2019年春、木曜ドラマ枠は天海祐希さん主演の『緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3』が4月11日スタートです。
『緊急取調室/キントリ』は2017年にシーズン2が放送されましたがおよそ2年ぶりに復活です。
こちらの記事ではドラマ『緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3』の最終回(第10話)のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!
Contents
「緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3」最終回(第10話)あらすじや感想とネタバレ
最終回(第10話)あらすじ
同窓会で同級生らを毒殺した罪で起訴された被告人・北山未亜(吉川愛)と、医大キャンパスで起こった同級生刺殺事件の被疑者・藤井卓生(坂東龍汰)――。2人が2カ月前、かつて山のキャンプ場を襲った土砂崩れから自分たちを救出してくれた地元中学の元校長・染谷巌(吉田鋼太郎)と会っていたことが判明した。3人の間に一体、何があったのか…。
真壁有希子(天海祐希)ら「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」は真相を明らかにするため、未亜を徹底的に追及。やがて未亜は重い口を開き、同窓会の飲み物に毒物が混入した理由を話し始める。
有希子らは、事件の謎の鍵を握ると思われる染谷の聴取を開始。足を怪我していた染谷はそのことについて、当初はあくまで「自ら発作的に身を投げた」と主張していた染谷だったが、やがて「本当のことを話す」と切り出し、未亜と藤井との面会を懇願し始める。一方、有希子はその際の何気ない会話の流れに鋭く反応し…!現構成メンバーの正式変更を目前に控えたキントリ・メンバーが、一丸となって挑む“最後の事件”。彼らは謎多き事件の真相を解き明かすことができるのか!? そして、キントリを待ち受ける運命とは…。
最終回(第10話)のゲスト
ゲスト:吉田鋼太郎/坂東龍汰/吉川愛/
最終回(第10話)の感想やネタバレ
ドラマ『緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3』の最終回(第10話)ネタバレや感想をまとめました。
最終回(第10話)の感想
最終回(第10話)のネタバレ
かわいそうな女の子です。
(磐城和久)先に逮捕した
北山未亜から自供を取っていれば
藤井卓生の犯罪を未然に防げた。
(梶山勝利)
同級生を刺殺した事件ですよね。
(玉垣松夫)2つの事件は
関連性があったという事ですか。
(小石川春夫)嫌な連鎖だね。
2人の接点をさかのぼれば
今回の事件の動機や背景に
たどり着けるはずです。
(玉垣)ああっ…!
(渡辺鉄次)救出者の中に
藤井卓生の名前がありますよ!
(玉垣)藤井は
通っていた学習塾の春期合宿で
伊弉冉沢に来ていた。
そして 未亜は
祖母の家に来ていて
豪雨に巻き込まれました。
(渡辺)確か 助けたのは
地元の中学の校長でしたね。
(玉垣)地元の主婦2人が
逃げ遅れて亡くなるという
痛ましい災害だったようです。
先生の奥様と教え子の方ですね。
(染谷 巌)…はい。
(小石川)2人の接点が
そこで始まったのは間違いない。
3年前 救出された あなた方が
同じように 同級生殺害の罪で
逮捕されるなんて。
染谷校長に再会した日
何があったんですか?
(未亜)知るか! あんなジジイ!
(染谷)なんにもいらないんだ。
覚えててくれればいい。
いつまでも
感謝なんかできないって。
運が悪かったんでしょう?
あいつは そんな美談語れるような
奴じゃないんだよ…。
なぜ
染谷校長を突き落とした事が
同窓会で同級生を殺害した事に
繋がるんですか?
(玉垣)管理官が
何か つかんだみたいなので
待ちましょう。
藤井さんの事件と
3年前の災害を含めれば
6人もの命が奪われた。
私は真実が知りたい…。
お願いします。
(未亜)
どうしても知りたいんだったら
ここで
手をついて 頭を下げろ!
おばはん…。
土下座なんかしません。
私たち刑事は 真実が知りたい。
事件を解決したい。
でも… 形だけ頭を下げて
自供を引き出すような事は
したくありません。
(未亜)きれい事 言うな!
いい格好するつもりはないけど
取り調べを ただの仕事だと
思った事はないんだよ。
仕事だと割り切ってる相手に
誰も 本当の事は
打ち明けてくれないからね。
(菱本)ジャブが効いてきたぞ。
もう少しだ!
(玉垣)こっちは
まだ管理官に繋がりません。
はあ?
(菱本)さすがに おかしいなあ。
(玉垣)GPSで追いかけてみます。
(渡辺)フォローします。
別に いいよ。
やる事やらなきゃ
何もしゃべらないだけだから。
この取り調べが終わっても
あなたの人生は続くんです。
それを忘れてはいけない。
私は そう思う。
その手に乗るか!
