2019年春、木曜ドラマ枠は天海祐希さん主演の『緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3』が4月11日スタートです。
『緊急取調室/キントリ』は2017年にシーズン2が放送されましたがおよそ2年ぶりに復活です。
こちらの記事ではドラマ『緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3』の第9話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!
Contents
「緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3」第9話あらすじや感想とネタバレ
第9話あらすじ
かつて真壁有希子(天海祐希)ら「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」が取り調べ担当に手を挙げるも、却下されてしまった事件が再び動き出した! それは、医大生・藤井卓生(坂東龍汰)が同級生を刺殺したと目される事件。藤井が容疑を否認し続けたため、取り調べが中止された事件だった。だがその後、事件発生時に「やめろ、藤井」という被害者の声を聞いた人物の存在が明るみになり、警視庁は藤井の逮捕を決定。キントリに対し、彼を48時間以内に落として送検するよう命じたのだ。
実はこの事件、キントリが自供を引き出せなかった連続殺人事件の被告人・北山未亜(吉川愛)との関連性が疑われていた…。藤井が未亜とSNSで連絡を取り合っていたことが判明したからだ。その事実を知ったキントリは一丸となり、「今度こそ必ず落とす!」と奮起。だが、刑事部部長・磐城和久(大倉孝二)は無情にも、この事件を最後にキントリの構成メンバーが正式変更されることを告げ…!?
現キントリがまさに背水の陣へと追い込まれる中、有希子は未亜と藤井をつなぐ“もうひとつの接点”を見つける。その接点とは3年前に発生した豪雨災害――。当時、2人は土砂崩れによってキャンプ場に隔離されてしまったが、地元中学の校長・染谷巌(吉田鋼太郎)によって救出されていたのだ! 有希子らは藁にもすがる思いで染谷のもとを訪問。ところが、3年前の経験をもとに定年後は防災講義に勤しんでいるという染谷は、未亜と藤井の現在について何も知らないようで…。
その矢先、藤井が留置場で暴れ、大怪我を負うという騒動が発生! しかも、藤井は有希子らに対し、これまでの捜査を180度覆すうような“不穏な一言”を発する――。
第9話のゲスト
ゲスト:吉田鋼太郎/坂東龍汰/吉川愛/
第9話の感想やネタバレ
ドラマ『緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3』の第9話ネタバレや感想をまとめました。
第9話の感想
第9話のネタバレ
医大生が同級生を刺殺した
事件ですよね。
(磐城の声)現場から逃走した
藤井卓生を確保し
重要参考人として聴取しましたが
一貫して否認。
(藤井卓生)やってません…。
(磐城の声)
凶器が発見されていないため
取り調べを打ち切ったが…
捜査本部の聞き込みにより
藤井が 被害者と直前に
トラブルを起こしていた事…。
(田山修二)返事しろよ!
お前がさ
実習経過まとめねえからさ
いろいろ滞ってんじゃん!
ごめん…。
はあ!?
(磐城の声)および 守衛が
「やめろ 藤井」という声を
聞いていたという証言を
得られたため 逮捕を決めた。
現在 逮捕状を請求しています。
(小石川春夫)思いきりましたね。
凶器が出ていないのに
未成年を逮捕ですか。
もし落とせなかったら
警視庁も批判を免れないでしょう。
なんとしても
48時間以内に送検して頂きたい。
キントリは この事件から
外したんじゃないんですか?
医大生の事件こそ
緊急事案じゃないでしょうか?
(磐城)いやいや… まずは
目の前の案件に集中してください。
(有希子の声)
私は 北山未亜の模倣犯なら
社会的影響が大きいため
捜査に
加えて頂きたかったんですが。
(北山未亜の笑い声)
3人もの方が亡くなってるの。
人の命をなんだと思ってるの!?
(磐城)模倣犯ではない。
なぜ そう言いきれるんです?
(磐城)捜査の結果
北山未亜と藤井卓生が
SNSで 連絡を
取り合っていた事がわかった。
(玉垣松夫)2つの事件は そもそも
関連性があったという事ですか。
(磐城)先に逮捕した北山未亜から
自供を取っていれば
藤井卓生の犯罪を未然に防げた。
そう言われたら
抗弁はできないでしょうね。
我々の責任だと
おっしゃるんですか?
全ての被疑者から 全面自供を
取れるわけじゃありません。
よそう。
口の割り時まで
追い込めなかったのは事実だ。
そうですね。
承知しました! お受けします。
はい。
今度は必ず落とします。
この事件の全貌を暴きます!
(磐城)ああ それから…
一言 付け加えさせてください。
皆さんが
一緒に取り調べを行うのは
恐らく
これが最後になると思います。
キントリの組織変更が
正式に決定しました。
人事発令に向けて調整に入ります。
私と菱本さんの秒読みは
始まっているという事ですね。
(磐城)録音・録画の徹底が
求められている以上
組織の変更は急務です。
今回の事件については
刑事部を挙げて協力をさせます。
キントリ最後の事件だと思って
結果を出してください。
申し訳ありません。
私の力が至りませんでした。
(菱本)しょうがないって。
老兵は去るのみだ。
去るなんて…
クビになるわけじゃない。
きっと 力を発輝できる部署に
異動になる。
どうせなら 警察学校の
校長先生あたりになりたいけど
無理かねえ?
