【いだてん】第26話と27話ネタバレ感想:人見絹枝物語に感動!日本女子初のメダリスト【東京オリムピック噺 大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

スポンサーリンク

『いだてん~東京オリムピック噺』の最新話含むネタバレ感想一覧はこちらの記事にまとめています。

【いだてん】最終回ネタバレ感想!初回(第1話)から随時更新【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2019.01.03

2019年の大河ドラマは、宮藤官九郎オリジナル脚本の『いだてん~東京オリムピック噺』です。

「いだてん」は、1912年のオリンピック初参加から、1964年の「オリンピック」開催までの激動の52年間を、歴史に翻弄されたスポーツマンたちの姿を通して描く「東京&オリンピック」の物語。

2020年の東京オリンピックを目前に控えた2019年の大河ドラマにふさわしい題材ですね。

こちらの記事ではドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』の第25話と次回の第26話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!

最新話の初回(第1話)までの内容を動画で見たいという場合は、U-NEXTを利用すると視聴できますのでチェックしてみてください。

【いだてん】動画を見逃し配信視聴!PandoraとDailymotionも【東京オリムピック噺 中村勘九郎・阿部サダヲ主演大河ドラマ】

2019.01.05

次に『いだてん~東京オリムピック噺』の第26話と次回の第27話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!

スポンサーリンク

【いだてん】動画を見逃し配信視聴!PandoraとDailymotionも【東京オリムピック噺 中村勘九郎・阿部サダヲ主演大河ドラマ】

2019.01.05

「いだてん~東京オリムピック噺」第26話あらすじや感想とネタバレ

 

ここでは『いだてん~東京オリムピック噺』第26話あらすじや感想とネタバレについて紹介します。

 

第26話あらすじ

アムステルダム大会が迫り、体協が相変わらず資金難に苦しむなか、田畑政治(阿部サダヲ)は記者人脈をいかし、政界の大物、大蔵大臣の高橋是清(萩原健一)に選手派遣のための資金援助を直じか談判する。アムステルダム大会では女子陸上が正式種目に。国内予選を席けんした人見絹枝(菅原小春)はプレッシャーに押しつぶされ、期待された100メートルで惨敗。このままでは日本の女子スポーツの未来が閉ざされる──。絹枝は未経験の800メートルへの挑戦を決意する。

 

第26話の感想やネタバレ

『いだてん~東京オリムピック噺』第26話の感想とネタバレについて紹介します。

 

第26話の感想

 

前(未来)だけを見て突き進む人ってこうなるのでしょうか…。政治は30で死ぬと思ってるので、余計ですね。

 

あの威厳からの笑顔…。すごい俳優さんですね。

 

 

 

トクヨ先生が随分と丸くなられましたね。絹枝はそれほどの人物だということでもありますが。

 

 

 

ロッカールームの絹枝さんの演技にみんなが釘付けでしょうね。

 

ナイフで生命線を…(笑)マジックで描くだけでも効果あるらしいですが…。

 

こういう、「お約束」的なシーンが楽しいですね♪

 

 

 

あまりに急で…。理由が気になる…。

 

 

 

日本がメダルを獲得しました!!絹枝さんのシーンは涙涙のシーンでした。胸の奥が熱くなるような…。考えれば、大坂なおみ選手もなでしこJAPANも始まりは絹枝さんのあの悔しさがあったからなのかもしれませんね。次のオリンピックを見られないのが残念です。そして、政治もやる時はやるな。と感じました!

 

第26話のネタバレ

留守番の政治

政治が高橋是清からもらってきた6万のおかげで43人の選手と13人の付き添いがオリンピックに参加できることとなった。政治は是清の元で萎縮するどころか、いつもに輪をかけて勢いよく話す。しかし、是清は「スポーツと政治は無関係」と言い、援助を渋る。そこで政治は「金も出して口も出せばどうですか」と言い出し、是清が断れば総理の元へ直談判に行くと断言する。それを聞いた是清は笑い、オリンピックは国のためになるかと聞く。政治は国のためにはならないが、若者の活力にはなると断言。こうして、オリンピックの特別予算をもらってきたのだった。政治は水泳の代表を自由形は高石、平泳ぎは鶴田など11人選び、自身は監督となった。しかし、緒方は政治部の記者がオリンピックになど同行できぬと言う。運動部の尾高がアムステルダムに行くと聞き、猛抗議する政治の元に兄危篤の知らせが届き、一路浜松へ。

絹枝の快進撃

さて、絹枝は岡山から上京しトクヨの二階堂体操塾へ入学。すると50メートル走6秒8、槍投げ26メートル37、三段跳11メートル62など、いくつもの日本記録を樹立した。しかし、未だに「バケモノ」「バッタ」などと野次られ、絹枝は沈んでいた。そんな絹枝にトクヨは「幸福ですか」と聞く。絹枝は女性は結婚し子供を生むことを幸せとする世の中で、自分はそれを望まないため、幸せではないと答えた。トクヨは、絹枝は選手として輝き、さらに妻となり母となることで、女子スポーツ界に革命が起きるのだと話す。その後、国際大会に出場し、総合優勝を果たす。さらには、国内大会において、100メートル走で世界記録を出した。ハリマヤでは女子用の足袋が必要だと活気づく。

日本初女子オリンピック選手

この頃、オリンピックに女子陸上が認められ、もちろん日本からは絹枝が出場することとなる。…はずが、野口は女子の陸上は無理だろうと口を挟む。四三は、絹枝にはオリンピックに言ってほしいが、オリンピックのプレッシャーを絹枝が耐えられるか懸念した。そんな中、政治が話し出す。「勝てる選手を出せ」とシンプルな提案だった。「参加することに意義?…無いよ~」とバッサリ。そして、選手へのプレッシャーを我々が背負うべきだとキッパリ。結果、やはり女子陸上に絹枝が選ばれた。絹枝の取材中、政治が乱入し、背をサバ読んで記念撮影をした。