本当は
汚い事しか考えてないくせに!
私に自供させて
褒められたいだけのくせに!
そんな顔するな。
汚い人間は
もっと醜い顔をしろ!!
ああーっ!! ああっ!!
うわーっ!!
やめなさい! やめなさい!
うわあ…! ああっ!!
痛い…!
あなたも痛いでしょう!
でも…
亡くなった同級生は
もう痛みを感じる事すらできない。
傷を癒やす事もできない!
お父さん お母さんに
泣きつく事もできない…。
(小石川)君に向かって
なぜ 私を殺したのかと
責める事もできない。
それが人の命を奪う事です!
それが あなたのした事なんです!
死ぬなんて…。
死ぬなんて思わなかった…。
場所がわかり次第
各所轄にも連絡します。
(玉垣)了解。
警告したかっただけ…
あの校長に。
警告?
(染谷)謝れ!
死んだ人たちに謝れ!
ここで 手ついて 頭下げろ!
(藤井卓生)ごめんなさい!
(未亜)謝るな!
ああ… 情けない!
あんたに
そんな事 言う権利 あんのかよ!
私にはね 君たち2人を助けた
責任があるんだよ。
勝手に助けたくせに
何 言ってんだよ!
待ちなさい… 待ちなさい!
待ちなさい…。
(染谷)ああーーっ!
(染谷)うわっ! クソ…!
罰当たりが…!
命をなんだと思ってるんだ!
一生 恩着せがましい事 言われて
生きていくなんて嫌だろ?
早く踏め!
うわあっ! あーっ! あーっ!
(卓生)ああっ!
(染谷)ああーーっ…!
(サイレン)
(未亜)救急車… 助かったのかな?
終わりだ…。
警察に言われたら捕まるよね?
もう 僕 医者になれない…。
犯罪者だ!
犯罪者になっちゃった…!
うわーっ! うわあ!
騒ぐな! 騒ぐな!
うわーっ! うわーっ!
あいつを黙らせればいい!
(未亜の声)
私らを警察に突き出したら
大変な事になるって
わからせようと思った。
それで毒物を?
藤井に作らせた。
(未亜の声)
何人かが おなかでも壊せば
それでよかった。
(未亜の声)なのに…。
(小石川)
一体 何から毒物を作ったんだ?
そもそも どうして
友達に毒物を飲ませる事が
染谷さんへの警告になるの?
染谷さんと友達は
なんの関係もないはずよね?
友達なんかじゃない。
私 高校の時
クラス全員から無視されてたの。
(未亜の声)
あの日 雨の中 山に行ったのも
死んじゃおうって思ったから。
でも
土砂崩れに巻き込まれたら…。
(染谷絹江)しっかりね。
(未亜の声)やっぱり
死にたくないって思った。
だったら どうして…。
毒なんて飲ませたの?
助かった事に感謝して
いい子になりなさいよ!
結局… あなたも
あのジジイと一緒だね。
おしまい。
一応 確認しとくね。
私 今 言ったとおり
同級生を殺すつもりなんて
ありませんでした。
だから 殺意なし。
殺人罪じゃなくて
過失致死相当です。
罰金50万円以下。
よろしく。
ごめん。
もうひと息で完落ちだったのに。
いや
2人が染谷先生を転落させた事
警告のために事件を計画した事
そして
藤井卓生が毒物を生成した事
この3点がわかっただけでも
前進だ。
しかし 医大生殺しに
どう繋がるんだ?
明日の朝 染谷先生に裏取っ…。
あれ? 管理官は?
まだ帰ってないの?
取り調べに影響すると思って
黙ってたんですが
連絡が取れないんです。
えっ?
どこにいるか わからないって事?
6時頃 伊弉冉沢から帰ると
連絡があって…。
GPSでは
都内まで戻っているんですが…。
新宿区戸田山?
何やってんだろう?
(玉垣)電話では
何か つかんだようでした。
「今 染谷校長の家を
出たところです」
真壁に伝えてください。
山男の面目躍如ができそうだと。
(アナウンス)「ただ今
電話に出る事ができません」
「メッセージをどうぞ」
(発信音)
もしもし 管理官?
何してるんでしょうか?
連絡くださーい。
(菱本)携帯を落としたなんて事は
ないだろうな。
(玉垣)管理官がですか?
