【いだてん】第25話と26話ネタバレ感想:田畑政治が高橋是清(荻原健一)から資金援助を取り付ける【東京オリムピック噺 大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

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『いだてん~東京オリムピック噺』の最新話含むネタバレ感想一覧はこちらの記事にまとめています。

【いだてん】最終回ネタバレ感想!初回(第1話)から随時更新【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2019.01.03

2019年の大河ドラマは、宮藤官九郎オリジナル脚本の『いだてん~東京オリムピック噺』です。

「いだてん」は、1912年のオリンピック初参加から、1964年の「オリンピック」開催までの激動の52年間を、歴史に翻弄されたスポーツマンたちの姿を通して描く「東京&オリンピック」の物語。

2020年の東京オリンピックを目前に控えた2019年の大河ドラマにふさわしい題材ですね。

こちらの記事ではドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』の第25話と次回の第26話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!

最新話の初回(第1話)までの内容を動画で見たいという場合は、U-NEXTを利用すると視聴できますのでチェックしてみてください。

【いだてん】動画を見逃し配信視聴!PandoraとDailymotionも【東京オリムピック噺 中村勘九郎・阿部サダヲ主演大河ドラマ】

2019.01.05

次に『いだてん~東京オリムピック噺』の第25話と次回の第26話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!

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「いだてん~東京オリムピック噺」第25話あらすじや感想とネタバレ

 

ここでは『いだてん~東京オリムピック噺』第25話あらすじや感想とネタバレについて紹介します。

 

第25話あらすじ

いだてん後半の主人公がいよいよ登場! 四三(中村勘九郎)がまさかの3度目のオリンピックに出場し、負けて帰ってきた報告会で「負けちゃ意味がない」と息巻く若者が現れる。田畑政治(阿部サダヲ)である。30歳で死ぬと予言され、体の弱かった彼は、自分が生きている間に日本水泳を世界レベルに引き上げようと血気盛ん。朝日新聞に記者として入社し、政治家の大物・高橋是清(萩原健一)にも接触。震災不況でオリンピック参加に逃げ腰の治五郎(役所広司)や金に厳しい岸 清一(岩松 了)も驚く多額の資金援助をとりつけてみせる。

 

第25話の感想やネタバレ

『いだてん~東京オリムピック噺』第25話の感想とネタバレについて紹介します。

 

第25話の感想

 

 

政治は一生、字が汚いままのようです(笑)逆に、味があるかも…。

 

テンポの良さが心地よいですね!

 

治五郎先生、さすが!!衰えを知らない!!

 

 

 

毎回、オリンピック前にこうなる…。

 

 

落語とのシンクロが素敵でしたね!

 

この時代は男子もこの水着なんですね(笑)

 

 

 

 

 

いつの時代も、新しいことを始める人は変人とか、異端児と言われますね。

 

第2部スタートですが、主人公のキャラの違いにまず驚きました!政治は慌ただしいですね~(笑)しかし、ただ忙しいだけの人ではなく、その行動力は本物でした!!まさか、大蔵大臣の元に直談判に行くとは…。新しい人物も出てきて、ワクワクが止まりません!!

 

第25話のネタバレ

政治、入社

治五郎の呼びかけで行われたパリオリンピック予選で、四三は現役を引退していたため、マラソンの伴走者として参加。しかし、図らずも優勝した四三(34歳)は、3度目のオリンピック出場が決まった。この頃、まーちゃんこと田畑政治は帝大(現在の東大)を卒業し、朝日新聞に面接に向かう。この時代の記者と言えば「ブン屋に家は貸すな、嫁にやるな」と言われるほど、荒くれ者も多かった。政治は面接でも、とにかく落ち着きがなく、水泳への熱意は暑苦しく、それでいて希望の部は政治部という纏まりのない人物だった。これには朝日新聞社長・村山龍平も政治部長・緒方竹虎も呆れ顔。面接後、人物像と字の汚さから不合格になるところを、村山が「顔がいい」と鶴の一声で合格にし、晴れて入社。希望通り政治部に配属され、立憲政友会の担当となった。当時の立憲政友会の長は、内閣総理大臣、大蔵大臣を歴任した大物・高橋是清だった。この時の連立内閣のカギを握る人物として、政治部は是清を徹底マークするよう司令された。しかし政治の水泳への熱意は変わらず、陸上推しの運動部記者・河野一郎とはよくぶつかった。河野は四三の弟子で、自身も早稲田でマラソンをしていた。

四三、引退

さて、パリオリンピックの結果報告会。ここには政治も取材に来ていた。四三は酷暑に勝てず32キロ地点で棄権した。他の陸上競技もメダルは獲れなかった。このオリンピックを以て引退宣言をした四三には惜しみない拍手が送られた。次に水泳の結果報告だが、時間の都合で、選手を紹介せず、結果だけを伝えると聞き、水泳の扱いが雑だと感じた政治は、猛抗議。水泳代表の高石を始めとし、陸上よりは良い結果を残していたからだ。野口が自分の責任だと言い、体協を辞めると申し出るが、政治はトップを出せと治五郎を探す。治五郎の顔を知らない政治は目の前にいるのが治五郎だと気づかず、食って掛かるが投げられた。一瞬ひるんだ政治だが、水泳は体協から独立すると宣言し、治五郎もこれを認めた。

水連、陸連、誕生

政治は帝大工学部の一室に水連(大日本水上競技連盟)を置き、松澤一鶴(カクさん)や高石らと過ごした。記者の仕事をそっちのけで、水連に入り浸る。しかし、屋内プールがない時代のため、夏以外は練習ができず、麻雀に没頭していた。ある時、水連の部屋の地下にプールを発見する。ここは工学部が船を作り実験するためのプールで、長く使われていないようだった。この頃、陸連が発足し、岸会長の弁護士事務所を間借りしていた体協は統括団体となり、閑散としていた。

バー・ローズ

政治はそそっかしく、字も汚いため、記者としては今一つだった。しかし、政治は人に好かれるようで、部長・緒方に連れられ行ったバー・ローズ。古びた店をママ・マリーの前で堂々と批判するが、マリーは緒方がここへ来る理由を話した。緒方は昔、ここで当時の枢密院顧問官・三浦梧楼に出会い、明治の次の元号「大正」を事前に教えてもらったと言う。三浦は緒方がローズで話したことを記事にしなかったため、見込みがあると言ったそうだ。そのおかげで出世した緒方はゲン担ぎにここをよく訪れると言う。

余命2年?

