰だ?
田畑です。
だろうな。
1文字目から読めん。
えっ?
(緒方)これ 何だ?
「文」ですか? いやいや…
「又」? いや…
「夫」か? いや 書き直します。
いや 書かんでいい。
おい これ 誰か代わってやれ。
田畑が… 田畑が書きます。
書くな! 書くな。
頼むから書かんでくれ。
河野が!
今日は時間がない。
すまん。
(緒方)田畑!
はい。
<この世紀のスクープに まーちゃんは
一切 関係なかったのです>
号外だ!
<仕事は大してできないが どういうわけか
上司にかわいがられた河童のまーちゃん>
あっ!
(緒方)おいおい おいおい。
すいません。
すいません。
(緒方)すいません ママ。
頼むぞ 田畑。
新聞の未来は
君たち若者に懸かってるんだからな。
…って言ってる編集局長が
何で こんな場末の どぶ臭え店で
ウイスキーなめてんですか?
ママも 何か しょっぺえ女だし。
(緒方)おい…。
こういうところを変えてかないと
若者は ついてきませんよ。
(マリー)緒方さんは ここがいいの。
金欠ですか? おごりましょうか?
(ラジオのチャイム)
(ラジオ)「午後2時 ご容体」。
(マリー)特ダネでしょ? 験 担いでんのよね。
えっ?
(ラジオ)「お脈拍144…」。
緒方さんはね たまたま入ったこの店で
三浦梧楼先生にお会いしたのよ。
えっ 三浦…?
うん。
誰ですか?
枢密院の大物よ!
あそこの席でね。
(三浦梧楼)外交の要は満州だよ 君。
問題は その舵を誰が取るのか
ということではないでしょうか?
ここだけの話だがね…。
(緒方)若造だったが 臆することなく
日本の将来を論じ合ったよ。
翌年 明治天皇の崩御に際して
新聞各社は 次の元号が何に決まるのか
取材合戦を始めた。
私は 一か八かね
三浦先生の自宅で張ってたんだ。
すると 先生が車に乗せてくれてね。
(三浦)「明治」の次は「大正」だよ。
えっ… どうして私に?
君は日本橋のバーで話したことを
一切 新聞に書かなかった。
だから 見込みがあると思ったからさ。
はい 号外 見てって。
改元です。
改元の号外です。
あっ!
ハハハ…。
えっ… ワオ。
こいつはいいことを聞いたぞってんで
まーちゃん 年の暮れに
一か八か 日本橋の どぶ臭えバー
ローズに行ってみた。
「こんばんは こんばんは!」。
はい こんばんは。
おにいさん もう閉店だよ。
いや そこをなんとかお願いしますよ!
私は三浦って人に用があるんです。
その方とおしゃべりをしてね… いや
記事には書かないよ。
そうすると…。
「お前さん なかなか見込みがあるね」
ってんで…。
「『大正』の次は」…。
「何とかだよ」って。
こっそり教えてくれるって寸法だ!
やい 出てこい 三浦!
何言ってんの。
三浦先生は
とっくに鬼籍に入られたのよ。
お亡くなりになったの。
えっ? じゃあ 「大正」の次の元号は
誰に聞けば…?
そこに書いてあるよ。
どれ? どれ?
さっき 日日新報の記者が
電話 借りに来てさ
新しい元号が… まあ どうとか言いながら
そこのコースターに走り書きしてったわ。
「光文」!?
よっし もらった!
「『大正』の次は『光文』だ」ってんで
駆け出そうとした まーちゃんの腕を
ママが ぐいっとつかんで…。
手相 見てあげる。
結構です。
急いでます。
いいから座って。
私の占い すっごく当たるんだから。
えっ?
ほら。
ねえ ママ 急いでよ。
ねっ?
よそに抜かれちゃうから 早くして。
あら?
何?
あらあら…。
どうした?
えっ?
まあ…。
何?
とっても… いい手相。
うそ言っちゃいけない。
泣いてるじゃない。
行きなよ 早く! 特ダネなんだろ!?
いやいや… 気になるよ! 言ってくれよ!
泣いてるじゃない。
ねえ。
出世は約束されてる。
多少の不幸は覚悟するよ。
何?
30で死ぬと出ています。
あっ…。
何で知ってんの?
えっ? 何を?