まったく
何やってんだろう こんな時に。
とりあえず 染谷先生に予定聞く。
(携帯電話の振動音)
はい もしもし 染谷です。
夜分 すみません。
警視庁の真壁と申しますが…。
ああ あの… その節は どうも。
「先日は ありがとうございました」
あの… もう一度 お会いして
お聞きしたい事があるんですが…。
「明日の朝 お宅に伺っても
よろしいでしょうか?」
ああ… あの…
明日 たまたま 足の治療で
虎ノ門にある病院に
行く事になっておりまして…。
もし よかったら 私のほうから
警視庁に伺いましょうか?
明日 都内の病院に…。
では お言葉に甘えて…。
警察官を 病院に
お迎えに上がらせます。
ああ それはそれは
どうもご丁寧に。
えー… 病院は 港区にある
慶水クリニックです。
で 大体 10時半ぐらいに
診察が終わる予定です。
どうぞ よろしくお願いします。
(玉垣)今 新宿8丁目まで
移動しましたが…。
ねえ おかしくない?
管理官
なんかあったんじゃないかな?
いや 普通なら
23時間 連絡が取れない
なんて事もあるかもしれないけど
藤井の送致期限が迫ってる時に…。
大げさ?
大げさじゃない。
管理官は 5分だって
所在不明にするような人じゃ
ないよ。
俺も これは
かなりまずい状況だと思うね。
タマちゃん
一課の特殊班に連絡して
管理官の携帯のGPS地点を
捜索してもらってくれる?
(玉垣)了解。
すいません…。
うっ… ああ…。
ああ… ああっ…!
(せき込み)
くっ… あっ…。
ああ…。
ああ… くっ…。
(せき込み)
はあ…。
はあ…。
(渡辺)わかりました。
管理官
まだ所在がわからないそうです。
シャレにならない状況に
なってきたな。
ええ。
(渡辺)染谷さん。
(染谷)あっ。
おはようございます。
(染谷)おはようございます。
もう治療は終わられましたか?
(染谷)はい 無事に。
(監物)
朝早くから出てこられるのは
大変だったでしょう。
警視庁までは
我々の車で お連れします。
助かります。
(大泉)ダイハツ 「タント」が 変わります。
テクノロジーを みんなのものに換えて。
徹底的に進化させて。
もっと寄り添いながら。
人を笑顔にしていく。
を超えて。 新時代のライフパートナーへ。
NEW 「タント」!
始まるっ 始まるっ!
(磐城)梶山管理官の携帯です。
捜索にあたった新宿中央署員が
8丁目のゴミ箱から発見しました。
(小石川)本人の手掛かりは?
現在 中央署が
周辺を捜索していますが
目撃者 各所防犯カメラ
共に当たりがありません。
伊弉冉沢から都内へ戻ったあと
なんらかの事件に
巻き込まれたのは確実でしょう。
スマホのデータに
手掛かりはないでしょうか?
昨日の着信記録は38件。
全てキントリの皆さんからでした。
ただ 写真が
2枚だけ撮影されています。
なんの写真ですか?
画像データを吸い上げました。
森?
空かな?
(磐城)写真のGPSデータを
解析したところ
いずれも 伊弉冉沢でしたが
この2枚は
事件と関係がないと思われます。
梶山管理官の行方については
捜査一課を中心に
特殊班 SSBCと連携して
徹底捜索します。
皆さんは 医大生刺殺事件の
解決に向けて尽力してください。
梶山管理官も
それを一番に願ってるでしょう。
当面 キントリの意思決定は
小石川警部に任せます。
承知しました。
あの… 必ず 管理官を
無事に発見してください。
責任は全て 私が取ります。
(携帯電話の振動音)
はい。
了解。
染谷さんが到着しました。
真壁が責任を感じる必要はない。
管理官命令で戻っただけだろ。
今は目の前の事に集中しましょう。
(ノック)
(小石川)本日は
ご足労頂き すいません。
(染谷)いいえ。
どうぞ。
味気ない所ですけど。
あっ…。
ああ… 地元の警察には
教え子の引き取りで 何度か
行った事があるんですけども
緊張しますね 警視庁は。
失礼します。
(菱本)これからは
被害者として お話を伺います。
証拠として 録音・録画をする事を
ご承知ください。
こちらと あちらになります。
あの… それは
もちろん 構いませんが…。
あの… 今
被害者とおっしゃいましたか?
はい。
なんの事でしょうか?
足のお怪我の件です。
4月3日 午後3時頃
千引の崖で 北山未亜と藤井卓生に
突き落とされたそうですね。
(菱本)先生
これは殺人未遂事件です。
あなたは被害者ですよ。
いや…。
私は被害者ではありません。
2人をかばってるんでしょうか?
