2019年春、木曜ドラマ枠は天海祐希さん主演の『緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3』が4月11日スタートです。
『緊急取調室/キントリ』は2017年にシーズン2が放送されましたがおよそ2年ぶりに復活です。
こちらの記事ではドラマ『緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3』の第4話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!
Contents
「緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3」第4話あらすじや感想とネタバレ
「緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3」第4話あらすじ
女子高校生連続殺人事件の被疑者として、無職の男・樫村荘介(今井悠貴)が逮捕された。その直後、捜査班は樫村の車から、2日前の夜に失踪した女子高校生・福永真希(若林薫)の携帯電話を発見。しかも、防犯カメラで樫村の足取りを追ったところ、真希を尾行する様子が映っていた…!
過去の被害者は水や食料を与えられずに監禁され、数日後に衰弱死していたことから、真希も同じ目に遭っている可能性が高い。その場合、類推できる状況下での生存可能時間は、残りたったの30時間…! 一刻も早く監禁場所を突き止め、救出する必要がある。大至急、樫村の口を割らせるため、取り調べは真壁有希子(天海祐希)ら「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」に一任されることに。しかし、樫村は完全黙秘を貫き、時間だけがむなしく過ぎていく。そんな中、有希子がふと発した一言を受け、樫村が明らかに表情を変え…!?
一秒たりとも無駄にはできない人命がかかった取り調べに、焦りを募らせる有希子たち。だが、樫村はなかなか落ちる気配を見せない。その矢先、被害者全員に“ある共通点”が存在することが判明! 有希子はさらなる手がかりを求め、寝たきりの祖母・澄江(鷲尾真知子)と暮らす樫村の姉・茜(松本まりか)を訪ねるが…。
茜が樫村の沈黙を破る切り札になるかもしれない――そう感じた有希子は本来のルールを破り、樫村を肉親である茜に直接会わせようと思い立つ。しかも、後がないキントリ・チームはあろうことか、下手を打てば全員処分も避けられない“さらなる暴挙”にまで出る!
第4話のゲスト
第3話の感想やネタバレ
第4話の感想
第4話のネタバレ
(松本の声)
被疑者は 樫村荘介 23歳 無職。
2014年と2018年に起きた
2件の
女子高校生殺人死体遺棄事件
その重要参考人として
事情を聞いていましたが
両事件現場で検出されたDNAが
被疑者のものと一致。
本日 午前5時56分
被疑者 樫村荘介 23歳を
殺人容疑で通常逮捕致しました。
(カメラのシャッター音)
(記者)被疑者は
逮捕容疑を認めていますか?
(磐城和久)現在のところ
黙秘を続けております。
被疑者は この2件以外にも
未解決の事件に
関与している疑いがあり
余罪の有無についても これから
じっくりと時間をかけまして
取り調べで
明らかにして参ります。
(磐城)マスコミも注目していた
事件ですからね。
被害者たちの
無念を晴らすと同時に
警察のメンツも保たれました。
(松本)ありがとうございます。
(ノック)
(渡辺)失礼します。
樫村の車を調べたところ
本人のものではない携帯電話が
見つかったんです。
(松本)携帯電話?
(渡辺)所有者は
福永真希 17歳の高校生。
一昨日の夜から失踪していて
家族が
行方不明者届を出しています。
(渡辺)樫村荘介の足取りを
調べたところ
一昨日夜の防犯カメラ映像に
福永真希さんを尾行している
様子が映っていました。
真希さんは 一昨日の夜に
塾に行ったきり
自宅に戻っていないという事です。
(渡辺)時間的に このあとに
樫村に拉致されたと思われます。
福永勝男…。
どうしました?
あっ いや…。
被害者が
すでに殺害されている可能性は?
(監物)過去の被害者は2人とも
水や食料を与えられずに監禁され
数日後に衰弱死している。
それが 奴のやり方だ。
今回も
すぐに殺害に及んだとは思えない。
(玉垣)じゃあ 今も どこかに
監禁されてるって事ですか…。
樫村は なんて言ってるの?