それから年の暮れになり、政治はローズを訪れた。マリーは何をしに来たのかと聞くと、政治は三浦に会って、大正の次の元号を聞けるかもしれないと答えた。しかし、三浦はすでに亡くなっていた。そこでマリーは先程までいた記者が、電話で新元号について話し、コースターにメモしていたと話す。うっすら残った文字の跡を鉛筆で塗ると、「光文」という文字が浮かび上がった。これはスクープだと店を出ようとすると、マリーが引き止め、手相を見せてほしいと言う。マリーに手相を見せたところ、30で死ぬと言われた。会社に戻ると、新元号の情報がなく、焦る面々。政治はメモを持ってくるのを忘れ、必死に「光文」を思い出そうとしている。思い出した途端、河野が「光文」だと情報を持ってきた。しかし、緒方は確証が無いと、これを記事にしなかった。緒方の判断は吉と出て、新元号は「昭和」だと公表された。

高橋是清の援助

昭和2年、復興もままならないまま、孝蔵はしん馬として高座に上がっていた。その客席に政治がいた。政治は孝蔵を見て、「朝太」と声を掛ける。そして、昔に政治は財布を盗まれたことを思い出した。この頃、体協も水連も陸連も1年後のアムステルダムオリンピックへの資金難に悩んでいた。オリンピックの招待状が届いたと水連を訪れた政治は、実験用プールが練習用のプールに改築されていると知る。しかも冬は温水にできると知り、大喜びだった。ある日、緒方に電話がかかる。「あんたのところの若い者が来ている」と。それは政治で、電話の相手は高橋是清だった。政治は高橋是清を訪ね、援助を取り付けていたのだ。そしてなんと6万円をもらって、体協、水連、陸連で分けた。

 

『いだてん~東京オリムピック噺』の最新話含むネタバレ感想一覧はこちらの記事にまとめています。

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2019.01.03

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2019.01.05

「いだてん~東京オリムピック噺」第26話あらすじや感想とネタバレ

 

ここでは『いだてん~東京オリムピック噺』第26話あらすじや期待の声・展開予想やネタバレについて紹介します。

 

第26話あらすじ

アムステルダム大会が迫り、体協が相変わらず資金難に苦しむなか、田畑政治(阿部サダヲ)は記者人脈をいかし、政界の大物、大蔵大臣の高橋是清(萩原健一)に選手派遣のための資金援助を直じか談判する。アムステルダム大会では女子陸上が正式種目に。国内予選を席けんした人見絹枝(菅原小春)はプレッシャーに押しつぶされ、期待された100メートルで惨敗。このままでは日本の女子スポーツの未来が閉ざされる──。絹枝は未経験の800メートルへの挑戦を決意する。

 

第26話の反応と期待の声

 

 

 

 

 

第26話の展開予想

 

次回は、初めての女子オリンピック選手・絹枝の奮闘が見どころのようです!緊張を跳ね除けて、絹枝は自分の力を発揮できるのか!?そして、シマの思いを未来へ繋げるのか!?早いテンポで始まった第2部、これからも見逃せません!

第26話の感想

 

前(未来)だけを見て突き進む人ってこうなるのでしょうか…。政治は30で死ぬと思ってるので、余計ですね。

 

あの威厳からの笑顔…。すごい俳優さんですね。

 

 

 

トクヨ先生が随分と丸くなられましたね。絹枝はそれほどの人物だということでもありますが。

 

 

 

ロッカールームの絹枝さんの演技にみんなが釘付けでしょうね。

 

ナイフで生命線を…(笑)マジックで描くだけでも効果あるらしいですが…。

 

こういう、「お約束」的なシーンが楽しいですね♪

 

 

 

あまりに急で…。理由が気になる…。

 

 

 

日本がメダルを獲得しました!!絹枝さんのシーンは涙涙のシーンでした。胸の奥が熱くなるような…。考えれば、大坂なおみ選手もなでしこJAPANも始まりは絹枝さんのあの悔しさがあったからなのかもしれませんね。次のオリンピックを見られないのが残念です。そして、政治もやる時はやるな。と感じました!

 

第26話のネタバレ

  (河野)陸連は15人 これは譲れん!

  だったら水連は 18… いや 20人だ!

  
  (志ん生)<4年に一度のオリンピック
   行きてえのは やまやまだが

    そう度々では
    おあしが足んなくなりますな>

   
  (治五郎)じゃあ いっそ やめるか?
   オリンピック出るの やめよう。
なっ?

     どうせ勝てない。
勝てなきゃ
     文句言われんのは もう体協だ。

  もう やっとられん!

  (岸)金も 自分で集めてきたらどうだ。

   渡航費 国から ぶんどってきたら
    20人でも30人でも連れていくさ。

   (志ん生)そんな体協にしびれを切らした
    水連のまーちゃんは

        
   ある人物に直談判に行きました。

           
      (孝蔵)<高橋是清。

  内閣総理大臣を2度
   大蔵大臣を6度も務めた

     まさに大物中の大物。

     さすがの田畑さんも
     今回は「借りてきた猫」。

       …かと思いきや>
            さあ 大臣!

