2019年春、木曜ドラマ枠は天海祐希さん主演の『緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3』が4月11日スタートです。
『緊急取調室/キントリ』は2017年にシーズン2が放送されましたがおよそ2年ぶりに復活です。
こちらの記事ではドラマ『緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3』の第8話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!
Contents
「緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3」第8話あらすじや感想とネタバレ
第8話あらすじ
あろうことか平日の昼休みに、ネット広告会社の社長・宇佐美友香(霧島れいか)が社長室で殺された! しかも、凶器だと思われるパソコンとIDカードは、いずれも現場から消えていた…。真壁有希子(天海祐希)ら「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」は取り調べ専任チームであるにもかかわらず、なぜか初動捜査への応援を要請され、事件現場へと急行。さっそく、第一発見者である人事部の梅田信吾(三宅弘城)に事情を聴く。だが、事件解決につながるような情報は得られず…。
その矢先、友香が事件前日に叱責した社員がいるとの情報が舞い込んだ! その社員とは営業部の橋下拓海(入江甚儀)。彼は人気アイドルを起用したCMの営業担当だったが、なぜか撮影スケジュールが外部に漏れ、スタジオにファンが殺到。しかも、友香に情報管理の甘さをたしなめられるや、何の罪もない後輩のせいにしてしまったため、担当を外されたのだという。だが、橋下は事件当日の昼休みはアーカイブ室でずっと、アーカイブ室長の木崎勝則(橋本じゅん)と2人きりだったと証言し…。
そんな中、社長室から消えたパソコンの行方が明らかになる。なんと梅田が事件直後に持ち出し、駅のロッカーに隠していたのだ! さらに、アーカイブ室のゴミ箱には3人分の弁当の空き箱が捨ててあったことも判明する。これらの事実を踏まえ、有希子らは木崎、梅田、橋下の3人が共謀したのではないかと推測。だが、世代も部署も違う3人をつなぐ線も、殺害動機もまるで見えてこず…!?
第8話のゲスト
ゲスト:霧島れいか/三宅弘城/橋本じゅん/鉢嶺杏奈/入江甚儀
第8話の感想やネタバレ
第8話の感想
第8話のネタバレ
昼休みにオフィスで?
(小石川春夫)大胆な犯行だね。
(梶山勝利)殺害されたのは
ahead+agencyの
代表取締役社長 宇佐美友香。
殺害現場は社長室です。
ビルの20階に位置する会社は
セキュリティーシステムが
完備されており
犯行時間帯の
昼12時から午後1時の間に
社内にいた社員及び関係者は
123名。
もう被疑者 特定されたの?
誰がいく?
手始めに僕が。
(菱本)俺がサブにつこう。
待ってください。
被疑者は
まだ 特定されていません。
じゃあ 何?
直ちに現場に向かい
初動捜査に加わるようにとの
指示です。
(一同)初動捜査!?
キントリの僕らがですか?
アヘッドプラスエージェンシーは
ここ数年で急成長を遂げた
ネット広告会社です。
事件が世間の注目を浴びる事は
間違いありません。
そこで 迅速な解決を目指し
磐城部長から我々に
応援要員の要請がありました。
そんなの建前だろ。
僕らは 被疑者相手に
取り調べをするプロですよ。
それが現場で
目撃者探しや聞き込みなんて…。
待って。
初動捜査で重要なのは聞き込み。
これ キントリの実力を示す
チャンスじゃない?
聞き込みで収穫を得るには
いかに相手をしゃべらせるかだ。
我々なら
そのノウハウを発揮できるからね。
現場の刑事に
手本を見せてやるか。
そうですね。
それでは 皆さん 出番です。
久々の初動捜査で
身が引き締まる思いです。
(磐城和久)今回は人手が足りず
キントリの諸君にまで
出動して頂く事になりました。
それだけが理由でしょうか?
我々は
取り調べ専任の捜査員です。
これまで 現場捜査には
口を挟むなと言われておりました。
それを覆すからには
部下に説明が必要です。
梶山くん これは命令です。
それ以上 私に
付け加える事はありません。
(渡辺鉄次)
お一人ずつ お話を伺います。
(渡辺)ご協力をお願い致します。
(監物大二郎)待機してください。
どうぞ。
なんで キントリが?
刑事部長から要請がありました。
(監物)聞いてねえよ。
助かります。
おい!
早速 現状の報告 頼むわ。
(渡辺)はい。
殺害された宇佐美社長の頭には
鈍器による殴打痕
首には 索状痕がありました。
社長のノートパソコンと
IDカードが紛失している事から
それらが凶器と推察されます。
社内に防犯カメラは?
