2019年度前期の連続テレビ小説は、『てるてる家族』を手掛けた大森寿美男さん脚本の『なつぞら』です。
記念すべき100作目のヒロイン・なつを、広瀬すずさんが演じます。
大森さんの完全オリジナルで描かれるのは、北海道の大自然とまだ『漫画映画』と呼ばれていたアニメーションの世界が舞台となっています。戦争孤児のなつが人との関わりの中で、1人のアニメーターへと成長していく物語を描きます。
こちらの記事では2019年度前期の連続テレビ小説、『なつぞら』の第6週:「なつよ、雪空に愛を叫べ」のネタバレと感想や視聴率を更新していきます!
「なつぞら」のあらすじ
1946(昭和21)年初夏、戦争が終わり、奥原なつ(9)は柴田剛男に連れられ、北海道・十勝にやって来た。戦災孤児のなつを受け入れた酪農一家・柴田家は、北陸からの開拓移民。剛男となつの父とは戦友で、もしもの時は、お互いの家族の面倒を見るという約束をしていた。
剛男の義父・泰樹は偏屈者で知られていた。泰樹は、なつを厄介(やっかい)者と言いながらも内心、不憫(ふびん)に思っていた。子どもながらに覚悟を決めたなつは、牛馬の世話や乳搾りを懸命に手伝う。なつの頑張りに心を動かされた泰樹は、生きる術(すべ)をとことん叩き込む。なつも天真らんまんな子どもらしさを取り戻していく。
やがて、なつはすてきな馬の絵を描く少年・山田天陽と出会う。天陽から当時、アメリカで流行(はや)っていた漫画映画の魅力を教えられ、" 絵が動く" 夢のような世界があるのかと感動する。高校生になり、なつは天陽の影響で、絵を描く仕事に夢を持ち始めていた。そんな折、生き別れていた兄が東京で働いていると知らされ…。なつに旅立ちの日が近づいていた―。
「なつぞら」第6週のあらすじと感想やネタバレ
「なつぞら」第6週のあらすじ『なつよ、雪空に愛を叫べ』
兄・咲太郎(岡田将生)を探すため、東京を訪れていたなつ(広瀬すず)と富士子(松嶋菜々子)。ふたりは偶然、天陽(吉沢亮)の兄・陽平(犬飼貴丈)と再会する。陽平は東京の美大に通いながら、漫画映画を作る会社で働いていた。なつは陽平に誘われて会社を見学、漫画映画の制作現場を目の当たりにし、心を奪われる。一方、十勝では、照男(清原翔)が大事な話があると天陽を呼び出していた。なつへの思いを確かめようとしていたのだ。そんな二人は青年団のスキー大会で対決することになり、それを見つめるなつは・・・。
「なつぞら」第31話あらすじや感想とネタバレ
「なつぞら」第31話のあらすじ
咲太郎(岡田将生)を探すため、東京を訪れたなつ(広瀬すず)と富士子(松嶋菜々子)。ふたりは偶然、天陽(吉沢亮)の兄・陽平(犬飼貴丈)と再会する。そこでなつは、陽平が、漫画動画を作る会社で働いていることを知る。子供のころに学校でアメリカの漫画映画を見たときの感動を覚えているなつは、陽平に誘われるがまま、スタジオ見学に行くことに。そしてなつは、漫画動画を制作する「新東京動画社」に足を踏み入れた…。
「なつぞら」第31話の感想
「なつぞら」第31話のネタバレ
(なつ)お兄ちゃん!
(信哉)咲太郎が 警察に捕まった。
えっ!
しかし 咲太郎は 無実の罪で捕まり
なつに 手紙で 別れを告げたのです。
(泰樹)お前… なつと結婚しろ。
(照男)えっ?
なつと結婚するんだ。
一方 十勝でも なつを巡る問題が
ひそかに起こり始めていました。
「重い扉を押し開けたら
暗い道が続いてて」
「めげずに歩いたその先に
知らなかった世界」
「氷を散らす風すら
味方にもできるんだなあ」
「切り取られることのない
丸い大空の色を」
「優しいあの子にも教えたい」
「ルルル…」
「口にする度に泣けるほど
憧れて砕かれて」
「消えかけた火を胸に抱き
たどり着いたコタン」
信さん ありがとう。
元気出しなね なっちゃん。
うん。
じゃ。
(陽平)なっちゃん?
