2019年度前期の連続テレビ小説『なつぞら』のスペシャルドラマ『なつぞらSPスピンオフ秋の大収穫祭』2019年11月2日に放送されます。
こちらの記事ではスペシャルドラマ『なつぞらSPスピンオフ秋の大収穫祭』のスピンオフドラマ「とよさんの東京物語」ネタバレや感想やあらすじとスピンオフドラマ「十勝男児、愛を叫ぶ!」ネタバレや感想やあらすじを紹介していきます!
『なつぞら」本編の内容を動画で見たいという場合は、「U-NEXT」か「music.jp」を利用すると視聴できますのでチェックしてみてください。
次に『なつぞらSPスピンオフ秋の大収穫祭』ネタバレや感想やあらすじを紹介していきます!
※『なつぞらSPスピンオフ秋の大収穫祭』もまだ視聴していないのに間違って『なつぞらSPスピンオフ秋の大収穫祭』ネタバレや感想や考察記事を見てしまった方、感想は気になるけどネタバレや考察自体が苦手な方はお戻りくださるようにお願いします。
Contents
スピンオフドラマ「とよさんの東京物語」のあらすじや感想とネタバレ
ここではスペシャルドラマ『なつぞらSPスピンオフ秋の大収穫祭』のスピンオフドラマ「とよさんの東京物語」あらすじや感想とネタバレについて紹介します。
スピンオフドラマ「とよさんの東京物語」のあらすじ
90歳のとよ(高畑淳子)は坂場(中川大志)に老婆の声を頼まれて、ひとり上京した。初めてアフレコ現場を訪れ、人気アニメ声優・土間レミ子(藤本沙紀)に感動したとよは、咲太郎(岡田将生)に声優として働きたいと頼みこむ。しかし、その裏には妙子(仙道敦子)に「雪月」の女将としてひとり立ちさせたい、という思いがあった。とよは必死にレッスンを重ね、声優への道を突き進む。
スピンオフドラマ「とよさんの東京物語」の感想やネタバレ
スピンオフドラマ「とよさんの東京物語」感想とネタバレについて紹介します。
スピンオフドラマ「とよさんの東京物語」の感想
【悲報】なつぞらスピンオフ、泰樹さんが逝った後の話だった・・・・・・#なつぞら pic.twitter.com/vbCA2pJmht
— みなぼう🍒 (@minabouzero) November 2, 2019
TET『鉄戦士スカイジーン』#鉄戦士スカイジーン#スカイジーン#TET#TET系列#俺絶対ネバーギブアップ#なつぞらSP#なつぞら pic.twitter.com/NooP6aMm6O
— 今泉隆行 (@ImaizumTakaYUKI) November 2, 2019
なぜ『なつぞら』スピンオフで神っち初の監督作品『三代目カポネ』の劇場版2作目が興行的に大失敗した話をやらないのだ? #なつぞら #nhk pic.twitter.com/FUQ4Nxe8ie
— KURU_UMA (@kurumar) November 2, 2019
元ネタ?の #アストロガンガー pic.twitter.com/r229DqR57i
— SIN (@rgm79gs) November 2, 2019
これやろか⁉️#なつぞら #柳月 #雪月 pic.twitter.com/tL4l33CwdO
— monnte★(モンテ) ➡️ ㊗️ノムスケ残留記念❤️㊗️ (@monnte877) November 2, 2019
あ、JALのランクが上がった福地桃子だ(*´∀`)
可愛い^^#なつぞら pic.twitter.com/Ool1pHzR28— みなぼう🍒 (@minabouzero) November 2, 2019
女子だけの晩御飯シーン💕#なつぞら pic.twitter.com/eWLfbPoIoh
— もっちゃん☆(土日もIN🈶) (@xx28Z1SGTdjOU1I) November 2, 2019
スピンオフドラマ「とよさんの東京物語」のネタバレ
<1本目は とよさんが突然の上京!>
(とよ)私は 老い先長くないべ。
(ため息)
本当は 何か
帰りたくない理由があるんじゃない?
(妙子)お客さんを 何だと思ってんの!
雪月どうしたいのよ!
声優に挑みてえ。
(咲太郎)えっ
本気ですか?
<御年93歳 新たな夢が動き出す!>
(一同)「十勝女房自慢コンテスト」?
(夕見子)「このコンテストは 男たちが
妻への愛を競い合うものである。
認められなければ
夫婦生活を終了するものとする」。
<2本目では 十勝を揺るがす
男と女のバトルが勃発!>
(菊介)愛を叫べ!
(一同)F! F! J!
(泰樹)わしは 2本とも出とらんよ。
本当 台本を見て たまげたわ。
まさか… じいちゃんがね。
なつ それ以上 言うなよ。
わしは まだ信じとらんのよ。
じいちゃん…。
わしは 今 どうなっとるんじゃ。
誰か 教えてくれよ!
(ソラ)生きてる! 生きてるわ 父さん!
<さて 今夜の放送では
SNSで反響が大きかった
えりすぐりの「なつぞら」名場面集を
お届けします>
堂々と ここで生きろ。
「エフ エフ ジェイ エフ エフ ジェイ」
(神地)こういう動画は
どうやって描けばいいんでしょうか?
<更に 本編未公開シーンも 一挙放送!
お楽しみに!>
ん? 何だ?
お。
いやいや… あ 納得いかん!
納得いかん!
いらっしゃいませ。
雪月へようこそ! どうぞ。
<ここは 北海道・十勝にある
お菓子屋 雪月。
戦前から 親子3代で
お菓子作りに いそしみ…>
おやじ 砂糖少ねえよ。
こんなもんだべや。
気ぃ付けれ 雪次郎。
近頃 甘すぎる。
あっ 根岸さん 来た。
あ… はいよ。
すぐ持ってくわ。
はいよ。
<おかげさまで
地元の皆様方からも愛され続け…>
お待たせしました。
ありがとうございました。
<1972年に 札幌オリンピックが開催
恋人の聖地 幸福駅が大流行
空前の観光ブームも相まって
十勝を代表する
お菓子メーカーに成長しました>
うん やっぱ こっちかしら。
<そして 我らが初代おかみ!
私のおっかない…
もとい
優しい しゅうとめなんだけども…>
はい 頼むね。
お はいはい。
根岸さん。
(根岸)はいはい。
ミルクまんじゅう お待たせしました。
ああ どうも… ありがとう。
はい ありがとうございます。
あれ 今日は とよさん いないんだね。
ええ 実は。
あ とよばあちゃん!
あ なっちゃん!
<一人で 東京に行っちゃいました>
ありがとうございました。
□ 回想
私が おかみ?
あんたから言いだすのを
待ってたんだけど
気が付いたら 10年たってたわ。
え… 無理です。
私は そんな器じゃ…。
ちょうど 東京さ 行く。
私がいねえ雪月で
2代目おかみを始めればいい。
お義母さん 私…。
きれいな桜だね。
はあ…。
どうぞ。
あっ。
あ モモッチ。
(桃代)うん?
この猫なんだけど
もう少し 人間らしく見えたらどうかな。
ああ いいかも。
もっと色っぽくしたら?
<ここは マコプロダクション。
十勝の星 我らがなっちゃんの仕事場です>
(坂場)とよさん!
いや 遠路はるばる
ありがとうございます。
お一人で大丈夫でしたか?