ハハ…。
善さんのあとを継いで
やっと チームの一員になれたと
思ったのに…。
そう思うなら 最後に 俺たちの
チーム力を見せつけんだよ!
行き場を失った
被害者の命に比べれば
我々の人事なんか問題にならない。
(ドアの開く音)
(監物大二郎)
藤井卓生の逮捕状が下りたぞ。
(渡辺鉄次)
我々も本部に加わりました。
何か あったんですか?
絶対に吐かせるから 力貸して。
パシリは ごめんだぞ。
藤井卓生の事件では1名
北山未亜の事件では3名
合計4人もの命が奪われています。
これまでに培った全てを投入して
解決を導きましょう。
よし…。
モツナベも。
いつもよりも
タイミング早いですね。
しょうがねえな。
付き合うか!
はい!
皆さん 出番です。
(一同)えい…。
よし。
(ノック)
失礼します。
(未亜)へえ
今日は 用心棒 連れてきたんだ。
こんにちは。
ありがとうございました。
同僚の玉垣です。
こんにちは。
(未亜)玉垣でも クソ垣でも
いいけどさ
知ってる?
クソ?
このおばさんさ
警察の取り調べ終わってるのに
何回も しつこく会いに来るの。
個人として顔を見に来たとか
気持ち悪い事 言ってさ…。
私 何も しゃべる気ないから。
今日は もう二度と会わないって
言いに来たの。
北山未亜さん 本日は
あなたが起訴された殺人事件とは
別の事を尋ねに来ました。
別?
フッ…。
パンツの色なら 今は白だよ。
藤井卓生さん
この方 ご存じですか?
知らなーい。
誰? これ。
城北医科大の学生です。
うわ… 医大の奴ってムカつくよね
無駄に人を見下して。
あれってさ 今でも チヤホヤする
女がいるからだと思うの。
クソ垣でも
医大に行けばモテるかもよ?
藤井卓生さんと あなた
SNSで
連絡を取り合っていたようですが。
へえ そうなの? 誰だっけ…?
(雨音)
うーん… あっ!
(雨音)
雨だ。
梅雨ですからね。
今日は このあと
雷雨になるそうです。
幸先いいなあ…。
私 雨が大好きなんだよね。
行くぞ。
ほら ほら。
乗りなさい。
乗るんだ。
何してるんだ ほら!
(刑事)おい!
(刑事)何やってんだ おい!
(刑事)おとなしくしろ!
(刑事)ほら 早く!
(刑事)ほら 乗るんだ!
(卓生)母さん!
(卓生)やってない!
(ドアの開閉音)
緊急事案対応取調班 小石川です。
同じく 菱本です。
あなたは 刑事訴訟法199条により
逮捕されました。
この部屋では
公正に取り調べを行うために
録音・録画を実施しております。
被疑者である
あなたの権利を守るためです。
やってません。
(小石川)「しかし 事件当日
被害者の
”やめろ 藤井”と叫ぶ声を
守衛が聞いてます」
「また あなたの部屋から押収した
服からは
被害者の血痕が検出されました」
やってません。
ずっと そう言ってるそうだね。
やってません。
じゃあ ちょっと
別の事を聞きましょうか。
友達は多いほうですか?
北山未亜さんって知ってますね?
SNSで
連絡取ってたみたいだけど
仲がいいのかな?
…やってません。
(菱本)おや?
逮捕の時に濡れたのかな。
風邪ひくと いけない。
今日は よく降るなあ。
(菱本)
そういや 事件が起こったのは
梅雨入りの日だった。
梅雨明けまでに 仏さんを
安心させてやりたいんだけどな…。
嫌いだ!!
雨は嫌いだ!!
(小石川)藤井卓生は
やってないの一点張り。
北山未亜の事を聞いても
同じだった。
(玉垣)未亜のほうも
藤井の名前には
反応しませんでした。
(菱本)じゃあ 2人が 連絡を
取り合ったのは いつだっけ?
4月1日 午前0時
未亜の事件の10日前。
文面は 未亜から
「わかるよね?
話があるんだけど」。
で 藤井は「はい」。
ネット上だけでは
接点として立証できませんね。
残り42時間 とにかく
藤井卓生の事件を固めましょう。
凶器について わかってる事は?
科捜研の分析と解剖結果です。
被害者 田山修二の死因は
のどを刺された事による失血死。
傷口から 凶器は
学内の解剖実習で用いる
メスではないかという
判断ですが
医学部のメスを
全て提供させるのは難しく
通常 メスには
血液が付着しているものなので
分析も困難を極めています。
現場の足跡は?
大学の中だぞ?
不特定多数で絞り込めねえよ。
未亜のほうも 毒物の原料は
判明してないのよね?
(渡辺の声)同窓会の席上で
ポットのコーヒーに
オレアンドリン系の毒物を
混入させたまでは
わかっていますが
北山未亜が起訴された段階で
民間に委託されてしまいました。
だとすると 再検査するにしても
2カ月以上は かかるだろうね。
弱ったな…。
2人が一緒にいたとこを見た
目撃者もいねえし。
あの… 藤井は 最近
山に登った記録はありませんか?