絹枝の決意

昭和2年、アムステルダムへ向かった選手団。唯一の女子代表だった絹枝は姉御と呼ばれ、男子選手の縫い物や洗濯をしていた。その頃、会社でモールス信号を待つだけの政治。しかし、絹枝は100メートル走で敗北し、モールス信号でそれを知った河野や田畑はがっかりする。日本の選手が次々と敗走し、ロッカールームへ帰ってくる中、絹枝は負ければ帰れないと泣く。男は帰れても、女は帰れないと泣く。自分に日本の女子スポーツがかかっていると泣く。そして、野口に翌日の800メートルに出してほしいと懇願。野口は絹枝の身体を考え、反対する。しかし、絹枝は引き下がらない。こうして絹枝は走ったこともない800メートルに出場することになる。800メートルに出るという知らせを受けた政治たちは、もう一度元気を取り戻した。

800メートル決勝

絹枝は、事前に800メートルの走り方を練った。100メートルのようにスタートダッシュしないこと、足が重くなってきたら腕を大きく振ることを教えられる。この時絹枝は胸の内を「私の体にどうか明日一回走る力を与えて下さいませ」と書き残した。いざ、800メートルが始まる。絹枝は出だしにトップを走る。そこで野口らからペースダウンを指示され、6位まで落とす。ラスト1週で足が重くなる。また野口らは腕を振れと指示。グングン順位を上げる絹枝。そして見事世界新記録で銀メダルを獲得。知らせを受けた政治も河野も歓喜し、緒方は号外を出させた。ハリマヤでは増野が四三と喜びを分かち合う。続いて、勢いづいた織田が三段跳びで金を取った。政治が水泳チームにプレッシャーがかかると懸念する中、いよいよ水泳の日がやって来た。結果、鶴田が平泳ぎで金、800メートルリレーで銀、高石が自由形で銅のメダルを獲得した。

政治の覚悟

大喜びの政治を緒方はまたローズへ誘う。緒方は結婚はしないのかと聞く。政治は結婚はしないと言う。危篤だった兄が死に、残された嫁と子供を見て、早死にする自分は結婚はしないと決めたと言う。兄が亡くなり、酒蔵を継ぐ覚悟だったが、母は一回死にかけた政治は、もっとでっかいことをやって生きろと言った。その話を聞いていたマリーは政治の手を見せてと言い、ナイフで生命線を延ばそうとした。

女子スポーツの扉

凱旋した選手たちを暖かく迎えた政治。そして絹枝はラジオに出演し、シマへの感謝の言葉を述べた。シマは手紙で、今絹枝に向けられている中傷は、世界では称賛に変わると言った。それは本当だったと語る絹枝。日本の女性は世界へ飛び出す時が来たと力強く語る。ラジオの向こうでは多くの女性が絹枝の言葉に感動し、増野はシマの想いが生き続けている嬉しさを噛み締め、みんな万歳をした。トクヨは心から絹枝を称賛し、「幸福ですか」と聞くと「はい」と答えた。トクヨは結婚を進めるが、絹枝はもう少し走っていたいと言った。しかし、3年後、絹枝は24歳の若さでこの世を去る。

 

『いだてん~東京オリムピック噺』の最新話含むネタバレ感想一覧はこちらの記事にまとめています。

【いだてん】最終回ネタバレ感想!初回(第1話)から随時更新【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2019.01.03

スポンサーリンク

【いだてん】動画を見逃し配信視聴!PandoraとDailymotionも【東京オリムピック噺 中村勘九郎・阿部サダヲ主演大河ドラマ】

2019.01.05

「いだてん~東京オリムピック噺」第27話あらすじや感想とネタバレ

 

ここでは『いだてん~東京オリムピック噺』第27話あらすじや期待の声・展開予想やネタバレについて紹介します。

 

第27話あらすじ

アムステルダム五輪での水泳選手団の活躍を受け、田畑政治(阿部サダヲ)は次回ロサンゼルス大会での必勝プランを練る。同じころ、現役を引退した金栗四三(中村勘九郎)のもとに兄・実次(中村獅童)が上京し熊本に戻るよう告げるが、後進の育成の夢を抱える四三は葛藤する。水泳大国を目指す田畑の悲願だった神宮プールが完成し、そのこけら落としとなった大会で田畑は天才少女・前畑秀子(上白石萌歌)と運命の出会いを果たす。

 

第27話の反応と期待の声

 

 

 

 

 

 

第27話の展開予想

 

次回は、なんとも悲しい回の予感です!実次が亡くなりますね。絹枝さんの死は描かれるのでしょうか??去る四三は、時代が変ることの象徴なのでしょう。次回も見逃せません!(ハンカチ用意)

第27話の感想

 

四三の幼少期を演じた子役の子でしたね!

 

 

さすがに、こんな人いないでしょう(笑)

 

孝蔵一家のコントが面白い!大家さんのツッコミもナイスです!

 

 

 

 

やさぐれないと、やってられませんね!!

 

実次さん、お疲れ様でした!幾江の言葉に泣かされました!

 

 

 

 

全てにおいて、元祖はやはりすごいですね!

 

 

 

実次さんが逝きました…。幾江の言葉は印象的でしたね。四三も心を決めたようで、ひとまず一区切りですね。政治は相変わらずのそそっかしさと行動力です。四三と政治が話すシーンは、見ていて嬉しかったです。まさに、替り目でした!

 

第27話のネタバレ

  ちーちゃん
   早く フルーツパフェ食べに行こうぜ。

  (知恵)今 いいとこなのよ。
   9回表 ワンアウト満塁で長嶋よ。

  座りな 五りん。
五りん。
   (知恵)ちょっと… ちょっと もう。

         殺すよ?
はい。
         お前ね…

  師匠が たい焼きを買って帰るってのが
   どういうことか分かってんの?

   ちょっと 今松 うるさい
   ちょっと見えない 見えない。

  わざわざ並んで買って… 呼び捨て!?