柴田のおばさん?
(富士子)あっ!
陽平さん?
お久しぶりです!
新宿の川村屋に
思いがけない人が現れました。
どのくらいぶり?
去年の夏に帰ったから 1年ぶりですね。
それは 東京の芸術大学に通う
天陽君のお兄さんでした。
そうか…。
お兄さんに会えたのは よかったけど
心配だね。
でも 私は信じています。
兄は 昔と 何も変わってないって。
お兄ちゃん…。
盗みだけは 絶対にしない。
正しいことだけじゃ生きられんかったのは
昔も そだったし。
兄が 何か 悪いことをしてたとしても
私だけは 兄のことを悪い人だとは思わん。
そうか…。
天陽は 俺のこと どう思ってるかな…。
えっ?
ずるいと思ってるかな…。
そんなこと 少しも思ってないですよ。
そうよ。
奨学金もらって
大学の授業料は免除されてるんでしょ。
陽平さんは偉いわよ。
俺にしたら あいつの方がずるいけどな。
どして?
いくら勉強したって
あいつのような絵は描けないから。
卒業したら 北海道に戻らないの?
まだ分かりません。
今 大学の先輩の仕事を
手伝ったりしてるんです。
あっ。
なっちゃんなら
きっと 興味があると思うな。
その仕事に?
うん。
漫画映画を作る会社で働いてるんだ。
本当に!?
ああ。
見てみたい?
見たい!
どんなもの作ってんのか
どうやって作ってんのか見てみたい!
見に来る?
えっ?
いいの!?
いいよ。
あっ… でも…。
行っといでよ。
えっ?
せっかく 東京まで来たんだから
少しぐらい楽しんできなさい。
うん。
そして なつは
そこに 足を踏み入れたのです。
なっちゃん。
おはようございます。
おはようございます!
お邪魔します。
(陽平)仲さん…。
(仲)遅刻だぞ!
山田君 いくら まだ学生だからといって
職場で デートをするのは
いかがなものかな。
違います。 彼女は 弟の彼女なんです。
えっ?
北海道から出てきたんです。
高校3年生なんですが
アニメーション制作に興味があって
見学を望んで ここに来たんです。
いらっしゃい。
(陽平)アニメーターの仲 努さん。
僕に 声をかけてくれた 大学の先輩。
奥原なつです。
アニメーションを見たことある?
はい!
子どもの頃に 学校の映画会で
アメリカの漫画映画を見て感動しました。
まるで
色のきれいな夢を見てるみたいでした。
うん。 今に それに負けないくらいの夢を
作る予定だから。
今日は ゆっくり見てってよ。
はい。 ありがとうございます。
じゃ あっちが 僕の机。
ここで 僕は美術
背景画を手伝ってるんだ。
あっ 色がない。
ここでは まだ モノクロの短編映画を
作ってるだけだから。
だけど これだって 白と黒だけで
いろんな色を表現してるんだ。
本当だ… 何種類もグレーがある。
色がついてるけど
白黒に見えてるだけかと思ってました。
この背景の上に重ねる作画を描いてるのが
仲さんたちだ。
(陽平)まず 動きの基礎となる絵を描く。
これを 原画といって
その原画と原画の間をつなぐように
中割りと呼ばれる絵を描いてゆく。
これを 動画っていうんだ。
この原画と動画を描く人を
アニメーターと呼ぶんだ。
アニメーター…。
アニメーターが描いた絵を 一枚一枚
透明なセルに トレースし
そのセル画を 僕たちが描いた
美術の背景画と重ね合わせて
一コマ一コマ 撮影してゆけば
アニメーションになるんだ。
なるほど… そういうことか。
私が ノートを ペラペラしてたのは
そう間違いではなかったんだ…。
でも 本物は すごい!
これ 前の作品のやつなんだけど
記念にあげますよ。
えっ!
これ 僕がデザインしたキャラクターなんだ。
ありがとうございます!
それから せっかく来たんで
ひとつ テストしてみようか?
テスト?
薪割り?
この紙を 56枚使って
2枚の絵の合間を描いて
薪割りを完成させてごらんよ。
そんなこと 無理です!