(監物)今のところ
ひと言も口を開かない。
樫村は このまま
真希さんを放置して殺すつもりだ。
過去の2件は いずれも
拉致されてから4日ほどで
衰弱死した遺体が発見されてる。
(渡辺)真希さんが拉致されたと
考えられるのは
一昨日の21時頃。
水も一切与えられない状態で
放置されているとしたら
すでに危険な状態に
陥っている可能性があります。
拉致から
もう41時間 経過してる。
類推できる状況下で
生存可能な時間は3日…。
持ちこたえて
あと30時間ってとこだろう。
30時間…。
(監物)総動員で
真希さんの捜索にあたります。
(磐城)いやいや いやいや…。
監禁場所の見当もつかない状態で
発見できる可能性は極めて低い。
樫村の口を割らせるしか
現段階で方法はない。
被疑者逮捕にもかかわらず
新たな被害者を出したとなれば
警察の大失態だ!
この取り調べには 貴重な人命と
そして
警視庁の威信がかかっている!
梶山くん。
はい。
皆さん 出番です。
あなたは 2人の女性の殺人容疑で
逮捕されました。
でも その話をする前に…。
この子の事が聞きたい。
あなたの車から…。
あなたの車から
この子の携帯電話が見つかった。
おとといの夜 あなたが
この子を拉致した事に
間違いありませんか?
やっぱり 完全黙秘ですか。
今回は じっくり攻める時間は
ありません。
なんとか 糸口を見つけないと…。
あなたにも家族がいるでしょ。
お姉さんと おばあちゃん。
2人とも あなたに これ以上
犯行を重ねてほしくないと
思ってる。
家族を悲しませないで!
(樫村荘介)
姉ちゃんが そう言ったの?
初めて反応した。
明らかに 表情が変わったね。
教えて。
監禁した子は生きてる?
…うん。
「その子の居場所を教えて」
(荘介)
「姉ちゃんが そう言ったの?」
姉ちゃんも
あなたが話してくれる事を
願ってる。
あんたら嘘つきだね。
(菱本)おい 顔を上げろよ。
顔 上げるんだよ!
この子は 今 死にかけてる。
なんとも思わねえのか!?
菱さん!
(菱本)真希って子の父親を
知ってるんだよ。
えっ?
(菱本)昔 ヤクザ者でな
カタギになるのを
手伝ってやったんだ。
生まれた娘のために
真面目に働くって
約束してくれてよ。
お気持ちはわかりますが
個人的感情は
取り調べの妨げになります。
菱さんは 次から外れて頂きます。
(玉垣)アメリカみたいに
司法取引が
できればいいんですけどね。
ホシの人権ばかり
大事にしやがって!
そんな愚痴 言ってても
しょうがないでしょう。
(机をたたく音)
愚痴ってなんだよ!? 春さん!
やめてよ。 こんな事してる間にも
時間がなくなっていく。
(秒針の音)
(茜)荘介は 仕事もしないで
ずっと家にいて…。
学生の頃から
ずっと そうだったんです。
最近は 夜になると
時々 外出する事もあって…。
でも まさか こんな…。
被害者が監禁されてる場所に
心当たりはないですか?
いえ… すみません。
(渡辺)
どんな小さな事でもいいんです。
弟さんが話していた事で
何か思い当たる場所が
ありませんか?
すみません…。
外(樫村澄江)茜! 茜!
今 行くから。
すいません…。
外(茜)はい おばあちゃん。
どうした?
(澄江)のど渇いた…。
(茜)のど?
2人の両親
樫村孝一と悦子は
17年ほど前に
火事で亡くなっています。
それから この家に引き取られて
祖母である樫村澄江に
育てられたそうです。
孫を引き取って 育てて
殺人犯になっちまうなんて
気の毒に…。
(澄江)はあ…。
話を聞くのは 無理か…。
(監物)進展は?
いろいろ試していますが
世間話にすら応じません。
(監物)なんとかなんねえのかよ?
こっちの家宅捜索も空振りだ。
樫村のパソコンなどを
調べましたが
監禁場所の
手掛かりになるようなものは
見つかりませんでした。
街中の防犯カメラ Nシステムも
解析したが 何も出ない。
都内全域を捜索中だが
今んとこ手掛かりなしだ。
お姉さん
弟の事 なんて言ってた?