  ハワイの英雄 カハナモクと
   我が国が誇るクロールの達人 高石

  どっちが勝ったと思います? 大臣!

      違う! そう! 違う!
      高石が勝ったんです。

               
  <相変わらず 野良猫… いや野良河童です>

  我が日本チームが世界新記録。
見て 大臣。

               9分38秒2!

  (是清)田畑君といったね。
はい!

  私は オリンピックなどに関心がない。

    
    嘉納君が大騒ぎしとったから
     名前ぐらいは聞いたことがあるが…。

    だが スポーツと政治は無関係。

      それが私の信条だ。

  だから 政府は
   金も出さんし 口も出さんでやってきた。

  嘉納さんと僕らは違いますよ。

                  ほう。
  古いんですよ 体協の考えは。

  もう寄付で賄える規模じゃないんです。

  富める国は スポーツも盛んで
   国民の関心も高いんです。

  先生方も スポーツを
   政治に利用すりゃいいんですよ。

  金も出して 口も出したら いかがですか?

  私が断ったら どうするつもりだ?

  そりゃ 考えませんでしたな。

        大蔵大臣の上は総理ですか?

  ハハハハハ… 君は怖いものなしだな。

         (笑い声)

          どうせ 30で死ぬんで。

            何?

  (マリー)30で死ぬと出ています。

           
  30!? じいさんが 55 親父が 43で 俺 30!?

      冗談です。

       …で そのオリンピックとやらは
       お国のためになるのかね?

  お国のためにはなりませんな。

       ならんのかね。
      なりません。
しかし

         若い者には励みになります。

     日本の若者が世界の舞台で
     飛んだり 跳ねたり 泳いだりして

    西洋人を打ち負かす。
その姿を見て

  俺も 私も 彼らのように頑張ろうと
   立ち上がる。

  その若者の力を
   国を豊かにするために 生かすも殺すも

         先生方次第… でしょうな。

        (時計の時報)

       (一同)高橋是清!?
   はい。
是清先生から頂いたんです。

    締めて6万円
    オリンピックの特別予算です。

    
   (可児)アンビリーバボー。
嘉納先生が15年かけて
    できなかったことを いとも簡単に…。

  金ぶんどってきたら
   何人でも連れてっていいんですよね?

  ただ 水泳じゃ使い切れないんで

  どうぞ ほかの競技でお使い下さい。

   (可児)6万円に 寄付金やら何やら足して
   ざっと10万円。

    選手43人 役員13人 計56で 一人頭…。

  行ける… これで全員行けますよ!

     ジーザス! 彼は救世主だ! ああ…。

  というわけで この田畑の功績によって
   我が水泳チームは

  アムステルダムオリンピックに
   参加することになった!

   (松澤)まーちゃん! まーちゃん!
         (拍手)

     では 出場選手を発表する。

     まず 100m自由形から。

    
  はい 勝っちゃん ラスト… よいしょ!

          おっ 59秒8! 絶好調!
  速い!

    高石君 決定!
         (拍手)

  頼むぞ 勝っちゃん。

  続いて 平泳ぎ。

  君が鶴田君か!
       (鶴田義行)どうも 初めまして。

  いい体しとるね。
   えっ? カッチカチだ。

    どうだ! 我が水連自慢の温水プール!

  お 泳いでもよかですか?
              よかよか。

  お! 速いよ…
   速いよ カクさん これ!
(松澤)速い!

      期待の新人 鶴田君!
         (拍手)

    <厳正な選手選考により
     11人の代表団が決定します>

             そして監督は
                 
              私 田畑政治だ!

             まーちゃん!
         (拍手)

    行くぞ アムステルダム!
        (一同)オ!

        行くぞ!
        (一同)オ!

    (緒方)行けるわけないだろ。
          そりゃないですよ 部長。

      高橋是清に6万 出させたの 誰?
       俺だよ。

     その俺が 何で
     アムステルダム行けないんですか?

    君は何者だね?
            監督ですよ 水連の。

    記者だろ 朝日の!
           あっ そっちね。

   大体 政治記者が2週間も休め…。
       いやいや いやいや 違いますね。

         6月18日から8月いっぱい
          約2か月半ですね。

  向こうの気候に体を慣らしてから
   水に入って。

   2か月半も留守にしたら
   お前 政権かわるぞ このご時世。

  だったら 向こうで記事書きますから。
   記者として行かせて下さい。

    
   (尾高)あ それには及ばないよ。
                  誰だ!

      尾高だよ! 運動部の。
      いい加減 覚えろよ。

          アムステルダムには
           尾高君に行ってもらう。
     何!?

      結果が気になるなら
       電信機の前で待機したまえ。

     一番に記事が読めるぞ。

  まあ そういうことで。
ハハハ…。
           いやいや いやいや…。

  それはないでしょう!
(細田)お 田畑。
   何だ!?

            何…!
  あっ すいません。
電報だよ 浜松から。

  はい すいません。

  「アニ キトク」!?

      何!?

         おい!

   ああ アムスじゃなくて
    浜松 行っちゃったよ おい。
(笑い声)

  え さて 1928年のオリンピックを
   語る上で欠かせない人物がおります。

        
      この人見絹枝さん。

  今晩は 日本人初の女性オリンピック選手
   「人見絹枝物語」におつきあい下さい。

  
  (五りん)
   ほっ! ほっ!

    何だ これ。
     (拍手)

  あっ 僕も大活躍しますんで。

 

   「ようっ!」
   (太鼓の音)

 

                   

 

 

 

 

  「ようっ!」
  (拍子木の音)

  (五りん)<日本初の女子オリンピック選手
   人見絹枝さん。

      覚えていますか?
       遡ること4年前。

    
   神宮外苑競技場の
   復興運動会でのことです>

  彼女は 一体 何者だね?
      