(監物)あの校長
2人が被疑者になってる事
まだ知らねえからな。
ただ 鵜呑みにしないほうが
いいかもしれない。
管理官が最後に会ったのは彼だ。
あの校長が
怪しいって言うんですか?
いや 事実を言っただけだよ。
(染谷)「昨日いらっしゃった
梶山さんという方にも
お話ししました」
梶山さんから
お聞きになっていませんか?
状況が変わったため
改めて お尋ねしています。
(監物)わざわざ 管理官の事を
話題にしているように
見えねえでもねえなあ。
考えすぎじゃないですかね?
先入観は排除しよう。
(菱本)「先生 かばう事は
彼らのためになりません」
教育者として
事実を言って頂けませんか?
管理官は
転落事故について聞きに行き
何かをつかんで
連絡が途絶えた…。
何をつかんだ?
何が起こった?
…写真?
菱やん 青空って言ったけど
これ 空じゃないんじゃない?
ねえ 木が にじむように流れてる。
これ 手ぶれじゃない?
何かを撮ろうとしていた時に
急に スマホを
動かしてしまったから…。
(カメラのシャッター音)
たまたま
空が写り込んでしまっただけ。
(ドアの開閉音)
(小石川)失礼します。
交代させて頂きます。
(ため息)
犯人の気持ちが わかりますね。
(菱本)「長くなって すいませんね」
どう? なんかわかった?
そんな簡単にわかるなら
とっくに科捜研が指摘してますよ。
タマ タマ お前ならできる!
イテテテ…!
おなか触るの やめてもらえます?
はあ…。
ただの森なんですよね。
木しか写ってません。
わかりました。
本当の事をお話しします。
(染谷)ですが…。
「その前に なぜ 私なんかの
転落事故を調べているのか
教えて頂けませんか?」
「未亜ちゃんと藤井くんの身に
何かあったんでしょうか?」
いいでしょう。
北山未亜の事件を。
北山未亜は
同級生を毒殺した容疑で
逮捕されました。
えっ… 毒殺?
同窓会の席上で
お茶に毒物を混入させた結果
3人の同級生が亡くなりました。
なんという事を…。
申し訳ありませんでした!
先生が なんで謝るんです?
私が警察に知らせていれば
こんな事件は
起こらなかったかもしれない。
お許しください…!
2人に突き落とされた事は
事実なんですね?
はい…。
(玉垣)これだ!
さっき 木しか写ってないって
言いましたけど
これは 木を撮影するのが
目的だったんです。
えっ 木…? 木!?
(玉垣)夾竹桃です。
調べてみたら
オレアンドリンの毒が
含まれている種類がある事が
わかりました。
オレアンドリン…。
北山未亜の事件で使われた毒物?
(玉垣)山に詳しい管理官なら
道端に咲く夾竹桃を見て
気づいたとしても
おかしくないはずです。
山男の面目って これか…。
待てよ 落ち着けよ。
毒を使ったのは北山未亜だろ。
なんで
それが染谷と結びつくんだよ?
その答えを見つけたから
管理官は
戻ってこられないのかもしれない。
もしかしたら
まだ伊弉冉沢にいる…。
でも 携帯は 新宿で発見され…。
他人でも
携帯を持ってくる事はできる。
(監物)ナベ! ナベ!
うるさい!
(磐城)わかりました。
(捜査員)敬礼!
(磐城)都内 及び 伊弉冉沢
別班にて 捜索を徹底せよ!
(捜査員たち)はい!
(磐城)梶山勝利管理官は
君たち一人一人と同じように
大事な捜査員です。
必ず救出してください!
(捜査員たち)はい!
ああ… うっ… うっ…!
ああっ…!
うっ… ううっ… うっ…!
(荒い息遣い)
ああっ… ううっ…。
あの…。
今日は もう これで
失礼してもよろしいでしょうか?
(菱本)改めて 被害届を
出して頂く事になりますが…。
それは 少し考えさせてください。
すいません。
2人に突き落とされた事
ずっと 黙っておく
おつもりだったんですか?
(染谷)ええ…。
私が声を荒げたせいで
もみ合いになったわけですから。
こっちの思いを
押しつけすぎていたのかも
しれません。
ああ そうだ… 刑事さん。
未亜ちゃんに
面会できないでしょうか?
えっ?
あの… 素直に
捜査に応じていないのなら
私に 何か
協力できないかと思いまして。
お気持ちは
ありがたいのですが…
彼女は
すでに起訴されていますので
難しいと思います。
そうですか…。
じゃあ あの… 藤井くんに
会う事はできないでしょうか?
彼は まだ
起訴されていないんでしょう?
