【いだてん】40話ネタバレ感想:平沢和重/星野源の東京五輪招致演説で教科書「五輪の旗」を引用【東京オリムピック噺 大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

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『いだてん~東京オリムピック噺』の最新話含むネタバレ感想一覧はこちらの記事にまとめています。

【いだてん】最終回ネタバレ感想!初回(第1話)から随時更新【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

2019.01.03

2019年の大河ドラマは、宮藤官九郎オリジナル脚本の『いだてん~東京オリムピック噺』です。

「いだてん」は、1912年のオリンピック初参加から、1964年の「オリンピック」開催までの激動の52年間を、歴史に翻弄されたスポーツマンたちの姿を通して描く「東京&オリンピック」の物語。

2020年の東京オリンピックを目前に控えた2019年の大河ドラマにふさわしい題材ですね。

こちらの記事ではドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』の第40話と次回の第41話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!

最新話の第40話までの内容を動画で見たいという場合は、U-NEXTを利用すると視聴できますのでチェックしてみてください。

【いだてん】動画を見逃し配信視聴!PandoraとDailymotionも【東京オリムピック噺 中村勘九郎・阿部サダヲ主演大河ドラマ】

2019.01.05

次に『いだてん~東京オリムピック噺』の第40話と次回の第41話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!

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2019.01.05

「いだてん~東京オリムピック噺」第40話あらすじや感想とネタバレ

 

ここでは『いだてん~東京オリムピック噺』第40話あらすじや感想とネタバレについて紹介します。

 

第40話あらすじ

1959年。東京オリンピックの招致活動が大詰めを迎えていた田畑(阿部サダヲ)は、東京都庁にNHK解説委員の平沢和重(星野 源)を招き、きたるIOC総会での最終スピーチを引き受けるよう頼みこむ。断る平沢に対し田畑は、すべてを失った敗戦以来、悲願の招致のために全力を尽くしてきた自分の「オリンピック噺ばなし」を語って聞かせる。それは、戦後の食糧不足の中、浜松で天才・古橋廣之進(北島康介)を見いだすところから始まる──。

 

第40話の感想やネタバレ

『いだてん~東京オリムピック噺』第40話の感想とネタバレについて紹介します。

 

第40話の感想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第40話のネタバレ

      (五りん)え 皆さん
     お変わりありませんか?

       変わりないよ。
         アハハ。

  え 私は 師匠に酒飲ましてたのがバレて
   前座に降格です。
(笑い声)

  師匠は本日 めでたく退院と相なりました。

    
   (美津子)よいしょ。
お母ちゃん!
    お父ちゃん 帰ってきたよ。

      (りん)帰ってきた?
     (美津子)うん 帰ってきた。

             
             (志ん生)いてっ!
  (今松)すいません…。
頭 頭。

  (美津子)引っ掛かった? 大丈夫?
   オーケー?
(今松)分かってます。

   (美津子)気を付けてよね
   せっかく無事だった頭なんだから。

         痛っ!
  あ だから…。
あっ すいません…。

  (五りん)まだ治ってないんですが
  酒飲めねえなら家の方がマシだっつって

     もう だだこねまして。

  高座の方は もうちょっとお待ち下さい。

             お疲れさまでした。
       うん。

  え そいから
   私の素性も あらかた分かりました。

  
  親父は生前 金栗さんの弟子で
   マラソン選手を夢みてたんですって。

    
    (辛作)ほれ… おい。

  久しぶりだったが 足の形が
   親父そっくりで 作りやすかったよ。

     履いてみな。

             はい。

         
   
勝の足型 とってみるか?
  (四三)お!

        (りく)いいんですか?
     (勝)はい お願いします!

          お願いします!

  (りく)我慢して下さいね あと少しですよ。
   あと少しです。

   息子が オリンピック選手になったら
   うれしかでしょうね。

        よい…。

         ドン!

               
   (五りん)<「東京オリムピック噺」

  いよいよ 1964年のオリンピックへと
   向かいます!>

    
    (孝蔵)<え 遡ること5年前

  東京は オリンピック招致が決まるかどうかの
   瀬戸際を迎えていました>

    (ラジオ)「1964年のオリンピック
     東京招致なるか!?