山?
私も持ってるんですが
カラビナナイフでも 似たような
傷口になるんじゃないでしょうか。
現場に トレッキングシューズの
足跡が残っています。
(菱本)大学なら いろんな靴を
履いてる奴がいるだろう?
そうですね…。
私が山岳部だったから
つい結び付けてしまいました。
じゃあ 雨は どう?
雨?
北山未亜は
雨が好きだって言ってた。
藤井は雨が嫌いだと言ってたな。
確かに引っかかるね。
所轄で集めた資料を
全て持ってきます。
(監物)おう。
(磐城)医大生の事件
キントリに振りました。
(幹部)また
妙な暴れ方をしないといいが…。
(磐城)最後の事件です。
いつも以上に力を入れて
やるでしょう。
ねえ… これ見て。
(玉垣)あっ…
このニュース覚えてます。
(玉垣)2016年4月
尾鷹山 伊弉冉沢の土砂崩れで
キャンプ場が陸の孤島になった。
北山未亜は その時
比良坂ロッジから救助された
一人だった…。
あっ…。
ああっ…!
(監物)なんだよ。
(渡辺)救出者の中に
藤井卓生の名前がありますよ!
やっぱり…。
2人を繋いだのは雨!
(救急車のサイレン)
(玉垣の声)藤井は
通っていた学習塾の春期合宿で
伊弉冉沢に来ていた。
そして 未亜は春休みで
祖母の家に来ていて
豪雨に巻き込まれました。
地元の主婦2人が逃げ遅れて
亡くなるという
痛ましい災害だったようです。
僕も覚えてます。
確か 助けたのは
地元の中学の校長でしたね。
勇敢な行動が賞賛されて
テレビで取り上げられてました。
元山男の勘が
当たったんじゃない!?
手分けして あたりましょう!
2人の接点をさかのぼれば
今回の事件の動機や背景に
たどり着けるはずです。
はい。
(菱本)よし。
(大泉)ダイハツ 「タント」が 変わります。
テクノロジーを みんなのものに換えて。
徹底的に進化させて。
もっと寄り添いながら。
人を笑顔にしていく。
を超えて。 新時代のライフパートナーへ。
NEW 「タント」!
始まるっ 始まるっ!
(染谷 巌)よっ。
(男性)先生 おはようございます!
(染谷)あっ おはようございます。
おはよう!
先生 おはようございます。
おはようございます。
(染谷)おお… 身長 伸びたなあ。
何センチ?
151センチです。
お母さんに感謝しろよ。
はい。
おはようございます。
おはようございます。
おはよう!
(生徒たち)おはようございます!
おはよう!
おはようございます!
先生。
あっ おはよう!
(女性)ご飯 食べてきた?
どんぶり3杯。
(女性)今日は
よろしくお願いします。
お願いします。
(染谷)災害は
いつ起こるか わかりません。
この伊弉冉沢のキャンプでは
自然と触れ合う事を
楽しむと同時に
自然の厳しさも
感じてほしいんです。
いいかい? 何よりも大切なのは
命です。
家族の命 友達の命
それから もちろん 自分の命。
どんな命も みんな 同じように
大切なんだっていう事を
普段から
心に留めておいてほしいんです。
わかった?
(生徒たち)はい。
わかった?
(生徒たち)はい!
よし! じゃあ
話は これで おしまいです。
あとは バーベキューで
美味しいもの
たらふく食べてくださーい!
イエーイ!
イエーイ!
(拍手)
(染谷)ああ… 警察の…。
あの… 地元の人たちとは
目つきが違うなと思ってました。
すいません
人相が悪かったですか?
(染谷)いやいやいや…
同じようなものですから。
(小石川)ハハハ…。
(渡辺)フフフ…。
こちらの学校
廃校になったのは…?
ええ あの 私が定年した年です。
今は 校舎を再利用して
いろんな講座を行ってます。
先ほどのは
災害の講座だったんですね。
(染谷)はい。
キャンプに来た中学生です。
今の子供たちは 自然の脅威を
体感する機会が少ないので
私の経験が 少しでも
役に立てばと思いまして。
3年前のご経験… ですね。
(染谷)ああ はい。
ご存じでしたか。
実は その当時の事を伺いたくて
やって来たんですが…。
…ああ どうぞ! 遠慮なく!
役に立てる事なら なんでも。
(渡辺)
この2人を覚えていますか?
もちろんです。
藤井くんと未亜ちゃんだ。
先生が2人を救助されたと
伺いました。
はい。
あっ いや でも
当たり前の事をしただけです。
(北山聡子)未亜は春休みで
別れた夫の実家に行ってたんです。
(玉垣)伊弉冉沢ですね?
私と喧嘩して
おばあちゃんの所に行くって
言って…。
でも 駅に着いたあと
何を思ったか
1人でキャンプ場 行って…。
雨が降ってるのに…。
(玉垣)土砂崩れで
道路が分断されたそうですね。
救助されて
九死に一生を得たとか…。
一緒に助けられた少年の事は
覚えてますか?
ああ… 医者の息子よね。
病院で会ったわ。
そのあと 未亜さんが
彼と連絡を取っていたのは
ご存じですか?