数カ所 設置されていますが
社長室にはありません。
じゃあ オフィス内の捜索。
(監物)キントリが仕切るな。
これがガイシャの
パソコンとIDカードだ。
パソコンにはナンバーがついてるから
照合してくれ。
聞き込みじゃないんですか?
(監物)つべこべ言うな。
つべこべ言うな。
今日は お前がパシリだ。
通報者に 話 聞けた?
社長秘書なんですが
ショックがひどくて
まだ 話を聞けてないんですよ。
了解。
任せな。
よし 始めよう。
俺たちは凶器の捜索だ。
すぐ終わらせます。
すぐ… 終わらせます。
さすが キントリですね。
要領を得てる。
なんで 俺に言うんだよ。
つらいところ ごめんなさいね。
宇佐美社長の話
少し お聞かせ願えますか?
亡くなった宇佐美社長のためにも
どうか お願いします。
(新井美加)…はい。
昼休みに 社長が倒れていると
人事部の梅田さんから聞いて
急いで社長室へ…。
でも その時には もう
社長は息をしていませんでした。
(有希子の声)第一発見者は
梅田さんなんですね?
(美加の声)そうです。
昼休みに 社長室を訪ねた人物は
いませんか?
(美加)アポは
入っていませんでしたが…。
私は オフィスで同期の子と
お昼を食べていたので
わかりません…。
最近 何かトラブルを
抱えていたような事は?
特には…。
恨みを買うとか
ねたまれていたとかは?
社長は 信広堂グループ内では
初の女性社長でした。
社長就任後は
会社の業績も上がり
メディアに取り上げられる事も…。
ですから… ねたんでる人も
中には いたのかもしれません。
あっ! ああ…。
しまった。
やっちまった。
菱さん 大丈夫ですか?
ああ… 気にすんなよ。
(監物)おい パシリ! どうだ?
(玉垣)ああ モツナベさん。
監物と渡辺だ。
略すな!
(玉垣)防犯カメラの映像は?
今 鑑識がチェックしていますが
何か?
パソコンを持ち去ったのは
その中に ホシにとって
重要なデータが入っている
という事だと思います。
だとしたら すでに
外に持ち出している可能性が高い。
エレベーター内の映像を
チェックすれば 一目瞭然です。
菱さん どうした? かゆいのか?
大丈夫ですか?
気にすんなよ。
パソコンは
カバンに入る大きさだ。
カメラになんか映ってねえよ。
それは百も承知です。
でも 僕なら
不審者を見分けられます。
コピーしてください。
わかりました。
だから パシるなっつってんの。
ありがとうございます モツナベさん。
(監物)略すな!
(梅田信吾)労基に提出する書類に
社長のサインが必要で
それで 昼休みに
社長室へ行ったんです。
(梅田)社長…?
(梅田の声)
そしたら 社長が倒れてて…。
何時か
覚えていらっしゃいますか?
昼の12時30分ちょうどです。
30分ちょうど…。
随分 はっきり
覚えていらっしゃるんですね。
はい。
昼食をとられてると思い
12時30分を待って
社長室に行きましたから
間違いありません。
僕は 時間に几帳面なんです。
あの… やっぱり
うちの社員が犯人なんですか?
まだ 捜査中です。
(梅田)そうですか…。
まずいなあ。
採用に影響するな…。
会社のイメージですか?
はい。
僕 人事ですから
最近は どこも人手不足で
優秀な人材を確保するのが
大変でね。
ほら 新卒って育てるのに
時間がかかる…。
宇佐美社長について 社員の方は
どういう印象をお持ちでしたか?
(梅田)そうですねえ…。
若干 ワンマンだと言う人は
いましたけど
社員教育を重視していて…
よく言ってました。
適材適所が業績を上げる。
他にも 合理化 効率化を図るには
徹底した人員整理が必要だとか。
(梅田)
じゃあ よろしくお願いします。
ありがとうございました。
(ノック)
はい。
失礼します。
あの 思い出した事が…。
なんでしょう?
昨日 社長に叱責された
社員がいます。
お話しして差し上げて。
(皆川真由)はい。
営業部の皆川です。
昨日 社長がCM撮影の現場に
顔を出されたんです。
そのCMは
アイドルのユリナちゃんが
イメージキャラクターなんですが…。
着せ替え中っていう画面を
撮らせて頂きます。
(ユリナ)宇佐美社長!
やだ びっくり。
来てくれるなんて!
(宇佐美友香)当然でしょ。
本当ありがとうね。
ううん。
ユリナ。
よろしくお願い致します。
お願いします。
(ユリナ)失礼します。
表に 出待ちしてるファンが
たくさんいたけど。
情報管理は徹底しなさいと
いつも言ってるでしょ。
(橋下拓海)皆川。
どういう事だ?