     先日就任したばかりの
    
     東 龍太郎都知事に

      大きな期待が
      寄せられています」。

     <東さんを東京都知事に。

   我らがまーちゃん
   迫るIOC総会の決戦に向けて

  万全を期しておりました。
しかし…

   やっかいなことが起こったのです>

   
  (田畑)見ろ まだ動いてるぞ。

     <うん? こ… この男…>

                 ご活躍で。
     スタンバイ お願いします。

   <外交官を経て 今や NHKの
             
   解説委員となった平沢和重さん。

     時事問題を15分にまとめて
     分かりやすく解説し

  お茶の間の…
   特にご婦人方の人気を博しておりました>

      「もはや戦後ではない」と言われて
       久しい…。

  (平沢)
   今のまま オリンピックを開催すれば

  世界に対して
   日本が恥をさらしかねません。

  <うん
   なぜ この男が呼ばれたかってえと…>

  東京オリンピックに反対してるんだって?
         ええ。

  (岩田)時期尚早と言って
   はばからないそうです。

        フン! いい気になりやがって
        横分けのマダムキラーが。

        (東)まーちゃん そこ 俺の席。
               あっ すまん。

    (東)2週間後 ミュンヘンで
     IOC総会があります。

    その日に向けて 我が招致委員会は
    万全を期して 準備に取り組んできた。

  ところが 最終スピーチを担当する
   外交官の北原君が

     運動会のリレーで転倒!

       (北原)あっ…。
      あ 何やってんだ!

         大丈夫 大丈夫!
         大丈夫ですか? 北原さん。

         大丈夫 大丈夫…。

      足だから しゃべれるんだけどね。
       でも 説得力ないでしょ?

      
  アキレス腱切れてるやつが
   オリンピックやりたいなんて言ってもさ。

  彼の推薦で 後任は 是非 平沢君に…。

            あっ お断りします。
       ハッ…。

  岩ちん。
  はい。
え これは講道館の機関誌「柔道」。

   
  「嘉納治五郎 追悼号」です。
   この中に あなたが寄稿した文章がある。

     感情を込めて読んでやれ。
         感情?

         はい。

     (治五郎)これを… 田畑に。

                何だって?
  「心から 東京オリンピックの
   成功を祈らざるえないのである」。

        何だって!?
  (一同)「心から 東京オリンピックの…」。

  それは 嘉納先生が亡くなった翌朝
   船の上で書いたものです。

  つまり その東京オリンピックは戦前の
   幻の東京オリンピックで

        今 皆さんが呼ぼうとしている
        東京オリンピックではない!

          幻?
     何が違うというんだね?

   「Still early」 まさに時期尚早。

        敗戦から まだ たったの14年。

          戦争で何もかも失った
          今の日本に必要なのは

    オリンピックのような
    金のかかるお祭りではない!

   私が オリンピック開催に反対する
   5つの理由を

      今から 15分間で解説しましょう。

           「1 対アメリカ問題」

         「2 スポーツ教育の遅れ」

           「3 人材不足」

        「4 交通や宿泊施設の不備」

    「5 開催国の選手としての実力不足」。

     (東)実に分かりやすい!
          何?

  確かに 日本は独立したと言いながら
   いまだに アメリカの基地もキャンプも

  各地に残ってるもんな。
       ああ 首都圏…。

    痛っ!
あっ ごめん!
         首都圏だけでも7つもある。

                
             代々木 調布 朝霞。
     (岩田)「5」も耳が痛い。

  開催国なのに有力なメダル候補がいない。

     (東)早いよ まーちゃん。
      64年は まだ早い…。

  ああっ!
   (東)まーちゃん 何やってるの…。

            土下座!?

         え…

  大層 泳ぎのうまい男がおりましてな。
   「えっ そんなにうまいのかい?」。

             
  「うまいよ! 何しろ 川の上から下へ
   顔を上げずに スッと行っちゃった」。

        
  「おい それは土左衛門じゃねえかい?」。

  「さあ? 名前を聞くのを忘れました」。

        (岩田)落語?
      岩ちん カーテン!

     はい!

  平沢さん 俺には俺の考えがあって

     戦後スポーツ復興のために
      全力を尽くしてきた。

    
     早えか遅えか論じるのは 15分間…

  俺の「オリムピック噺」を聞いてからにしてくれ!