引きこもりだった弟には
ずっと悩んでいたそうです。
(渡辺)姉は町役場の職員で
その稼ぎで弟を養って
祖母の介護も
一人でしていたらしくて。
(監物)今回の事件で 職場にも
行けなくなったそうだがな。
まあ あんな弟
もう関わりたくねえだろ。
(電話)
はい 調べ班。
わかりました。
どうしたの?
今 監禁されてる真希さんの母親が
過労で病院に搬送されたらしい。
ええっ?
実は 父親も
さっき 警視庁に来て
被疑者に会わせろと
要求してきたんです。
警官につかみかかる勢いで
娘さんを心配のあまり
パニック状態になっていました。
(玉垣)「福永さんの居場所を
知ってるなら 教えてください」
(ドアの開閉音)
(小石川)ちょっと 菱さん!
(監物)おい…!
(菱本)監禁場所を言え!
(玉垣)菱本さん まずいですよ!
(菱本)言え!
(小石川)菱さん! 菱さん!
何も言わない
何も言わない 何も言わない…。
(菱本)
「この野郎! 言えってんだ!」
「我慢 我慢 我慢…」
(菱本)「この野郎 言え!」
菱さん やめてください。 やめろ!
(監物)駄目だって 菱さん!
離して!
(高畑)なんか ごめんね。
人気があるうちに
別のパターンも見てみたいなぁ。
からの? …おぉ!
<そう感じてる彼女に
人気に甘えずに新しいパターンつくりました>
<ダイハツ
「キャンバス」>
(息子)
おやじ 軽トラに初めて緊急ブレーキが付いたんだ…
(梅沢)俺の運転が危なっかしいっていうのか!
(増田)息子の思いやり 受け止めてあげなよ。
<軽トラ初の緊急ブレーキ。 ダイハツ「ハイゼット トラック」>
いいなー これ!
<乗りかえ8万!>
管理官
また ぐちぐち言われてるね。
「いやいや…
いやいや いやいや」って。
いやいや… すまん すまん。
気持ちはわかるけど
福永さんの娘さんを助けたいなら
冷静にならないと。
警察は 事後処理しかできねえって
よく言われるけど
今回ほど悔しい事はねえな。
珍しい!
菱やんが弱音なんて
似合わないよ。
あいつは普通じゃねえ。
普通のやり方じゃ落ちねえよ。
どこ行くの?
謹慎を満喫するか。
真希ちゃんの親父に会ってくる。
(ドアの開閉音)
はい。
おっ 気が利くじゃない。
少し寝ないと
まともな取り調べができねえぞ。
へえ 優しいとこあるのね。
優しさしか
ないつもりなんだが…。
(小石川)何やってるの?
わっ… えっ いえ 何も…。
どうしたのよ?
まだ仮眠とってていいのに。
どうも眠れなくてね。 年かな。
あの…。
樫村って 本当に ただの
快楽殺人犯なんですかね?
どういう意味でしょう?
(小石川)過去の樫村の犯行は
殺害方法に共通点がある。
水も与えず衰弱死…。
なぜだろうか?
なんか理由があるって事?
樫村なりの理由ですかね。
ただ殺害するだけが
目的ではない気がするんです。
(監物)いいところに
目ぇ付けたじゃねえか。
俺たちも その線で
面白いもの見つけたぞ。
(渡辺)過去2人の被害者が
共に
バイオリンを習っていたんです。
とはいっても 別々の教室ですし
2人には接点がありません。
捜査段階でも
重要視されなかったんですが
今 監禁されている福永真希さんも
バイオリン教室に通っています。
バイオリン…? ちょっと待って。
樫村の死んだ母親も
バイオリンが得意だったって
近所住人の証言がある。
(監物)俺も 樫村の家に
古いバイオリンがあるのを見た。
あれ
樫村の母親のものじゃねえのか?
(小石川)それが殺害動機かな?
死んだ母親が恋しくて
代わりになる女性を拉致し 監禁。
結果 死に至らしめる…。
なんか 腑に落ちない…。
被害者たちは高校生でしょ。
自分より年下の女性を
母親代わりなんて思える?
連続殺人犯に まともな理屈なんて
通じるわけねえだろ!