      (四三)人見絹枝さん。

  シマちゃんがスカウトした選手です。

  (シマ)卒業後の進路は決まってるの?

  まだでしたら 東京へ出ていらっしゃいよ。
   ねっ?

  一緒に走りましょうよ!

    …なんて言ってたんですが

   え 当人が関東大震災で
   行方不明になってしまいまして…。

  え 翌年 人見絹枝さんは岡山から上京し
   二階堂体操塾に入学すると

    いくつもの種目で
    日本記録を打ち立てますが…。

  化け物!
  
  男女!

        バッタ!
      化け物!
妖怪!

         大木!
         六尺女!

        化け物!
         バッタ!

   (トクヨ)シベリアよ。
   ほら 誰か来る前にお食べなさい。

    (トクヨ)絹枝さん あなた ご幸福ですか?

  (絹枝)幸福とは程遠い気分です。
           (トクヨ)あら どうして?

      ホップステップジャンプで
       世界記録を出したそうじゃない。

          国際大会から お誘いも。

  お断りするつもりです。
               なぜ?

  私が走ると「化け物」と ヤジが飛びます。

  跳ぶと 「バッタ」と呼ばれ

  何にもしないで立ってると
   「六尺さん」と笑われます。

  婦女子は
   スポーツなど やるべきではない

  さっさと結婚して 子を産むこと
   それを幸福と言うならば

  私は幸福など なれないし
   ならなくて結構です。

         それは違うわよ 絹枝さん。

    あなたは メダルも取り 結婚もする!
     そうでなくてはいけません。

           どちらか片方では駄目。

  どっちも手に入れて 初めて
   女子スポーツ界に革命が起きるんです。

   私は競技スポーツが好きじゃない。

   オリンピックも しかり。

  平和や平等をうたいながら
   女は陸上競技に出場すら許されない。

        言語道断!

    でも あなたは応援したい。

     あなたには品がある。

    女性らしい恥じらいがある。

  笑われて悔しいと思う 負けん気もある。

         だから 出るべき。

    変えるべきよ 女子スポーツの未来を。

   <恩師 トクヨに励まされ出場した
    国際大会において

    絹枝は総合優勝を果たします>

   <更に 国内大会の100m走では

  なんと 12秒4の世界記録を打ち立てます>

  <そして ついに この年 IOC総会で

  女子の陸上が オリンピックの
   正式種目に採用されました!>

   
   (辛作)ってことは
    女子用が必要になるってことか。

  これは また忙しくなるぞ おい!

                
   この店も狭くなってきたしな 勝蔵。

      りくちゃん。

     お母さんの夢
      ようやく かなったつばい。

       
       (増野)うっ…。

     よかった… 本当によかったね。

                (りく)うん。

        よかった…。

        よかった。

      <ところが体協では…>

            (野口)私は反対です。

  長年
   女子体育の発展に尽力してきましたが

  やはり 構造的に
   女性の体は陸上には向かない。

        人見絹枝でも駄目かね?
  ええ。
一度 見送って様子を見るべきだと。

  そんな及び腰じゃ 100年やっても
   メダルなんか取れませんよ。

      何かあってからじゃ遅いんだよ!

    
    金栗は どうかね?

    人見さんには
     オリンピックに是非行ってほしか。

   ばってん… 正直 複雑な心境です。

    引退ばした今 オリンピックの
    何が一番きつかて言えば

    国民の期待と それば裏切ってはならん
    というプレッシャーばい。

  とても おなごに耐えられるもんじゃなか。

        ましてや… 初めてとなれば。

    でも… 人見は
    100mの世界記録を出してるんですよ。

  俺も そぎゃんだったばってん…

       勝てんかった。

  本気で来い ほら。
おお…。
        うん… そうだったな。

    (野口)しかも 今回 採用された
    5つの競技の中には

   人見絹枝が得意とする三段跳びが
    入ってない。

   彼女は真面目だ
    それでも勝とうとするだろう。

  国民の期待も でかい。
もし負けたら…。

        負けないよ!
       いや たとえ負けたとしても…。

       負けませんよ!
  本気出さないと面白くないだろう。

             田畑 うるさい!

   ねえねえ 何 何? また負けんの?
   だったら やめようよ。

       田畑 これは女子陸上の会議だ。
        貴様は関係ない。

  そう 関係ない! いや あるじゃんね!

  派遣費6万円
   国から ぶんどってきたの誰? 俺だよ。

  男でも女でもいいから
   勝てる選手 出してよ。

  じゃなかったら
   1人浮かせて 俺 連れてけよ。

       勝ち負けにのみ こだわるのは
        オリンピックの精神に反する。

  それは明治の話だよ。
今 昭和だよ?

   参加することに意義… ないわ!

  いい加減 勝てよって みんな思ってるよ。

  今 問題にしてるのは選手の気持ちだ!

     その選手の気持ちを面倒見るのが
      監督であり 我々でしょうよ。

      何してたの 今まで!

       選手に 全部 背負わせるから
       プレッシャーに押し潰されて

      実力が発揮できんのだよ! 違う?

    人見絹枝は負けん! 必ず勝つ!

  あああ…。

    オリンピックを夢みて この世を去った
    シマ君の遺志を継いどるんだよ!

  シマ君? 誰ですか それ。

  
  韋駄天だよ 彼女は! 女韋駄天だよ!

       なあ 金栗君!
     は… はい!

    そんなら決まりじゃんね。
     人見絹枝 出場決定! ねっ?

         (拍手)

  (尾高)人見さん
   日本初の女子オリンピック選手として

    読者に意気込みを。
  はい。

    東洋 幾百万の女性を代表して
    世界各国の選手に交じり

     大和魂を発揮して
      精いっぱい戦ってきます。

  たった一人の女子選手
   不安もあるだろうが

  しっかり頼むぞ。
   まだ やってるじゃないですか。

  おい いつまで待たせんだよ。
   もう 練習の時間 過ぎてんだよ。

    田畑 水泳の取材は まだだ。

  おっ? あんた 人見さんかね?
           はい。

  おっ… おお…。

  女のくせに あれだって聞いてたけど
   そんなに あれですな

       
     化け物じゃないですな。
        (河野)田畑!