 

  「ようっ!」
   (鼓の音)

 

                   

 

 

 

  「ようっ!」
  (拍子木の音)

  <昭和20年 終戦を迎え
   焼け野原の中 俺が向かった先は…>

     <嘉納治五郎がつくった
      明治神宮競技場。

  そこも被害を受け 米軍に接収された>

  (英語)

  あっ…。

 

        (秒針の音)

   □ 回想
オリンピックは… やる!

  今の日本は
   あなたが世界に見せたい日本ですか!?

 

        おおっ…。

         
      うわ 東龍さん!
  おっ… ハハッ!

      生きてた 生きてた!
  田畑さんも ご無事で!

   (マリー)うるさい… うるさい… うるさい。

    うるさい ババア!
     まだ占ってんのか? えっ?

     当たんないよ こんなの。
    (松澤)まーちゃん まーちゃん。

    おっ 知ってるね カクさん!
      (松澤)アハハハハ!

    やろう やろう。
     グラス グラス グラスだ。

  乾杯!
                  乾杯!

   (おりん)でも あの人…
   向こうで 女でも つくってるんじゃ?

  ちょっと ちょっと…
   誰にも言うなよ?

  今 言ったら バカだと思われっから。

           何です?
      俺は この東京で…

      オリンピックをやる。

  よし 言った! 最初に言ったの 俺!
   俺だからな。

   そんなバカな…。
       バカっつったね?

    
  松澤一鶴 バカっつったね?
   つったね? つったね? 書いといて。

  (マリー)うるさい!

  死ぬまで あんた一筋だったようだよ。

                バカ…。

         俺は バカじゃないと思う。
  ほらみろ。

  かのピエール・ド・クーベルタン氏は

  普仏戦争でドイツに負けた
   祖国 フランスを

  スポーツで盛り上げようと
   考えた。

      それが近代オリンピックの始まり。

    焼け野原でオリンピックか。

  できたら すごいことだね!
       ほら!

  ママ 帰った? 辛気くせえの帰ったか?

  え すぐに
   生き残ったオリンピック関係者15名を

  バラックに集めた。

              
            「日本體育協會」!

   今日から ここが体協だ。
ハハハ!
         体協!

  体協再建のためのアレを開いて
   私は 水連の理事長に アレした。

    東さんが体協の会長になり…。
              早い早い…。

  東さんが体協の会長にアレした。
   これね アレしたろ。

  そして 元オリンピック選手の
   小池や宮崎が戦地から帰ってきた。

           宮崎か!?

  (小池)田畑さん!
             (宮崎)田畑さん!

        よく帰ってきた!
     ただいま帰ってきました!

  早速 彼らを指導員に迎え 強化合宿。
   一番苦労したのはアレだよ 飯だよ。

   <まあ ナニは
    まだ闇市でなんとかなったが

  たんぱく質が足りない。
ひどい時には
   カエル捕まえて食わしたよ>

           
     <そんな苦労の甲斐あって
     いいナニが育ったね。

               
  中でも有望株が 自由形の古橋廣之進だ!>

         出た フジヤマのトビウオ!
  そう!

  カエルじゃんね。
     (岩田)あっ すいません。

  うん 次…。

  これもカエルじゃんね!
            あれ? …あっ はい。

  <まーちゃんのお膝元
   浜松出身の古橋廣之進。

  日本選手権で
   世界新記録を出します。

  …が 敗戦国 日本は 国際水泳連盟から
   除名されており

  公式記録として認められませんでした>

  まだ プールも
   自由に使えなかったもんね。

              あっ キンニク。
  いや 違う。

  (東)
   あ 神宮競技場は進駐軍に没収され

    ナイルキニック スタジアムと
    名前を変えられて

   神宮プールなんて
   白人専用になっちゃったんだよな。

  見て ほら! 自由の女神。
   まるでアメリカじゃんね。

      1948年 12年ぶりのオリンピックが
      ロンドンで開催されます。

     戦後初めての大会です。

   ですが… 敗戦国 日本は占領下にあり

    参加を認められませんでした。

  頭に来たから
   裏オリンピックやったんだよ。

           あっ そう!
         (笑い声)

      裏? 裏オリンピック?