かわいい子には 旅をさせねえと。
ハハハハ…。
お久しぶりです。
とよさん
取材の時には 大変お世話になりました。
これ つまんねえもんだけど
皆さんで食べて。
あ すみません。
頂きます。
ありがとうございます。
ごめんね むちゃなお願いして。
早速ですが…。
これが とよさんに出演して頂く作品です。
主人公の神宮寺ツトムが
この巨大ロボット スカイジーンを操り
地球の平和を守るために
悪魔帝国と戦います。
うちの作品ではありませんが
急きょ 演出を頼まれて。
僕なりに 作品のリアリティーを
出そうと思ったんです。
ああ… 難しいことは よく分かんねえ。
お年寄りの役は 実年齢より若い声優が
声色を変えて演じることが多いんですが
今回は 本物のお年寄りに
やってもらおうと思ったんです。
私のまんまで いいってことかい?
(スピーカー・島貫)「フフフフ フフフ
神宮寺ツトム 貴様の命も終わりだ」。
(レミ子)「プリンス・デビルマ将軍!」。
(島貫)「これで 地球は我々のもの。
凍え死ぬがいい! ヌハ ヌハ!」。
「負けてたまるか…!
雲が乱れ 雨が暴れ
山が怒り 海が荒れても」。
俺 絶対 ネバーギブアップ!
(松井)「デビルマ将軍
あちらを ご覧下さい!」。
「ハッ ヌヌ ヌヌヌ! スカイジーン!?」。
「アテンション アテンション…」。
スカイジーン! ハアッ!
アテンション プリーズ!
いよっ 頑張れ! 絶対ネバーギブアップ!
(拍手)
場面設定は 悪魔帝国が
町に押し寄せてきて 人々が逃げ回る
その群衆の中の老婆のセリフです。
あ…。
どうぞ。
(小声で)「お前たちに
この町は渡さねえ…」。
(スピーカー)「ありがとうございます。
画は気にしないで下さい。
ね。
とよさんらしく お願いします」。
私らしく?
(スピーカー・坂場)「では 本番をお願いします」。
(深呼吸)
「おめえらに この町は渡さねえ!」。
オッケーです。
オッケーかい? はあ…。
ありがとうございます。
思ったとおりです。
これは とよさんにしかできない。
もう お世辞はいいから…。
お世辞なんかじゃありません。
まっすぐな人柄が伝わってきました。
とよさん 俺 胸が熱くなりました!
咲太郎 もう私は緊張で
もう胸が爆発するかと思ったよ。
喉が カラカラだ!
とよばあちゃん やるじゃない!
すげえな ど素人のくせに!
いっそ 女優になったらどうだい?
(むせる声)
またまた! いい思い出ができたもね。
よし 思い出作りに 一杯やる?
もし お時間あれば うちの事務所で。
じゃあ 一杯だけ。
(くしゃみ)
とよばあちゃん
雪次郎の気持ち 分かった?
演劇は 奥が深い…。
へえ 深い?
そだ。
たったのひと言でも
自分と違う 別世界の人間になれんだから。
ハハ… 分かったような口きいちゃって。
はい 絶対 ネバーギブアップ。
おいしい!
ハハハ…。
私は あんたの芝居に
心ば わしづかみされた。
いずれ売れるから頑張んな!
絶対 ネバーギブアップ!
いや 売れてるから 私。
へ?
テレビで映らねえからな 声優は。
ああ。
少年役といや 土間レミ子。
土間レミ子といや 少年役。
ちょちょちょ… ダン!
これを見なって。
何だべ? これは。
ファンレター!
レミ子がやってる 神宮寺ツトム宛てのな。
へえ! あんた 大女優なのかい?
まあ はい。
(ドアが開く音)
ああ…。
まだ飲んでたのか。
うちは飲み屋じゃないんだぞ。
ほれ ほれ ほれ。
飲め 飲め。
とよさん 今日は お疲れさまでした。
ありがとう。
あんたも お疲れさま。
こんな時間まで仕事してたのかい?
はい。
明日
外国映画の吹き替えがあるんですけど
老貴婦人役の女優が
風邪で声出なくなっちゃって
これから 代役を
探さなきゃいけないんです。
代役… 私 やってみるかい?
いやいや…。
水くさいね あんた。
困った時は お互いさまだべさ。
いや そういう問題じゃなくて…。
いいんじゃない ねえ!
(島貫)おお。
まあ 確かに いい芝居はしてたけど…。
いよっ!
雪月屋!
ネバーギブアップ!
旅は道連れ 世は情け。
初代 雪月おかみ あ 小畑とよに
任せておくんなせ。
よっ!
ハハハハハ…。
分かりました。
じゃあ これ
老貴婦人のバーバラを
練習してきて下さい。
バーバラだな。
分かった。
(拍手)
おやすみなさい。
おふくろ 大丈夫かい?
レミ子ちゃんたちと お酒飲んだって。
ハハハ… 打ち上げだな。
あっ そっか
俺が演劇に のめり込んだのは
ばあちゃんの魂を受け継いだってことか。
バカ言うんでねえ お前。
ねえ 雪見 「スカイジーン」楽しみだね。
(雪見)うん 明日 学校で自慢する!
スカイジーン ハアッ!
ジャンプ。
アテンション プリーズ!
よし それじゃ
明日も みんなで頑張っていくわよ。
オ!
どうした? 母ちゃん。
いや ほら 何となくよ…。
ガッツ。
<そうしたもんで
お義母さんの帰りは延び
お義母さんも私も
張り切ってみたものの…>
落ち込まないで下さい。
初めてなんだから。
「ご機嫌麗しゅうお過ごしでございます」。
「とっても。
今日は何の御用で?」。
(とよ)「ええ コーヒーを頂こうと…」。
(スピーカー・藤井)「ストップ!
こっちは 遊びじゃないんですよ」。
(咲太郎)すみませんでした!
<お義母さんのアフレコ挑戦は大失敗>
うっ…!
あ… 大丈夫ですか? お水 お水…。
あ 悔しい!
おお うん 悔しい! 忘れんのが一番!
レミ子ちゃん
人に怒られるって気持ちいいね!
は?
こんな悔しい気持ちは久しぶりだよ。
あ 悔しい! あ チクショー!
あ 悔しくて しかたねえわ!
喜んでんの? 悔しいの?
両方! 年寄りの特権で
怒られるなんてねえからな
ありがたくて 涙出てくるよ。
心配して損しました。
それにしてもだ レミ子ちゃん
あんたの老貴婦人には たまげた。
いきなり代役で スッとできんだから。
レミ子は だみ声だから
老婆はできるんだよ。
普通の女は ちょっとな。
うん…。
なしてだ?
お疲れさん。
座れ 座れ。
お疲れさまでした。
咲太郎 迷惑かけて すまなかったな。
こちらこそ 申し訳なかったです。
俺の考えが甘かったです。
それは違う。
できねえ私が悪い。
あんたの顔に泥を塗って すまなかった。
このとおりだ。
頭を上げて下さい。
咲太郎。
はい。
私を雇ってもらえねえか? 声優として。
えっ 本気ですか?
本気。
本気で声優に?
下働きでも雑用でも 何でもする。
どうか雇ってもらえないでしょうか。
このとおりです!
とよさん…。
咲太郎。
無理です。
なしてだ?
年齢を考えて下さい。
いくつですか?
女性に 年齢を聞くんでねえ。
家族が許すわけないでしょう。
なして限界を決める?
とよさん…。
年寄りは 開拓したらダメか?