  どれ 記念写真撮りましょうか。
   尾高 撮れ。

             俺 先輩だぞ。
  そうだっけ? いきましょう。
ねっ?

       さあさあさあ…。
             (ため息)

   あっ…。

  あれ 持ってこい 野田。
   あれ あれ… あれだよ あれ!

  水泳やりませんか? 人見さん。
ねえ?

        水泳にはね まだ
         女のスターがいなくてね…。

  これ これ。
違うよ。
それじゃなくて
         あれだろ バカ野郎め。

    もういい いい いい。
     高石 鶴田 あれをやろう。

  (高石)足 足…。
        (鶴田)足?

  せの!
      はい 撮れ。

        参ります。
       (写真を撮る音)

  まあ せいぜい頑張って下さい。

  早く終わらせろよ なっ?

    精いっぱい
     あくまで女性らしく戦ってきなさい。

       はい。

            やってあげましょう。

           うん。
よく似合うわよ。

         それから シベリア。
          汽車の中でお食べなさい。

  いや 甘い物は太るので。
                 いいから。

  <1928年6月
   オリンピックに出場する日本選手団は

    シベリア鉄道で
    アムステルダムを目指します>

       (服が破れる音)
                  あ!

             また破りおった!
         (笑い声)

   (織田幹雄)姉御… 悪い これしかなくて。
     うん やっとく。

  (志ん生)
   <日本人初 たった一人の女子選手は

  姉御と呼ばれ 男子選手の洗濯や縫い物の
   世話をしたそうです>

     ひでえ扱いですな。
えっ?

             
  「おい 姉御。
えっ? 俺の越中ふんどし
   洗っといてくれたか?」。

  「洗ったよ。
洗って ゼッケンにして
   ユニフォームに貼っちゃった」。
(笑い声)

  ああ 結局 全部
   いいところ持ってっちゃうんだよな。

    (今松)でも言ってたぜ 師匠 さっき。

     「五りんのやつ
      だいぶ 腕上げたじゃねえか」って。

  えっ? いや またまた。
…本当ですか?

  (知恵)「近頃 あれだね
   安心して任せられるね」って。

        「あいつには フラがあるね」。
  「いや むしろ フラしかないね」。

          「フラが羽織着て
          座ってるみてえだ」って。

  「そろそろ
   二ツ目か三ツ目にしてやるか」って。

     いや 三ツ目はないよ
      ちーちゃん そんな…。

    (孝蔵)<昭和3年7月28日。

  アムステルダムオリンピック 開幕。

   この大会から
   初めて聖火台が設置されました。

   しかし オランダと日本の時差は
    8時間ありますから…。

  オリンピックのニュースが どういった
   あんばいで届けられたかってえと

   現地の運動部記者が記事を書き…>

       (電信機のベル)
       来た! 来たぞ!

        何て言ってる 何て言ってる?
        待て待て…。

  <それをモールス信号で送ってくる。

   「トン ツー トン」って あれです>

      カ イ…。

  <それを文字に起こすってんですから
   そりゃ時間もかかります>

    ナ カ… って遅い! う!

      えい もう待てん!
    うわ いてっ! 何? 何…?

   <…で 写真は どうしたかってえと
   郵送だと2週間かかる。

   それじゃあ
    オリンピックが終わっちまう。

  だから あらかじめ撮っておいた写真を
   組み合わせて気分を出した>

  何だかな。
これが俺のオリンピックか。

       (河野)読むぞ!
         うん?

   「快晴の中 行われた開会式では

  日本の選手が
   大会参加以来 初めての多人数で…」。

    チクショウ 見たかったな。
    (河野)「威勢よく 入場した」。

        (拍手と歓声)

    <翌7月29日 陸上競技が開幕>

          絹枝さん… いよいよね。

                  
               「メダル確實」
       大丈夫かね? ここまで書いて。

   なに やってくれるさ 人見なら。
              ああ。

  頼むぞ。
   化け物のねえちゃんが やってくれたら

      水泳も勢いがつく。

  君がメダルを取れば 皆の士気が上がる!

  しっかり頼むぞ!
               姉御 頑張れ!

        いけるぞ!
   人見さん 全国民が期待してますよ。

 

         (号砲)

        (電信機の音)

   (河野)おい! 読み間違いだろ!
        にゃんだ?

  (河野)確認しろ!
いや 間違いない!
   にゃんだ? にゃんだ にゃんだ…?

      離せ! ふざけるな!
   にゃんだ? にゃんだ どうした!?

        どうした?

            「ヂョシ100 ヒトミキヌエ
             ヨン ラクダイ」。

             4位…。

    人見が… 負けた。

              そんなバカな…。

 

      (増野)昨日は… 絶対に勝てるって
      書いてありましたよね?

  世界の壁ってえのは崩れねえもんだな。

    三島さんが言いよったつばい。

  日本は
   100年かかっても短距離では勝てんて。

    
まして 女子なら。
    毛唐ってのは そんなに強いんですか?

             金栗さん!

      すいませんでした!

   <短距離 長距離 障害で敗走した
    選手たちが次々に帰ってくる>

            すいませんでした!
  まあ よくやった!
(泣き声)

  ほら 顔 上げろ!

      頑張ったんだ お前は。
        よくやった。

      みんな よくやった。

  私 このままじゃ日本に帰れません。

             うん? どうした?

  明日 800m出てもよろしいでしょうか?

                800?