  何にも知らねえな 解説委員さんよ。
   教えてやれ 岩ちん。

    すいません 私も詳しくは知りません。
  何?

  オリンピックにぶつける形で
   日本選手権を開いたんだよ!

  違う! そう! 誰? カクさん そう!

  オリンピック水泳競技と同日 同時刻
   全く同じスケジュールでな。

  (松澤)
   GHQも まーちゃんの熱意に押されて

  4日間だけ プールを使わせてくれたんだ。

       あっ 出たね。
        ハハハハハ。

    これが 裏オリンピックだよ!

        (拍手と歓声)

     よし 頼むよ! 頼むぞ!

  いいか!
   ここは日本じゃない アメリカでもない。

    諸君は 今 ロンドンにいる。
              ロンドン!

  もし 諸君の記録が
   ロンドン大会の記録より優れてれば

  ワールドチャンピオンは君たちである。

  いくぞ!
        (一同)オ!

        (拍手と歓声)

   <ロンドンのオリンピック会場と
    電話回線をつなぎ

    スタートの合図を待ちます>

      選手 入場しました。
      選手 入場しました!

             選手 入場!
  (松澤)待ってよ まだよ… まだよ…。

              位置について…。
     (松澤)どうだ どうだ?

        よい…。
間もなくです。
  間もなく 間もなく。
まだよ まだよ。

       間もなくです。
間もなくです。
       間もなくです。

    はいはい 分かってる それは。
      まだか? カクさん。

         ちょっと待って 待って…。
  ロンドンまだか?
ちょっと待って 待って!

  出ました 出ました!
      オッケー どうぞ!

         (号砲)

      古橋! いけ 古橋!

  まだ! まだまだ… ロンドン まだな?
   まだな まだな? よしよし よしよし!

  いいぞ 古橋!
   来い来い 来い来い!

 

     よし! ロンドン 何秒!?
        ロンドンは!?

    こっちは ゴールしてません!
      まーちゃん まだ!

     よし! 古橋 18分37!

  よっしゃ! 気持ちいいじゃんね!

  見たまえ ほら。
   オリンピックの優勝タイムが19分18秒5。

  それに対して ほら! 古橋が18分37!

      橋爪が 18分37秒8!
       うん!

          オリンピックに出てれば
           金と銀じゃんね。

         (拍手)
うん そうだ。
  どうだ?

         往生際が悪いと思います。

      オリンピックの精神

  「勝つことより参加することに意義がある」
   でしたっけ? そのロジックでいくと

     参加権もないのに勝ったと言い張る
      田畑さんの その姿勢は

            実に見苦しい。

   参加することより 勝つことに
    意義があったんだよ あの時は!

       (岩田)田畑さん!
    (東)大きな意義があったよ。

      
   敗戦後 滅入っていた日本人の心を
   明るくした。
若者を鼓舞した!

    水連は 国際競技連盟に復帰
     全米水泳選手権に招待されたよ。

    えっ? 日本は まだ占領下ですよね?

     パスポートも発行できない時代に
      どうやって?

       (北原)確かに…。

       
   この人に直談判したんです。

            マッカーサー。

  (東)彼は 戦前 選手団長として
   オリンピックに参加した経験がある

    根っからのスポーツマンだ。

              ユー リッスン。
  いいか よく聞け。

    「戦争に負けたからといって
     卑屈になるな。

   いかなる時も
   諸君は日本人の誇りを忘れるな」。

  いや マッカーサーの演説は
   実に すばらしかったね。

       そして 全米選手権!

   日本は 6種目中 5種目を制し

  古橋君は
   全勝利を世界新記録で飾ったんだよ。

         費用は どうされたんです?

  そして いよいよヘルシンキだよ 君。

   いや ほかにも いろいろと
    東さんがIOC委員になって…。

   いい 時間ない。
どんどんいこう。
       (岩田)あっ はい。

    そう ヘルシンキだよ 君。

    <1952年 ヘルシンキ大会。

  日本は戦後初めて
   オリンピックに参加を認められます。

    まーちゃんは選手団長として
    103人の選手 役員を率いた。

   しかし 水泳は
   ピークを過ぎていた古橋廣之進…>

     知ったような口をきくな!
      <ああっ すいません>

     古橋を責めないでくれよ!
  (松澤)誰も責めてないよ まーちゃん。

         (テレビ)「残念でなりません」。
  ロンドンに出れてればな… くそっ!