あっ… どうもすいません。
ご無理を言いました。
何か少しでもできないかと
思いまして…。
教職にあった者の悪い癖ですね。
(染谷)失礼します。
ちょっと待ってください。
(窓ガラスをたたく音)
当たりか? こっちもだ。
もしもし。
やはり 染谷が治療を受けた記録は
ありませんでした。
染谷は 嘘をついていたのね?
(渡辺)はい。
染谷の車についても
高速道路のNシステムの記録から
昨日の午後7時31分に
新宿西口料金所を
通過したところまで
追跡ができました。
つまり 管理官の携帯を
新宿に持ち込んで捨てたのは
染谷の可能性が高いって事ね?
小石川です。
ご苦労さま。
これから 藤井卓生のほうに
回ってくれますか?
医師から
聴取の許可を取りつけました。
送致期限まで
15時間を切ってます。
オーケー。
こうなったら
俺らもキントリの一員だ。
染谷が2つの殺人事件に
どう関わっているのか
藤井のほうから
切り崩してみせる!
さて… 行きますか。
頼むぞ 春さん おばはん。
あの… 僕が行きましょうか?
(頬をたたく音)
嘘だらけの仮面を剥いで
マル裸にしてやる!
(小石川)
お引き留めして すいません。
さっきとは違う部屋なんですね。
こちらのほうが
じっくり お話を伺えます。
あなたは なぜ 藤井卓生の事件を
知っていたんですか?
未成年なので 被疑者の名前は
報道されていません。
(染谷)彼の医大で起きた
事件だというのは
知っていましたので…。
未亜ちゃんの事を聞いて
そうではないかと想像しました。
(小石川)さすが 元校長先生だ。
勘がいいですね。
ところで 今日は なぜ
都内に来られたんですか?
いや… 昨日と言ったほうが
いいでしょうか?
(小石川)慶水クリニックでは
治療を受けておられませんよね?
これに見覚えはありませんか?
(染谷)いいですか?
いいえ…。
新宿8丁目のゴミ箱から
発見された 梶山の携帯です。
昨日 午後7時30分
新宿西口料金所で
あなたの車が通った事が
記録されています。
(小石川)
梶山の携帯を都内に放置して
捜査を攪乱するために
あなたは 昨日 都内に来た。
(小石川)違いますか?
聞こえたら反応してください!
おーい! 梶山さーん!
(捜査員)管理官!
(捜査員)梶山さん! おーい!
おーい…! ううっ… ここだ…。
おーい!
見つかったか?
(捜査員)いえ 見つかりません。
そうか…。
うっ… ああ…。
(捜査員)おーい!
ああっ…。
(石をぶつける音)
(捜査員)管理官!
(捜査員)管理官!
(石をぶつける音)
(捜査員)おい 静かにしろ!
(石をぶつける音)
ここだ…!
(捜査員)いた! 崖下!
梶山管理官! 大丈夫ですか?
ああ…。
(捜査員)管理官!
管理官 大丈夫ですか?
早く!
(捜査員たち)せーの…。
(監物)君は 北山未亜に頼まれて
毒物の生成を手伝ったそうだね。
染谷さんに警告するつもりだった
というのは 本当か?
君が同級生を殺害したのも
同じ理由なのか?
そんな事で 人を殺めたのか?
この間
「殺される」って言ってたよね?
どうせ… 僕は殺されるから…。
(渡辺)あれは どういう意味かな?
たとえ罪を犯した人でも
僕ら警察は 守らなきゃならない。
だから 話してほしいんだ。
信じてくれる?
(卓生)僕は…
田山くんを殺してない。
わかった。
信じるよ。
(卓生)あの日…。
(田山修二)藤井 お前…!
早く終わらせろよ!
(卓生の声)
田山くんとトラブルになって…。
(田山)じゃあ お前
これ ずっと着てろよ。
これ 捨てておくわ。
(卓生の声)田山くんが
嫌がらせで 僕のジャケットを
持っていったのに気づいたから…。
(卓生の声)僕が行った時には
刺されてた…。
(監物)
じゃあ どうして逃げたんだ?
狙われたのは僕だと
わかって…
怖くなった…。
君が狙われた?
なぜ そんな事がわかったんだ?
(卓生の声)
僕を殺しに来たと思った。
(卓生)ああ… ああ… うっ…!
駄目人間の僕は
処刑されるって…。
(ブザー)
(玉垣)管理官です。
真壁か?
(ため息)
山登り 長すぎ!
ハハッ… 山を堪能したよ。
(ため息)
染谷校長の家で
トレッキングシューズを見つけて…。
(染谷)どちら様ですか?