どうする? これを足掛かりに
崩しにかかってみるか。
その前に
樫村の家族に会ってみる。
(茜)別の刑事さんにも
お話ししましたけど
私が お話しできる事は
何もないんです。
荘介とも
ほとんど話もしていないので…。
そうですか…。
でも 荘介さん お姉さんを
とても気にしているように
見えましたよ。
そう言われましても…。
荘介さん
部屋に こもりきりだったと
伺いましたけど
意思の疎通なんかは
どうされてるんです?
それは… そこのホワイトボードに
荘介が欲しいものとか
そういうものを
書いたりしてました。
それで 私が それを見て
何か作ったり
買い物に行ったり…。
ご両親は火事で…?
はい。
私たちが まだ小学生の時に…。
大変でしたね。
荘介は
母が とても大好きだったので…。
でも おばあちゃんが
母親代わりになってくれて
なんとか…。
お父さんの事は?
父は とても厳しい人でした。
特に 荘介には
つらく当たっていました。
それは… 虐待のような事も?
(秒針の音)
ねっ お母さん バイオリンが
得意だったんですってね。
…はい。
あっ… 荘介も 母のバイオリンを
とても大事にしていて…。
そのバイオリン
見せて頂けません?
(茜)これは 昔 おばあちゃんが
母のために買ったものです。
外(澄江)荘介かい?
(茜)違うよ おばあちゃん。
警察の人。
すいません お邪魔しています。
荘介は どこ行ったんだい?
(茜)大丈夫だから。
ねっ 横になってて。
すいません。 もういいですか?
外(澄江)茜!
お茶持ってきておくれ。 茜!
わかった。 今 用意するから。
外(澄江)お茶… お茶持ってきて。
(茜)祖母も
もうずっと前から ああですし
いつの間にか
壊れちゃったんです うちの家族。
(監物)苦労したぜ。
火事があった当時 たまたま
ホームビデオを回していた
住人を見つけた。
さすが 警視庁一のパシリ。
あっ?
思いっきり褒めてるのよ。
ケッ…。
樫村家の両親が亡くなったのは
17年前の2002年です。
自宅で火事が起き
両親が焼死しました。
放火も疑われましたが
結局 捜査に
進展はありませんでした。
(玉垣)悲しいのとは
別の感情が見えますねえ。
怒りというか… 後悔?
まさか 樫村が火をつけたって事は
ねえよな?
虐待してた父親を殺そうとして
ですか?
(小石川)
でも もし そうだとしたら
母親が死んだのは
計算外だったわけか。
これがきっかけって
可能性もあるね。
やはり 母親を材料にして
揺さぶるしかなさそうですね。
(茜の声)祖母も
もうずっと前から ああですし
いつの間にか
壊れちゃったんです うちの家族。
どうした?
同じ表情してる。
樫村に…
お姉さん会わせていい?
(玉垣)えっ?
感心しないな。 狙いは なんだ?
うちの子供たちも
そうなんだけど
姉弟の間でしかわからない事って
あるのよ。
一番親しい人間を会わせる事で
本来の感情が
見えるかもしれない。
荘介…。
どうぞ。
「お座りください」
(電話)
(電話)
はい 調べ班。
(磐城)被疑者の家族を
直接 会わせるなど
本来は許されん。
結果を出すという言葉…
守ってもらいますよ。
(茜)荘介 体調は大丈夫?
荘介…。
女の人は どこにいるの?
(茜)話して。
話したほうが… いいの?
荘介。
お姉ちゃんの言う事だけ
聞いてれば 大丈夫だから。
(茜)ごめんなさい 刑事さん。
私には無理です。
やっぱり 無理です。
待ってください。
不思議だったんですよね。
いきなり
弟さんが逮捕されたのに
あなたは 私にも 他の刑事にも
一度も聞かなかった。
…何を?
「本当に 弟がやったんですか?」
「何かの
間違いじゃないんですか?」。
そう聞かなかった人は
初めてだったので。
ひょっとして
弟さんの犯行を
ご存じだったんじゃないですか?
姉の本来の感情が
表れたようですね。
無理して呼んだかいがあったね。
彼には 一度 退出してもらいます。
(荘介)姉ちゃん…。
(解錠音)
(施錠音)
(玉垣)どうぞ
あちらにお掛けください。
私が取り調べを受けるんですか?