    ちょっと 田畑… やめてよ。
     日本で まだ800台しかないのよ!

         ごめんね ごめんね。
      (テレビ)「無念 無念! 古橋 無念!」。

  (松澤)北欧の小国と たかを
   くくっていたが なかなか どうして

     立派な大会でしたな。
     (東)何より驚いたのは

  市や国から 一文の金ももらわず
   入場料だけで賄ったってことだよ。

     貧しい日本人には到底無理な話だよ。

       東京招致など 夢のまた夢か。

     そんなことは断じてない!

  ヘルシンキの組織委員長 フレンケルは
   こう言ったよ。

          
   「オリンピックは金儲けになる」!

       (松澤 東)えっ?

     「敗戦国である日本が

   文化国家として立ち上がるために
    オリンピックを利用するのは

   何ら恥ずかしいことではないぞ」。

      貧しいからこそ オリンピックか。

       早速 俺とまーちゃんは
        吉田首相に直談判した。

  (北原)はあ? 大体 直談判なんだよな。
   しかも トップに。

  直談判! 好きな言葉だね ヘヘヘ。

  「若旦那 オリンピックが儲かるってのは
   本当かい?」。

   「ええ そうなんですよ 大家さん。

  ヘルシンキじゃ 観光収入が4割増しで
   1年たっても増え続けるって」。

   「へえ そうかい。
    元手は いくらかかるんだい?」。

  「ざっと200億」。
「ハッ 高いね どうも。

   いくらか まかんねえのかい?」って
   なかなか 腰が重い。

     「えい もう頭来た!

   政治家が動かねえなら
  俺が政治家になってやろうじゃねえか!」。

     (松澤)よっ まーちゃん!

             会社 辞めてきた。

    無職ではない。
来る衆議院議員選挙に
     静岡3区から立候補する。

    これから 君も忙しくなるから
    そのつもりで しっかり頼む。

                 (水の音)

  返事がないってのは 何だな…。

     (菊枝)何か言った方がよいですか?

            いや… 要らん。

  (野菜を切る音)

         うん… 選挙費用は?

         (舌打ち)
    金の話ばっかりだな 横分け。

    カクさん。
                (松澤)はい。

   俺の実家だ。

    これ 全部ですか? すごい。

   全部じゃねえよ。
  オリンピックの度に土地を切り売りして

  今 ここと ここだけ。

        
  (うら)フフ… 政治の頼みじゃ

    はあ諦めるしかねえら。

          ありがとう。

  国のため 若者のための投資だよ。

         (ため息)
    私は自民党公認候補として

  選挙活動を開始した。
岩ちん。
        (岩田)はい。

       (マイクのハウリング音)

  東京に オリンピックを持ってきます。

    あなた ここ 浜松。
       あっ そうでした。

      田畑政治 え…

   必ずや オリンピックを東京に…。

  まーちゃん
   オリンピックの話は もう そのぐらいで。

  200億の経費を国のナニから アレしてね
   オリンピックをアレした暁には…。

   何言ってるか全然分からんに。
          何?

     浜松のことも考えなぃ。
     そうでえ 東京は ええで。

         オリンピック!
   だから オリンピックは ええで!

         何で?

    <公示前は本命視されていた
     まーちゃんですが

  結果は 次点にすら届かず まさかの落選>

  マイクの調子がよくなかったよね。
        (せきばらい)

  分… 分かってるよ!
   口下手なんだよ 俺は。

  直談判は得意だが スピーチは大の苦手!

  だから こうして頭を下げてるんだ
   平沢君!

  あと2週間しかないんだよ 総会まで。

   ミュンヘンのIOC総会で
   私は何をアピールすればいいんですか?

    アピール… そこだよ そこ!
  嘉納治五郎!