  (知恵)キャ 打った! 長嶋 走れ 走れ!

       
  いいかい? 志ん生といえば たい焼き
   たい焼きといえば 志ん生ってくらい

  とっておきの逸話があるんだ。
   ねっ 師匠?

  (志ん生)長嶋の胸毛はすごいな これ。

  (知恵)胸毛 濃いのよ。
            えっ? いや…。

         
  お父ちゃん ほら 清が生まれた時の。

  あ 書いてありましたね 「なめ艦」に。

  「なめくじ艦隊」!
   変な略し方するんじゃないよ。

  
  (孝蔵)
   「…ったく ありがてえと思いやがれ。

   たたき出しちゃうぞ おめえなんざ。
   ほら 早く行け。

  このおたふく ばけべそ 出てけ!」。
         (笑い声)

  (五りん)
   <昭和の頭 友達の万ちゃんの口利きで

    
     柳家三語楼の弟子になり

                 
               柳家東三樓と
                  名前を
             変えたはいいが

   早速 師匠の羽織と着物を曲げて
    遊んじゃった>

  (柳家三語楼)曲げたって… 質屋に
   入れちまったのかい!?

  (出囃子)
      太鼓 鳴ってるよ!

   お前… これで出ろってのかい!?

  
  (万朝)あ 師匠 私の着物で…。
      あ いいよ 万ちゃん 俺が脱ぐ。

  いいよ 孝ちゃん…。
   師匠 ちょっと待って下さいね。

                どうぞ。

  3人で裸になって どうすんだい! バカ!

  バカとは何だ? コンチクショー! えっ?

     そんなに大事だったんならな
     弟子なんかに持たすんじゃねえや!

     何だ その言いぐさ!
      てめえなんざ 破門だ!

    こっちだって てめえみたいなの弟子に
    なりたくてなったんじゃねえや!

   <…ってなわけで
    また貧乏暮らしに戻っちゃった>

   (産婆)
   えっ? お金はない?

        ええ ございません。
  (産婆)
   ございませんって どういうことだい?

  ええ。
え 実は一文無しなんです。

            
     だって あんた 噺家さんなんだろ?

  ええ… いや 廃業しちまいましてね。
              えっ?

  あ まあまあまあ あの
   産まれる前に言おうと思ったんだが

  こう まごまごしてるうちに
   始まっちまったって。

  …かといってね 出てきたものを また

  「ンッ!」と こう 腹に戻す
   っていうわけにもいきませんからね。

       (おりん)すいません。
来月には
        いくらか入りますから。

       分かりましたよ もう!
       後でいいですよ。

     (美津子)買ってきたよ。
  おっ 美津子! よしよし よしよし…。

  これはね ほんのお祝いで。

  どうぞ 召し上がって下さい。

          えっ?
  いやね こういうことは

  ちゃんと やらなくちゃならねえ。
ねっ?
   いくら 貧乏な家だからって男の子だ。

  とにかく めでてえや。
さあ どうぞ。

  (腹が鳴る音)

           
           喜美ちゃん しっ。
             (腹が鳴る音)

  (腹が鳴る音)

               (腹が鳴る音)

  アッハハハハハ…
   こりゃ しょうがねえや。

    食べられるわけないだろ!
     もう ほら あんたたち食べなさいよ。

  いやいや…。
あんたも もう疲れてんだろ。
         食べなさい。

      いいから食べなさいって。
ねっ?

          あんたはいいんだよ!

   はい。
え 久しぶりに 師匠の
   今と昔の暮らしをご覧頂きました。

   え ところで 「たい」といえば

   アムステルダムオリンピックも
    めでたい結果に終わりましたね。

     
(拍手)
    (治五郎)いや めでたい!

  金 銀 銅! メダルの種類 全部取ったぞ!

  (野口)ええ!
     (岸)いや 壮観ですな。

     水泳が6つに 陸上が2つ。

    うん? 何だ それは。
どういう意味?

   いや 意味は特に…。
    まあ ありのままを申しました。

      だから その「ありのまま」は何だ?
  だから その…

  水泳の方が 陸上より活躍したかな…。

  まあまあ まあまあ…
   みんなで取ったメダルじゃないですか。

    陸上とか水泳とか もう
     そういう細かい内訳はいいでしょう。

           
  しかし まあ 水連の田畑の功績は

  今回は認めざるをえんでしょうな。

   (田畑)水泳じゃ使い切れないんで

   どうぞ ほかの競技でお使い下さい。

       フッ… そうかね?

  国から 補助金ふんだくるなど 20年前から
   私は ずっと やってきたんだよ?

   たまたま 田畑が あれしただけで

      
   時代が嘉納に追いついたんだよ。
    違うか?

  いや もう そのとおりです。
            なあ 違うか?

       (一同)はい…。
             
  ハハハ… どこ行った? 河童野郎は。

   やい 占いババア! おい いるか!?
   ババア!

         あっ… おい 占ってくれよ。

  (マリー)
   もう あんたのことは占いたくないのよ。

  そうはいかん。
   あんた この間 西に吉兆ありと言った。

           見ろ。
我が水泳日本は
            アムスで大活躍だ。

  まあ 確かに オランダは西だけども…。

           あんたの占いは当たる。
           …ってことはだ

     いよいよ 俺は
      30までしか生きられんってことだ。

       
       親父は 43 兄貴は 33で死んだ。

        幼い頃から病弱だった俺が

       次のオリンピックまで
        生きられるわけないじゃんね。

  だったら せめて 健康に気ぃ遣ったら?

       2本!

            仲間に言えるもんか。

     水泳日本が頂点に立つ日を
      共に迎えることができないなんて。

          ロスまで あと3年だよ。

     <さて かつての代表選手

   ストックホルム アントワープ パリ
   3回のオリンピックに出場した

      
   我らが韋駄天も 御年38歳になり
    まだ走っています>

      そぎゃんですか!
   ええ 底をゴムにしましてね!