えっ…?
(橋下)申し訳ありません!
フォローしなかった
僕の責任です。
すみません!
(友香)先輩であるあなたの
監督不行き届きね。
この際 担当 外れなさい。
えっ?
(社員)こちらです。
(友香)おはようございます。
よろしくお願いします。
(友香)よろしくお願いします。
(真由の声)
社長は わかっていたんです。
橋下さんが 情報漏洩を
後輩の私のせいにした事を。
すいません。
営業部の橋下さんですよね?
そうですが…。
少し お時間頂けますか?
昨日 社長から
営業担当 外されたそうですね。
ええ まあ…。
いや…
ちょっと待ってくださいよ。
そんな理由で
僕を疑うんですか?
あらゆる疑いを潰していくのが
我々の仕事でしてね。
ご参考までに
昼の12時から1時まで
どちらに いらっしゃいました?
アーカイブ室で
ずっと資料を読んでました。
(ノック)
失礼します。
失礼します。
こんにちは。
すいません。
あっ あれ 見た事がある。
(小石川)懐かしいねえ。
昔 流行ったCMじゃない。
そうだ。
バブル時代に流行った。
真壁は あの頃 いくつ?
大学生ですよ。
懐かしい…。
(木崎勝則)お二人とも その時代を
随分 よくご存じのようですね。
すいません 勝手に入って。
いえいえ。
「直帰します。
ハワイへ!」。
あのキャッチコピー
私が作りました。
えっ あなたが!?
ええ。
当時は 信広堂クリエイティブ局で
コピーライターをしていました。
バブルを代表するような
キャッチコピーですよね。
その年の 日本クリエイティブ広告大賞を
頂きました。
そりゃすごい。
ハッハッハッハッ…。
いや もう昔の話です。
あの… 私に何か?
アーカイブ室長の
木崎さんですよね?
はい。
あの 聞き取りでしたら
先ほど受けましたが…。
もう一度
確認させて頂きたい事があります。
アリバイの件ですか?
…そうです。
(木崎)昼休みは ずーっと
ここにいました。
その間 営業部の橋下くんが
資料を読みに来て
ずっと2人っきりでした。
どちらかが席を外すような事は?
いいえ。
(ドアの開く音)
戻りました。
(玉垣)お疲れさまです。
初動捜査 お疲れさまでした。
久しぶりの現場だから
張り切っちゃったね 春さん。
いやあ あちこち動き回ったから
疲れた 疲れた。
やっぱり 外より
この部屋が一番だよ。
ここは 俺たちの居場所だからな。
ハハッ…。
あっ!
怪しい人物を見つけました!
モニターに出します。
エレベーターの防犯カメラ映像?
(玉垣)時間は事件直後の
昼の12時45分。
挙動不審な上に
会社の紙袋を抱えてますね。
(玉垣)10分後…。
(玉垣)12時55分に戻ってきた時は
手ぶらですね。
(キーを押す音)
あっ。
これ… あっ ほら。
人事 人事!
人事部の… ほら 人事部の!
はあ…。
(濱田)《今夜は 大口の取引だ》
…余裕か!
コンパクトなのに 余裕の室内。
ダイハツ 「トール」>
行くシカ>
ブーン・ブブブ・ブーン
ブブブ・ブーン ブブ・ブーン ブブ・ブーン
ブブブ・ブーン ブブブ・ブーン
(篠原)大人かわいい。ダイハツ「ブーン」
行くシカ>
(渡辺)その紙袋の中身
見せてもらえますか?
(監物)失礼。
「なぜ あなたが
宇佐美社長のパソコンを
持っていたんですか?
しかも 駅のロッカーに隠して」
(梅田)「ずっと気になってて…」
「何を?」
人事異動です。
子会社の人事室に欠員が出たので
もしかしたら
僕が行かされるんじゃないかと
思ってて…。
それで 社長のパソコンを?
(梅田)異動の件は
極秘扱いですから
人事の僕でも
知る事ができません。
だから つい…。
いや でも 僕じゃない!
(梅田)社長! 社長!
(梅田の声)僕が社長室に
行った時は もう 社長は死んでた。
僕は どうしても中が見たくて
それで
秘書の新井さんに知らせる前に
紙袋に入れて持ち出しました。
「そのあと
駅のロッカーに隠したんです」
フッ… 苦しい言い訳ですね。
パソコン壊れてたんですよ。
凶器に使われたせいで。
凶器だとは思いませんでした。
もちろん 壊れている事にも
気づきませんでした。
持ち出しても
パスワードがわからなければ
起動しませんが?