     嘉納治五郎じゃねえよ。

  <1956年
   ついに聖火は南半球へ渡りました。

    メルボルンオリンピック。

    ここで出会う
    各国IOC委員との会合に

  まーちゃんは 英語に堪能な秘書
           
   「岩ちん」こと 岩田幸彰を引き連れ

     地道なロビー活動です>

    近い将来 IOC総会を
    東京でナニしたいと考えてる。

         はい…。
        (通訳する声)

   <これが日本をアピールする
    大きなきっかけとなったのです>

    よし じゃあ 君 あとは頼んだ。

  田畑です。
近い将来 近いフューチャーね
   IOC イン 東京ね…。

         (歓声)

    (岩田)え メルボルンでの
     ロビー活動の甲斐あって

  次のIOC総会は 東京に決定しました。
         (拍手)

     <更に まーちゃんは
     驚くべき行動に出ました>

  (東)嘉納先生を筆頭に
   先人たちの さまざまな思いが詰まった

    この神宮競技場
     改めて こうして見ると…。

          きったねえな。
   えっ?

   ポールなんか さびちゃってるよ。
    何年だっけ?

  震災の年だから 築34年ですね。

  そんなアパートみたいに言わないでよ!

  まーちゃん?
      岩ちんなんか 思い入れないだろ。

       ないですね。
        たまにデートに使うぐらいで。

  待ってよ! 壊すの!?

  嘉納先生が残してくれた遺産を!

     懐かしくても古いもんは古い。
うん。

            壊そう!
               まーちゃん!

  新しい東京をアピールするんだよ。
ねっ!

       夏には完成する!
          神宮競技場が… ええっ!?

         (地鳴り)

       ばばばばばば…。
      おっ おっ おっ…。

     よし 来い! 小松!

         (歓声)
        がまだした!

             
  ぬしゃ 世界に通用する韋駄天ばい!

   (一同)ばんざい! ばんざい!
   ばんざい! ばんざい!

    ばんざい! ばんざい!

  ばんざい! ばんざい! ばんざい!

 

       <昭和33年 春。

   神宮競技場は 8万人収容可能な
   国立競技場として生まれ変わった>

           指さして…。
        撮りますね。
(写真を撮る音)

    <各国のIOC委員たちは

    超短期間の工事と
     その完成度の高さに驚き

     賛辞をおくりました。

  そして 力を尽くして迎えたIOC総会>

        (ブランデージの声)

     アリガトウ。
         (拍手)

  <ブランデージ会長は 東京には
   オリンピックを開催する資格が十分にあると

     太鼓判を押しました。

  いよいよ 東京招致に
   確かな手応えを感じた まーちゃん。

      最後に打った手は…>

  都知事!? 東さんが?
         ああ。

  いやいや IOC委員が
   開催都市の知事になるなんて…。

         前代未聞! だから いい!

         頼む!

    これまで まーちゃんの頼みは
    何でも聞いてきたけど…。

      やってくれるそうだ。
  やれることと やれないことがあるよ。

  もともと ただの医者だよ?

     
  大阪の船場の 親も医者 ボンボンだよ?
   務まらないって!

    いや 戦前のオリンピックと
      
     同じ轍を踏まないために

  船頭は少ない方が絶対にいいんだよ。

    確かに。
都知事になって
     IOC委員と体協会長を兼ねれば…。

  一人で オリンピックできちゃうじゃない。

             イエス!

  でも… 帰って 家族に聞いてみないと。

    (菊枝)呼んでまいります。
       いえ あの…。

      (東)待ちなさい!
      こちらから参ります。

         何だ? どうした?

       あ… あなた…。
              失礼いたします。

   あの これ以上
   うちの人をたきつけないで下さい。

       な… 何だ?
         
         照子も博彦も失礼だろう!

    お人よしにつけ込んで
     父を担ぎ上げるのは やめて下さい!

    帰ろう 照子。
ご迷惑だから。
         あなた!

  東家には代々 政治には絶対関与しない
   という家訓があるんです。

  わざわざ 晩節を汚すようなことは
   させません。

       君のお父さんしかいないんだよ。

      できっこないんだよ!

    分かってるよ!
    俺が 一番 そう思ってるよ!

  戦後14年
   こと オリンピックに関しては

  できると思ってやったことなど
   何一つない!

  だから 応援してくれと言ってるんだ!
   分かってくれよ!

       やらずに後悔するぐらいなら

     晩節を汚してでも 俺は この東京で
     オリンピックを開きたいんだよ!

        よく言った!