いいえ。 参考人聴取です。
「これからお見せする映像は
編集加工 一切していません」
「弟さんの取り調べの様子です」
(操作音)
(菱本の声)「監禁場所を言え!」
(玉垣の声)
「菱本さん まずいですよ!」
(菱本の声)「言え!」
(小石川の声)「菱さん! 菱さん!」
(荘介の声)「何も言わない
何も言わない 何も言わない…」
(菱本の声)
「この野郎! 言えってんだ!」
(荘介の声)「我慢 我慢…」
まるで 言いつけを守ってる
子供のように見えます。
(玉垣)
お宅にあったホワイトボードを
調べさせてもらいました。
書いてあった跡がありました。
「何も言わない」 「ガマン」って…。
あなたの字ですよね?
取り調べで黙秘するよう
指示していたのは
あなたなんですね?
そんな事
私にできると思いますか?
だって さっきも
私に 何も話してくれなかったじゃ
ないですか。
彼は あなたの言いつけに
逆らえないんじゃないですか?
一度された命令を
今も忠実に守ってる。
あなたに頼りきって
でも どこか怖がっているように
私には見えました。
(玉垣)これは あくまで
我々が考えた仮説なんですが
ご両親が亡くなった火事が
当時6歳だった 樫村荘介による
放火だったとしたら…。
そして それが
あなたの指図だったとしたら…。
(玉垣の声)父親だけ殺すつもりが
弟が失敗。
母親も死なせてしまった。
彼は 自分を責めたはずです。
お姉ちゃんの言う事を
聞かなかったから
こうなったんだと。
その罪悪感を あなたは利用した。
利用…?
(茜)なんて言い方…。
私は ずっと
荘介の面倒を見てきたんですよ。
両親が死んでからも ずっと!
それで この事件も
私がやらせたとでも
言うんですか?
正直に話す事が
弟さんのためにもなります。
あなたにとっても
大事な家族でしょ?
私は何も知りません。
全部 荘介が勝手にやった事です。
「弟さん
ずっと刑務所にいる事になる」
「それでいいの?」
「私には関係ない」
私に あの子は必要ありません。
(茜)でも…
弟だから
私が責任を持って面倒を見ます。
荘介が どこにいようと。
私たちは ずっと一緒だから。
樫村荘介の供述には
極端に主体性がない気がする。
姉の指示に逆らえない
精神状態にあると
考えていいんじゃない?
究極のパワハラってとこか。
茜のほうも 気になる点があるね。
(操作音)
(茜の声)
「利用…? なんて言い方…」
「私は 荘介を
ずっと 面倒見てきたんですよ」
「両親が死んでからも ずっと!」
僕も ここは変化を感じました。
怒り… ですよね?
怒りとプライドだよ。
弟の世話をしている自分が
弟にとって 絶対的に
必要な人間だと思い込んでる。
弟は弟で
姉がいないと生きていけない。
そういう絆で
あの2人は結ばれてる。
この姉弟 どっちを落としますか?
弟を落とそう。
菱さんを戻します。
(小石川)お姉さんの茜さんにも
事件について 話を聞きました。
茜さんが何を話したかは
本来は言えないんですが
今回は特別に 君に教えます。
(有希子の声)「正直に話す事が
弟さんのためにもなります」
「あなたにとっても
大事な家族でしょ?」
(茜の声)「私は 何も知りません」
「全部 荘介が勝手にやった事です」
(有希子の声)「弟さん
ずっと刑務所にいる事になる」
「それでいいの?」
(茜の声)「私には関係ない」
「私に あの子は必要ありません」
(荘介)やめてくれ!
(荒い息遣い)
これが茜さんの本心なのかな?
だとしたら 君は このまま
お姉さんの言う事を聞いていて
いいのか?
うう…!
(机に頭を打ちつける音)
お母さんが亡くなった
火事の事だが…。
もし その時の事で苦しんで
茜さんを頼りにしているんなら
それは間違っている。
お母さんが亡くなったのは
君のせいじゃない。
僕が…。
君のせいじゃない。
お姉さんが全てじゃないんだ。
私が君の力になる。
でも その前に
女の子を監禁している場所を
教えてくれないか?