さあ…。
(監物)よく
思い出してみてくれませんか?
例えば 電話がかかってきたと
言ってたとか…。
(聡子)あの時
死んでりゃよかったのよね。
お母さん。
(聡子)だって
あの時 未亜が死んでたら
事件は起こらなかった。
お友達を殺す事もなかったのよ。
あの子を助けてなんか
ほしくなかった!
(菱本)お母さん
亡くなった方がいるんです。
それだけは言わないほうがいい。
(染谷)土砂崩れがあったのは
ここから3キロの下流です。
今では 河岸補強もされて
どこよりも安全な
キャンプ場になっています。
取り残されたのは
8名だったと伺いました。
はい。
藤井くん 未亜ちゃんの他に
塾の引率の先生 それから
幼稚園児を連れた若いお母さん。
(染谷)それと…。
(小石川)つらい事を思い出させて
申し訳ありません。
(染谷)あっ… いえ。
それと…
キャンプ場をパートで
手伝いにきてた主婦が2人。
先生の奥様と教え子の方ですね。
…はい。
(雨音)
(染谷の声)私は 妻を迎えに行き
皆さんと一緒に
ロッジで救助を待ちました。
(染谷絹江)
大丈夫? しっかりね。
(染谷の声)夜は冷え込み
雨の音が恐怖を煽りましたが
必死で励ましました。
お母さんは大丈夫ですか?
(雨音とロッジがきしむ音)
(染谷の声)みんな
よく頑張ってくれましたが…。
(染谷の声)
いよいよ 水が迫って…。
あっ!!
みんな 起きて! 起きて!
(手をたたく音)
(染谷)そっちの隅へ行って。
隅!
大丈夫だから! 大丈夫だから!
(染谷の声)水を避けるには
ロッジ裏の崖を登るしか
ありませんでした。
ええ… 年齢の順に運びます。
もう少しの辛抱です。
まずは 怪我をしているんで
君からいこう。
(染谷の声)一人ずつしか
背負えなかったので
まず 怪我をしていた塾の先生。
それから
子供とお母さんを助けました。
次は 年齢的には
私の妻だったのですが…。
大丈夫だ!
さあ 絹江 行くぞ!
万一を考えて
若い人から助けてあげて。
ねっ?
(向井はるか)先生 そうして!
私たちは大丈夫! 待ってる。
(染谷)わかった。
よし 行くぞ!
ゆっくりでいいからな。
よし! しっかりつかまってろよ!
行くぞ!
(染谷の声)直ちに戻って
全員を助けるつもりでしたが
藤井くんを助けた直後に…。
嘘だろ…!?
(染谷の声)ロッジごと流されて…。
(染谷)
翌日 遺体で発見されました。
(小石川)おつらかったでしょう。
(染谷)はい。
ただ… 妻が最後に言った言葉が
私を支えてきました。
(絹江の声)お父さん 早く!
若い子は宝よ!
万一の事があっても
人の役に立つ人になってくれれば
それでいいの!
(染谷の声)私たち夫婦は
娘を5歳で亡くしています。
きっと 妻は 未亜ちゃんに
娘の面影を見たのでしょう。
(染谷)すぐ戻るから!
行くぞ! せーのっ!
その後 2人から連絡は?
(染谷)いいえ。
ただ
大学に受かったという話は
親御さんからの年賀状で
知りました。
元気なら いいんです!
フフフッ。
でも 警察の方が
お尋ねになるっていうのは…
何か あったんですか?
なんにも知らない染谷校長には
言えなかったな…。
よりによって 助けた2人が
殺人事件で逮捕されたなんて。
草葉の陰で
奥さんと教え子も泣いてるよな。
伊弉冉沢では
不審な点はなかったんですね?
だが 2人の接点が
そこで始まったのは間違いない。
奇跡的に助かった2人に
その後 何があったのか…。
はあ! こんな難しい事件が
最後の事件だなんて…。
何言ってんの! 最後の事件として
不足はないでしょ。
面白くなってきたじゃない!
来たねえ…。
最近 真壁のそれ聞いてなかった。
それでいいんだ。
(しんじ・かやの)失礼しまーす!
(玉垣)わあ ご苦労さまです。
ああ!
(小石川)来た 来た!
(しんじ)お疲れさまです!
(かやの)唐揚げとレバニラと
あったかいお味噌汁です。
(歓声)
今日は泊まりだって聞いたんで
おにぎりにしました。
(玉垣)おにぎり 好きなんだな。
いつもありがとう。
すいません。
どうもありがとうございます。
我々も 皆さんのお役に立てて
嬉しいです。
お仕事 頑張ってください!
(小石川)どうも。
(2人)ねえ!
(一同の笑い声)
いつも ありがとうございます!
ありがとう! また行くね。
ああ お腹すいてたの
すっかり忘れてました。
腹が減っては なんとかだ!
こういう時は おにぎりだよね。
(携帯電話の振動音)
はい 梶山です。
えっ?
わかりました。
藤井卓生が留置所で暴れて
大怪我をしたそうです。
やってない! やってない!!
やってない!
コラ! 何やってる!?
(卓生)やってない!
(卓生)やってない! やってない!