   奥さん… 田畑の夢は
  田畑一人の力では かなえられないんです。

     どうか 力を貸して下さい。

 

    東龍さんを知事に担ぎ上げ

  万策を尽くして ようやく迎えた
   2週間後のミュンヘン総会。

    スピーチは
    フランス語も堪能な北原君に頼んで

       勝利は目前! というところで

   文字どおり こけた。

         ああ!?

     ああ!?
デゾレ!
     (ため息)

  どうだ? 平沢君 我々の14年間は
   決して平たんな道のりではなかった。

  ええ… もう30分たってます。

  しかも 私が提示した5つの問題は
   何一つ解決していない。

   はあ… そもそも皆さんが どうして
  そこまでオリンピックに魅せられるのか

      その理由が知りたい。

  北原君 フランス語で「平和」とは何だね?

          「ペ」です。
      はあ?
「ペ」。

       何言ってんの?
        だから…。

         「ペ」!

        
        「La Paix」。

     「ペ」!
  君 だましてんじゃないだろうね? 君。

           本当か?
  合ってますよ。
えっ?

  「平和」で合ってます。
    「ペ」?

   じゃあ 「ペ」だよ。
「ペ」だよ 「ペ」!
   「ペ」のために やってる。

         5年前だったかな?

       フィリピンへ遠征に行ったんだ。

  <進駐軍の占領時代も終わり 経済も上向き
   オリンピックにも出られた。

  一区切りついたと思ったやさきだった>

    入っちゃおう 入っちゃおう。
    はい どうも。
さあ行こう。
なっ?

  あっ 何だ? 坊主。
えっ?
   おお サインか。
ちょっと待ってな。

  おい 小池 宮崎… 痛っ!

     おいおい 何だ? 何だ?

         (騒ぐ声)

         何だ?

 

  歓迎されると思った自分を恥じたよ。

     我々が世界平和など おこがましい。

     彼らにとって
     戦争は まだ終わってなかったんだ。

    俺たちは どうするべきか話し合った。

   帰ろう。
俺たちは歓迎されてない。

   泳ぎに来たんだから 泳ごうぜ!

  そうだよ… 日本人は すぐ
   「自重せよ 自粛せよ」って言うけど

  泳ぐしか能のない俺たちが
   泳ぐのやめて 何かいいことあるか?

  やりましょう 監督。

   俺たちには水泳しかないんだから!

        違う! そう! よく言った!

  お前らが泳ぐの やめても
   何にも変わらないけど

  お前らが泳げば
   何か変わるかもしれない! なあ?

 

  お前たちが泳げば
   何か変わるかもしれない!

   アジア各地で ひどいこと
    むごいことしてきた 俺たち日本人は

   面白いことやんなきゃいけないんだよ!

    時期尚早? 冗談じゃない!

      遅すぎるくらいだよ!

        (秒針の音)

  面白いこと…。
              ああ そうだよ。

            一番面白いことな!

              (秒針の音)

     一番は
     東京オリンピックじゃないですか?

     そこだよ そこ!

  これから 一番面白いことをやるんだ。

         東京で!

  みんなが驚く…
   みんなが面白い…

  そんなオリンピックを
   見事に やってのける!

  うん! これこそ 一番!

  ああ! ハハハハハ…。

      何だ… 面白いことか。

        (秒針の音)

  そこだよ そこ!

  面白いことなら やらせて頂きます。

                本当かね!?
    やりましょう!

  あっ しかし 解説委員としての主張を
   曲げるわけにはいかない。

  北原君の代理で
   原稿を棒読みするわけにはいかない。

   自分の言葉で
  自由にしゃべらせて頂けますでしょうか?

   (東)もちろんだ! それで構わん。
    なっ? まーちゃん。

        もちろんだ!

      やった! やった!
         (拍手)

     よろしくお願いします。
       (拍手と笑い声)

               洋子。
          うん?

  お父さんな 外国人の前で オリンピックの
   スピーチをやることになったんだ。

       オリンピックの?
         うん。

   東京でオリンピックをやろうとしてる
  面白いおじさんたちにさ 頼まれちゃって。

  「オリンピック オリンピック こう
   聞いただけでも 私たちの心は躍ります」。

           何だ? それ。
  国語の教科書。

         (拍手)

         (拍手)

  「オリンピック、
   オリンピック。

  こう聞いただけでも
   わたしたちの心は躍ります」。

  「全世界から スポーツの選手が
  それぞれの国旗をかざして集まるのです」。

   「すべての選手が 同じ規則に従い」…。

  (児童たち)
   「同じ条件のもとに 力を競うのです」。

         (拍手)

         東京!
東京!
          東京!