どうして声優を?
ここが熱くなっちまった。
雪月を立ち上げた あのころみてえだよ。
私は 声優に挑みてえ。
いろんなこと足りねえのは 百も承知だ。
だから 東京砂漠に骨埋めるつもりで
100倍 努力する。
私 絶対 ネバーギブアップ!
分かりました。
では こういうことにしましょう。
1週間後に なつの会社が制作する
新作短編アニメのオーディションがあるんです。
「2匹のにゃんこす」。
(咲太郎)主人公のケンは
レミ子に決まっていて
このユキにゃんと バアにゃんの役を
募集してます。
これを 私に受けろと?
期限は1週間!
とよさんが受かれば 役者を続ける。
落ちたら すっぱり諦める。
丁か半か。
いかがでございましょう?
張った!
よござんす!
ハハ… ちゃんと家族には話して下さいよ。
だな。
ハハハハハ…。
(拍手)
やったじゃないですか。
師匠 私に稽古をつけて下さい!
師匠!?
お願いします。
師匠しか頼れる人がいねえんです。
師匠 師匠…。
お義母さん 正気ですか…?
正気。
無理ですよ 声優なんて。
絶対 ネバーギブアップ!
絶対 ネバーギブアップじゃありませんよ。
なっちゃんにも迷惑でしょう。
それなら大丈夫だ。
なっちゃん。
あ… 大丈夫です。
気を遣わないで下さい。
だからって お義母さん
もう若くはないんですよ。
いくら気力があったって
体が ついていきませんよ。
これで あんたも腹がくくれるな。
ちょっと お義母さん!
ばあちゃん なして声優なんて?
分かんね。
分かんねえけどよ
あのおふくろのことだ
何か考えあるはずだべ。
私たちが あれだけ反対しても
東京行くなんて 変ですよね。
ねえ 私 明日 迎えに行こうかな。
おい 迎えって何よ 縁起でもねえ…。
大体… 店どうすんだ? 店。
だったら とよばあちゃんのいない間に
私と雪次郎に 店任せてもらえませんか?
ええ?
前から雪次郎と話してたんですよ。
ね。
ああ… うん うん。
もっと多くの人たちに 雪月を
アピールできる方法はないかって。
そう。
観光ブームで
新規のお客さんが増えてるし
チャンスだと思うんですよ。
(雪次郎)うん。
うん… したら 暫定的に
私が おかみ代理の立場で
発言させてもらうとするなら…
2人に任せます。
よし! じゃ 早速 新作の菓子作るべ。
うん 私も
デパートの営業さんに話してみるわ。
はあ…。
雪見 雪見… 宿題終わったかい?
じいちゃんと一緒に 風呂入るべ…。
(優)これ ママのアニメ?
うん。
本当に この声優オーディションを
受けて下さるんですか?
バカみてえだろう?
いやいや 大歓迎です。
この映画は 猫が大事な役で
人間と同じリアリティーが必要なんです。
はあ。
とよばあちゃん 本当は 何か
帰りたくない理由があるんじゃない?
なっちゃん 私は 老い先長くないべ。
何さ そったらこと急に。
それが現実だ。
あの泰樹も 年には勝てんかった。
雪月は こんな年寄りに
頼ってるようじゃダメだ。
これからの雪月を
若いもんたちが見つけていかねえと。
そこに私がいたら お邪魔虫だよ。
なっちゃんには 迷惑かけるね。
いや そんなことないよ。
まあ私も こんなふうに とよばあちゃんと
ゆっくり話せて うれしい。
僕も とても うれしいです。
2人とも ありがとうね。
優ちゃんも うれしい!
あら 優ちゃんも ありがとうね。
お先 頂きました。
はい。
すごいね なっちゃん。
うちでまで仕事して大変だ。
すいません
今日中に仕上げなくちゃいけなくて。
いいさ 気にしないで。
はあ… そんなふうにして
アニメーションっていうのは描くのかい。
はい。
私たち アニメーターは
この紙 一枚一枚に
いろんなキャラクターの表情 動き
人生を描いていくんです。
はあ…。
そこに 最後に命を吹き込んでくれるのが
声優さんなんですよ。
早口言葉の「外郎売り」
一日で間違えずに
口上できるようになって下さい。
これを 一日ですか…?
「拙者親方と申すは 御立合の中に
御存知のお方もござりましょうが
お江戸を立って二十里上方
相州小田原一色町をお過ぎなされて
青物町を登りへお出なさるれば」以下省略。
師匠 すげえです!
「外郎売り」は
発声技術も計算されてるから
アクセントも矯正できるのよ。
はあ。
とりあえず 第三段まで
明日 テストするわよ。
ほう!?
オーディションまで1週間しかないの。
できないなら諦めなさい。
私 絶対 ネバーギブアップ!
絶対 ネバーギブアップ!
「拙者親方と申すは御立合…。
薫風喉候より来たり 口中微涼…」。
「茶立ちょ ちゃっと立ちょ 茶立ちょ」。
(光子)ありがとうございます。
どういたしましたちょ 立ちょちょ ああ!
「そりゃそりゃそりゃ
そりゃ廻って来たは 廻って来るは…」。
絶対 ネバーギブアップ!
<そして 次の日>
「拙者親方と申すは御立合の中に
御存知のお方もござりましょうが
お江戸を立って二十里上方
相州小田原…。
お茶立ちょ茶立ちょ
ちゃっと立ちょ茶立ちょ
青竹茶筅で お茶ちゃと立ちゃ」。
師匠…。
合格。
一日で よくここまで上達したわね。
どんな執念?
はあ よかった。
もう 師匠ってば驚かさないで下さいよ。
<一方 そのころ 雪月では…>
ありがとうございました。
ありがとうございました。
お待たせしました。
幸福サンシャインばむです。
かわいい。
<若い2人による雪月改革が功を奏し
2代目おかみも 鼻高々でございます>
おいしい! 早く食べて。
(レミ子)読み合わせの練習 始めるわよ。
よろしくお願いします。
(レミ子)ユキにゃんの声は 私がやるわね。
「全く 遅いお目覚めね。
早くミルク頂戴。
ウフフ 驚いた?」。
ちょっと どうしたの?
師匠 たまげました。
色っぽいですね!
本当? 「ウフフ 驚いた?」。
色っぽい たまげた!
やだ もう…。
はい はい はい…。
ああ…。
(とよ)「女は 心が大事」。
「猫に 女 語られたくないわよ」。
「あんただって 猫でない」。
なまってるわ。
あっ ああ…。
気持ち入ると どうしても なまるんです。
雪次郎と一緒ね。
もう一回 お願いします!
オッケー。
(おなかが鳴る音)
あっ。
師匠…。
(おなかが鳴る音)
あ…。
あっ こんな時間まで すいません。
あ いいんです。
どうせ 帰っても一人だし
待ってる人もいないし。
(レミ子)お邪魔します。
(とよ)はい。
すまないね また 台所借りちゃって。
私も お邪魔しちゃって ごめんね。
いいの いいの。
優も喜んでるから。
したら…。
(一同)頂きます。
じゃあ いっちゃいます。
おいしい!
ハハハ よかった。
でも 師匠のオムライスには
かなわねえわ。
ううん。
オムライス? 優ちゃんも食べたい!
じゃあ 今度 作ってあげるね。
うん!
今日 気付いた! 師匠は いい女だ!
何よ 今日 気が付いたの?