やめなさい!
やってない! やってない…!
やってない…。
やってない… やってない…。
静かにしなさい!
やってない! やってない!
うあぁーっ!!
こっちだね。
(施錠音)
送致前釈放狙いか…。
医師の診察で 取り調べ再開が
様子見になったからね。
ご苦労さん。
(ノック)
(小石川)お目覚めですか?
(菱本)お父さんですか?
(藤井 充)強引に逮捕して
また取り調べですか…。
弁護士を呼びますよ!
取り調べではありません。
お見舞いです。
何が見舞いだ…。
息子を犯人に
でっち上げようとしてるくせに!
卓生が体を張ってまで
否認したのは
本当にやってないからです!
私は信じてます。
もし そうなら
我々としても安堵します。
未来ある青年が人を殺したなんて
考えたくありません。
お父さんは
京南大学医学部の先生ですよね。
幼い頃から さぞ
きちんと教育されたんでしょう。
お気持ち お察しします。
(充の声)実は
息子に疑いがかかるといけないと
思って
今まで黙っていたんですが…。
(小石川)よければ
聞かせてください。
(充)事件の少し前から
とても悩んでいる様子でした。
医学部で何かあったのか
聞いてみたんですが…。
しゃべらなかった?
息子に 人をあやめるような勇気は
ありません。
あいつは 解剖が怖くて
逃げ出した臆病者です。
医者が務まるのかと
案じていたぐらいですよ。
(藤井鏡子)夫が そんな事を…。
(渡辺)お母さんも 何か
気づいた事があるそうですね。
(鏡子)靴が…。
靴?
2カ月前くらいに 息子の靴が
ひどく
泥で汚れていた事があって…。
どこへ行ったのかと
聞いたんですが
それ以来
ほとんどしゃべらなくなって…。
その靴 拝見できますか?
お願いします!
その靴 気になって
らっしゃったんですよね?
どこかに しまわれてるのでは?
(監物)その靴を
科捜研に調べてもらったところ
付着していた砂から
多摩西部山岳系の鉱物が出た。
(玉垣)北山未亜の所持品の
鑑定結果と照合しました。
同じ鉱物のついた靴が
その中にありました。
やっぱり 2人は会ってた。
しかも 山で。
これらの鉱物は
比良坂ロッジのある尾鷹山に多い
と記憶しています。
…という事は やはり
2人が行ったのは あの山。
2カ月前といえば ちょうど
SNSで連絡を取り合った頃。
なんのために
一緒に出掛けたんだ?
かつて
自分たちが死にかけた場所に。
それも 豪雨のあった4月に。
一刻も早く再聴取しなきゃ
2人の。
でも 未亜は すでに
最初の事件で起訴されています。
藤井に関しては 入院のため
聴取再開の目途は
立たないままですし。
八方塞がりか。
ねえ… 私が
部長に掛け合ってみようか?
北山未亜の再聴取を
認めてくださいって。
春さんが?
一捜査員の声なんて
聞き入れないだろうけど
最後の事件っていう
切り札もあるしね。
ねえ 春さんにお願いしよう!
管理官には
伊弉冉沢に行ってほしい。
管理官に命令するのか?
元山男が見れば 違うものが
見えるかもしれないでしょ。
私も一緒に行く!
(操作音)
(施錠音)
本日は
ご協力ありがとうございます。
早速 すいません。
この2人に
見覚えはありませんか?
うん
地元の顔じゃないようですけど。
すいません。
この2人を
見かけた事ありませんか?
いやあ…
うちの駅は小さいけど
キャンプの客が
多い時で
1日200人は利用するからねえ。
よく見て頂けませんか?
(監物)我々は 強引に
君がやった事にしようなんて
思ってない。
でも こんな事して
取り調べを回避したって…。
一生 逃げ回れるわけじゃねえぞ。
(渡辺)19歳… だったよな?
まあ いろいろあるよな その頃は。
何もかも うまくいかないし
周りは全部 敵にも見えるしさ。
でも 俺は
ちゃんと向き合うべきだと思う。
いや… 向き合ってほしいんだ。
これからのために。
どうせ…
僕は殺されるから…。
殺される?
(渡辺)どういう意味?
藤井くん 誰に殺されるの?
言いなさい。
警察が君を守る。
えっ?
誰に殺されるっていうんだ!?
やめてください!
(監物)先生 あの…
もう時間がないんだよ。
大目に見てくれよ。
なあ?
どのような状況であろうと
患者の人権は守られます!
この2人なんですが…。
いや いちいち
通行人の顔 見ないから…。
あれ?
この子たち 16年の災害で
助かった子じゃない?
そうです!
いや 似てるなって思ったんだよ。
最近 見かけました?
いつ頃の話ですか?
あれは 2カ月ちょっと前…。
あっ! 4月の3日だね。
ねえ!
あの時 助かった子たちだよね?
もし 本人たちなら
あんな態度するはずないから
人違いかなって思ったんだけど…。
そのあと どこに行ったか
わかります?
いや わかんないな…。
あの… なぜ 4月3日と
覚えておられたんですか?