ノートを ペラペラやってたんでしょ?
それと同じだよ。
えっ…。
じゃ 頑張って。
頑張って。
え…。
あの…。
できた?
いや できたかどうかなんて
全然 分かりません。
どれどれ。
(仲)うん…。
どうですか?
いや… なかなか いいよ。
見せて下さい。
どう?
なかなか いいじゃないですか。
ちゃんと 重力を感じますよ。
下山君 君の持ってきて。
(下山)はい。
彼は 先月 同じテストをして
ここに入った 下山克己君だ。
どうも。
これが 彼の描いたやつ。
こうやって
パラパラってやって見てごらん。
うわ。
動きが きれい!
全然違う。
あ… ちょっと見して下さい。
あっ はい。
どう? 下山君。
いや いいですよ。
僕のより 迫力があるかもしれない。
うそです。 全然ダメです。 下手です。
もう いいです…。
(下山)いやいや…。
僕たちが お世辞を言って
からかってると思う?
そんなに暇じゃないよ 僕たちは。
絵のうまい下手は
経験によって変わるけど
絵を動かす力があるかどうかは
もっと大事な能力なんだ。
この絵には ちゃんと
君らしさが出てたと思うよ。 うん。
本当ですか?
本当だよ。
ちゃんと勉強すれば
アニメーターになれると思うな。
あ… なりたいとは別に…。
えっ 思ってないの?
(陽平)彼女の家は牧場なんです。
彼女も 農業高校に通っていて
酪農の勉強をしてるんです。
(仲)そうか… いや 残念だな。
女でも なれるんですか?
そりゃ なれるよ!
だって 映画で お芝居していいのは
男しかダメってことはないでしょ?
アニメーターだって同じだよ。
絵で 演技をするだけだ。
ここは 今 仮のスタジオでね
もうじき 僕たちは
会社ごと 東洋映画に吸収される。
そこに 新しいスタジオが出来上がるんだ。
日本の映画会社も
いよいよ ディズニーに負けないくらいの
アニメーション映画を作ろうとしてるんだ。
でも 私は 絵の勉強なんかしてないし…。
うん… 下山君。
はい。
君は ここへ来る前 何をやってたっけ?
あ… 警察官であります。
警察?
はい。
警察で 絵の訓練をしていたであります!
バン! バン!
ハハハ…。
勉強は どこにいたってできるよ。
(仲)まずは 人間のしぐさや動きを
よく観察すること。
日常のありとあらゆるものの中に
アニメーターの訓練は潜んでるんだ。
なつは 自分の想像力を 夢を
そっと動かしていました。
なつよ その日もらった夢を
自分で動かしてみるか?
なつよ…。
(サイレンの音)
「なつぞら」第32話あらすじや感想とネタバレ
「なつぞら」第32話のあらすじ
東京でなつ(広瀬すず)は、兄の咲太郎(岡田将生)と再会を果たす。しかし、咲太郎は再び行方がわからなくなってしまう。北海道に戻り、酪農の仕事に精を出すなつ。そんなある日、なつは照男(清原翔)から呼び出され、帯広で上映するディズニー映画のチケットを2枚渡される。大喜びするなつに、なぜか天陽(吉沢亮)とふたりで行ってこいと促す照男。そんなふたりのやり取りを泰樹(草刈正雄)が遠くから見ていた…。
「なつぞら」第32話の感想
咲兄ちゃんが北海道に来たー
夢の中だったけど
あながち夢じゃないような
雰囲気があります・・・
なつを誰にも渡したくない
泰樹と照男だけに☆。.:*・゜ pic.twitter.com/g0SHPV8LZs— lapis lazuli (@mahalo_427) 2019年5月6日
天陽となつ
恋模様というよりも、天陽がなつを理解し過ぎてて…。
深いところで繋がってる2人。#なつぞら pic.twitter.com/G2GZZTh84e
— しまりす (@s_a0621) 2019年5月6日
照男となつ
泰樹さんから、なつと結婚しろ、その心の準備をしろと言われて頑張ってるんかな。
でも天陽と行く事を勧めてしまう、やっぱり照男はお兄ちゃん😊#なつぞら pic.twitter.com/fEn4p1S4WI— しまりす (@s_a0621) 2019年5月6日
ゴリ押しからの思い出し笑い泰樹おんじ。
「人間と牛とは違うから、そう簡単にはくっつけられない💧」って華丸さんの言う通り😅 でも照男兄ちゃん、まんざらでもない…#なつぞら #草刈正雄 #清原翔 pic.twitter.com/P5vGAiS1m5— ぼんぼん (@krackey0204) 2019年5月6日