待て待て 待て待て… 待って。
えっ 30? 何で?
田畑家が 代々 男が早死にする家系だって
言った? 言ってないよ!
遺伝じゃ しょうがないよ。
私の責任は軽くなったよ。
じいさんが 55 親父が 43で 俺 30!?
(ラジオ)「ただいま
宮内省から発表がありました。
放送部長から申し上げます」。
「天皇陛下 今12月25日 午前1時25分
葉山御用邸において 崩御あらせらる。
陛下は 6,000万国民が…」。
30… 30って…。
あと2年しかないじゃんね。
あ 痛い…。
(うら)じゃ 泳ぎは?
ううん やめさせにゃあいかんら!
どうなってんだよ…。
わっ! 痛っ…。
えっ? 何 何? どうしたの?
号外! 日日が号外出すらしい。
あっ! あっ… しまった。
(緒方)おい おい おい
政府筋からの情報 まだか?
こんだけそろって 誰も
つかまえられんのか。
すいません!
おい 政治部。
号外どころか朝刊も間に合わんぞ これ。
あの…。
何だ? お前 何か知ってんのか?
あれ?
あれ? いや… あっ…。
(志ん生)「えっと 何だっけな?
えっと… 漢字が2つだよな。
うん 2つ。
『余命』
余命 違うな これな。
『寿命』…。
あのババアが 30で死ぬとか
変なこと言うから おめえ
こっちは おめえ 忘れちゃったよ。
落ち着け。
落ち着いて 漢字2つ。
『浜松』… あっ 土地になっちゃったな。
何かねえかな? えっと…。
あっ 『光』って字がいた。
こう こう…
こうもん… 肛門元年」。
ハハッ。
「何だ 変だな これ」。
おい どうした? 田畑。
何か知ってるなら 早く言え。
「一か八か 言ってみるか」。
(せきばらい)
こう…。
「光文」です! 「光る文」と書いて「光文」!
危ねえ…。
日日の号外です。
新橋の駅前に
売ってました。
「光文」か… 朝刊 今なら間に合うぞ。
刷れ 刷れ 刷れ 刷れ!
おい 待て待て 待て待て 待て。
これ 間違いだったら どうするんだよ。
出遅れたら いい笑いものです。
(緒方)いや どのみち 1着は逃した。
うちは正確さで勝負する。
裏が取れるまで
元号に関する記事は出さん。
はい。
(志ん生)
<緒方の この判断は 吉と出ました。
新元号は「昭和」>
昭和? 昭和…。
<「光文」は誤報だったんです。
この元号騒動にも
まーちゃんは一切関係ありませんでした>
(ラジオ)
「しかし あれですな お殿様は何で…」。
<え 昭和を迎え 震災復興は進んでも
私ら庶民の暮らしは
一向によくなりません>
「火焔太鼓と申して
世に2つというような名器…」。
(おりん)あら 落語?
「儲かったな」。
「へい。
あ ありがとざんした」。
おとうちゃん
ラジオで落語しゃべってるよ。
(孝蔵)うるっせえな 聞こえてるよ!
「えっ? うちのカカア 一分で…」。
おとうちゃん どうやったら
ラジオに出られるんだろうね?
「ここを言うんだよ」。
「俺だ。
今 帰ってきた。
あの太鼓な 300両
300両で売れたんだ あの太鼓がよ!」。
「ふん。
本当に売れたの?
じゃあ ここに出せ。
見せろ。
…やい!」。
「脅かすな この野郎。
この金 見やがって てめえ
座り小便して バカになって
ひでえ目に遭わせんぞ コンチクショー。
いいか? これが小判で 50両だ」。
「まあ あんた!」。
あれ? あんた 朝太か?
「これで100両だ 100両 150両だ」。
ハハッ 何だ 志ん馬ってえから
気付かなかった。
へえ 真打になったの?
よく なれたもんだねえ。
「火焔太鼓」なんかやっちゃって。
「200両だ!」。
おい… 俺だよ 俺。
何だい!?
勝鬨亭のお茶子のまーちゃん。
河童のまーちゃん。
何言ってんだ この野郎。
座って下さい。
「これで 250両 残りの50両で 300両だ!」。
(政治 孝蔵)「水ちょうだい!」。
(笑い声)
「ざまあ見やがれ この野郎!」。
「俺もね そこで水飲んだの」。
あっ! 300両で思い出した。
あんた… あんた 財布盗ったろ 弁天橋で。
ええ?