私なら 通りすがりの人と
会った日を覚えていませんが。
ああ… その日ね
地元の人が
千引の崖から落ちたんです。
たまたま 私が 山奥の一軒家に
配達で通りかかって
発見して 助けたんですよ。
その方は ご無事だったんですか?
足 やっちゃってね…。
気の毒だけど。
足…。
それって
染谷さんの事ですか?
尾鷹中学の校長だった。
なんだ… 知ってたんだ。
うちらの地元じゃ
「校長先生」で通った名士だよ。
よりによって
千引の崖で足を滑らすなんて…。
本当 命があってよかったよ。
どういう事ですか?
北山未亜を
もう一度 取り調べたい?
(小石川)藤井卓生が
自傷行為で入院という
想定外の事がありました。
医師から取り調べの許可が
下りたとしても
残りは 17時間しかありません。
彼女の再聴取
許可を頂けませんか?
すでに起訴されています。
検察が認めないでしょう。
部長が 現在の事件との関連性を
訴えてもですか?
刑事部長など肩書ばかりで
司法に対する権力など
持っていません。
そもそも こういう申し出は
梶山管理官からあって
しかるべきではありませんか?
(小石川)私が
管理官に頼んだんです。
一度 あなたと ゆっくり
話がしたいと思いましてね。
私は キントリに配属される前は
二課におりました。
大きな詐欺や疑獄を
いくつも担当し
手柄も挙げました。
そんな私を
上が扱いづらくなって
キントリに出した時は
頭にきました。
なんで この私が
そんな急場しのぎの部署に
飛ばされるんだ…。
(小石川)でもね
今じゃ キントリに来てよかったと
本心から思ってます。
刑事の仕事は
手柄を挙げるだけじゃないって
この年で初めて知ってね。
口にした事はありませんが
そう思えたのは
チームの皆のおかげですよ。
梶山管理官は 出世欲が強いくせに
冷酷になれない。
菱本は 荒っぽいようで
実は 細やかに人の心を読み取る。
玉垣は 刑事が忘れがちな
普通の市民感覚を持っている。
そして 真壁は
危なっかしくて
見ていられないくらい
真っすぐだ。
実に いいチームでした。
人事に不満は申し上げませんが
最後の事件を
悔いなくやり遂げたいんです。
北山未亜を再び引っ張り出して
収穫がなかった場合
責任を取れるんですか?
取れません。
一兵卒ですから。
あなたが取るんです。
うらやましいですよ
責任を取れる立場に
おられるなんて。
(玉垣)春さんの応援に
行かなくてよかったんですか?
俺なんかが行くより
春さん一人のほうがいい。
必ず やってくれるさ。
信頼してるんですね。
まあ 腐れ縁だからな。
このチームに途中参加の
僕としては… うらやましいです。
タマちゃんも 俺の大切な仲間だ。
(足音)
やったな!
すごいです!
再聴取は大きな一歩です。
土下座をして 靴をなめたからね。
(玉垣)ええ!?
(つばを吐く音)
ええっ…?
(玉垣)そこまで…? ええー…。
(施錠音)
急ぐぞ。
寂しいのか?
何? それ…。
事件が解決したら
今のチームは解散だからな。
そういえば そうだったね。
真壁 永遠の関係はない。
何 当たり前の事…。
もう うるさいな。
わかってますよ!
そんなんだから いろいろ うまく
いかなかったんじゃないの?
君と一緒に ホシに
立ち向かう事ができてよかった。
君も そう思ってくれてるなら…
俺は嬉しい。
さあね?
事件が解決できたら
考えてみるわ。
(携帯電話の振動音)
はい 梶山です。
わかりました。
タマちゃんからだ。
北山未亜の聴取が許可された。
午後にも到着するそうだ。
春さん やる!
帰っていいぞ。
取り調べたいんだろ?
いいの!?
管理官命令だ。
了解! マル裸にする!
(ベル)
失礼します。
(染谷)どちら様ですか?
すいません 庭先まで…。
せんだっては
お世話になりました。
また 警察の方ですか…。
いい所ですね。
空気がうまい。
はあ…。
失礼しました。
昔 山 やってたものですから
懐かしくて。
立ち話もなんですから
どうぞ 中へ。
すいません。
名前とか また言うんでしょ?
(小石川)よく おわかりですね。
前のを録音・録画してたんでしょ?
それ 再生すれば?
(玉垣)決まりですから。
(ため息)
北山未亜 21歳。
関東創世大学 中退。
高校の同窓会で 同級生3人に
毒を飲ませて殺害した容疑で
逮捕され
否認してるにもかかわらず
起訴されちゃった
かわいそうな女の子です。
好きな食べ物は
イカリングとマシュマロで…。
どうもありがとう。
自己紹介は
そのぐらいで大丈夫です。
両親は 私が小学3年生の時に
離婚しました。
原因は 父の不倫です。
母は馬鹿だから 全然気づかなくて
私が尾行したんです。
あの時の父の顔は傑作でした。
あれ以上の面白い顔を見る事って
この先ないかと思うと
絶望しちゃうなあ。
フフフ…。
戻りました。
おう。
のっけから 手 焼いてるよ。
よーし… タマと代わる。
ん? 管理官は?
残って 校長に話聞いてる。
1人でか? 向こうで何か
収穫はあったのかい?