師匠は 女役もいけると思います。
ああ それは無理よ。
なして? こんな女らしいのに。
やりたくないんだべか? 女役。
そりゃ やりたいわよ 女なんだから。
したら…。
いい?
私は 少年役だから仕事がもらえてるの。
私の女役なんて 誰も興味ないわよ。
え… そうだべか?
レミさんには ファンが多いから。
今の「鉄戦士スカイジーン」の神宮寺ツトム
優も大好きだもんね。
アテンション プリーズ!
(笑い声)
ありがとう。
今の風車プロは
レミさんなしでは
考えられないだろうしね。
そういうこと。
この話題は おしまい!
あんた それでいいんだべか?
自分のやりたいことに正直になれなくて
苦しくないのかい?
行くべ。
どこに?
風車プロに決まってる。
いいって。
よくない! 私も一緒に行って
咲太郎に直訴してやる。
戻るべ。
いいんです!
なして? やりたいんだべ?
声の仕事が
やっと見つけた居場所なんです。
風車プロのみんなが 私の家族なの。
その場所を失いたくないんです。
ありがとうございました。
また お越し下さい。
この新作の幸福サンシャインばむを
そちらでも全面的に…。
あの お茶のお代わり頂けますか?
雪月さんのお菓子は
人気ありますからね。
幸福サンシャインばむ…。
このオレンジは
列車の色を 忠実に再現しているんです。
あっ どうぞ 召し上がって下さい。
お土産は これを薄くスライスして
更に食べやすくしてるんですよ。
そちらで 是非。
<そして とうとう次の日>
(夕見子)いらっしゃいませ。
(根岸)えっと…
ミルクまんじゅう 4つもらえるかい?
今 品切れで…。
こちらの幸福サンシャインばむは
いかがですか?
うちの人は 洋菓子苦手だから
今日は いいわ。
あ… すみません。
ありがとうございました。
根岸さん どうしたの?
在庫がなかったので
新商品 おすすめしたんですけど…。
どうして そんな勝手なことしたの?
すぐに作ってさしあげれば
よかったでしょう。
いや 新商品を売ることを
第一に考えたんです。
第一に考えるの お客さんでしょ。
任せるって言ったの
お義母さんでないですか!
お客様を 何だと思ってんの!
どうした? おふくろ。
あ… 雪次郎 どうして
ミルクまんじゅうの在庫切らしてんのよ?
いや 今 次の商品 考えてて…。
え…。
まあ まあ まあ…。
あんたも 黙って
もう何も言ってくんない!
雪月 どうしたいのよ!
もう… やっぱり 私じゃダメなのよ。
「ウフフ 驚いた?」。
「そんな急に話しかけたら
びっくりするでしょう。
全く しょうがない子だよ」。
(ため息)
とよばあちゃん 元気ないね。
え? そったらことねえべ。
そったらことある!
オーディションまで あと3日だよ。
絶対 ネバーギブアップ!
優ちゃん もう一回お願いします。
「あれは…
来やがったか スカイジーン」。
「アテンション アテンション…。
スカイジーン ハアッ!
アテンション プリーズ!」。
(スピーカー・坂場)「ストップ。
レミ子さん いつもより
セリフに 気持ちがこもってませんね」。
すいません。
もう一回お願いします。
「そんな急に話しかけたら
びっくりするでしょう」。
おっ どうした? レミ子。
鍵閉まって… 開いてんじゃねえか。
あっ お疲れさまでした。
(松井 島貫)お疲れさま。
ちょっと 師匠に用事があるんだわ。
あ… じゃあ 俺らは外で飲むか。
そうだな。
ごゆっくり。
申し訳ない…。
どうした…?
お義母さん…。
私 やりますから。
いいの いいの。
何か すみません。
気にすんでない。
あ… 義母が いつもお世話になってます。
いいえ 私の方こそ…。
雪次郎も その節は
本当お世話になりました。
いえ…。
(妙子 レミ子 とよ)あの…。
ああ あんたから…。
いや どうぞ。
どうぞ どうぞ…。
いやいや 師匠…。
じゃ いいですか!
どうぞ!
お義母さん。
何だべ?
雪月には やっぱり
お義母さんがいないと ダメなんです。
何かあったんだね?
夕見子ちゃんと雪次郎に
新しい雪月を打ち出したいと言われて
任せたんです。
2人とも よく頑張ってくれた。
でも 私が うまく助けてあげられなくて
あげくの果てに
私 どなり飛ばしちゃったんですよ。
ああ もう本当に情けない。
やっぱり 私じゃダメなんです。
なして決めつける?
あんたは あんたでいい。
妙子さん 私は あと10年
いや 20年は生きる。
お義母さん 今 93ですよ。
この年で 新しい仲間に出会って
新しいことに挑戦できるなんて
うれしくってな。
必ず オーディションに合格してみせる。
それで 今度は菓子屋じゃなくて
声優の道を究めるんだ。
まだ まだ
もっと もっと うまくなりたい。
どうして そんなに頑張れるんですか?
先週までは こんなふうに思えなかった。
いつ死んでもいいと思ってた。
だけど 知らない世界に
一歩 足を踏み込んだら
何でか 生きる気力が湧いてきた。
自分の心の引き出しに
まだ こんな思いがあったんだな。
妙子さん あんたは雪月のおかみだ。
思うように やってみなさい。
あんたはね 本当に小さなことに
いろいろ気付ける女なんだ。
お客さんや家族を よく見てんだろうね。
私は イノシシみたいな女だから
あんたが いてくれたから
ここまで やってこれたんだ。
妙子さん あんたがいたから
雪月は雪月なんだ。
お義母さん…。
(レミ子)私も 妙子さんと一緒だな。
(とよ 妙子)レミ子ちゃん?
女役 自分にはできないって決めつけて
勝手に諦めてたのかもしれない。
今のままが 一番いいんだって
思うようにしてた。
とよさんに いい女って言ってもらえて
すごく うれしかったんだ。
とよさんに 背中押してもらえた。
うん。
私 挑戦する!
私も!
ありがとう とよさん。
ううん…。
ありがとう お義母さん。
頑張れ 妙子!
師匠!
はい!
はい!
じゃあ 声出すべか 3人で。
えっ?
よっこらせ…。
よっこらせ…。
あ!
絶対 ネバーギブアップ!
私も 頑張ります!
お願いします。
挑戦させて下さい!
咲ちゃん どうするの?
レミ子… よく言った。
妙子…。
あっ 母ちゃん…。
すみませんでした。
えっ…。
ごめんな 母ちゃん。
おめえばっか負担かけて 悪かったな。
私こそ ごめんなさい 急に飛び出して…。
子どもみたいよね。
夕見子ちゃん
あなたが 雪月を大きくしたい気持ちは
よく分かる。
だけど 一人一人のお客様を
大事にしてほしいだけだわ。
はい…。
雪次郎 あんたの腕は上がってる。
頼りにしてるからね。
はい。
あんた… これからも 一緒に頑張ろう。
私 根岸さんのとこ行ってくる。
私も 一緒に行きます。
行っといで。
あ… じゃあ ミルクまんじゅう
持ってってあげて。
うん お願い。
<いよいよ オーディション当日>
では 行ってまいります。
(2人)絶対 ネバーギブアップ!
絶対 ネバーギブアップ!
(ドアが開く音)
(とよ)師匠…。
この度は 大変なご迷惑をおかけして
申し訳ございませんでした!