東京に帰れるな。
おい 返せ バカ野郎め!
お客さん 座って!
「当たり前だ この野郎。
半鐘買って たたいちゃわ」。
「半鐘はいけないよ おじゃんになるから」。
おっ!
(拍手)
って おじゃんにされて たまるかよ!
財布泥棒!
ちょっと お客さん!
待て 財布泥棒! 財布泥棒!
待て! 朝太!
座って!
待て 財布泥棒!
(笑い声)
あっ!
(可児)2-2。
卓球台置いたら 可児が来たよ。
…で 協賛金 集まりました?
融資の件で 貴族院議員の嘉納が来たと
言えば分かる!
嘉納先生 アムスは選手60人連れていく
って言ってましたよ。
えっ!?
オリンピックの件なら
もうお話しすることはないと…。
オリンピックの件でなければ
誰が こんなとこ来るか!
(孝蔵)<1年後に迫った
アムステルダムオリンピックの招待状が
届いたのです>
おい みんな… みんな! おい…。
IOCから招待状が届い…。
どうした? 何やってんの?
急げよ。
えっ?
(水が流れる音)
何? 何これ…。
な… 何?
まーちゃん!
何?
どうしたの これ!
どうしたも こうしたも
まーちゃんが造れって言うから。
言った? 言ってないよ!
遅いですよ
もう出来ちゃったんだから!
出来ちゃったんだから!
かっこいい! 勝っちゃん! アハハハ!
いけいけ みんな! 勝っちゃん いけ!
いけいけ 勝っちゃん! 泳げ!
おい!
冷たっ! えっ? ちょっと待って。
冷たっ。
カクさん これ 夏以外は どうするんだ?
よく見て下さいよ まーちゃん。
医学部病棟のスチーム
引き込んでますから
冬は温水プール… 熱い! なります。
つまり 一年中 練習できますよ!
アハハハハ! おっ!
(歓声)
カクさん!
はい。
君って男は…。
でかした!
アハハ!
ありがとう!
イエイ!
よし お前たち全員
オリンピックに連れてくぞ!
(歓声)
泳げ 泳げ!
かけ かけ かけ! かけ!
よいしょ よいしょ よいしょ!
あ いたいた いたいた。
岸さん 岸さん
水連のエントリー 12人でお願いします。
ねえ 岸さん 岸さん。
分かった 分かった。
ちょっと待て。
どうしても 12…。
どうしても 12人でお願いします!
ちょっと待て!
水連が12人なら陸連は15人!
これは譲れん!
何? だったら水連は18 いや 20人だ!
もう 勝手にやってくれ。
勝手にやるために陸連を作ったんだ!
そうですよ!
だったら
金も 自分で集めてきたらどうだ。
えっ?
渡航費 国から ぶんどってきたら
20人でも30人でも連れていくさ。
(野口)そうだ!
上等だ バカ野郎め!
貴様…!
おい 河野 どうした?
あっ 出てます。
陸連に用事で。
◇
田畑は?
はい 政治部。
水連です。
緒方さん?
あいつら…。
運動部にすっ飛ばすぞ もう。
緒方さん お電話。
はい もしもし。
あんたんとこの若い者が
来とるんだがね…。
ハハ… せわしないのですか?
暑苦しいのですか?
熱っ! あっつ… あっつ…。
せわしない。
あ じゃあ 田畑ですね。
かわいがってあげて下さい。
失礼ですけど どちら様で?
高橋是清だ。
えっ?
あっ… いや これはこれは 是清先生。
おっしゃるとおり
つまみ出して下さい。
分かった。
(受話器を置く音)
(ため息)
これは極論だがね
初心にかえったら どうだろう?
初心に?
それは個人負担という意味ですか?
うん。
金栗君や三島君のように
誰の援助も受けずに
自腹で参加した方が
かえって身軽でいいんじゃないか?
ハハッ お話になりませんな。
私は賛成です。
初心にかえる 大いに結構!
ちょっと あんた 黙っててくれ!
明治 大正 昭和… 時代をまたいで
僕らは いつも金がない! ハハハ。
毎度 おなじみの光景で結構ですな!