うん。
「不倫顔してるもん」
(玉垣)「失礼でしょ やめなさい」
「うるさい クソ垣」
(監物)ああ…!
すまん。
医者に取り調べを禁じられた。
病院にしがみついて
守ってもらうつもりだろう。
なんとか
北山未亜との関係だけでも
聞き出したかったんですが
藤井が動揺して
「僕は殺される」と
言い出したんで…。
今度は「殺される」か…。
一体 誰に?
わかりません。
藤井の弁護士から
釈放を迫られる事は
間違いなさそうです。
突入!
(未亜)はあ…。
(未亜)
ああ… もう 本当しつこいね。
はい すいません。
(未亜)っていうか
一度 捜査し終わった事件を
また取り調べるって
問題だと思うけど。
(小石川)ご心配なく。
新たな情報が出てきたので
裁判所に許可を頂きました。
未亜さん…
あなた 嘘つきましたよね。
嘘なら
山ほど ついてるけど?
ええ。
私も
あなたの嘘には慣れてます。
でも 今度の嘘は
黙ってるわけにはいかない。
あなた…。
「藤井卓生さんの事
知らないって言ったけど
3年前 伊弉冉沢のキャンプ場で
一緒に助かった仲なのでは?」
九死に一生を得たんだから
覚えてるでしょ?
まあね。
でも こんな人 いたかなあ?
覚えてるはずですよ。
だって あなた 藤井さんと一緒に
伊弉冉沢に行ってるんだから。
今年の4月3日。
あなたが同級生を毒殺した日の
8日前に。
現地で あなた方を目撃した人が
いるんですよ。
何しに行ったんですか?
このお写真は
亡くなった奥様と…。
こちらは?
教え子の写真です。
それにしても
一体 なんのお話でしょうか?
警察の方が
2度も訪ねてくるなんて…。
どうぞ。
すいません。
あっ… どうぞ。
よっ…。
その足は お怪我ですか?
ええ。
あの ちょっとした事故で…。
千引の崖から
転落されたそうですね。
4月3日… 北山未亜さんと
藤井卓生さんに会った日に。
いや ハハ… なんだ。
人が悪いなあ。
ご存じなら 最初から
そう おっしゃってくだされば
いいのに。
すいません。
ハハ…。
実は 未亜ちゃんには
私が直接 自宅に電話をして
お願いしました。
三回忌の慰霊祭にも
来なかったし
一度 藤井くんと一緒に来て
手を合わせてくれって。
しかし あなたは
うちの真壁という刑事には
2人には長く会っていないと
話されました。
(染谷)ああ はい。
あの…
隠すつもりはなかったんですが
長年の教師の習慣なんでしょうか。
生徒の個人的な事情については
極力 余計な事を言わないように
心がけていたものですから…。
フッ…。
あっ… ちょっと
かっこつけすぎましたね。
あの… 本当は
私の勝手な理由で
言いたくなかったんです。
勝手な理由?
(染谷)はい。
私は 2人が
あの日の事を糧に
生きているんだと
そう信じていました。
しかし…。
(染谷)そこだ。
手を合わせてやってくれないか?
なんにもいらないんだ。
覚えててくれればいい。
勘弁してよ。
いつまでも
感謝なんかできないって。
ねえ。
2人の尊い命が奪われたんだよ。
私たちが殺したわけじゃ
ないじゃん。
運が悪かったんでしょう?
(染谷)2人が帰ったあと 私は
ひどい空しさに襲われました。
そして 発作的に
崖から身を投げていたんです。
あんな若者のために
妻と教え子が死んだと思うと
2人に
申し訳なくて 申し訳なくて…。
しかし 私は 教師として
たくさんの生徒たちに
命の尊さを教えてきました。
どんな命も みんな 同じように
大切なんだっていう事を
普段から
心に留めておいてほしいんです。
(生徒たち)はい!
その私が 自ら 命を絶とうとした
なんて事が知れたら
教育者として恥ずかしい。
あってはならない事だと
そう思いました。
だから 言えなかったんです…。
立ち入った事を伺いました。
(染谷)いえ…。
また 改めます。
先生のご担当は理科…
生物ですか?
はい。
私の事も
お調べになったんですか?
いやいや… そこの写真で。
(染谷)ああ… なるほど。
さすが 刑事さんだ。
ところで この辺りには
夾竹桃が多いんですね。
夾竹桃には
オレアンドリンという毒があって
吐き気 四肢脱力 頭痛などの
症状を引き起こす。
過剰に摂取すれば
青酸カリの毒性を上回る
という説もある。
釈迦に説法でしたね。
失礼します。
(玉垣)現在 真壁さんと春さんが
詰め寄っています。
楽観はできない状況です。
今 染谷校長の家を
出たところです。
これから 直ちに帰ります。
なんとか 私が戻るまで
聴取を引っ張ってください。
了解。
何か
有力な情報が入ったんですね?
はい。
真壁に伝えてください。
山男の面目躍如ができそうだと…。
では のちほど。
(染谷)よかった 追いついて。
何か?
駅まで送りますよ。
ありがとうございます。
(未亜の声)忘れちゃった…。
なんで 伊弉冉沢なんかに
行ったんだろう?