親が一世◯靡だとか、#なつぞら pic.twitter.com/If4gq9OSfr
— なんとか荘14号室 (@masked_R_ver14) 2019年5月6日
『君の名は』昭和27(1952)年4月10日から同29年4月8日まで放送されたラジオドラマ。その後、映画化もされ、空前のヒット作となった。作品の中で北海道に移住する場面や、1991年のNHKの朝ドラでも #君の名は は放送されている関係で、ここに挟まれてきたかな?と。 #なつぞら pic.twitter.com/2MoRiKGb5Z
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) 2019年5月6日
なっちゃんを照男と結婚させるのだと、切り出した泰樹じいさんだが、猛反発の剛男さんと富士子さん。
放送第二週目のあのカッコよくて鳥肌のたったおじいさんの姿ではなくなってる。#なつぞら pic.twitter.com/M6qVX0BRcA— blues安兵衛 (@1968Wizard) 2019年5月7日
#なつぞら
ここで照男兄ちゃんの紹介を見てみましょう pic.twitter.com/xNwjdDg0ML— コーンスープ蟹太郎 (@kanizawa____) 2019年5月6日
殺伐とした東京上京物語より、ホッと安心します。#なつぞら #広瀬すず pic.twitter.com/WM26Jf5q01
— 8八@末広 (@8prism81) 2019年5月7日
#なつぞら 第32話のダイジェスト
ゴーカイブルー「そうか、僕が夕見子ちゃんと結婚すれば 良質のバターを使ったお菓子が作れるぞ…」
仮面ライダービルド「なっちゃん、アニメーターとして一緒に映画を作らない?」
仮面ライダーメテオ「本当はアニメーションの仕事がしたいんじゃない? なっちゃん」 pic.twitter.com/tS12TuWndr— ひぞっこ (@musicapiccolino) 2019年5月7日
真田昌幸おんじは「まんぷく」の松坂慶子と一緒だよね?心の底から真面目によかれと思ってやってる、でもちょっと自分はズレてるとも思っている、中の人がチャーミングに演じているので赦されてる枠 #なつぞら #まんぷく pic.twitter.com/aActTgkwL9
— 亜姫篤 (@gameura) 2019年5月6日
32【雪次郎「君の名は!」】演劇設定の回収?
まさに唐突「オマージュだった」#なつぞら にて
雪次郎の夕美子(真知子)ネタを叫ぶ…みたいな
朝ドラ第100作目だけに「設定」盛り合わせなのか
少々無理も感じる「引っ張り」その回収でした#君の名は #朝ドラ100 #鈴木京香 #倉田てつを pic.twitter.com/LNcOssJJ4P— わび@さび (@think_literacy) 2019年5月6日
バターチャーン【butter churn】( churn = かき混ぜる、激しく動く)クリームを振盪、撹拌して(チャーニング churning)、バター粒子を生成させる装置。柴田家にあった回転式ものも、今回のボトルに木の攪拌棒がついたものもチャーンという。 #なつぞら pic.twitter.com/JqhWGTTNE1
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) 2019年5月6日
#なつぞら 泰樹じいちゃんは強引だ。「照男となつを結婚させる」と言うじいちゃんに富士子と剛男は怒る。一方、照男の本心は? なつを意識し始めた顔つきになってきた。
なつよ、冒頭、夢ってバレバレなシーンだったな。#広瀬すず #草刈正雄 #松嶋菜々子 #藤木直人 #清原翔 #吉沢亮 #岡田将生 #朝ドラ pic.twitter.com/DylZCNlIu9— cookie forever (@00tq7pW6njs8E6j) 2019年5月6日
華丸「あの爺さんは言ってしまうね。あれは言う😏ポロっと😏人間と牛は一緒じゃないんだから、簡単にくっつけちゃダメ!本人は大恋愛してるんですよ、あの爺さん😄」
大吉「草刈さんのこと、爺さんって呼ぶのやめてくれない?🤣」そう!牛と一緒ちゃう😄
あの爺さんに教えて😁#あさイチ#なつぞら pic.twitter.com/yl0PWBYQg8— しまりす (@s_a0621) 2019年5月6日
「なつぞら」第32話のネタバレ
なつ…。
なつ 寒いぞ!