頼む。
奥多摩町 守平…
潰れた旅館…。
やったー!
(パトカーのサイレン)
ナベ やっちゃって。
はい!
(蹴る音)
(渡辺)真希さん! 真希さん!
ナベ いたか?
(渡辺)「どこにもいません」
クソッ… 誤情報かよ。
何やってんだ キントリは!
いない?
そんなはずはありません。
僕は 確かに そこに…。
本当なんです!
(小石川)樫村荘介が
嘘をついてるとは思えない。
被害者は そこにいたんだ。
(菱本)奴以外の誰かが
移動させたって事か。
恐らく 茜でしょう。
ああ…
もう30時間が過ぎました。
(菱本)クソッ!
まだわからない。
生きてる可能性はある。
管理官
もう一度 俺にやらせてくれよ!
また手荒な事したら
今度こそ クビになりますよ。
普通のやり方じゃ落ちねえんだよ
今回は!
人の命が かかってんだぞ!
言われなくても
わかってますって!
喧嘩してる場合じゃないでしょう。
菱さんも また謹慎になりますよ。
そのとおりです。
我々がルールを守らないで
どうするんです。
構わんよ! わかっちゃいねえんだ
こいつは!
だったら
被害者の ヤクザ者の親父さんに
取り調べしてもらえば
いいんですよ!
僕ら警察じゃできない
手荒な事ができるんだから!
(玉垣)あっ… すいません。
コラ。 今 なんて言った?
えっ?
(磐城)いやいや いやいや
いやいや いやいやいや…!
そんな事を
許可できるはずがないだろう!
お願いします!
(磐城)すでに 今回の捜査は
許されない暴挙を重ねている!
その上 こんな事…。
警視庁の歴史に残る暴挙だ!
方法がないんです!
許されない事なのは
承知しています。
でも 人命救助が最優先です。
安全には万全を期します。
(磐城)
いやいや いやいや いやいや…。
部長! 私たちを
信じてもらえませんか?
(磐城)いやいや いやいや…。
部長!
今 考えてる!
考えてる時間ありません。
一分一秒 惜しいんです!
(菱本)タマの案で
うまくいくかどうか…。
いや 待ってください。
僕の案じゃないですから!
僕 処分とか御免ですよ。
(小石川)部長も
寿命 縮まってるだろうね。
下手をすれば
全員処分される可能性もあります。
今だって 全面的に
賛同してるわけではありません。
ですが 被害者の命を
救わなければなりません。
あの姉弟に伝わるって信じてる。
これが最後のチャンスです。
皆さん お願いします。
(ため息)
(一同)えい…。
泣かない。
(ため息)
今も どこかで監禁されている
福永真希さんにも
ご家族がいます。
彼女のお父さん
一度 ここにいらして
真希さんの居場所を聞き出すから
荘介さんに会わせろって
暴れてしまって 大変でした。
真希さんが生まれて…。
「ヤクザから足を洗って
家族のためにも
真面目に生きてこられたのに…」
「この事件が起こってから…」
我を失ったように
なってしまって…。
なんの話ですか?
(机をたたく音)
(小石川)
残念ながら 今の時点で
茜さん あなたが共犯だと
立証できる証拠はありません。
(小石川)でも 荘介くんが
有罪になってもいいんですか?
荘介は 母の死をきっかけに
心に深い傷を
負ってしまったんです。
だから 少なくとも
裁判で死刑になる可能性は
少なくなるんじゃないですか?
何もかも計算ずくなんですね。
荘介くんが生きてさえいれば
どこにいようと
面倒を見る事ができる。
弟に必要とされる事で
姉のあなたは 自分の存在意義を
確かめてるんじゃないだろうか。
何が言いたいんですか?
いいお知らせがあります。
弟さん
証拠不十分で釈放しました。
連続殺人の被疑者を釈放するなど
前代未聞だ!
許可して頂き 感謝します。
(磐城)ここまでして
被害者の救出に繋がらなかったら
私は確実に責任を取らされる!
その時は 私もご一緒します。
(監物)行っていいぞ。
(茜の声)嘘です。
なんで そんな事…。
(小石川)弟さんには
所持品も返却しましたので
どうぞ
携帯にかけてみてください。
(呼び出し音)
(荘介)「姉ちゃん?」
荘介なの?