そうなんですよねえ…。
あとで気がついて。
冷静さを失ってたんだなあ…。
冷静さを失っていた割には
パソコンの指紋を拭き取り
証拠隠滅を図る緻密な行動を
取っていらっしゃいますが。
不思議ですよね 習慣って。
僕 言いましたよね?
几帳面だって。
その上 潔癖症なんです。
だから つい
ハンカチで拭いてしまって…。
次から次へと…。
しかも 緊張が解けて
ノッて しゃべってる…。
昼の12時から12時30分の
社長室へ行くまでの間
どこで 何をされていましたか?
備品室で弁当を食べていました。
いつも 家からお弁当を?
共働きなので
愛妻弁当とは いかなくて
大抵 コンビニで弁当を…。
今日は 30品目の野菜がとれる
ヘルシー弁当でした。
あと 豆乳も。
健康には気を使ってるんです。
(小石川の声)なるほどね。
(小石川)「では 12時半までは
ずっと お一人で?」
「そういう事になります」
(玉垣)ますます怪しいですね。
だが 凶器のIDカードが
見つかってねえからな。
私も それが気になっています。
それと 梅田がホシというのが
どうも しっくりきません。
同感だね。
泳がせてみますか?
(有希子の声)梅田が言ってた
コンビニ弁当と豆乳
アーカイブ室のゴミ箱に
空き箱が捨ててあった。
(小石川)真壁も気づいたか。
うん。
アーカイブ室の木崎室長は
昼休みに営業部の橋下くんが来て
2人きりだったって証言した。
だが ゴミ箱には 3人分の弁当の
空き箱が捨ててあったよね。
豆乳パックも3つあった。
梅田は 備品室じゃなくて
アーカイブ室にいたんじゃない?
3人で お昼ご飯食べて。
だったら 木崎も橋下も なんで
3人でいた事を隠すんだよ?
事件に関わっているからとしか
考えられませんね。
(菱本)3人の共謀か…。
(玉垣)年齢も違えば
部署もバラバラですよ。
共謀する繋がりがあるとは
思えません。
動機がありそうなのは
社長から 担当を外された
橋下だけど…。
殺害動機としては弱いね。
はい お待たせしました。
珍しいですね お二人だけなんて。
たまにはジジイ同士でね。
ヘヘヘ…。
(かやの)まだ ジジイには
早いですよ!
はい お待たせしました
冷やしトマトです。
どうも。
うん。
久しぶりの現場で
腰痛くなったんじゃないの?
まだまだ!
しかし この年で
現場に行かされるとはなあ。
善さん 今頃 何してるかねえ。
好きな将棋でも
指してんじゃないの?
春さんよお 俺たちも
そんな日が来るまで
頑張らないとな。
(小石川)そうだねえ。
なあ おかしいと思わねえか?
(渡辺)何がです?
キントリが
現場に応援要員で来るなんて。
ええ 僕も そう思いました。
あいつら いよいよ
やべえんじゃねえのか?
モツさんも心配してるんですね。
し… 心配なんかしてねえよ。
僕は わかってますよ
モツさん 情に厚い人だって。
勘違いすんなよ!
俺は別にキントリの事なんか
なんとも思っちゃいねえ。
それより あいつは
いつまで あそこにいるんだ!
(渡辺)誰かと
待ち合わせしているんですかね?
出てきそうです。
ただの寄り道?
(監物)ああ。
コーヒー1杯で2時間粘って
家へ帰りやがった。
てっきり 共犯者と
落ち合うものだと思ったんですが。
当てが外れたか。
子会社への出向の話は?
欠員が出た事は事実ですが
梅田が行く話は
持ち上がっていないそうです。
口からでまかせじゃない?
ついでに言うと
潔癖症っていうのも でまかせだ。
ぬれた手を
直接 服で拭いてやがった。
宇佐美社長のパソコンが
修復できました。
機密文書でも出ましたか?
それが データ類やメールの中に
殺害動機に結び付くようなものは
見つかっていません。
ただ
重要な事が1つ判明しました。
パソコンが壊れた時間です。
昼の12時24分。
ホシが社長を殴打した衝撃で
壊れた時間と見て
間違いないようです。
管理官
もう一度 梅田を取り調べさせて。
事実を突き付けて
まずは梅田の嘘を崩す。
犯行時刻は
昼の12時24分と判明しました。
僕が社長室へ行く6分前ですね。
あなた 昼に備品室で
30品目の野菜がとれる
コンビニ弁当と
豆乳を食べたと
おっしゃいましたが
本当は備品室じゃなく
アーカイブ室だったんじゃ
ないですか?