北海道め!
なつ… くそ! お 寒い…。
(なつ)よいしょ…。
(窓をたたく音)
お兄ちゃん…。
なつ! 来たぞ!
ここまで来てやったぞ!
どして?
逃げてきたんだ…。
なつ! 一緒に逃げよう!
お前を 迎えに来たんだよ。
これからは 兄ちゃんと一緒だ。
ずっと 一緒にいられるんだよ!
(泰樹)どこ行く気だ?
誰だよ お前は!
お兄ちゃん この人は…。
お前に なつは連れていかせん。
おいっ…。
お兄ちゃん!
(悠吉)なっちゃん!
(菊介)ダメだ!
なつ!
なつ!
お兄ちゃん 待って!
なつ!
お兄ちゃん 待って!
お兄ちゃん!
ひゃっこい! ううっ…。
冷た!
(明美)目 覚めた? 時間だよ。
ねえ 明美! ひどいな 何すんのさ。
フフフフ…。
なつ姉ちゃん 寝言 言ってたよ。
えっ?
お兄ちゃんを呼んでた。
あれ どっちのお兄ちゃんのこと?
(夕見子)そんなこと 聞かなくていいの。
あんたは無神経なんだから。
いや 雪ぶっかけちゃえって言ったのは
そっちしょ!
どっちが無神経さ。
フフッ。
ほら 今朝は すっかり
積もっちゃったわよ。
よいしょ…。
うわ!
寒…。
十勝は 厳しい冬を迎えました。
なつの高校生活も あと僅かです。
(菊介)なっちゃん。
うん?
スキー教えてやる。 今年は 大会出るべ。
何で そこまで
スキーやんなくちゃなんないのさ。
いや いや いや いや
この大会に出なくちゃ
スキーを やったことにはならねえべさ。
あっ!
学校遅れちゃう! はい!
おおっ…。
行ってきます。
(悠吉)はい 気ぃ付けてな。
あっ 照男兄ちゃん 行ってきます。
(照男)あっ なつ ちょっと…。
ん?
あっ 照男君は 今年も出るべ
開拓青年団スキー大会。
あ 今年はいいべさ。 出なくても。
なして! 去年の雪辱を果たすべ
負けたままでいいのか?
ちょっと なつに話があるから。
何の話?
何の話?
ちょっと…。
(菊介)えっ?
菊介さん また後で。 な…。
出るべよ。 なっちゃんも誘って。
必ず出るべよ!
後でね…。
自分が出ればいいのに。
人を勝たせるのが
今の菊介さんの楽しみなんだ。
ふん。
それより ちょっと…。
どしたの?
何かあった?
たまたま こんなの もらったから。
えっ?
見ないか?
ああっ! えっ ディズニー!
ものすごく見たかったやつ!
え うれしい!
見に行っていいの?
うん。
2枚も?
じゃ 明美と行くわ。
いや…。
あっ もしかして
照男兄ちゃん 一緒に行く?
あ いや…。
天陽君と行けば?
天陽君? 何で?
ほら 東京で お世話になったんだろ
お兄さんに。
ああ…。
漫画映画作ってたんだろ お兄さん。
だったら そういうの いいかなと思って。
そんで わざわざ買ってきてくれたの?
いや たまたま もらったって言ったろ。
ああ…。
2人で行ってこいよ。
うん… じゃあ 聞いてみるよ。
うん。
うん。
あっ ありがとう!
あっ… じいちゃん 行ってきます。
お前… なつと結婚しろ。
えっ?
なつと結婚するんだ。
そしたら なつは
正真正銘の柴田家の家族になる。
一生 この家にいることになるんだ。
何言ってんだよ…。
すぐに そうなれとは言わん。
そうなるように
心の準備をしていけばいいんだ。
準備って…。
当分 なつには言わん。
ちょっと待って!
お前には できる!
できるだろ。
冬の間は 自転車が使えず
スキーと鉄道で通学します。
夕見! 大丈夫?