    「得票の内訳は 東京 34票

            デトロイト 10票…」。

    (岩田)東京! 東京! 東京!

       東京!

    <いよいよ 東京に
    オリンピックがやって来ます>

              ご開帳!

  名もなき 予選で敗退する選手ですら

  生涯自慢できるような大会にしたい。

  <田畑さんのもとに
  世界と渡り合う
  才能が集結>

     死んでも立て!
一つでも多く

     金メダルを取りたいんだ。
    <金メダルを託された女たち>

          貴様のオリンピックではない!
           変わるんだよ 日本は。

          政治家は出てってくれ。

     <「いだてん」最終章へ!>

   オリンピック決定 ばんざい!
      (一同)ばんざい!

    東京五輪招致を決める
     スピーチを行った平沢和重。

      戦前は外交官でした。

  アメリカに赴任中に日米開戦を経験。

  戦後は
   NHKの解説委員を26年務めました。

    その平沢を師匠と呼ぶのは

    ニュースの顔として知られた
      
     磯村尚徳さん。

  そのころは
   NHKのニュース解説っていうのは

    ラジオのスター番組の一つで

  その中でも 解説委員の中でも
   一番評判がよかったのは平沢さん。

  なにも 偉そうな言葉を使って
   世間の人を感銘させるんではなくて

  ただ本当のプロでなければ知らないという
   貴重な情報 それを

  からしのように入れていくと。
   そのことについてね 平沢さんは

  もう さんざん 弟子の私をしょっちゅう
   私の解説で注文をしてましたし。

  そういう方が 天の配剤かと思うぐらいな
   理想的な配役で出てきたということに

  私は 何か 偶然と必然とが混ざったような
   運命の不思議さを感じますね。

   平沢は スピーチに必要なのは

    90%の分かりやすさと
    10%の驚きと信じていました。

  IOC委員は
   平和を願うオリンピックの精神が

    子どもたちにも根づいていると
    驚きました。

  (磯村)これで負けるようじゃ よっぽど

  俺のプレゼンテーションが下手だ
   ってことを盛んに言ってましたよ。

 

『いだてん~東京オリムピック噺』の最新話含むネタバレ感想一覧はこちらの記事にまとめています。

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「いだてん~東京オリムピック噺」第41話あらすじや感想とネタバレ

 

ここでは『いだてん~東京オリムピック噺』第41話あらすじや期待の声・展開予想やネタバレについて紹介します。

 

第41話あらすじ

 

 

第41話の反応と期待の声

 

第41話の展開予想

 

 

『いだてん~東京オリムピック噺』の最新話含むネタバレ感想一覧はこちらの記事にまとめています。

【いだてん】最終回ネタバレ感想!初回(第1話)から随時更新【東京オリムピック噺大河ドラマ 中村勘九郎・阿部サダヲW主演】

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「いだてん~東京オリムピック噺」の見逃し配信を無料視聴する方法

 

『いだてん~東京オリムピック噺』第40話のネタバレや感想以外に動画を見逃し配信を無料視聴する方法は以下のリンク先で紹介しています。

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「いだてん~東京オリムピック噺」第40話のネタバレ感想やあらすじの紹介まとめ

 

2019年の大河ドラマは、33年ぶりに近現代史を扱う『いだてん~東京オリムピック噺』です。

オリンピック初参加から「オリンピック」開催までの激動の52年間を、描く「東京&オリンピック」の物語。

第40話では…

この記事では、『いだてん~東京オリムピック噺』を第40話のネタバレ感想まとめを紹介しましたが第40話以降も詳細にネタバレとあらすじや感想を更新していきますので、ぜひご覧ください!

次回の『いだてん~東京オリムピック噺』放送日は2019年11月3日予定となります。

この記事では、ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』を各話ごとに詳細にネタバレとあらすじや感想を更新していきますので、ぜひご覧ください!

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