(カメラのシャッター音)
この辺りには
夾竹桃が多いんですね。
夾竹桃には
オレアンドリンという毒があって
過剰に摂取すれば
青酸カリの毒性を上回る
という説もある。
(染谷)よかった 追いついて。
何か?
駅まで送りますよ。
梶山さん どうして 私に
夾竹桃の毒の話なんか
なさったんですか?
その毒を使った
殺人事件があったからです。
犯人は 北山未亜。
ご存じだったのでは
ありませんか?
もう一つ
お尋ねしたい事があります。
庭先にあった
トレッキングシューズは
先生のものですか?
まだ新しいものでした。
処分しなければならない理由でも
あったんでしょうか?
先生は 立派な教育者です。
何があったのか
教えて頂けませんか?
私は…
立派なんかじゃありません。
決して許される事のない
罪を犯した人間です。
梶山さん
警察で全てお話しします。
連れていって頂けますか?
お待ちください。
車を手配します。
うっ!
ああっ… ううっ…!
(携帯電話を蹴り飛ばす音)
何するんですか!
(殴る音)
ううっ! あっ… ああっ…!
ああっ…!
(せき込み)
今 自宅周辺で
証拠品の捜索をしている。
(捜査員)凶器発見!
登山用のカラビナナイフですね。
鑑識より取り寄せた特徴と
一致してます。
すぐに 本庁のキントリに
送ってください。
(捜査員)はい。
(捜査員)お願いします。
(捜査員)はい。
(渡辺)間違いないのか?
絶対 間違えません。
なぜ 今まで黙ってたんだ?
染谷さんと僕との関係が
わかったら
未亜との事も…
僕が毒を作った事も
バレるかもしれないって…。
3人も死んでるから… 怖くて…。
(未亜)早く手伝え!
これ使って 騒ぎを起こした
って言ったら
あのジジイ 黙るよ。
だって あいつが教えたんだから。
(染谷)万が一 はぐれて
山で迷ったとしても
夾竹桃だけは
口にしちゃ駄目だぞ。
山には 毒性の強い植物が
多いからな。
気をつけろ。
(渡辺)なんで 北山未亜の
言いなりになったんだ?
人を傷つけるなって ひと言が
なぜ 言えなかったんだ!
(監物)ナベ!
(渡辺)悔しいんですよ!
染谷さんは 奥さんや教え子より
将来のある君らを
先に助けようとしてくれた!
染谷さんは…
それだけで
僕らを助けたんじゃない…。
(監物)どういう意味だ?
染谷さん 午後3時34分
ただ今より 被疑者として
取り調べを行います。
被害者から被疑者ですか…。
あなたのご自宅から
医大生刺殺事件… すなわち
藤井卓生が逮捕された事件の
凶器が発見されました。
持ち物を全て
出して頂けますか?
(小石川)失礼ながら 決まりです。
藤井の供述を取ったぞ。
染谷は 藤井と間違えて
田山を刺したと思われる。
人違い? まさか…。
現場は暗く 相手の顔が
はっきりと見えません。
当日 殺された田山は
藤井のジャケットを
持ち出していたそうです。
待てよ。
目撃者は
「やめろ 藤井」という叫び声を
聞いたんじゃないのか?
北山未亜の前回の動画を
見せて頂けますか?
はい。
(操作音)
(小石川)殺された田山さんの事は
ご存じだったんですか?
(染谷)いいえ…。
(小石川)おかしいですね。
見知らぬ人を殺害した凶器が
あなたの家の中から
見つかるなんて。
もし あなたが殺害したのなら
藤井卓生は
誤認逮捕されている事になります。
警察としても
過ちを認めなければなりません。
(未亜の声)
「知るか! あんなジジイ!」
(操作音)
「知るか! あんなジジイ!」
(操作音)
(渡辺)あくまで仮説ですが
これと同じように 被害者は
「やめろ ジジイ」と言った可能性は
ないでしょうか?
若い子なら
言ってもおかしくないですね。
(田山)やめろ ジジイ!
(渡辺の声)守衛は
藤井が現場にいたのを見てから
「やめろ 藤井」という声を
思い出しています。
頭の中で結びつけてしまっても
不思議ではありません。
(監物)まあ 証明はできないが
目撃者の証言に
信憑性はないという事だ。
(菱本)しかし 動機がないぞ。
なんで 染谷が
藤井を殺さなきゃならねえんだ?
それについては 藤井から
ある供述を得ています。
よし 止めよう。
(玉垣)はい。
(サイレン)
うっ…。
名誉の負傷は大丈夫ですか?
はい。
このメンバーでの
最後の仕事ですから。
最後の仕事…。
それが本当なら許せない。
(菱本)ああ…。
(ノック)
(玉垣)はい。
(玉垣)管理官!