朝方2時間しか寝てないしょ?
大丈夫。 倒れるくらいで寝ると
ちょっとの睡眠時間でも
頭が すっきりするのさ。
体 壊すべさ。
受験生だから しかたないしょ。
本当に すごいな 夕見は。
本当は 北大なんて
行かなくてもいんだけどね。
じゃあ 何で行くの?
札幌なんて遠いとこへ。
だって 負けたくないしょ。
人に負けたくないから行くの?
人っていうか… そんなの無理だとか
女のくせに無理だとか
そういう世間の目にさ。
うん… よく分かんない。
私は なつみたいに
分かりやすく戦ってないからさ。
どういう意味?
なつは どこにいたって戦ってるしょ。
私には 何もないから
自分の生きる場所は
自分で選べるような人間になりたいのさ。
ごめん 寝不足で
訳 分かんないこと言ってるね。
分かるわ そんくらい…。
(雪次郎)おっ なっちゃん おはよう。
おっ おはよう。
あっ!
夕見子ちゃん おはよう!
夕見子ちゃんは 勝農とは反対に
街の高校に通っています。
夕見子ちゃん…!
気付いて… 夕見子ちゃん…。
君の名は!
今 呼んだべさ。
(太田)冬乳で作るバターは
夏乳で作るバターに比べて
色が白くなるべ。
放牧されて
青草を食べた牛の乳は黄色っぽい。
バターの風味も 夏は強く
冬は強くない。
どっちが いいバターかは 好き好きだ。
(笑い声)
手 動かせよ。
(一同)はい。
(雪次郎)なっちゃん。
うん?
そいえば うちの父ちゃんが
なっちゃんとこの牧場は
いつんなったら バターを作るんだって
気にしてたわ。
おじさんが?
うん。
地元のバターを使ったお菓子を
考えてるみてえだ。
バターを作っても
流通させる方法がないとね。
うちの店なら 喜んで買うけどな。
(良子)雪次郎君は
そのために ここへ入ったんじゃないの?
自分で作ればいいべさ。
そだよね。
だけど 牛飼いになるのは大変だべ。
それなら…
牛飼いの娘と結婚すれば早いべさ。
夕見子ちゃんとか…?
はい?
いや… それなら
なっちゃんが作ってくれた方が
早いべさ…。
うん… 私も
作りたいなとは思ってるけどね。
いつかは…。
疲れた。
なっちゃん 交代。
はい。
(天陽)なっちゃんは
漫画映画を作りたいのか?
えっ?
兄ちゃんが 手紙で
そんなようなこと書いてたから。
見せてもらっただけだって
作ってるとこを。
そう話したしょ。
うん。 そこが 今度
大きな映画会社と 一緒になったって。
ああ そんなこと言ってた。
うん。 兄ちゃんも 結局
その会社の試験受けて 採用されたらしい。
えっ 陽平さんも入ったの?
うん。
漫画映画作るんだ これからも…。
(仲)本当だよ。 ちゃんと勉強すれば
アニメーターになれると思うな。
それで… もし なっちゃんも来たいなら
相談に乗るって。
えっ?
行けるわけないしょ 私が!
牧場があるから?
えっ?
捨てられないのか?
捨てるとか 捨てれないとかって…。
牧場をやりたいからに決まってるしょ。
映画は 見るだけでいいのさ。
ねえ いつ行こうか? ディズニーの映画。
いつでもいいよ。
楽しみだなあ…。
(剛男)今 何て言いました?
照男を なつと結婚させると言ったんじゃ。
(富士子)何 バカなこと言ってるの。
バカなことじゃない。
できないことじゃねえだろう。
できないことでは ないでしょうけど…
できないでしょう 本人たちが。
照男には ずっと前に話してある。
えっ?
はっ?
嫌だとは聞いとらん。
何 勝手なこと言ってるの!
富士子ちゃん
ここは 一旦 落ち着こう。 ね。
それで なつにも話したんですか?
なつには まだだ。
(剛男)ああ よかった…。
何が いんだ?
いや なつに どんな顔したらいいか
分からなくなりますから。
照男は いいんですか?
まあ 照男は大人だから…。
子どもですよ 私たちの。
私たちに相談もなく そんなこと。
だから 今 相談してるべ。
お前たちは反対なのか?