             人見君 落ち着け。

  悔しいのは分かる。
だが 君
   800なんか 一度も走ったことないだろう。

   (織田)姉御 無理だ。
やめておけ。

  (南部忠平)100と800は走り方が全く違う。
  分かってます…。

        駄目だ! 本当に体を壊すぞ。
         死んでもいいのかね?

        100も死ぬ気で走りました!

  男は負けても
   帰れるでしょう。
でも 女は帰れません。

  負けたら 「やっぱり 女は駄目だ。

  男のまねして走っても
   役に立たない」と笑われます!

  日本の… 女子選手全員の希望が… 夢が

  私のせいで絶たれてしまう…。

  お願いします! やらせて下さい!

  お願いします!

  お願いします! やらせて下さい。

  お願いします… お願いします…。

   お願いします! お願いします…。

  やらせて下さい… お願いします!

       お願いします!

 

         もういい! 分かった!

      だが… 死なせるわけにはいかん。

           (野口)作戦を立てよう。

 

        (電信機の音)

        (河野)何!?
        にゃんだ?

  にゃんだ? どうした!?

   人見が… 800に エントリーするそうだ。

       にゃに?

    おい! 人見絹枝…
    絹枝の写真をもう一度集めろ!

    写真集めろ 絹枝の! おい。

    あの化け物が
    800に エントリーするらしい。

  写真集めろ。
化け物の写真だよ。
       化け物 化け物。

    化け物のねえちゃんが
     今度こそ やってくれるぞ!

      我ら水泳のために!

     盛り上がってきたぞ!

    アムステルダムオリンピック!

   まず 800mを練習してきてない君は
    誰よりも早く疲れが来てしまうだろう。

  最初から飛ばし過ぎるな。
   いいか? 姉御。

  短距離のつもりで走ったら
   たちまち スタミナが切れてしまう。

  (南部)先頭の選手についていけばいい。

  恐らく
   ドイツのラトケが飛び出るだろうから

  無理せず ラスト1周でスパートをかけて
   一気に追い抜く!

    いいか? 足が重くなったら
     とにかく 大きく腕を振りたまえ。

           はい。

    (志ん生)<絹枝は その胸の内を
    こんな言葉で表しています>

   (絹枝)私の体に どうか 明日一回
    走る力を与えて下さいませ。

     偉いね どうも。
ええ?

   うちのカカアなら こう言いますね。

  「どうか 明日一日
   帰ってこないで下さいませ」。
(笑い声)

  
(拍手)

   おい。
(五りん)えっ?
    出番だよ。
何やってんだ。

     お待たせしました。
  いいよ めくんなくたって。

     (拍手)

   <え 8月2日
   いよいよ 女子800m走 決勝です>

    …と その前に え 準備体操。

   まあね 800m走ったことねえのは
    まあ 私も一緒ですからね。

   いや ねっ
   クラウチングスタートなんつって。

   えっ? フィルムがある?
   何だ それを早く言って下さいよ。

   <短距離の練習しかしてこなかった
   絹枝さん。

   インコースから
   まさかのクラウチングスタート!>

     (号砲)

    <スタートすると
     いきなりトップに躍り出た>

   <その姿を見て グラウンドにいた
   野口と織田 南部が思わず叫ぶ。

  「姉御 下がれ! そんなに飛ばしたら
   もたねえよ 姉御!

     下がれ 下がれ!」。

  「そうだ。
これは100じゃなくて 800だ」。

  慌てて速度を落として 6番目につけます>

  スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

  <2周目に入り 順位を上げようとするが

   何せ 走ったことがない800だ。

  足が重くて動かない。
   このままでは また負けてしまう…>

    <その時 野口たちが叫んだ。

    「姉御! 腕だ 腕を振れ!

   腕を振れば足が動く。
腕を振れ!」>

  <5位 4位 3位と順位を上げる絹枝に
   歓声が沸く!

   絹枝の速度は どんどん上がる。

   そして 最終コーナー
   横を走る選手と 足が交錯するが

    すぐに立て直し
    そのまま一気に追い抜いて

    ついに絹枝は 2位につけた!>

         (歓声)

    <トップを走るラトケとの差が
    どんどん縮まる!

     5m 4m 3m 2m…。

   そして ゴールが目前に迫った時

     絹枝の意識が遠のいた>

        (荒い息遣い)

  (河野)「ヒトミ リキソウ…

  ギンメダル」。

         やった… やったぞ 河野!

          人見絹枝 銀メダルだ!

        (拍手と歓声)

   (一同)ばんざい! ばんざい!
   ばんざい! ばんざい!

  続報!
   記録 2分17秒4! 世界新記録!

         (歓声)

      すまん。

      河野 田畑。
       (河野 田畑)はい。

   号外だ。
号外 出すぞ。

             はい!

       絹枝の写真をでっかく載せろ!
       水泳の写真もな。

  「大丈夫かい!? 姉御!」。
三段跳びの
   織田と南部が走っていって抱え上げる。

          
  「あっ さすが大和撫子だね。
ええ?

   西洋の女は みんな
   あおむけに倒れてんのに えっ?

   姉御だけ うつ伏せに倒れてら」。

  「だって ゼッケンが黄ばんでんだもん」。

    「そいつは 俺のふんどしだ!」。
         (笑い声)

          ヘッ うまいねえ どうも。

     あっ!
       あっ すいません すいません!

   やった! やりましたよ 絹枝さん!
   銀メダル。

  やりました! やりました やりました…。

  やりましたよ やりました!
         ハハハ!

  ほら りく おいで!

              ほら おいで。

            ほら 見てごらん。

          お母さんの目に
           狂いはなかったんだよ。

           女子スポーツの時代が
            来たんだよ! なっ?

         
   おいおい 男も大したもんだよ!

    金メダル取ったじゃねえか!
     そう!

  もう 織田君 お見事!
         お見事!