「うん」
家に帰っていいって。
「どういう事?
姉ちゃん いつ帰ってくるの?」
はあ…。 すぐに帰るから
家で待ってて。 いい?
うん。
外(バイオリンの音)
おばあちゃん?
外(バイオリンの音)
外(バイオリンの音)
おばあちゃん?
(バイオリンの音)
どうも お邪魔してます。
いえね お孫さんに失礼した事を
おわびしたくて
お邪魔したんです。
バイオリンって…。
(バイオリンの音)
難しいね。
私たちは 暴力を用いた取り調べは
許可されていません。
ですが この部屋の外で
どのような取り調べが
誰によって なされようと
私たちの関知するところでは
ありません。
仮に 被害者の父親が
怒りのあまり
何かをしようとしても…。
えっ…?
取調室の外では
被疑者の人権を守る義務は
発生しないんです。
ですが もし 万が一
弟さんに何かあった場合
きちんと事後処理しますので
ご安心ください。
ふざけないで!
そんな事… そんな事 許されない。
(磐城)そうだ 許されない!
なんだ
この脅迫めいた取り調べは!
まるで
昭和の取り調べじゃないか!
なぜ キントリたる部署が
時代に逆行してる!
クビだ。 もう本当にクビだ…。
(振動音)
少しの間 預からせてもらいます。
(振動音)
(茜)うっ…!
(小石川)
お帰り頂いても結構ですけど
ご自宅まで
かなり時間かかりますよね。
弟さん
こちらで保護しましょうか?
えっ…?
被害者の監禁場所を
あなたが 今 ここで話せば
弟さんにも
事情を聞く必要があるため
すぐに保護します。
どうしますか? お姉さん!
完全に脅迫だ! 脅迫だぞ!
他に言う事がないなら
少し黙っていてください!
(玉垣)動揺してる…。
いけ 真壁さん。
話さないんだ。
あなたは 自分の保身のために
弟を見捨てる。
そういう事でいいですね?
違う…。
ねえ 自分が家族にとって
必要な人間だと思ってる?
あなたは 誰にも必要とされない。
誰からも愛されない。
だって あなたも
弟を愛してなんかいないし
弟の心を利用して
壊してるだけ!
違う!
弟に命令して 利用する事でしか
あなたは 生きがいを感じない。
やめて…。
じゃあ
弟に何かあったら どうする?
やめて…。
何をよりどころに生きていくの?
家族を失って
死ぬまで孤独に過ごす?
やめて! 荘介に手を出したら
許さないから!
被害者を監禁してる場所を
話してください。
お願い 荘介を保護して!
場所を言いなさい!
あっ あっ あっ あっ あっ…。
(茜)あっ ああっ…。
ああっ…。
ねえ なぜ こんな事したの?
姉弟で支え合って
生きてきたのに…。
どうして こんな事したの?
こ…
こうするしか… なかったの。
えっ?
(茜)私も荘介も
ご飯食べさせてもらえなかった…。
お母さんの代わりを
連れてこないといけなかった。
あっ… はあ はあ…。
2人きりにしないと
私たちは…
邪魔だって言われてるから。
誰に言われるの?
ううっ…。
うっ…。
誰に言われたの?
うっ… ううっ…。
なんだと!?
ナベ! ナベ!
はい!
菱さん!
立て!
ちょっと失礼しますよ。 ナベ。
はい。
(監物)よし!
(渡辺)うっ!
しっかりして! 息はあります。
マル害確保!
(菱本)救急車だな。
話… できるんですよね?
わかりました。
ありがとうございます。
(磐城)この映像が公開されたら
大問題になります。
人命救助に至った結果を
前面に押し出して
対策を講じてください。
今後 君たちは
極めて微妙な立場に置かれる事を
自覚しておくように。
あなたが2人に
娘である亡くなった悦子さんの
代わりを連れてくるよう
強要したんですね?
私は なんにもしてない。
あいつらが勝手にやったんだ。
どうして 2人を
あんな恐ろしい事ができる人間に
してしまったんですか?
幼い2人に
あなたは何をしたんですか!