反対も何も…。
考えてもなかったわよ。
考えろ。 それが 一番いいと思わんか?
(富士子)父さん 何を怖がってるの?
怖がる?
なつが 本当のお兄さんに
会ったからかい?
そんで なつが 東京に戻ると
言いだすとでも思ったんですか?
そんなことじゃない。
なつと照男が もし それを望むなら
それに越したことはないと思わんか?
きょうだいを捨てなくても
柴田なつになれるんだ。
≪ただいま。
あっ なつが帰ってきた。
とにかく なつには
変なこと言わないで下さいよ。
今の話は 聞かなかったことにするから。
あんたも いいわね?
うん。
ただいま。
お帰り。
お帰り。
何さ 3人そろって…。
どしたの? 何かあった?
なつよ それを聞くな。
「なつぞら」第33話あらすじや感想とネタバレ
「なつぞら」第33話のあらすじ
なつ(広瀬すず)の結婚について、泰樹(草刈正雄)に企(たくら)みがあることを、富士子(松嶋菜々子)と剛男(藤木直人)が知る。それから数日後、なつと天陽(吉沢亮)は、照男(清原翔)からもらったチケットを手に、帯広の映画館を訪れた。上映ブザーが映画館に鳴り響き、満員の客席が闇に包まれていく。なつは、夢のような漫画動画の世界に浸っていく…。
「なつぞら」第33話の感想
「なつぞら」第33話のネタバレ
「なつぞら」第34話あらすじや感想とネタバレ
「なつぞら」第34話のあらすじ
帯広で映画を見た帰り道、なつ(広瀬すず)と天陽(吉沢亮)は雪月に立ち寄る。店主の雪之助(安田顕)は、雪次郎(山田裕貴)とともに試作品を作ったと、バターを使った焼き菓子を振る舞う。雪之助はなつに、十勝の食材を使ったこの焼き菓子を、いずれは地元の名産にしたいと語り、そこに使うバターについて、なつに相談したいと持ちかける。雪之助たちから期待されるなつの姿に天陽は、なつの心の内にあるものを感じていた…。
「なつぞら」第34話の感想
「なつぞら」第34話のネタバレ
「なつぞら」第35話あらすじや感想とネタバレ
「なつぞら」第35話のあらすじ
クロスカントリーのスキー大会が開かれ、天陽(吉沢亮)と照男(清原翔)が出場することになった。大会の当日の朝、照男は天陽を呼び出し、なつ(広瀬すず)に対する思いを聞き出す。一方の天陽も、照男に自分の思いをぶつける。そして天陽と照男はある約束を交わす。そしてスタートのフラッグが振られた。天陽と照男の約束を知らないなつは、ふたりを同時に応援するが…。
「なつぞら」第35話の感想
「なつぞら」第35話のネタバレ
「なつぞら」第36話あらすじや感想とネタバレ
「なつぞら」第36話のあらすじ
スキー大会の翌日、天陽(吉沢亮)の家に行く約束をしていたなつ(広瀬すず)。出かけようとすると、泰樹(草刈正雄)が話があると引き留めた。そこで泰樹は、なつに結婚話を持ちかける。突然の話に驚くなつは、泰樹が薦める相手の名前を聞き、さらにショックを受ける。そこに照男(清原翔)が現れ、取り乱すなつを落ち着かせ、天陽の家に向かうよう促した。その場を走り去ったなつは、天陽の家に向かい雪原の中を歩き出すが…。
「なつぞら」第36話の感想
「なつぞら」第36話のネタバレ
「なつぞら」第6週の視聴率
第2週の視聴率は5/13(月)に更新します。
「なつぞら」第6週のネタバレ感想とあらすじに視聴率の紹介まとめ
2019年度前期の朝ドラ『なつぞら』は、北海道の広大な土地で成長した主人公・なつが1人のアニメーターになるまでの、愛と人情の物語です。
北海道という物理的な壮大さと、アニメーションという無限に広がる想像の世界。2つの世界でこれまでにないスケールの朝ドラとなりそうです。
人との関わりの中で変化しながら成長していくヒロインは、物語の壮大さに負けないほどのポテンシャルを持つ広瀬すずさんが演じます。大森さんと広瀬さんの作り出す世界に、目が離せません!!!