  (孝蔵)<絹枝の激走を目の当たりにして
   火がついたのか

     織田幹雄が三段跳びで
     日本初の金メダルを獲得>

        よっしゃ!

        こりゃあ 陸上日本ですね。

      <よくやってくれた!
      そう思うと同時に…>

           次の競技 何なんです?
             水泳だよ。

       じゃあ 今度は水上日本ですね!

    <なんてことしてくれたんだ。

  これじゃ 水泳チームに
   プレッシャーがかかるじゃねえか。

  まーちゃんが不安に襲われた その6日後>

    <平泳ぎ200mで 鶴田選手が

        金メダル>
        っしゃ!

     <更に 800mリレーが銀。

    自由形100mで
    高石が銅メダルを獲得します>

         (歓声)

  水泳が取ったぞ!
        (拍手と歓声)

   (一同)わい! わい! わい!

     「大健闘」じゃ足りん。
     もっと強烈な言葉はないのかね?

               (緒方)田畑君。
      写真が小さいな。

   高石の勝っちゃんは 女性人気が
   すこぶる高いんだよ。
やり直し!

     もっと肉体美を強調して。

            政治部の田畑君。
    政治部の田畑君 呼んでるぞ。

            ハハハ…。
     あっ 俺か。
何でしょう?

         ちょっと つきあえ。

       明日でオリンピックも終わりか。
                 残念だよ。

  ありがとうございました。
  次は4年後か。
毎年やればいいんだ 毎年。

  気に入りませんな。
あ 気に入らん!

      えっ? どうした?

      金が2つに 銀が2つ 銅も1つで
       メダル5つも取ったじゃないか。

  確かに メダルは取った。
しかし
   こと水泳に関してはアメリカが強い。

    強すぎる! 日本水泳界が
    対等に戦える日が来るのか?

      なぜ そうやって結果を急ぐんだ?

   あっ… 急いでますかね?
              ああ。

        結婚して 家庭でも持てば
        少し落ち着くんじゃないか?

    結婚はいいです。
嫁は要らん。

  (緒方)ほう。
   誰か決めてる人でもいるのかい? えっ?

       兄が死にました。

     (コップが割れる音)
       はっ?

      肺病です。
33でした。

  「アニ キトク」!?
   何!?

  <ようやく 酒蔵の七代目が板についてきた
   やさきでした>

        兄ちゃん…。

         (泣き声)

  <悲しみにくれる兄嫁の姿を見て
   俺は生涯 独身を貫くと誓いました。

  父親が死んだことも分からず走り回ってる
  
   甥や姪を見て

   こんなふうに
    誰かを不幸にしちゃいかんと。

   やがて 親族会議が始まりました>

   ここは次男の俺が
   八百庄の跡目を継ぐしかないじゃんね?

  (うら)政治には はあ 継がぁせんよ。

      おめえが継ぎない。

  えっ? おらけ?

     えっ… 母ちゃん 何で?

    おめえには もったいねえら。

  政治は 一度 死にかけたで
   神様に生かしてもらったんだら?

  拾いもんの人生 お国のために
   バカでっかいことやらにゃあ

  もったいなくて 罰が当たるにい。

  おめえが継ぎない。

          俺 牧場やりたいでぇ…。
  黙んない!

  母ちゃんも そう言ってくれたし。

  どうせ 30までしか生きられねえんだ。

        せめて 若者のために
        やれることは何でもやろう!

  それを邪魔する年寄りは
   政治家だろうが軍人だろうが

  かみついていきますよ 俺は!

               
      薄いな! ねずみの小便か。
       お代わり ほら。

  その前に 手 出しなさい。

           やだよ。
  いいから もう一回 占ってあげる。

  あん時は 年の瀬で
   私の調子もよくなかったから。

    あんたの調子で俺の運勢 変わんのか。

         おい。
俺は 30過ぎても
         生きてられんのか? おい。

            どうなんだよ!

       な… 何だよ。
何やんの? これ。

  ちょっと ママ… 何? 何やってんの?

     何だ? この占い。
えっ?
    (緒方)何やってんの? ママ。

       どういう占いなんだよ これは。
  いや…。
えっ?

  生命線 延長してあげようと思って。
         やめろ ババア… ババア!

   ババア おい… やめて やめて!
    ちょっと ちょっと…!

    危ない! ああっ ああっ…。
         わ!

   <3週間後 日本選手団を乗せた船が
   到着しました>

         (汽笛)

    出迎えなら 東京で十分なのに
        
    わざわざ国府津まで。

       何? そんなに待ちきれないの?

  違うよ。
まぐれか実力か
   彼らが肌で感じた手応えを知るためさ。

  東京で 大勢の人に祝福されたら
   それだけで舞い上がってしまう。

  大騒ぎするんじゃないよ カクさん。
はい。
   あくまで冷静にね。

       大騒ぎは駄目よ。
  (歓声)
あっ 来ました。

     みんな よくやった!
         (歓声)

   どけ ほら! どけ どけ どけろ!
    おい おい!

        田畑さん!
  やってくれたな 鶴田! おめでとう!

     勝っちゃん おめでとう!
  ありがとう!

         メダル見せてくれよ 早く。
     見て下さい。
うん 早く。

     (高石)こっちが 銀で

      こっちが 銅です!

       (一同)おお!

  ほれ 金もご覧下さい!
         (歓声)

      これが金メダルか!

    いや 全然違うな 輝きが!
     なあ 勝っちゃん?

  (松澤)疲れ切って 弱音を
   吐くんじゃないかって話してたんだよ。

   アメリカには到底かなわないって。
   ねえ まーちゃん?