いいえ 備品室です。
アーカイブ室のゴミ箱に
それらの空き箱が
3つ捨ててありましたよ。
へえ。
僕と同じヘルシー志向の人が
3人もいるんだ…。
宇佐美社長のパソコンの中には
あなたの 子会社への
出向についての記述は
存在しませんでした。
本当ですか!?
はあ…! 僕は てっきり
出向になるもんだと思って…。
あっ そうですか。
あ よかった! ハハハ…。
何が おかしいんですか?
あなた 本当に 自分の事しか
考えてないんですね。
いや そんな事ありません。
人が一人 亡くなってるんですよ。
しかも あなたの会社の社長が。
なのに 何が
「あ よかった」ですか。
あなた 本当に
それでいいと思ってるんですか!?
真壁さん。
(菱本)
おばはんのパンチが効いたか?
僕 人事ですから。
こういうの
圧迫面接って言うんです。
面接官が威圧的な態度を取ったり
意地悪な質問をしたりする事を。
これは面接ではありません。
取り調べです。
不当な取り調べに抗議し
黙秘します。
(菱本)
まさか 黙秘に転じるとはなあ。
(玉垣)はあ…
意外に しぶといですね。
あとの2人から当たったほうが
いいんじゃないですか?
当たるといっても
ここへ引っ張る理由がありません。
だったら
こっちから行ってみるか。
あっ 木崎様
お待ちしておりました。
今日は お一人ですか?
ああ。
(木崎)いつものを。
はい。
いやあ 偶然ですね。
この間の…。
隣 よろしいですか?
どうぞ。
たまに 行き当たりばったりで
フラッと入るんですよ。
しゃれた店 見つけるとね。
木崎さんは この店は どなたと
いらっしゃるんですか?
どうしてですか?
マスターが 今日は お一人ですか
って聞いてたから。
ああ… いやあ いろいろです。
不倫相手とじゃありませんよ。
ハハ…。
お誕生日
おめでとうございます。
ありがとう。
(小石川)誕生日?
えっ 木崎さんの?
ええ そうなんです。
(小石川)それはそれは…。
えっ 失礼ですけど おいくつに?
還暦です。
いや 木崎さん お若いなあ。
とても60には見えませんよ。
いや それは どうも。
という事は定年ですか?
ええ。
でも
再雇用制度で まだ働きますから
明日も出社です。
(小石川)あっ そうでしたか。
その後 捜査のほうは
進んでいるんですか?
捜査については話せませんが…
それより ライター時代の話を
聞きたいなあ。
有名コピーライターの
木崎さんの話を。
ハハ… いや 有名だなんて…。
(小石川)
「直帰します。
ハワイへ!」
地でいってたんじゃないですか?
(木崎)あの頃は
イベントコンパニオンとの合コン三昧で
妻も そこで射止めましたから。
一緒にワイハ行かない?
なんて…。
うらやましいなあ
コンパニオンの美人妻か…。
いやいや よく言ったもんですよ
ったく…。
時代かなあ…。
ハワイといえばゴルフ。
ゴルフも上手なんだろうなあ。
昔は
社内コンペの常連優勝者でした。
すごい!
ハハハハ…。
営業部の橋下さんや
人事の梅田さんも
ゴルフ仲間なんですか?
えっ?
親しいんでしょ?
だって 一緒に
お昼食べるぐらいですから。
…なんの話でしょう?
アーカイブ室のゴミ箱に
弁当の空き箱が
3つ捨ててありました。
何か勘違いされてるようですが…。
えっ… あっ そうでしたか?
失礼。
ところで なぜ 信広堂から
アヘッドプラスエージェンシーへ?
出向です。
(氷をかむ音)
(小石川)あの3人
やっぱり 繋がってそうだよ。
梅田と橋下の名前出したら
木崎の顔色が変わった。
共謀するほどの強い結び付きが
あるんですかね?
問題は
社長を殺すほどの動機だな。
意外な来客です。
梅田信吾が
自ら聴取を受けに来ました。
面白くなってきたな。
また取られた…。
ハハハハ… 今日は
あの圧迫取調官じゃないんですね。
(玉垣)
「昨日は 大変失礼致しました」
(梅田)「フッ… いえいえ」
謝りすぎ!
被疑者は お客様じゃないって!
お話があるそうですが…。
ええ。
ちょっと
思い出した事がありましてね。
お聞かせ願えますか?
犯行時間の昼の12時24分。
僕は会社の備品室で 大学の友人に
電話をかけていました。
相談したい事があってさ…。
備品室で かけたのは
人に聞かれたくない
話だったからです。
(玉垣)失礼します。
(菱本)ほう…!
こんな重要な事を
今になって
思い出されたんですか?