(ため息)
少し 雑談でもしましょうか。
あなた
雨が好きだって言ったわね。
なんで?
なんでって…
好きに理由なんてないでしょ。
あなたにとって
雨は悲しい記憶なんじゃないかな
と思ったから。
単純。
嫌な事があったから
嫌な記憶になるとは
限らないんじゃない?
まあ そうね。
藤井くんは
雨が大嫌いだって。
ハハ… あいつは弱いから…。
ほら やっぱり知ってるじゃない。
藤井さんの事。
(小石川)話したほうが
いいんじゃないか?
あの事ですか?
いや でも それは…。
何?
いや… 彼について
今まで あなたには
話していなかった事があります。
だから 何?
藤井卓生は
3日前 逮捕されました。
本来は
あなたに告げる事ではありません。
しかしながら
あなたの事件との関連性を
捜査するためにお伝え…。
(未亜)待って。
あいつ 何やったの?
ねえ 言ってよ!
殺人です。
嘘つかないで…。
あいつ
そんな事できる奴じゃない。
「嘘ではありません」
「あなたと同じように
同級生を殺害した罪です」
「塀の外では
マスコミが 連日 報じてますよ」
悲しい偶然ですよね。
3年前 同じ災害で救出された
あなた方が
同じように 同級生殺害の罪で
逮捕されるなんて。
勝手な事言って
私を混乱させて
嘘の自供させようと思ってんの?
そうはいかないから!
(小石川)警察は 嘘をついて
自供を迫るような事は
認められていません。
カメラが見てますから。
教えてください。
藤井さんと一緒に
染谷校長に再会した日
何があったんですか?
染谷校長は あなた方の事を
本当にかわいいと
思っているようでしたが…。
知るか! あんなジジイ!
きた!
刺さった。
正念場は これからだよ。
ジジイとは
聞き捨てならないね。
私を罵倒するならともかく
染谷校長は君を助けた人だよ。
(未亜)うるさいな…。
あいつは そんな美談語れるような
奴じゃないんだよ…。
美談?
何が
「覚えててくれればいい」だよ…。
(染谷の声)なんにもいらないんだ。
覚えててくれればいい。
(未亜)勘弁してよ。
いつまでも
感謝なんかできないって。
(未亜)ねえ。
2人の尊い命が奪われたんだよ。
私たちが殺したわけじゃ
ないじゃん。
運が悪かったんでしょう?
それでいいのか!?
顔が怖いんだけど…。
謝れ!
死んだ人たちに謝れ!
ここで 手ついて 頭下げろ!
(卓生)ごめんなさい!
(未亜)謝るな!
ああ… 情けない!
あんたに
そんな事言う権利あんのかよ!
私にはね 君たち2人を助けた
責任があるんだよ。
一生かけて 君たちに
命の尊さを教えていくつもりだ!
勝手に助けたくせに
何言ってんだよ!
待ちなさい… 待ちなさい!
待ちなさい…。
(染谷)ああーーっ!
(染谷)あっ! うわっ…。
クソ…!
罰当たりが…!
命をなんだと思ってるんだ!
(染谷)うわっ… ううっ…。
踏め。
えっ…?
一生 恩着せがましい事言われて
生きていくなんて嫌だろ?
早く踏め!
うっ…。
うわあっ! あーっ! あーっ!
(卓生)ああっ!
(染谷)ああーーっ…!
(卓生)ああっ…!
(未亜)
でも あのジジイ 死ななかった。
だから… だからね。
私の同級生が死んだの。
3人も。
えっ?
どういう意味ですか?
フフフ…。
なぜ
染谷校長を突き落とした事が
同窓会で同級生を殺害した事に
繋がるんですか?
そのぐらい想像できるでしょう。
刑事なんだから。
なんて奴だよ。
どういう事だ?
管理官が
何か つかんだみたいなので
待ちましょう。
遅くないですか?
6時に伊弉冉沢を出たなら
もう 着いててもいい頃ですが…。
あっ そうだな。
(玉垣)ちょっとすいません。
電車に乗ってるんですかね?
緊急用の電話だから
出るはずですよね。
(携帯電話の振動音)
未亜さん… 話してください。
人の心を深ーく読めば
わかるはずよ。
どうしても知りたいんだったら
頭 下げてみたら?
3人もの命が…
いえ 藤井さんの事件と
3年前の災害を含めれば
6人もの命が奪われた。
私は真実が知りたい…。
お願いします。
それだけ?
人の命って 案外 軽いんだね。
さあ…。
ここで
手をついて 頭を下げろ!
おばはん…。
(小石川)送致期限まで
15時間を切っています。
(染谷)こんな事件は
起こらなかったかもしれない…。
マル裸にしてやる。
このメンバーでの最後の仕事…。
(菱田)頼むぞ おばはん。
何をつかんだ?
(染谷)なんという事を…。
被害者から
被疑者ですか。
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ドラマ『緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3』第9話のネタバレや感想以外に動画を見逃し配信を無料視聴する方法は以下のリンク先で紹介しています。
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この記事では、『緊急取調室(2019)/キントリ3/シーズン3』第9話を詳細にネタバレとあらすじや感想を更新していきますので、ぜひご覧ください!