レミ子さん
本日は よろしくお願いします。
事情は 咲太郎さんから伺っています。
主人公のケン役を辞退して
ユキにゃん役のオーディションを
受けるって。
レミ子さんのユキにゃん
楽しみにしてます。
よろしくお願いします!
じゃ…。
とよばあちゃん そろそろですね。
そうね…。
おい 手ぇ止まってるぞ。
あ… 悪ぃ。
それでは「2匹のにゃんこす」の基本設定を
ご説明します。
主人公の少年 ケンが
2匹の人間の言葉を話す不思議な猫と
出会ったことから 物語は始まります。
一匹は メスの大人猫のユキにゃん。
もう一匹は
老婆猫のバアにゃんです。
まだ 台本もキャラクターも
完成ではありません。
今日 皆さんの声を聞いて
皆さんにしかできない表現を
この作品に反映したいと思っています。
まずは ユキにゃんと バアにゃんが
ケンと初めて人間の言葉で話すシーンを
やってもらいます。
バアにゃん役を柳井さん
ユキにゃん役を土間さん。
(柳井 レミ子)はい。
お願いします。
一から やります。
レミ子さんの女役 楽しみね。
はい。
(スピーカー)
「それでは よろしくお願いします」。
(スピーカー)「どうぞ」。
(小林)
「おはよう ユキにゃん バアにゃん」。
「全く 遅いお目覚めね。
早く ミルク頂戴」。
(小林)「うわ!」。
(レミ子)「ウフフ 驚いた?」。
(柳井)「そんな急に話しかけたら
びっくりするでしょう」。
「だって おなか すいたんだもん」。
それでは 次に ユキにゃん役を田所さん
バアにゃん役を小畑さん お願いします。
はい。
(田所)「ウフフ 驚いた?」。
「そんな急に話しかけたら
びっくりするでしょう」。
(田所)「だって おなか すいたんだもん」。
「全く しょうがない子だよ」。
(田所)「あ やっと しゃべれて
すっきりした」。
「若いもんは 辛抱足りないね。
女は 心が大事」。
(田所)「猫に 女 語られたくないわよ」。
(とよ)「あなただって 猫じゃない」。
(スピーカー・坂場)「ありがとうございました」。
(麻子)とよさん 上手じゃない。
僕が求めているのは
こういうことじゃないんです。
次は 物語のクライマックスで
つり橋が壊れて
谷底に ユキにゃんと バアにゃんが落ちる
直前のシーンです。
今度は ペアを替えてやってもらいます。
皆さんにしかできない
ユキにゃんと バアにゃんを見せて下さい。
絶対 ネバーギブアップ。
(スピーカー)「それでは 最後のペア
ユキにゃん役を土間さん
バアにゃん役を小畑さん
お願いします」。
はい。
(スピーカー)「どうぞ」。
「ううっ… ユキにゃん バアにゃん
僕が引っ張り上げるから…。
ううっ… うう…!
ああ! ううっ… うっ…」。
レミ子さん どうかしたのかしら?
(小林)「ユキにゃん ううっ… ああっ…」。
「バアにゃん… 絶対に
私の尻尾を離しちゃダメだからね!」。
「ユキにゃん 私は 老い先長くないべ…。
いいから その尻尾さ振りほどけ!」。
「いや…
バアにゃん 絶対に諦めないで!」。
「後は任せた。
ユキにゃん ありがとう…。
楽しかった…」。
「そんなの 絶対に許さないわよ!
えい どっこいしょ!」。
「うわ!」。
「どきな! ほれ 私の手につかまれ!
えいや!」。
「いった!」。
「こんなところで くたばらないわ!」。
「まだまだ 私たち これからが花よ!」。
こんなの 台本にないわよね。
これだ!
「よいしょ!」。
「おお つり橋が揺れる!」。
「うわ 諦めないで!」。
(麻子)決まりね。
絵コンテ 作り直します。
(スピーカー)「もっと… もっと いけ!」。
<にゃんと こうして
お義母さんと レミ子ちゃんは
オーディションに
受かってしまったのです>
わたしゃ バアにゃん!
<そして 3か月後>
いらっしゃいませ。
雪月へようこそ!
どうぞ。
<おかげさまで
雪月に 活気が戻ってきました>
ミルクまんじゅう 4個 承りました。
いつも ありがとうございます。
ありがとう。
<声優デビューしたお義母さんは
週1回 東京で 声優活動中>
すいません。
また お邪魔します!
<レミ子ちゃんは 少年役に加えて
女性役でも大人気。
声優界一の人気者になりました>
(アントニオ)アモーレ!
<ハンサムな彼氏まで!>
トヨ! ア トヨ!
あいむ ふぁいん。
アントニオ!
マンマ!
妙子! 何 お前
いい年こいて 若い男と…。
何 お義父さん
焼いてるんですか?
甘えな。
さすが菓子職人だわ。
よく来たね 師匠。
ハハ…。
こんにちは。
こないだの写真 出来た。
どうぞ。
ありがとうございます。
さあ さあ さあ 写真 写真。
あっ アントニオ。
あ いい写真だ。
<おつきあい ありがとうございました。
またのお越しを
お待ち申し上げております。
かしこ>
おちゃたちょ ちゃっとたちょ ちゃ
ちょっとたちょ ちょっちゃった。
あおたけちゃんとせんと
ちゃっと ちゃっちょ たっちょ。
ハハ… お! おお? お?
スピンオフドラマ「十勝男児、愛を叫ぶ!」のあらすじや感想とネタバレ
ここではスペシャルドラマ『なつぞらSPスピンオフ秋の大収穫祭』のスピンオフドラマ「十勝男児、愛を叫ぶ!」あらすじや感想とネタバレについて紹介します。
スピンオフドラマ「十勝男児、愛を叫ぶ!」のあらすじ
ある日、雪次郎(山田裕貴)は、子育てをめぐって夕見子(福地桃子)とささいな夫婦ゲンカをしてしまう。それをきっかけに、照男(清原翔)や番長(板橋駿谷)たち十勝の男たちと、砂良(北乃きい)や良子(富田望生)たち女子たちが大分裂。結局、仲直りのため男たちが、妻のために愛を語るコンテストを開くことになる。妻たちの人気を一番集めるのは誰か?十勝男児たちの死闘が始まった。
スピンオフドラマ「十勝男児、愛を叫ぶ!」の感想とネタバレ
スピンオフドラマ「十勝男児、愛を叫ぶ!」あらすじや感想とネタバレについて紹介します。
スピンオフドラマ「十勝男児、愛を叫ぶ!」の感想
ダメ男ズ vs 強い女ズ wwwwww#なつぞら pic.twitter.com/kSpKG4FMv4
— みなぼう🍒 (@minabouzero) November 2, 2019
戦いの趨勢は、数ではなく質なんやろなぁ・・・www🤣#なつぞら #なつぞらスピンオフ pic.twitter.com/rP03eULzca
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地獄絵図(笑)#なつぞら#山田裕貴 #安田顕#板橋駿谷 #福地桃子 pic.twitter.com/4mVdcrDWGz
— 8七@末広 (@8prism81) November 2, 2019
235勢揃い&23の距離の近さに爆笑した🤣。#TEAMNACS #安田顕#戸次重幸#音尾琢真 #なつぞら pic.twitter.com/55vlBMYmzG
— ニャンゴロー (@96Wr5) November 2, 2019
十勝男児、愛を叫ぶ!にもイッキュウさん出てきた♡
しかもイッキュウのパジャマ姿寝顔‼️かわいい💕#中川大志 #なつぞら#なつぞらスピンオフ pic.twitter.com/Lu6VeUnkeV— 斗和 (@WxFHtIEK3Dn0lry) November 2, 2019
ちょ・・・雪次郎いいやつすぎひん・・・??(´;ω;`)#なつぞら #なつぞらSP pic.twitter.com/Q76LNNUjfZ
— みなぼう🍒 (@minabouzero) November 2, 2019
女房自慢コンテスト…、剛男さんの手紙が断トツでは⁉️#なつぞら#なつぞらSP pic.twitter.com/Q8hQWPX4Qg
— TigerSunday@11/2~3来道中 (@TigerSunday) November 2, 2019
🐻きよ❤
🐻照男❤
#なつぞら pic.twitter.com/pydP6UvwmV— ゆんまる (@yunmaru209) November 2, 2019
夕美子って牛乳飲めない設定だったと思ったけど、牛乳飲めるようになってた🐄
夕美子とは旨い牛乳が飲めそうだわ、ハロPが( ̄^ ̄)#なつぞら #なつぞらスピンオフ pic.twitter.com/r9651zUAyB— ハロP@ことぶき本部 (@P85356626) November 2, 2019
美女と野獣過ぎる#なつぞら#中島亜梨沙#音尾琢真 pic.twitter.com/4rcM45q1kI
— 8七@末広 (@8prism81) November 2, 2019
スピンオフドラマ「十勝男児、愛を叫ぶ!」のネタバレ
本当…。
はい 戻りましたよ。
(拓男)ただいま!