事情聴取なんて受けるの
初めてだったから
緊張してたんでしょうねえ。
それに あんな圧迫面接のような
取り調べだったんで
すっかり忘れてました。
(玉垣)几帳面な あなたが
忘れるなんて
とても信じられませんね。
とにかく
石井に確認してみてください。
連絡先は ここです。
(石井雄太)梅田から
12時20分に着信して
7分間しゃべってますね。
(渡辺)どんな話をされました?
転職の相談ですよ。
うちの人事部に転職したい
っていう。
断りました。
差し支えなければ
理由を教えてもらえますか?
40半ばだし
あいつ 悪い奴じゃないんだけど
几帳面すぎて
融通利かないんですよ。
それでいて 手より
口のほうが動くタイプだし。
うちの会社じゃ
正直 使えなさそうだなと思って。
転職したい理由は
なんて言ってましたか?
人事マンとして
キャリアアップしたい…。
そんな事 言ってたかな。
まあ 結局のところ
今の会社に不満があるんじゃ
ないんですかねえ…。
(梶山の声)石井さんが
嘘をついてる様子はなく
電話の最中に
保留になった時間もなければ
妙な気配もなかったそうです。
一体 どうするよ?
モツさんたちには
3人の社内での評判を調べるよう
頼んであります。
だったら 僕らも
ここで3人を調べませんか?
ここで?
(電話)
(菱本)ああ…。
はい 調べ班。
ビデオのチェックは
ジジイには つれえよ。
なあ 春さん。
ああ もう 老人いじめだね。
あとで肩もんであげるから。
あっ!
あった? 3人一緒のとこ?
宇佐美社長と橋下が
一緒にいるのを見つけました。
モニターに出します。
(キーを押す音)
(小石川)宇佐美社長が
タブレットで何か見せてるね。
怒ってるようだな。
防犯カメラの日付は…
事件の前日です。
前日って 宇佐美社長が
橋下を営業担当から外した日。
橋下は 撮影の情報漏洩の責任を
取らされたんだよね。
これ タブレットで
情報漏洩の証拠とか
見せてるんじゃないの?
こっちも情報漏洩です。
「警視庁の緊急事案対応取調班
通称キントリは
まるでブラック企業」
「女の取調官は
圧迫取調官だった!」
女の取調官… いや 私!?
(玉垣)うわっ すごいコメント数。
相当 拡散してますね。
あの人事だ 人事!
今日は
あの圧迫取調官じゃないんですね。
まずいですね…。
ねえ それじゃない?
社員がSNSで情報漏洩したら
会社としては大問題だよ。
懲戒解雇する場合も…。
まずは
宇佐美社長のタブレットの
ネット履歴を
調べてもらってください。
それと このキントリの書き込みの
発信元も。
はい。
ねえ SNSで
批判ばっかり書き込む人ってさ
それで 日頃の不満やストレスを
発散させたりしてるんでしょ?
もしかして あの3人も 不満を
書き込んだりしてないかな?
あり得るね。
見つけました!
これを見てください。
やっぱりね。
これが3人の共通点。
きっと アーカイブ室で
こういう話をして
盛り上がってたんでしょうね。
それが 3人の絆を
生んだんですかねえ…。
だったら その絆がどれだけ強いか
確かめてみよう。
世代を超えた絆か…。
あっ…。
なんだよ 春さん。
(小石川)これだ。
これが理由だったのか…。
(梅田の声)木崎さんが
警察に呼ばれたって本当?
(橋下)はい
さっき メールが来ました。
大丈夫かなあ…。
(渡辺)
お二人 仲がよろしいんですね。
昼食もとらずに
こんな所で密会とは。
今日は 本当の事を
話してもらいまーす。
2人を連行しました。
材料は揃いました。
あとは芋づる式に落とすだけです。
よっしゃあ マル裸にしてやる。
気合 入ってますね。
(菱本)気持ちだけは まだまだ
若いもんには負けねえよ。
(小石川)右に同じく。
じゃあ 出陣といくか。
誰!?
俺。
たまには いいだろ…。
(玉垣)では…。
(一同)えい…。
「えい」って言った?
言ったよ!
結構 モダンなんですね
取調室って。
余計なものが
ありませんからね。
見ようによっては
バーみたいでしょ?
ええ。
なかなかセンスがいい。
(小石川)「酒でも飲みながらと
言いたいところなんですが…」
(小石川)これを見てください。
(小石川)あなたが
書かれたものですよね?