皆さん 遅くなりました。
ギリギリ間に合った。
これから 本番 始めるよ。
高らかに うたわせましょう。
(一同)えい…。
染谷さん。
いえ… 染谷先生。
いいお知らせがあります。
たった今
梶山が無事に戻りました。
彼が発見した
あなたのトレッキングシューズ。
その足跡が
医大の殺害現場にあったものと
一致しました。
はい…。
田山さんという学生を殺めたのは
私です。
謝って許される事ではないのは
わかってます。
本当に申し訳ない事をしたと
思ってます。
詳しく話して頂けますか?
…はい。
(染谷)うっ! ううっ!
うっ… ううっ!
やめろ ジジイ!
(刺す音)
(田山)ううっ… あっ…!
ううっ…! ああ…。
(染谷の声)私は
藤井くんを手にかけようとして
相手を間違ってしまったんです。
(小石川の声)
なぜ あなたのような方が
そんな事を?
責任を取らなければいけないと
思いました。
責任?
私が助けたせいで
未亜ちゃんも藤井くんも
愚かな人間になってしまった。
私を
亡き者にしようとしたばかりか
他の方の命まで奪ってしまった…。
私が 始末をつけなければいけない
と思いました。
ちょっと待ってください。
ご自分が何を言ってるか
わかりますか?
正気の沙汰とは思えません。
(染谷)そうかもしれません。
でも 定年を迎えてしまった
私の…
これが
最後の仕事だと信じてました。
最後の仕事…?
人の心をなくしてしまった
2人…。
藤井くんが罪を犯す前に
彼を助けた私が天国に送り…
私も命を絶つつもりでした。
その事を知れば
獄中にいる未亜ちゃんも
自分のした事を
わかってくれるのではないかと…。
なのに 人間違いをして
死ねなくなってしまった…?
…はい。
そこまでして
誇りを守りたいですか?
この事件の動機は
その使命感なんかじゃ
ありませんよね?
3年前の あの日にあった。
違いますか?
3年前 なぜ
北山未亜 藤井卓生
この若い2人を
先に助けたんですか?
奥さんが そうしろと言った…。
確か そうでしたね?
でも 本当は
それだけじゃない。
あなたが言わないなら
藤井卓生から聞いた事を
話しましょうか?
3年前の あの日
救助隊がいる崖の上まで登るのは
一人ずつだった。
年齢の順に運びます。
もう少しの辛抱です。
ただ 怪我をしてるので
君から行こう。
下ろすよ。
大丈夫。
なっ?
(染谷)よし 絹江 行くぞ。
万一を考えて
若い人から助けてあげて。
いや しかし…。
私たちは いいよ。
先生が大事な人を
先に助けてあげたら?
いや… いや 君たちから行こう。
(有希子の声)あなたは 彼女に
脅されているような気がした。
なぜなら 見られていたから…。
(有希子の声)嵐の来る1時間前。
(ドアの開閉音)
違う!
違う? 何が?
教え子との
不倫関係を見られたあなたは
そのやましさから 2人を
先に助けたんじゃありませんか?
自分のやましさが原因で
奥さんと そして
深い関係にあった教え子が死んだ。
その事 自体は
災害によるものだが
せめて 助かった2人には
立派な人間になってほしかった。
そうでなければ
死んだ奥さんたちに
顔向けできない。
だから あなたは
2人に連絡を取って
手を合わせようとさせたり
しつこく説教したんだ。
私が追い詰めたって
言うんですか?
あの2人を
助けなければよかった…!
(監物)まずいな 本気だぞ!
(菱本)しゃべらせろ!
口が開いてる間は
人間は死なない!
(監物)染谷さん 落ち着いて!
(渡辺)染谷さん!
寄るな!
あんたたちに
俺を止める権利はない!
先生!
あなたは 子供たちに
なんと教えていました?
何より大事なのは命。
自らの命を絶つ事が
責任を取るという事では
ありません。
(染谷)もう 無理だ。
おしまいなんだよ…。
染谷先生。
自分の過ちから目を背けるために
罪もない人を殺し
自分まで殺すんですか?
私は過ちなんか犯してない。
不倫なんかしてない…!
あの子の力になりたくて…!
そういえば はるかさんは
離婚をして 地元に
戻ってこられていたそうですね。
子供の親権が取れず 仕事もなく
孤独だった彼女を
かつて担任だった
あなたが励まし
就職の手伝いもしたと聞きました。
(染谷の声)あの日も
別れた子供に会うのを
断られた彼女を
慰めるために
キャンプ場へ行ったんだ。
(向井はるか)先生…。
先生がいてくれてよかった。
(染谷の声)一線を越えるつもりは
全然なかった。
あくまで 元担任として
教師として…。
いや 違う! 嘘だ!