じゃあ いっそ やめるか?
えっ?
オリンピック出るの やめよう。
なっ?
どうせ勝てない。
勝てなきゃ 文句言われんのは体協だ。
もう やっとれん!
(ドアをたたく音)
震災不況の折 オリンピックなどと
浮かれている場合ではないだと!?
冗談じゃない!
浮かれたことなど 一度もないよ!
常に真剣 必死だよ。
ケツに火をともすような思いで…。
ケツじゃない! 爪です。
もう火だるまだよ! もう やめたやめた!
なにが 平和の祭典だ。
(ドアをたたく音)
ごめんください!
開いてるよ! 誰だ!?
「俺だ! 今 帰ってきた!
ハァ… あの太鼓がよ 300両。
300両で売れたんだ あの太鼓がよ」。
「ふん。
本当に売れたの? …やい!」。
「脅かすな この野郎。
この金 見やがって てめえ
座り小便して バカになって
ひでえ目に遭わしてやがる この野郎」。
この金 見て
座り小便して バカになんなよ。
何を言ってるんだ?
国から 水連に補助金が出たんですよ。
何?
ただ ちょっと頂き過ぎちゃったんで
お裾分けに来ました。
フッ そんなバカな… ハハハハ。
はい。
(岸)うわっ!
はい。
おっ…。
水連と陸連で 6 4でどうです?
「いいかい?
50両ずつ見せてやるからな。
これが小判で 50両だ!」。
はい 5,000円。
ああ…。
はい 1万円。
1万5,000。
2万。
み み み… 水くれ。
俺も そこで水飲んだ フフッ。
水ちょうだい!
「水ちょうだい!」。
「ざまあ見やがれ コンチクショー。
俺も そこで水飲んだんだ」。
「まあ お前さん 何だね…」。
2万5,000。
「太鼓 儲かったね」。
3万円。
「当たり前だ。
太鼓 儲かった」。
4万円!
「これから お前さん 何だよ…」。
5万円!
「音の出るもんに限るよ」。
「当たり前だい」。
半鐘は いけないよ。
おじゃんになっちゃいますからね。
いや… 早いって!
はい! 締めて6万円。
オリンピックの特別予算です。
貴様… こんな大金 どこで?
そんなの話してる暇ないですよ。
私 30で死ぬんだから。
答えろ 豆タンク!
若者のために使うって言ったら
くれました。
誰が?
高橋是清。
盛り上がってきたぞ!
アムステルダムオリンピック!
<水泳 大活躍! そして
日本初の女子オリンピック選手 人見絹枝>
(絹枝)私 このままじゃ日本に帰れません。
(トクヨ)
変えるべきよ 女子スポーツの未来を。
<走るために生まれてきた女の一生>
田畑が幼少期を過ごした浜松市。
しゃべりの韋駄天を知る人がいました。
田畑の通った中学校で
毎年行われていた過酷な伝統行事
6時間かけて泳ぐ 浜名湖大遠泳です。
この浜名湖で鍛えた名選手たちが
続々と世界へと羽ばたいていきました。
浜松で行われる大会に出場した
松田丈志さん。
とびうお杯っていう
小学生の全国大会があるんですね。
ジュニアスイマーの
登竜門の大会になってるので
浜松っていうのは 水泳の盛んな場所
っていう意識は 今でもありますけどね。
日本の水泳界の先輩たちを振り返ると
何か すごく優秀な人たちが
いっぱいいたんだなって
つくづく思うんです。
古橋名誉会長… その もう一個先に
田畑さんたちの時代があるんで
何か すごい歴史がつながってあるんだな
って思いましたね。
しゃべりの韋駄天が
日本水泳界の道を切り開いていきます。
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「いだてん~東京オリムピック噺」第24話と第25話のネタバレ感想やあらすじの紹介まとめ
2019年の大河ドラマは、33年ぶりに近現代史を扱う「いだてん~東京オリムピック噺」です。
オリンピック初参加から「オリンピック」開催までの激動の52年間を、描く「東京&オリンピック」の物語。
第24話では…シマの旅立ち。そして第一部完結!!
第25話では…第二部スタートです!政治の行動力は本物です!
この記事では、ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』を各話ごとに詳細にネタバレとあらすじや感想を更新していきますので、ぜひご覧ください!