このブログは
アヘッドプラスエージェンシーが手がけている
CMについて書かれています。
「人気アイドルYを起用した
アプリCMはいかがなものか」
「十代がターゲットとは言え
斬新過ぎて意味不明」
「キャッチコピーに至っては
もはや言葉とは言えない」
終わりまで読むと
人気アイドルは
ユリナと推測できます。
他の記事も
読ませて頂きましたが
さすがコピーライターを
なさっていただけあって
文章がお上手です。
(小石川)
洞察力も切り口も鋭くてね。
…どうもありがとう。
こんな優秀な方を
アーカイブ室に10年も…。
会社は見る目がありませんね。
時代ですから しょうがないです。
バブルがはじけて
不況になったでしょう。
広告業界も大打撃でした。
それで 私も
営業部へ異動になり
それから
ここへ出向になりました。
アーカイブ室長を任されたのは
クリエイターとしての
才能と実力を
会社が認めてくれていたからです。
でしょうね。
私は駄目だ。
ここから追い出されそうです。
小石川さんが?
(小石川)「警視庁内の若手エースを
後釜に据えるらしくて…」
(木崎)「ひどい話だ」
(小石川)
「時代に合った捜査と捜査員
それを求められてね」
そんな時 ふと感じるんですよね。
時代を作ってきた自分が
時代から取り残されたようで
情けないような
むなしいような…。
つまらない世の中ですね。
その不満や怒りを
ブログにつづっていたんですね?
まあ そんなところです。
それを宇佐美社長に
指摘されてしまうなんて…。
えっ?
亡くなる直前 宇佐美社長は
このブログを見ていた事が
パソコンの履歴から
判明しています。
それは知らなかった…。
宇佐美社長は この件で
あなたに
懲戒解雇を迫ったのでは?
小石川さん… すごい想像力だ。
クリエイターになれますよ。
翌日が定年だったあなたは
それを聞いて カッとなり
思わず 宇佐美社長を…。
面白い話ですね…。
(小石川)
それを 梅田さんと橋下さんは
あなたをかばい 捜査を攪乱した。
我々は そう見ています。
3人が アーカイブ室で
一緒に昼休みを過ごしているのを
何人もの社員が見ています。
実は 彼らの相談に いろいろと
乗ってあげていたんです。
こう言ってはなんですが 2人とも
職場では 少し浮いていて。
なので 私が 先輩として
励まし
アドバイスしたりしていました。
梅田さんは 事件から2日経って
アリバイを主張しました。
なぜか おわかりですよね?
さあ…?
その日まで 捜査の目を
自分に
向けておきたかったからです。
(小石川)
あなたが逮捕されてしまったら
せっかくの計画が
潰れてしまいますからね。
計画? なんの話ですか?
食いつきましたね。
やっぱり
気づいてなかったんですね。
彼らの計画に。
どういう事です?
退職金です。
(小石川)1カ月後に
あなたに支払われる退職金が
彼らは欲しかった。
だから あなたをかばったんです。
信じられませんか?
(小石川)でしたら
IDカードは どうです?
(木崎)IDカード?
(小石川)凶器のIDカード
まだ発見されていません。
彼らが隠し持ってるからです。
脅すために。
脅す?
あなたの指紋がついてる
IDカードは
脅しにも
殺人の証拠にもなりますよ。
(小石川)金を払わなければ
警察に提出するってね。
まさか…。
彼らは住宅ローンを抱えている。
だが 働き方改革で残業代が減り
かなり苦しいんじゃないですか?
そんな話 昼休みに
していませんでしたか?
落ちた。
木崎さん 本当の事を
話してもらえませんか?
あの日 昼休みに
社長室へ呼び出されました。
(友香)情報漏洩は
会社の信用を失う不法行為です。
しかも
これが初めてではないですよね?
この事は懲戒解雇に相当します。
これの どこが
情報漏洩なんですか?
事実書いて 何が悪いんだ!
そんな事も わからないんですか?
私は明日で定年退職なんです。
それを 今日になって…。
終身雇用の時代は
とっくに終わっています。
なのに 会社は あなたに
ずーっと 高い給料を
支払い続けてきた。
私は 会社に
十分貢献してきた…。
「ハワイへ直帰します」って
いつの話?
恥ずかしくないんですか?
色あせたポスター 壁に貼って
会社にも 過去の栄光にも
しがみついて…。
時代についていけない
使えない人間は
うちの会社には
もう いりません。
使えない…。
(木崎)うわーっ!
(友香)ああっ…!
私はクリエイターなんだ…!
私の才能を使いこなせない
会社が悪いんだ…!
(木崎)ううーっ…!
警察に連絡してくれ。
はい…。
(梅田)駄目だ…!
木崎さんは 明日 定年だ。
今 自首すれば 会社は
すぐに懲戒解雇するだろうが
明日を過ぎれば
懲戒解雇はできない。
どうしてですか?