(染谷)大丈夫… 大丈夫。
(小石川)心の内には
ご自分に嘘をつけない思いが
あったんですね?
(染谷)38年間
真面目に勤め上げてきて
あんな気持ちになったのは
初めてだった。
どうしていいか わからなかった。
だから…。
(未亜)私たちは いいよ。
先生が大事な人を
先に助けてあげたら?
(染谷の声)やましい気持ちを
見抜かれまいとして
あの2人を
先に助けてしまったんだ。
なんにも知らないまま
妻は死んでしまった…!
はるかも死んでしまった…!
全部 私のせいだ。
これまで教えてきた
何千という生徒たちに
一体 どうやって
説明すればいいんだ…。
あれから 私は
私じゃなくなってしまった。
(染谷)もう 戻れない…。
あなたが罪を償わずに死んだら
それこそ
何千人という生徒の皆さんは
どう思うでしょうか!
あなたが2人を助けた事は
間違っていなかったと思います。
(小石川)先生
最後の仕事は終わってない。
私も いい年だが
ただ懸命に生きる…!
それが
最後の仕事だと思っています。
花や虫は ただ生きるためだけに
生きている。
その事だけを…
教えてきたはずだった…。
申し訳ありません…。
(嗚咽)
藤井くん 家裁に送致されます。
事件については
知っている事を
全て話してくれました。
じゃあ 全部わかったんでしょ?
よかったね。
もう ここ 来なくていいじゃん。
取り調べが終わっても
あなた方の人生は続いてるって
言ったでしょ?
(ドアの開く音)
何してるんですか? 行きますよ。
はい はい。
(ドアの閉まる音)
(しんじ)お疲れさまです!
(かやの)お疲れさまです!
(しんじ)梶山さんの回復を願って
たけのこの刺し身 特製から揚げ
そして エビフライ!
(かやの・しんじ)それから…。
特製モツナベをご用意しました!
楽しんでください。
さすがのチョイスだな
モツナベとは!
こっちは特製。
そっち特製じゃないでしょ。
なんだよ それ!
(菱本)管理官。
はい。
えー… 皆さん
お疲れさまでした。
(一同)お疲れさまでした…。
なんか 静かね。
やっぱり これから 別々の道は
避けられないんでしょうか?
離ればなれも またいいじゃない。
それが組織さ。
(菱本)それが人生。
はい。
(かやの)どうぞ。
入り口で遠慮なさってたので
お連れしました。
いや 遠慮なんてしませんよ
私は…。
ようこそ 部長。
どうぞ 安酒ですけど。
いやいや… 別に
飲みにきたわけではありません。
ちょっと
言っておきたい事があって…。
皆さんは 可視化導入当初から
努力し
警視庁における録音・録画の一翼を
担ってきてくれた。
…と言えなくもない。
…かもしれない。
どっちやねん。
今回の結果をもって
上に交渉してみようと
考えています。
交渉…?
全員 キントリに残してくれる
って事ですか?
そうかも…。
もしかして
私たちを頑張らせるために
最後の事件って言ったんですね?
(小石川)さすが 刑事部長!
僕たちを
よく見ていらっしゃる!
いやいや いやいや
いやいや… いや!
誤解です! 帰ります。
エビフライ食べませんか?
(磐城)帰ります。
(かやの・しんじ)
ありがとうございました。
部長 本当に
掛け合ってくれるのかな?
いや 口だけだろう。
上に刃向かう人じゃない。
期待できないか。
俺も あの人とは
長い付き合いだからな。
そっか…。
ねえ。
んっ?
私も嬉しかった。
答えなかったからさ 山で。
君と一緒に ホシに
立ち向かう事ができてよかった。
君も そう思ってくれてるなら…
俺は嬉しい。
事件が解決できたら
考えてみるわ。
はあ? なんの事だ?
覚えてない。
ええ!?
相変わらず ひとりよがりだな。
最低だ。
本当に最低だ!
はい 歩いて。
おい!
(玉垣)結局 どうなんでしょうね?
俺らの行き先?
いえ そうじゃなくて。
あの2人
付き合ってるんでしょうか?
そっちか。
ああ… ないに一杯。
俺も ないに一杯。
うーん…?
(操作音)
副総監。
磐城です。
今から そちらに伺っても
よろしいでしょうか?
よし…。
そっち。
これは こっち。
(電話)
はい 調べ班。
はい。
はい わかりました。
皆さん 内示です。
(口笛)
あっ…!
よし…!
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