  確かに アメリカは強か。
   じゃっどん こん次は もっとやれます。

       (一同)おお!
      やつらとて 同じ人間。

  4年間みっちりやれば 必ず勝てます。

      よし! カクさん 俺は決めたよ。

    これから 我が水連は世界一を目指す。

   必勝のプランを立て 実行し 4年後の
  ロサンゼルスでアメリカをたたきのめし

    世界を制すぞ バカ野郎め!
        (一同)オ!

  おっ 人見さん! ご苦労 ご苦労 ご苦労。

       よくやったね!

    あんた やっぱり化け物だね。
  まーちゃん。

          すいません 口が悪くて。
     大丈夫です。
いいんです。

         いや ありがとう!
          よくやった。
ハハハハ…。

          痛い痛い 痛い痛い…。
           やっぱ 化け物だな。

  (ラジオ・絹枝)
   「『化け物』『六尺さん』と笑われた私も

   世界へ出れば
   何ら特別ではありませんでした。

    私に走ることを勧めて下さった
    増野シマ先生が

  手紙の中で こうおっしゃいました」。

  「あなたに対する中傷は
   世界へ出れば 称賛に変わるでしょう」。

        本当に そのとおりでした。

  だから
   皆さん 勇気を出して走りましょう。

  (アナウンス)
   「第3コース 橋本高等小学校 前畑秀子」。

         (号砲)
    (ラジオ・絹枝)「跳びましょう。

       泳ぎましょう。

   日本の女性が世界へ飛び出す時代が
   やって来たのです」。

          皆さんは 幸福なことに

   大和魂を持つ 日本の女性なのです。

        人見絹枝 ばんざい!
        人見絹枝 ばんざい!

   (一同)ばんざい! ばんざい!

        人見絹枝 ばんざい!
      (一同)ばんざい!

            ばんざい!
      (一同)ばんざい!

            人見絹枝!
      (一同)ばんざい!

                重い…。

  一番にお見せしたくて。

              おめでとう。

      絹枝さん あなた ご幸福ですか?

     はい。

            では… 次は結婚ね。

        もうしばらく走ります。

       私は走ることが大好きです。

       私の走る姿を見て
       勇気づけられる人がいる限り

      人見絹枝は世界中を駆け巡ります。

     さあ…。

           食べなさい シベリア。

    はい。

  あっ フフフフ…。
おいしい。

 

   懐かしい。

 

  もう化け物なんて… 呼ばせないわ。

      <3年後 人見絹枝は

   24歳の若さで この世を去ります>

 

  
  (実次)なあ 四三 そろそろ
   熊本に帰ってこんね?

                  (悲鳴)
   いたいた 前畑君 日本新記録だよ!

   次のロスでは メダルを
   ガバガバ取ってやろうじゃんね!

   まあ でもね 元祖オリンピックは

   三千世界 広しといえども
   金栗四三ただ一人だ。

       さようなら。

  日本女性初のオリンピックメダリストと
     
   なった人見絹枝。

  プレッシャーと孤独の中で勝ち取った
   メダルは

  女子スポーツ界の
   大きな一歩となりました。

    新聞記者でもあった人見は

    国際大会に出場するかたわら
     後進の育成にも取り組み

  年間200以上もの講演をこなしました。

  (茂男)後輩のためにいうか とにかく

    引っ張っていかないといけない
    という中でやられとんで…。

         まあ 今 それ 有森さんが

       ずっと やって下さってるいうか
       後 引き継いでね…。

  人見絹枝以来 64年ぶりに 女子陸上に
   メダルをもたらした有森裕子さんは

  女子スポーツ発展のために生涯をささげた
   人見を深く尊敬しています。

  物事を変えていくって難しい。
それはもう
   いつの時代も そうだと思うんですが

  もっと幅広く 自分の生きてきたことを
   生かしてやれることって

    まだ あるんじゃないかなって。
    そこに いつも

   もっとできるよって こう いるのが
   人見さんかなって。

  普及活動で無理を重ね
  24歳で亡くなった
  人見絹枝。

   (有森)スポーツをしてる私たちが

   歴史ある その道を作った人たちを
   教えながら 伝えながら

  アスリート 次世代を育てていって
   頂きたいかなというふうには思います。

  当たり前に今ある地道ではない
   っていう。

『いだてん~東京オリムピック噺』の最新話含むネタバレ感想一覧はこちらの記事にまとめています。

【いだてん】最終回ネタバレ感想!初回(第1話)から随時更新【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2019.01.03

「いだてん~東京オリムピック噺」の見逃し配信を無料視聴する方法

 

『いだてん~東京オリムピック噺』第25話と第26話のネタバレや感想以外に動画を見逃し配信を無料視聴する方法は以下のリンク先で紹介しています。

【いだてん】動画を見逃し配信視聴!PandoraとDailymotionも【東京オリムピック噺 中村勘九郎・阿部サダヲ主演大河ドラマ】

2019.01.05

 

「いだてん~東京オリムピック噺」第25話と第26話のネタバレ感想やあらすじの紹介まとめ

 

2019年の大河ドラマは、33年ぶりに近現代史を扱う『いだてん~東京オリムピック噺』です。

オリンピック初参加から「オリンピック」開催までの激動の52年間を、描く「東京&オリンピック」の物語。

第25話では…第二部スタートです!政治の行動力は本物です!

第26話では…絹枝が初のメダルを獲得!その後の競技でもメダルを獲得しました!

この記事では、『いだてん~東京オリムピック噺』を第25話と第26話のネタバレ感想まとめを紹介しましたが第25話以降も詳細にネタバレとあらすじや感想を更新していきますので、ぜひご覧ください!

次回の『いだてん~東京オリムピック噺』放送日は2019年7月7日予定となります。

この記事では、ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』を各話ごとに詳細にネタバレとあらすじや感想を更新していきますので、ぜひご覧ください!

【いだてん】最終回ネタバレ感想!初回(第1話)から随時更新【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2019.01.03

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2018.12.26

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2018.10.31

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