木崎さんは定年するんだから
たとえ捕まったとしても
退職金を返還する必要はない。
(木崎の声)社長には
とんでもない事を
してしまったと思い
自首するつもりでした。
でも 梅田くんの言葉を聞いて
退職金を受け取るのは
当然の権利だと思ったんです。
そうか… 金が欲しかったのか…。
あいつらを見ているとね
昔の自分を見てるようなんです。
クリエイティブ局から
営業部へ回された時の自分をね。
(木崎の声)なじめませんでした。
おはようございます。
(木崎の声)
席があっても ないようで
自分は ここでは
必要とされていない人間なんだと
思い知らされ…。
お先 失礼します。
お疲れ。
(木崎の声)それでも 家族には
多忙な父親のふりを
し続けました。
(木崎の声)あいつらと同じ。
毎日が つらかった…。
(小石川)木崎さん
あなたは 彼らに
居場所を作ってあげたんですね。
(小石川)会社の中で
たった一つの居場所を…。
(玉垣)「木崎が全てを話しました」
「自分が宇佐美社長を殺害したと」
えっ…?
本当に?
あなた方が捜査を攪乱したのは
退職金目当てだったんですよね?
はあ? 何言ってるんですか?
違うのか?
馬鹿にしないでくださいよ!
そうですよ!
僕たち そんな理由で 木崎さんを
かばったんじゃありません。
(梅田)木崎さんは
殺すつもりはなかったんです!
(橋下)木崎さん どうなるんです?
ちょ… ちょっと
落ち着いてください。
あなた方
木崎さんのためを思って
隠蔽工作を行ったんですか?
申し訳ありませんでした。
すいません!
あなたに
おわびしなければいけない事が…。
(小石川)退職金の話です。
彼らが あなたの退職金目当てで
計画を立てたのではと
我々は見ていたのですが
実際は違いました。
申し訳ありません。
申し訳ありません。
…というと?
これをご覧ください。
(梅田)「申し訳ありませんでした」
(橋下)「すいません!」
「僕たち 木崎さんに
どうしても
退職金をあげたかったんです」
(梅田)「だって あの人
40年近く頑張ったんですから」
(橋下)「営業に行かされても
早期退職者制度の枠に入っても
辞めなかった」
(梅田)「窓際に追いやられても
家族のために…」
(橋下)「僕だったら
とっくに会社辞めてますよ」
いい人なんです。
ちょっと 見えっ張りで
短気なとこあるけど
面倒見がよくて…。
僕たち いつも
木崎さんに励まされたよな。
はい。
あと 叱られもしました。
アーカイブ室でか?
(梅田)はい。
でも… いつも楽しかった。
昼休みは
SNSで盛り上がって…。
「ああ…」
玉ちゃんよお
俺が木崎みたいになったら
かばってくれるか?
もちろんです。
嘘! すぐ裏切りそう。
(玉垣)ひどい!
僕だったら
モツさんを守りますよ。
よせ ナベ。
…寄せ鍋?
(2人)おっ!
(監物)おおっ…!
面白くない。
面白いじゃん。
素直に喜びなさいよ!
素直だし!
しかしよ 木崎も 春さんの言葉で
救われたんじゃないかな?
居場所を作ってあげた…。
私も そう思う。
居場所って…。
…いや いい。
ちょっと 何よ! 何?
(かやの・しんじ)
お待たせしました!
(監物)うおーっ!
(しんじ)はい 特盛りでーす!
あれ? 今日 梶山さんは?
そういえば遅いわね 管理官。
また絞られてんじゃない?
真壁さん あれですよ あれ。
圧迫取調官の件。
SNSの件
誠に申し訳ありませんでした!
録音・録画を進める
警視庁としては痛手です。
反省して頂きたいですね。
以後 十分に注意します。
君は おかしな男だ。
どんなに頭を下げても
謝っているように見えない。
部長 初動捜査を担当させて頂き
ありがとうございました。
被疑者を取り調べるのは
何より重要な任務と
自負しておりましたが
被疑者を絞り込む
地味な捜査あっての事です。
キントリのみんなも
それを思い出したようです。
今後の取り調べに
役立てたいと思っております。
君の部下を呼んでもらえますか?
全員ですか?
例の医大生の事件の
取り調べを任せたい。
(磐城)理由は…
揃ったら話しましょう。
(磐城)皆さんが
一緒に取り調べを行うのは
これが最後になると思います。
(北山未亜)あんたに
そんな事言う権利あるのかよ!
(染谷巌)命をなんだと思ってんだ。
死んだ人たちに謝れ!
真実が知りたい。
(未亜)さあ…
手をついて 頭を下げろ!
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