悦子を奪ったあいつらが憎かった。
だから
代わりを連れてこいって…。
(茜)おばあちゃんは
お母さんだけを愛してたんです。
私たちが奪ってしまったから
だから
毎日 ひどい事 言われるのは
当然なんです。
「悦子の代わりがいない事ぐらい
わかってるんだよ」
(小石川)「あなたたち姉弟を
責める気持ちで
無理だとわかった上での
言葉だった」
「しかし 毎日のように
暴力と暴言にさらされ
もはや 正常な判断が…」
できなくなって
しまったんですね?
そしたら 弟が
本当に連れてきちまったんだな。
荘介が捕まるんじゃないかと
思うと 怖くて…。
しばらくしたら
おばあちゃんが…。
死んじゃったから
捨ててこいって 私に…。
荘介は おばあちゃんの部屋に
女の子がいる事を
知らなかったんです。
あの子は連れてきただけ。
人殺しなんて
するつもりなかったんです。
悪いのは 全部 私なんです。
(澄江)勝手に子供を連れてきては
ほったらかして死なせて
捨てに行ってた。
私は迷惑してたよ。
そんなに2人が憎いですか?
あなたの孫なのに。
ああ… 憎いね。
本当に憎い。
娘を殺した あの2人が。
樫村澄江さん…。
おばあちゃん。
あなたが逮捕されたあと
樫村荘介が
なんて言ったと思います?
おばあちゃん どうなっちゃうの?
おばあちゃんに会いたい。
(茜)おばあちゃんに
申し訳なくって…。
私が お母さんの代わりに
なりたかったけど
私じゃ駄目だった。
(茜)私じゃ駄目だった。
(茜)「あの… おばあちゃんに
血圧の薬 ちゃんと飲むように
伝えてください」
私にも 子供が2人います。
同じ 姉と弟です。
幼い頃の2人は
母親の私に頼りきりで
私も 夫を亡くしたあとは特に
子供たちが全てでした。
どこか 互いに依存し合って
いたのかもしれません。
でも 愛情があれば
それは悪い事ではない。
2人に伝えます。
あなたが自分たちの事を
どう思っているのか。
あなたとの関係
あなたへの思いを断ち切らないと
あの姉弟には
未来がないと思うから。
彼らは 気づきたくなかったのかも
しれません。
あなたに愛されていない事に。
だからこそ 懸命に あなたを
愛したんじゃないでしょうか。
あなたが娘さんを愛したように。
(澄江)私がやらせた。
私が殺した。
皆さん
今回 本当にご苦労さまでした。
(一同)お疲れさまでした。
(玉垣)いやあ
どうなる事かと思いましたよ。
被疑者を 一時的とはいえ
外に出したんだからね。
菱さんも しびれたでしょ?
(菱本)いや 場数を踏んでるから
どうって事ねえよ。
暴れたくせに よく言うわ。
(一同の笑い声)
(かやの)お待たせしました。
(しんじ)どうぞ。
あっ ねえ お子さん 元気?
もう元気すぎて
疲れちゃいますよ。
でも あんなに
ママを頼ってくれるのは
今だけですからね。
そうよ。
思いきり かわいがってあげて。
…とか言って
大人になっても頼ってくるよ。
えーっ!
(一同の笑い声)
寝てないんだし 今日は早く帰って
子供と過ごしたら どうだ?
最近 優しいじゃない。
どうしたの?
最近とは なんだ?
(一同の笑い声)
もう一回 言って。
最近とは なんだ?
(一同の笑い声)
ねえ。
キントリ総取っ換えに
また一歩 近づいちゃったかな?
残念だが
一歩どころではないかもな。
(小石川)おはよう。
おはようございます。
おはようございます。
よく眠れた?
そりゃあ もう!
泥のように。
管理官 隠し事はよくないよ。
えっ?
管理官の態度を見てれば
わかるよ。
我々にできる事はないの?
(山下昌子)ただの専業主婦です。
申し分のない嫁でした。
カボチャの買い出しなんか
頼んだせいよ…。
(玉垣)からかったんですか!
(昌子)殺すはずありません。
(山下翔太)ごめん お母さん…。
(磐城)間違ってる。
(山下彩矢)普通に見えて
あんな怖い人いないんだから。
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