(富士子)ご苦労さん。
いい匂いだべや。
ハハハハ…。
<どうも 菊介さんです!
ここは ご存じ 柴田家。
なっちゃんの もう一つの故郷です。
今は 昭和51年の夏。
ご覧のとおり 柴田家の日常は
いつもどおり 穏やかで
楽しく過ぎています>
(剛男)それじゃあ 頂きます。
(一同)頂きます!
<と 思いきや…>
ただいま。
ただいまって…。
(照男)あの声は…。
はあ やっと着いた。
おなかすいたね。
よかったわ。
ちょうど ごはんじゃない。
<あれ? 夕見子ちゃん>
ほら 雪見 一緒に食べちゃおう。
(夕見子)何さ みんな
寝起きの牛みたいな顔して。
夕見子 どうしたのさ。
雪見まで連れて…。
嫌気がさしたのさ 雪次郎に。
<どうやら
いつもどおりとは いかないようだわ…>
<それは 夕見子ちゃんが
突然 柴田家に帰ってくる
2時間前のこと>
ただいま…。
はい お帰り 雪見。
雪見…!
なんした その顔。
あ… なるほどな。
じゃあ あれか
ガキ大将に いじめられたってか。
いじめられたんでないわ…。
いじめられてる子を かばったんだ。
したからって 殴られて
ただ逃げてきたのかい?
まあ まあ まあ まあ まあ
大したけがでなくて よかったよな。
うん。
ばあちゃんに 赤チン塗ってもらえ。
赤チン 赤チン…。
あ どこにあったかな。
そいで あんた 情けないと思わないの?
いやいや いやいや 雪見は
いじめられてる子を かばってだな…。
だったら なおのこと
正義を突き通すべきだべさ。
暴力に屈して
尻尾巻いて逃げてくるなんて。
雪見は そういう性格でねえべや。
もめ事とか争い事とか
昔から嫌いだったべ。
なあ?
ほら 雪見… 拭け 拭け。
な。
夕見子ちゃん たかが 子どもの喧嘩だべ。
そう むきにならずにさ…。
子どもの喧嘩だからです!
大人の出る幕でないから
子どもが 自分で
なんとかしなくちゃならないんだべさ。
もう いい加減にしろって!
雪見も泣いてるべや。
雪見は 夕見子ちゃんみてえに
強くねえんだわ。
あんたに… あんたに何が分かんのさ。
夕見子ちゃん…。
お母さん!
いくら何でも 厳しすぎるべ…。
(富士子)早く帰った方が
いいんじゃないの?
雪次郎君も心配するっしょ。
はあ… それが しないんだわ
雪次郎ってやつは。
私が出てったのだって
いつものことだとか思ってんのさ。
雪次郎に危機感を覚えさすには
もうしばらく時間が必要なの。
(ため息)
子どもが ため息なんかついちゃダメだ。
幸せが逃げちゃうしょ。
したけど 自分の娘ながら
お前の母さんは 一筋縄ではいかないな。
なんして あんな強い女に
なっちまったんだべか…。
いつものことだわ。
夕見子ちゃんが へそ曲げんのは。
(雪之助)したけど 結構な迫力だったべ。
夕見子ちゃんは いっつも ど迫力だべや。
いちいち 怖がってたら
一緒に暮らせねえよ。
まあ おふくろみたいなもんか。
ハハハ。
何か言ったかい?
地獄耳 地獄耳。
悪口は聞き逃さないよ。
雪次郎 あんた
こんなことしてていいのかい。
嫁が出てったっていうのに。
したから
あんなの いつものことだって。
あの子は 昔
東京に駆け落ちしたって話だべ…。
やるときゃ やるんでないかい?
いや そったらこと…。
◇
はい もしもし…。
もしもし 夕見子!
あ… ごめん 私で。
あ お義父さん…。
そちらに 夕見子ちゃん
お邪魔してませんか?
ああ 来てるわ。
何だか 虫の居どころが悪そうなんだわ。
雪次郎君 一体 何があったのさ?
いや まあ その 夫婦喧嘩というか…。
雪見も不安そうにしてるんだわ。
店が忙しいのは分かるけど
早く迎えに来てやってや。
はい…。
母ちゃん ばあちゃん 父ちゃん ごめん!
最初から そうすりゃいいべさ。
雪次郎君 こっちさ来るって。
何だか 飛んできそうな勢いだったわ。
ああ そう。
よかったね。
うん。
夕見子 これで一件落着ね。
はあ? 何が一件落着なもんか。
◇
夕見子 ほら 雪次郎君でないの。
ああ もう しつこい男だね。
はい もしもし!
もしもし 柴田さんのお宅でしょうか?
はい。
(夕見子)そうですけど…。
柴田剛男さんは いらっしゃいますか?
父さん… 女の人から。
えっ?
女?
うん。
(戸が開く音)
(雪次郎)おばんです!
(砂良)あっ 雪次郎君 おばん…。
お邪魔します!
夕見子ちゃん 雪見 迎えに来た… ぞ…?
お義母さん 夕見子ちゃんと雪見は?
もう帰ったわ。
え… 帰った?
昼間 うちの人に電話があってね。
柴田剛男さんは いらっしゃいますか?
(富士子)東京に行く用事が
できたって言うのさ。
したら 夕見子
車出すなら乗ってくわって言って 一緒に。
なしてですか!
俺が来ること分かってたしょや?
残念だったな 雪次郎。
いい所に連れてってやるから 元気出せ。
いい所? 何ですか? それ。
秘密基地だ。
はい。
いやいや… ちょっと あんた!
どこ行くの?
ちょっと!
おい みんな みんな
ゲストのお出ましだ。
おお 雪次郎!
とうとう お前も こっち組か!
え ここは…?