         お!
         (笑い声)

   
  (四三)ばばっ ばばばっ!
   あっ ちょっ 兄上!

     
     (実次)お 帰ってきた!

       
        金栗先生 お元気そうで!

      ほう 父ちゃんばい。
来い。

  あっ… んんっ!?

     
  お前… 正明か?

                (正明)うん。
  あっ…。

   
   (辛作)俺も驚いたよ! あの赤ん坊がな!

             いくつになった?
          9つばい。

  あ そっか… おい。

    そりゃ そうばい。
     オリンピックば 3回やったもんな!

          声がでけえな お兄さん!
  お互いさんばい!

         (笑い声)
     いやいや… ちょちょ…。

       な な… なし?
     用事のあったけん まあ 帰る前に

     ちょっと 顔ば見に寄っただけたい。

    東京で会うとは何年ぶりかね?

  (実次)あ ストックホルムの旅費ば
   届けに来た時だけん…。

          えっ?
     あ…。

   17年前ばい。
           わ 17年!

  高か塔に上がったもんね 美川と。
             あ。

  浅草の… どっちの方角だったかね?

        十二階なら もうなかよ。

     震災で もげよったけん。

       たった5年で
       よう ここまで持ち直したばい。

  あっ 地下鉄も開通すっとばい。

          えっ?
  あ 電車が土ん中ば走っとたい。

     ええっ… そぎゃんね!
  うん! すごかろ?

            なあ 四三。
  うん?

     そろそろ 熊本に帰ってこんね。

               えっ?
   (実次)いつまで東京におる気や?

         みんな… 待っとるけん。

    <韋駄天 まさに人生の岐路に
     立たされておりました>

 

   「ようっ!」
   (太鼓の音)

 

                   

 

 

 

  「ようっ!」
  (拍子木の音)

  いいか? ロスオリンピックまで
   あと3年しかない!

  金メダル第一主義でいくために
   我が水連は 3つの必勝プランを掲げる。

    野田 声に出して読んでみろ。
      (野田)はい。

    え… どれが字ですか?

               もういいよ!
       一つ 監督・コーチの早期決定!

     一つ 世界標準の競技用プール建設!

            一つ 打倒アメリカ!

        (一同)お。
      時間がないんだよ!

  <え ここで 水連の主要メンバーを
   改めて ご紹介しましょう。

        
   まずは 松澤一鶴 通称 カクさん>

        (松澤)米山 キャッチ遅いよ!

  <帝大理学部出身 見かけによらず論理的で
   研究熱心なカクさんは

     現役時代の経験を生かし
      選手の技術向上を担当>

  (高石)確かに 今 日本のスポーツ界に
   足りないのは指導者です。

     アメリカなどは 選手と監督が

     長い時間をかけて
      信頼関係を築いておりました。

  違う! そう! 日本は
   大会ギリギリまで 監督が決まらない。

  よって 選手の特性を生かした指導が
   期待できん。

      
      勝っちゃん 分かってる。
       勝っちゃん 分かってる。

      
    <高石勝男 通称 勝っちゃん。

  パリ アムステルダムオリンピック
   連続出場の まさに水泳界のエース!

   とにかく 女性にモテたそうで。

  プール上がりに
  
   濡れた髪をかき上げると黄色い悲鳴が…>

      (女性たち)キャ!
  <人気女優と浮き名を流したなんて

     うわさもあったそうです>

  (鶴田)水泳は 個人競技だからこそ
   チームワークが肝心じゃ。

     そのとおりだよ ツルさん。
      いや いい体しとるね。

             
    <ツルさんこと 鶴田義行。

      生っ粋の摩男児。

   アムステルダムオリンピックでは

   日本水泳界に
    初の金メダルをもたらしました>

          チェスト!

     というわけで 監督は…。

   監督は松澤さんで決まりでしょ。
          何?

   実績 経験 知識 全てを兼ね備えた
   松澤さん以外 考えられない。

       そんな まーちゃんを差し置いて
       監督だなんて そんな…。

     あっ まーちゃんがいた…。
  あ 田畑さんは数に入れちょらんでした。

         (笑い声)

  えっ 何? じゃあ 俺のこと
   君ら 何だと思ってた?

       えっ? 応援団長。
  はい 勝っちゃん ラスト… ラスト10!

              あるいは計測員。
        よいしょ! おっ 59秒8!

  いや… 総監督ですよ!
   私が監督だとしたら

  まーちゃんは 監督を監督する総監督だ。
   なっ? みんな。

                  はい!
        あっ はい…。

        うん… じゃあ 総監督 田畑?
                監督 松澤?
        はい。

        助監督 野田!
       助… 助監督ですか!?

                 何だよ?
  いや 僕 まだ
   選手でやってこうと思ってるんですけど。

   <この時 パリ アムステルダム
    オリンピックに連続出場した

         
       野田一雄の若すぎる現役引退が
        決まりました>

  見学だったんだよ
   今までのオリンピックは。

  マラソンも短距離走も
   陸上のやつらは見学だったんだよ。

   次のロスは… 我が水泳チームは

  アメリカと真っ向から戦う。
そして勝つ!

  ここから
   日本人のオリンピックは始まるんだよ!

    「必ず勝つ」と書いて「必勝」!
     これを合言葉に

  次のロスでは メダルを
   ガバガバ取ってやろうじゃんね!

  名付けて
   メダルガバガバ大作戦だ!

  田畑さん 今日は いつになく猛烈ですな。
   ハハハハ…。

  まるで明日にでも死んじゃうみたいだ。
          何?