ここは 菊介さんの秘密基地。
家に居場所なき男たちの隠れがだわ。
嫁さんたちには ないしょだぞ。
組合長まで…。
俺は視察だ 視察。
よく言うわ! 時々 飲みに来るのさ。
さあ 哀れな雪次郎よ
心行くまで飲みふけるがいいさ。
乾杯!
はい かんぱい!
乾杯!
1杯だけ 1杯だけ…。
「エフ エフ ジェイ エフ エフ ジェイ
われらの誇り」
イエイ!
イエイ ハハハ!
いや 菊介さんも組合長も
勝農の先輩だったんだもな!
そうだぞ 組合長なんて初代番長だ!
番長っぽいべ?
むちゃくちゃ ぽいっす!
押忍!
(一同)押忍!
ちょっと みんな 一つ聞いてくれ。
夕見子のやつがね もう いっつも
だらしがねえ 情けねえ 意気地がねえって
さんざん言うんですよ。
したけどね 俺は言ってやりたいんですよ。
俺だって 十勝の男だわって!
ああ そうだ いいぞ 雪次郎!
いいぞ! でも それ 組合長な!
夕見子も おふくろも ばあちゃんも
十勝の男は弱えって言うけどさ
違えんだって…。
あんたたちが強すぎるだけだって!
うん それ 組合長な!
菊介さん… もう夫婦って
一体 何なんでしょうね…。
俺にも分かんねえよ 雪次郎…。
うん…。
嫁とも娘とも
どうも ギスギスしちまってよ…。
(公英)お父さん これ どこ置けばいいの?
その辺でも置いとけや。
ねえ お父さん。
えっ?
いい加減 お母さん 迎えに行きなや。
もう1週間だよ。
何だよ おい…。
何だ 嫁さん 実家に帰っちゃったのか?
えっ?
おい 公英 人前で
みっともないこと言うんでねえよ。
みっともないと思うなら
さっさと謝って 許してもらいなや。
なんで 俺が謝んなきゃ…。
元はと言えば お父さんが
結婚記念日 忘れたのが原因でしょ。
こっちは 毎日 忙しく働いてんだ。
そったらこと いちいち覚えてられっか。
意地張っちゃって… はんかくさ!
あっ あ…。
ああ…。
ギスギスしてたな…。
ハハハハ…。
近頃まれに見る ギッスギスだ…。
菊介さん 嫁さん 出てっちゃったんすね。
一緒にすんなっつうの!
(笑い声)
したけど… 男の立場が低いのは
どこも同じなんだな。
おい! これからの十勝を
支えていくのは 君たちだろ!
そんな調子で どうすんだよ!
そうだ!
このままじゃ 十勝男児の名が廃る!
女たちに 俺らの男らしさを
思い出させねばなんねえ! な!
そうだ! そうっすよ 先輩!
今こそ 女たちの持つイメージを
書き換えるんだ!
うお!
そんなこと できんのかって?
できる! やる!
したけど どうやって…。
十勝男自慢コンテスト!
これしかないべ!
(一同)「十勝男自慢コンテスト」?
(良子)何なのさ
このはんかくさい催しは…。
うちの人 うれしそうに ビラまいてたわ。
男自慢って こんなの
ただの自己満足でないの。
気持ち悪いったらありゃしない。
「女たちよ これが十勝男児だ!」。
(悲鳴)
なんという ナルシシズム…。
「女たちよ」って
私たちに抗議してるつもりかい?
だとしたら 的外れもいいとこよ。
うん?
腕相撲に 集乳缶重量挙げ 牛と綱引き…。
あんたら バカにされてんでないのかい。
あっ そうだ! 聞いて下さいよ。
この間 洗濯してたら 上着のポケットから
変な名刺が出てきたんです!
(一同)え!
あれは多分 女の子のいるお店のやつだわ。
妹として情けないわ。
うちの旦那も
毎晩 飲み歩いてばっかりさ。
その上 今度 トラクターを買うんだとか
言いだして…
どこに そんな金があんのさ!
何か 腹立ってきた!
こんな悪ふざけ
やめさせないばなんないね!
いやいやいや
それじゃ 腹の虫が治まんないわ。
どうにか 一泡吹かせらんないべか。
こんにちは。
(夕見子)あっ いらっしゃい…
ああ 公英ちゃん いらっしゃい。
久しぶりだね。
うん。
あっ ちょっと待って…。
ちょっと いいこと思いついた。
うっ…。
よし やってんな。
みんな 俺たちの新しい仲間だ。
何だか よく分からねえが
心配かけてた家族に
元気な姿を見せたいと思う。
よろしくな!
おやじだ ハハハハ…。
おっ おい た… 大変だ!
どうしたんだ? 番長。
良子に 俺たちが
ここにいること ばれちまった…。
え!?
早く片づけろ!
毎晩 どこ ほっつき歩いてんのかと
思ったら こんなとこにいたとはね。
(良子)あんたら ここで何してんのさ。
練習だよ。
十勝男自慢コンテストの。
コンテストね… いいじゃないの。
えっ?
そんなに やりたきゃ
やってもらおうじゃない。
ただし! やるのは
このコンテストだけどね。
(一同)「十勝女房自慢コンテスト」?
何じゃ こりゃ!
「このコンテストは 男たちが
妻への愛を競い合うものである。
各人 好きな方法で
妻への愛をアピールし
妻に認められれば
男として正当に評価し
認められなければ
夫婦生活を
終了するものとする」。
夫婦生活を終了…?
こんな理不尽なことがあるか!
一方的に別れるだ何だって!
あれ? お母さんの心を
つなぎ止める自信がないってことかい?
そ… そんなことはねえけど。
妻への愛をアピールして
より夫婦の絆が深まる。
大した
すばらしいイベントだと思わない?
どうすんの? やるの! やらないの!
いや みんな だまされるな!
こんなの変だ!
や… やります!
番長 お前 勝手なこと言うんでねえよ!
菊介先輩!
これは 逆に チャンスかもしれねえ!
チャンス?
要は 女たちをメロメロにして
俺たちを見直させればいいんだべ?
男自慢コンテストと 目的は同じだべさ。
確かに 言われてみれば…。
菊介さん。
男には やらなきゃいけない時がある。
俺たちにとって 今が その時だ。
山田さん…!
やるべ 菊介さん!
やろう 菊介さん!
おお… おお おお…!
雪次郎 あんたは どうすんの?
やってやるべ!
よし 妻たちよ 見てれよ!
<うお!
ああ 失敬。
興奮しました。
さて 十勝で 男たちと
女房たちの戦いが始まったのと同じ頃…
剛男さんは 東京に来ていました>
(ブザー)
(坂場)はい。
ああ お義父さん。
ご無沙汰してます。
久しぶり。
急に泊めてもらって すまんね。
いやいや お待ちしてました。
なつ!
あっ 父さん! いらっしゃい。
おじいちゃん いらっしゃい。
優ちゃん おじいちゃん来たよ。
長旅ご苦労さま。
疲れたしょ。
入って。
お邪魔します。
どうぞ どうぞ。
ああ ありがとう。
はあ 旅の疲れがとれたわ。
それは よかった。
それで どうだったの?
手紙 見つかったんでしょ。
ああ うん。
(鈴の音)
(剛男)五十嵐君のことは
よく覚えてます。
自由時間に こっそり
上官の愚痴を言い合ったりして…。
よく笑う人でしたね。
ええ。
2か月前… 肺がんでした。
そうですか…。
お電話で お話ししたものです。
主人の遺品を整理していましたら
こちらが…。
失礼を承知で 中を拝見しました。
その手紙は
柴田さんのものではありませんか?