   30で死ぬと出ています。

      冗談です。
どうぞ。
         ああ…。

  さて まーちゃんの必勝プラン その2。

   世界水準の競泳プールですが…。

         何しに来た?
     ヘヘヘ… 神宮プール建設の件で。

      競技場の横に 50m…。

  体協さんも すっかり影が薄いんでね
   金ぐらい出してもらおうかと思いまして。

  まーちゃん。
     頭 下げるつもりはございませんよ。

  アムスの時 私が渡航費 あれしたんだから
   いくらか出しても罰は当たら…。

   これは 私のポケットマネーからだ。

            5,000円!
               分かってる。

  ここから先は
   プレゼンテーション次第だよ 田畑君。

   君は 口は悪いが 頭は悪くない。

  1万人収容の競技用プール
   まさか 造っておしまいじゃあるまい?

    当たり前じゃないですか
     嘉納治五郎じゃあるまいし。

                まーちゃん。
   オリンピック オリンピックって

   役員や選手が騒いでも
   一般の国民は見ることもできない。

    これじゃ いつまでたっても
     ひと事じゃんね。

    これからは興行 見せ物です。

   生のレースを国民に見せるんです!

  具体的に言いたまえ。

   日米対抗戦をやります。

   出ました!
   まーちゃんの必勝プラン その3。

       打倒アメリカ!

   <世界水泳界の覇者 アメリカ。

  前回 アムステルダムオリンピックでは

  金 銀 銅 合わせて11個のメダルを獲得。

  まさに世界最強のアメリカチームを呼ぶ
   まーちゃんのねらいは…>

     ロサンゼルスオリンピック直前に

    世界の覇者 アメリカのベストチームを
    招いて 前哨戦をやるんです。

     この日本で
     アメリカを徹底的にたたきのめし

  自信喪失に陥れてやるんですよ シシシ…。

  スポーツマンにあるまじき
   腹黒い考えだね。

  もう
   見学は終わったんですよ。
勝たなくちゃ。

    そのためには ハッタリでもいいから

       世界に恥じない
       立派なプールが必要なんです!

  なるほど ハハハ。

  確かに
   嘉納さんからは出てこん発想だが

  しかし 根っこは君と同じかもしれんな。

      えっ そうですか?

    (岸)逆らわずして勝つか
     ねじ伏せて勝つかの違いだ。

  分かった。
力になろうじゃないか。

                 さすが!
            嘉納のじいさんより
           顔は悪いが 頭はいい。

             (松澤)まーちゃん。
    何?
何? いいこと… 褒めてる…。

    <岸会長の尽力で
    昭和5年 春の完成を目指し

   神宮プール建設工事が始まります>

          ひゃあ!

         ほっ… ああ…。
       (辛作)金栗さん。

    ひゃあ!
        電報だぜ。

  あっ… 手の濡れとるけん 読んで下さい。

        俺がかい?
  すいまっせん。

        どれどれ…。
  ひゃあ! ふう…。

    おい…。
        はい?

         (辛作)お… お兄さんが…。

        (荒い息遣い)

    (シエ)四三…
    四三の帰ってきたばい 実次。

    ああ… ああ…。

            なし…。

  兄ちゃん なし…。

      (キヨメ)急性肺炎て…。

       倒れる前ん日まで
       畑仕事ば しとったばってん…。

  父ちゃんの時も 俺は間に合わんかった。

         四三…。

  (シエ)四三 「体だけは丈夫でな」って
   父ちゃん 言いなったばい。

  「嘉納先生に
   だっこばしてもろたけん」って。

  兄ちゃん… 俺 本当は治五郎先生に…。

        何も言うな!

 

         ああ…。

  兄ちゃん…。

  あん時から… 父親代わりだったもんね。

          いっつでん どなられた。

          いっつでん 学校部屋…。

      「俺に任せろ 何も言うな」って…。

  ばってん 四三んこつば
   誰より気にかけとったよ。

  田んぼ売って
   オリンピックの金ば工面する時も

  「四三は 金栗家の誇りだけん」って。

   この間 東京から帰ってきた時も…。

                 
  もう心配なか! 嘉納治五郎先生に会うて
   「四三がお世話になりました」て

   きっちり お礼ば言うてきたけん。

  わ!
    もう いつ熊本に連れ戻しても構わん。

  そぎゃんね。
       (キヨメ)すごか!

   ハハハハ… 池部の家にも
   そぎゃん伝えて構わんけん。

   ハッハハハハハ!

       そりゃ うそばい。
     えっ?

            ハハハハ…。

      兄ちゃん…
      父ちゃんと同じ うそばついて…。

   兄上が嘉納先生と会うはずがなか。

    そぎゃんうそ ついてまで…

      おるば熊本に…。

        (戸が開く音)
     (スヤ)ごめんください。

               あっ スヤ…。

    (キヨメ)あらら 池部のお母さん。
    わざわざ…。

  
  (幾江)実次が死んだと?

           
   何ね 実次 こぎゃん早う…。

     起きんかね 実次。

  あんたが のうなったら
   張り合いのなかばい。

             
        当たり散らす者がおらんけん。

  弟はヘラヘラして 家に寄りつかんけんね。

               すいまっせん。

     おったとか。

           寂しかね シエさん…

           息子ば送り出すとは。

     
   私も 重行ん時は たまらんかったもんね。

         
     (スヤ)お義母さん 足…。

      (スヤ)近頃 足の弱くなって。

  (幾江)余計なこつば言わんでよか。

         四三。

  あんたは長生きして
   親孝行ば せんといかんばい。

            うん。

  (幾江)今晩は 仏さんのそばにおれ。

  死ぬまで お前んために頭ば下げて回った
   兄上のそばにおれ。

       はい。

     四三 学校部屋へ来い!

       みんなと勉強したかなら
       友達と遊びたかなら 走らんか。

  金栗四三君… ばんざい!

     ああ! おい 頑張れよ!
        (シエ)四三!

    出すて言うてしもうたとです。

     行かせてやりたかです!

        金1,800円 持ってきたばい!

       何…?
           何も言うな お前は!

  勝とうなどと思うな!
   何も考えんで行って 走ったらよか。

  順道制勝の精神たい! なっ?

  とつけむにゃあは 兄上の方じゃったね。

 

            そろそろ 潮時ばい。

 

      いや 真面目ですな。

  私なんざ その当時
   日がな 家で ごろごろしてましたが

     ちっとも後ろめたくなんか
     なかったですよ。

     カカアがね 見かねて…。

        商いでも やったらどうだい?

  (志ん生)<「お前さん 商いでも
   やったらどうだい?」なんて言うんでね

   納豆売りっての 始めたんですよ>

           納豆。

   <ところが どうも性に合わねえ。

   高座の上なら
   どんな大きな声だって出せるが…>

  この野郎… 拾えよ この野郎! おい!

  (美津子)
   父ちゃん そっち 誰も住んでないよ。

      うん… 分かってら。
      ここで稽古すんだよ。

   納豆 納豆。

   (美津子 喜美子)納豆! 納豆!

  納豆どうですか? 納豆どうですか?
   納豆!

    あ やだやだ。
    朝も納豆 昼も納豆 夜も納豆。

       あたしゃ 納豆混ぜるために
       あんたの女房になったのかい?

  おめえが
   商い始めろっつったからじゃねえか。

       売ってこいって言ったんだ。
        持って帰れとは言ってないよ。

           美津子 喜美子 食べな。
       (2人)はい。

                  はい。

  何だ? こりゃ。
これが夕飯か? えっ?

  納豆しかねえじゃねえか。
        あんたの稼ぎがないからだよ。

  うるせえな… だったら
   てめえが売ってこいっつってんだよ!

   あ いいよ。
一本残らず売ってやるよ!

  あ 行ってこい 行ってこい!
   早く行け! 行っちまえ この野郎。

  このおたふく! ばけべそ! 出てけ。
                 (泣き声)

  あ 行っちまいやがった。
   あ 行っちゃった 行っちゃった。

                 (泣き声)

      はあ しかし 何だねえ… うん?
      ミッちゃん キミちゃん…。

  ミッちゃん キミちゃん… うん

     
  こんな甲斐性なしの飲んだくれの
   世話してくれんのは

  三千世界 広しといえども
   かあちゃんしかいないんだよ うん。

    本当だよ。
     器量だって悪かねえんだから…。

  みんな 言ってら。
あんな美人な女房を
   泣かしちゃいけないよって。

  分かってますよって。
ねえ。

  普通 こんなことじゃ 一家心中ですよ。

  そんなことも考えたことも
   あるのかもしれないけれども

  口には出さない。
ええ できた女房ですよ。

  本当… すまないと思ってますよ。

                  ああ…。
      まだ行かねえのかい!

  (泣き声)

  私は… 寄席へ
   出てほしいんですよ。

  (おりん)高座に上がってほしいんですよ。

      それだけなんです。

 

  (孝蔵)<関東大震災から7年がたち

   帝都復興祭が にぎやかに行われた
   昭和5年 春。

           
     東京市長 永田秀次郎は

    次の一手を考えておりました>

   (永田)復興祭で終わりじゃ困るんだよ。

          次は 10年後だ。

    昭和15年 紀元2600年の記念事業として
    東京市が何をやるかだね。

       (清水照男)その件なんですが…。
          えっ?

    (清水)
    オリンピック… とか どうでしょう?

  プッ… な… 何だい?
   何だい その オリ… 何じゃい それ。

   4年に一度開かれる 世界規模の
    スポーツ競技会です。

     ああ… オリンピックね。

   いや 来ないだろう さすがに。

   あれはね 君 4年に一回なんだよ。

       いえ… ロサンゼルスの4年後が
       昭和11年ですから

          その次は 昭和15年です。

   来るね。
紀元2600年の年だね。

       その… オリン…。
         ピック。

  ピック ピック オリンピック。
   それは 誰に話を聞けばいいのかな?

          嘉納治五郎氏が適当かと。

  <なんと 東京にオリンピックを呼ぶ?

    まあ この話は また後で。

   そのころ 打倒アメリカに燃える
    まーちゃん 悲願の

    神宮プールが完成します。

     9コースの50mプール。

   タイル張りの見事な競技場です。

     こけら落としの極東大会で
     注目を集めたのが

  200m平泳ぎで日本新記録を出した

        
      前畑秀子 弱冠16歳>

     前畑君! 前畑君 どこだ!?
     おい 前畑君!

         (悲鳴)
    (松澤)まーちゃん そこ 女子!

     女子更衣室… キャ!

   いた いた 前畑君。
何だ? 君たち。

  (小島一枝)ちょっ 何ですか?
            どきなさい。

                カクさん…。
  ちょっと ごめんね。
   ちょっと こっち行ってくれる?

  ごめんね。
        見たまえ これ。
何だと思う?

  (前畑秀子)あっ 動いとる…。
何?

  あっ! びっくりして 止めるの忘れた。

   (秀子)
    3分16秒8です。
上で聞いてきました。

  やってくれたな 君! 日本新記録だよ!

          今 いくつ?
         16です。

      
   名古屋の椙山女学校で学んでます。

  何? 学費 どうしてるんだ?
   実家が貧乏なんだろ?

              まーちゃん。
         (秀子)はい。
校長先生が

         学費は気にせんでええから
          好きなだけ泳ぎなさいて。

  そうか そうか。
   いいか? 日米対抗も必ず出たまえ!

  <そして ついに ベストメンバーによる
   日米対抗戦の開催が決定しました。

   次に まーちゃんが仕掛けたのは
    スポンサー探しです>

  さあ 社長! 日本 対 アメリカ
   どっちが勝つと思います?

       (村山)あ アメ… 日本かね?

   そう! 違う! その予想を
   やるんですよ。
どこで? ここで!

  新聞で! 部数を伸ばすチャンスだ 社長。
   よっ 社長!

           いくら出します?
  (緒方)こらこら こらこら…。

          いきなり 金の無心かね?
   国民の水泳熱をあおるんですよ。

     とにかく
     水泳の記事を大きく取り上げれば

      我が社は ロスまで安泰ですよ!

       力 入り過ぎだ!
     水連のタンクプールでは

   鬼の松澤こと松澤一鶴が
   科学的トレーニングを取り入れ

      猛特訓を始めました。

   高石 鶴田のメダリストを筆頭に
    若手の清川 小池

  女子では 前畑 松澤 そして ついに…。

  うるさい。
落ち着きたまえよ 君。
          落ち着いてられませんよ。

         見つけたんですよ 原石を。

      どこで? 我がふるさと 浜松で!

  速い速い 速い速い… 速い いくぞ。

  よいしょ! 君 名前は?

               
             宮崎康二です。
    宮崎康二君! 見つけた。

     更に更に ラジオも巻き込みますよ。
  おお… ラジオ。

    水上座談会ってのをやります。

  
  (河西三省)
   ラジオをお聴きの皆さん こんばんは。

    本日は 来る8月7日から
    8月9日にかけて行われる

   日米対抗 水上競技大会に出場する
   選手を迎えて お話を伺います。

   早速 自由形の
   高石選手から意気込みを。
(高石)はい。

  クロールは とにかく
   興奮しないことです。
特に 100m…。

  クロールなら
   高石より宮崎康二に注目して頂きたい。

  予選は4位でしたが
   私 田畑の一存で メンバーに加えました。

  浜松にて捕獲した 生きのいい河童です。

            時代は宮崎だ。
  (松澤)まーちゃん。
何だ?

  え 田畑さん 勝者には
   メダルや盾など授与するのでしょうか?

       よくぞ聞いて下すった!
        日本が誇る 著名な彫刻家に

      トロフィーの制作を依頼しました。
  お。

   これが 300mリレーです。
どうですか?
    なぜ コイなんでしょうか?

    へえ! とても独創的な…。

        これが 200m自由形! ねっ?
        これ 800m。

       これ 平泳ぎ… 平泳ぎ どれだ?

     えっ? いや… 分かりません。
   何で分かんねえんだ バカ野郎め。

  あと これ ブロマイドも作って 売ります。

  これが高石。
ねっ。
勝っちゃん ヘヘヘ…。

    …で これが鶴田! はい 鶴田。

  これ… 何で カクさんがいるんだよ?

   こんなの要らん! 捨てとけ 野田。
   捨てとけ。

               まーちゃん。
       何枚あんだよ!

   え 私も 田畑さんと同じ32歳で

  アナウンサーの前は 運動部の記者でした。
       あ そうですか。

   (河西)同世代の戦友が こうやって
   頑張っておられるのを見ると

     私も 精進しなければと
      背筋の伸びる思い…。

     ちょっと待って ちょっと待って。
     あんた いくつって おっしゃった?

  32歳です。
           32…。

     カクさん 俺 いくつだ?
  32。

 

  やい ババア!
   よくも だましやがったな 占いババア!

       アハハハハ…。
       おいおい どうしたんだよ 田畑。

      あんた 何つった? 俺の手相見て
       30までしか生きられんっつった。

   言ったじゃんね! フハハハハ…。

    ババア撤回しないと 出入り禁止だよ。

         もう一度 手相を見やがれ!

    はあ!? 何だ…?

  ざまあ見やがれ 生命線を延ばしてやった。

       俺は もう32だ! 忙しすぎて

  自分の年 数えるの忘れてたんですよ。
   アハハハ…。
えっ?

       あんたの占いは当たらないって
        証明されたんだ!

       なんてこと言うんだよ あんた。
        営業妨害だよ。

  じゃあ この日米対抗戦 どっちが勝つか
   占ってみろ!

     ほら こっちが日本で
      こっちがアメリカだ!

  しょうがないね…。

 

  (マリー)うん…。

       アメリカ。

          ってことは…

     よし! 日本が勝つ! ありがとう!

   これからは逆を行く。
    あんたが白ってえもんは黒ってことだ。

    というわけで 緒方編集局長。
          な… 何だ?

  結婚したいんで 女 紹介して下さい。
               (緒方)えっ?

  <まーちゃんが 人生の変わり目を迎えた
   そのころ

  四三もまた 人生の決断をしていました>

       (ドアが開く音)
     (治五郎)野口君 野口君

    大変だよ 君。
今日 これから
    永田市長に会うんだけどね…。

  会長 その前に。

         アッハハハ… 久しぶりだ!

      先生 お話が。
          私も 話がある。

          いや… 先によかですか?

         帰る? 熊本にかね?

   はい 決めました。

    ちょちょちょ… ちょっと待ってくれ。

         おい 一体 どうしたんだ?

  引退後も お茶の水に籍ば置いて下さり
   感謝に堪えません。

     ばってん…。
           ばってん 聞いてくれ。

          いや… 参ったな。

        今 君を失うことは惜しい。

   まだまだ 君の力を借りんといかんのだ。

  そぎゃん おっしゃって下さるのは
   うれしかばってん…。

     東京に オリンピックを呼ぶんだよ!

         ばっ!
   紀元2600年の記念事業だそうだ。

             そぎゃんですか…。
     うん。

     考え直してくれんか?

  いや… やっぱり帰ります。
すいまっせん。

          訳を聞いてもいいかね?

  兄が亡くなりました。

          そうだってね 聞いたよ。

         あんなに元気だったのに…。

  兄がいなければ
   俺は嘉納先生と出会わんだった。

    そん兄ば失い 母も高齢。

    いい加減 恩返しばせんと…。

  今… 何と おっしゃいました?

         えっ? 何も言っとらんよ。
  いやいや 兄んこつば…

  「あんなに元気だったのに」って… はっ?

        あっ まだ話してなかったか?

         訪ねてきたんだ 講道館に。

       はあ?

       君かね? 道場破りというのは。

  お手合わせば お願いいたす!

  あ… 兄が柔道ば?

       うん。
気合いだけは十分だった。

  ん! んっ… や!

  んん… あっ!

    あいたっ! 痛っ! ああ…。

    君 金栗君の…。

     韋駄天の兄でございます!

  順道制勝の極意
   しかと この身に受けました!

       一生もんばい! アハハハハ…。

   嘉納先生 弟が大変お世話になり申した!

         ありがとうございました!

  うそじゃ… うそじゃなかったとね。

   兄ちゃん… 嘉納先生と会えた…。

  よかった… あ よかった。

  ありがとうございます。

  はい こんちは! おっ!

       貴様 何の用だ!
           貴様に用はない。

         嘉納先生に呼ばれたんだよ。

  名誉会長は来客中だ。
帰れ 河童野郎。
                  ハハ…。

       あれ? 金栗四三さんですよね?

    はい。
あ あなたは水連の。

      総監督の田畑です。

       お呼びでしょうか? 名誉会長。

  あっ… ちょっと待ってろ 河童野郎。

              河童野郎…。
    あっ…。

        …よいしょ。

  あっ ひとつ
   参考までに伺いたいのですがね。
はい。

  あなた 今まで
   3度 オリンピックに行かれましたな?

   あっ ええ。
    ストックホルム アントワープ パリと。

  その中で 一番の思い出は何ですか?
            一番ですか?

  私は今度
   初めて オリンピックに行くんですよ。

  何が待ち受けているのか
   今から ワクワクしますな!

  どうです? 一番の思い出。

           え? 何だろかね…。
   何ですか?

        うん…。
                 どうぞ!

  そうね…。
                  えっ?

         一番…。
         はい。

        (拍手と歓声)

         ゴー!

        「こけの」

         三島さん!

  スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

 

         (泣き声)

         ああ…。
来た!

         あっ…。

   紅茶と 甘いお菓子が おいしかったね。

 

                 はい?
            いや 一番。
うん。

          もう結構です。

        あっ… ほんなら 失礼します。

      聞くんじゃなかったね どうも。

    聞くんじゃなかったね どうも。
    いい大人が甘いお菓子だって。

                 
  まあ でもね 何しろ 元祖ってのは偉えや。
          本当だよ。

   初めて世界で戦った…。
         日本人だからね。

     元祖オリンピックは…。
    三千世界 広しといえども…。

        金栗四三…。
            ただ一人だ。

  そういったことじゃ 俺は認めてんだ。

              
       俺は認めてんだ。
大したもんだ。

     水連は 今まで陸上のことを
      ずっと目の敵にしてきたけど

    金栗さんだけは
     認めないわけにはいかない… うん。

        あれは本当に韋駄天…。

  って まだ行かねえのかい!

         さようなら。

 

  (河野)言論の自由は いずれ軍に奪われる。

  (緒方)こんな時に オリンピックか…。

  <「いだてん」 ついに激動の昭和史へ>

    勝ち負けが全てだよ。
     これはアメリカとの戦争だ。

  
  (是清)犬養さんが総理に指名されたよ。

  5月15日なんですが…。

      問答無用! 撃て!

  (河野)オリンピックどころの騒ぎじゃ
   なくなるぞ。

  
  金栗から田畑へと時代が移り変わった
   「いだてん」。

    田畑率いる日本水泳チームは

     世界と戦うために
     革命を起こしていきます。

  日本の水泳は そもそも武芸に端を発した
   日本泳法が主流でした。

   海や川などの自然環境に合わせた
    さまざまな泳ぎがあり

  水中戦闘や 泳力誇示のための泳ぎなど

     武士のたしなみとして
      重んじられていました。

            
  土屋さんは 日本泳法 神伝流を
   現代に伝えている指導者の一人です。

      しかし 田畑たちは

    アントワープオリンピックでの
    大敗を機に

   世界の主流だった 手で水をかく
           
    クロールの習得に舵を切ります。

    日本古来の強みと
     新泳法 クロールを手にし

     日米対抗戦に挑みます。

『いだてん~東京オリムピック噺』の最新話含むネタバレ感想一覧はこちらの記事にまとめています。

【いだてん】最終回ネタバレ感想!初回(第1話)から随時更新【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2019.01.03

「いだてん~東京オリムピック噺」の見逃し配信を無料視聴する方法

 

『いだてん~東京オリムピック噺』第26話と第27話のネタバレや感想以外に動画を見逃し配信を無料視聴する方法は以下のリンク先で紹介しています。

【いだてん】動画を見逃し配信視聴!PandoraとDailymotionも【東京オリムピック噺 中村勘九郎・阿部サダヲ主演大河ドラマ】

2019.01.05

 

「いだてん~東京オリムピック噺」第26話と第27話のネタバレ感想やあらすじの紹介まとめ

 

2019年の大河ドラマは、33年ぶりに近現代史を扱う『いだてん~東京オリムピック噺』です。

オリンピック初参加から「オリンピック」開催までの激動の52年間を、描く「東京&オリンピック」の物語。

第26話では…絹枝が初のメダルを獲得!その後の競技でもメダルを獲得しました!

第27話では…実次な亡くなり、四三は熊本へ帰ると決めました!

この記事では、『いだてん~東京オリムピック噺』を第25話と第26話のネタバレ感想まとめを紹介しましたが第26話以降も詳細にネタバレとあらすじや感想を更新していきますので、ぜひご覧ください!

次回の『いだてん~東京オリムピック噺』放送日は2019年7月14日予定となります。

この記事では、ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』を各話ごとに詳細にネタバレとあらすじや感想を更新していきますので、ぜひご覧ください!

【いだてん】最終回ネタバレ感想!初回(第1話)から随時更新【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2019.01.03

【いだてん】視聴率速報と一覧表に推移!初回(1話)最終回まで随時更新【東京オリムピック噺 大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2019.01.03

【いだてん】ロケ地の紹介【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2018.12.26

【いだてん】モデルの紹介 金栗四三、田畑政治 他【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2018.11.08

【いだてん】のキャストやゲスト、相関図とあらすじの紹介【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2018.10.31

スポンサーリンク