はい。
これは 僕が書いたものです。
僕は 戦友の奥原さんという人と
お互い 手紙を託したんです。
戦死された君たちのお父さんから
手紙を預かってきたんだ。
君たちへの思いが込められてる。
(剛男)どちらかに 何かがあった時には
家族に それを届ける約束をして…。
見つからないと思ってました。
ご主人が持っていてくれたんですね。
主人は 皆さんが その後
どうされているのか 気にかけていました。
どうか 聞かせてやって下さい。
はい もちろん。
読んでみるかい?
え… いいの?
うん。
あ 内容は みんなに言わないでね。
恥ずかしいから。
うん 分かった。
ありがとう。
(剛男)
「富士子ちゃん 照男 夕見子 明美。
僕は 今 北支の西の方にいます。
いつ敵が襲ってくるか分からないので
心が落ち着く暇がありません。
そんな時は いつも
穏やかな十勝の暮らしを思い出します。
富士子ちゃんの作った煮物の味
照男の腕の中で 小さく笑う明美
夕見子が 最後に言ってくれた言葉
忘れることができません」。
(剛男)「ああ 会いたいな。
僕は家族に会いたい。
富士子ちゃん 会いたいです。
富士子ちゃん 大好きです。
富士子ちゃん
富士子ちゃん
富士子ちゃん。
声に出して呼びかけたい。
今すぐにでも
富士子ちゃんに会いたいです。
柴田剛男」。
フフ… ねえ 父さん
会いたい 会いたいばっかりでないの。
しかたないだろ
そん時は 本気で そう思ってたんだから。
でも うれしいよ。
こんなに会いたいと思ってもらえるのは。
父さんは 本当に
みんなのことが大好きなんだね。
ねえ 夕見子が最後に言った言葉って?
えっ?
ああ それはね…。
◇
はい もしもし。
もしもし なつかい?
母さん?
富士子ちゃん?
ちょっと大変なんだわ。
(富士子)夕見子に たきつけられて…。
男たちが わやなこと始めたんだわ!
<十勝女房自慢コンテスト
前夜のことです>
よし みんな 集合。
はい。
いよいよ 十勝女房自慢コンテストが
開催される!
おう!
名前は乗っ取られちまったが
俺は 今でも男自慢コンテストのつもりだ。
男らしいところを見せつけて
女房たちを ほれ直させるべさ!
おう!
□ 回想
私は もし 結婚するとしたら
あんたしかいないと思ってた。
えっ… いつ… いつから?
いつって…
いつの間にか そう思ってたわ。
夕見子ちゃん…。
(戸をたたく音)
あっ お義父さん!
ごめんね こんな朝早く。
急いで帰ってきたら
変なタイミングで着いてしまって。
いや なんもです。
これ よかったら どうぞ。
ありがとう。
それにしても すごいことになったね…。
あ… 夕見子が面倒をかけて申し訳ない。
あ いえ…
言いだしたのは男たちですから。
でも まあ 思ったより
物騒な話でなくてよかったよ。
女房自慢 楽しそうじゃないのさ。
そったら のんきなものじゃありませんよ。
夕見子ちゃん
出てっちゃうかもしれないんですよ!
あ ごめん…。
あ いや いや…
すいません むきになって。
自分が不安なだけで。
不安?
俺が 夕見子ちゃんに
してあげられることって
あったんだべかって…。
夕見子ちゃんは 俺と違って
しっかりしてるし 強い人だし
俺なんかいなくても
生きていけるんでねえかって…。
何かしたいんですよ。
したけど どうしたら 夕見子ちゃんに
ふさわしくなれるのか 分かんなくて…。
雪次郎君が 夕見子と会ったのは
小学校に入ってからだもね。
はい。
あのころから
よく どなられてました。
雪次郎は男らしくねえっつって。
ハハハ… そうかい。
したけど もともと夕見子は
あんなふうに
はっきり 物を言う子でなかったんだわ。
えっ?
部屋で本ばかり読んで
あまり 人と話したがらない子だった。
夕見子ちゃんが…?
うん。
いや したけどね
僕が戦争に行くってなって
もしかしたら もう戻れないかもしれない
ってことを伝えた時
あの子は 泣くのを我慢して
こう言ったんだわ。
(夕見子)お父さんが帰ってくるまで
私が うちを守るから!
したから 絶対に帰ってきて!
(剛男)もしかしたら あれから ずっと
夕見子は みんなを守らなくちゃって
思ってるのかもしれない。
雪見は 夕見子ちゃんみてえに
強くねえんだわ。
あんたに… あんたに何が分かんのさ。
俺… もう少し考えてみます。
うん。
はい。
<そして とうとう…
十勝女房自慢コンテストの日が
やって来たんだわ!
けっぱれ 十勝男児よ!>
ちょっと待ってけれ… 雪次郎は?
えっ?
さて ついに
この日がやってまいりました!
「十勝女房自慢コンテスト」。
司会は この度 声優デビューをいたしました
小畑とよでございます。
(拍手と歓声)
ありがとうございます。
果たして 男どもは 嫁たちの心を
つなぎ止めることができるべか!
あっ… ごめんね
ちょこっと遅れてしまって。
おい カナ子さん 公英
こっちゃ こっちゃ。
お母さん 早く!
(カナ子)分かった 分かった…。
いや 皆さん この度は
うちの主人が ご迷惑をおかけして…。
いいえ。
うちの方こそ。
いや なんも なんも。
さて お手並み拝見といこうかね。
夕見子ちゃん 何 おっかない顔してんの?
えっ?
別に 本気で別れるってわけでないしょ。
いや 私は本気だよ。
えっ。
雪次郎の気持ちが 半端なもんだったら
そん時は…。
したら 男たちの入場だわ。
はい はい はい…。
(一同)はい はい はい はい…。
(手拍子)
(拍手)
雪次郎…。
ルールは単純明快!
男たちの愛の叫びを
それぞれの嫁たちに判定してもらいます。
このタンポポ札が上がったら 婚姻継続!
こっちの魔界の番長札が上がったら
離縁!
女房自慢コンテストの始まりだべ!
(拍手)
菊介 頑張れや!
(拍手)
(とよ)トップバッターを飾るのは
十勝きっての伊達男… 山田正治!
(柝の音)
タミ。
天陽がいなくなって
何も手につかなかった俺を
笑顔で支えてくれて ありがとう。
改めて 君の存在が
どれほど大きなものだったかを実感した。
これからも 共に生きていこう。
そして 奥様方
十勝開拓の歴史には 間違いなく
女性の力が不可欠だった。
全ての十勝男児に代わって 感謝します。
ありがとう ありがとう!
(拍手と歓声)
そうよ これよ これ!
この言葉が欲しかったのさ!
会場の反応は上々!
さて 嫁の判定は!
これからも よろしくね。
(歓声)
ありがとう!
(拍手と歓声)
(とよ)タンポポ札! 婚姻継続!
(拍手と歓声)
天陽のおやじさん すごい声援だな…。
いや たまげたな。
随分 ハードルが上がっちまったな…。
なんてことをしてくれたんだか…。
いや ありがとう。
会場は温めてきた。
みんなも頑張れよ。
しかたねえ。
俺たちも この勢いに乗るしかねえ。
そうっすね…!
今こそ 俺たちの魂を見せてやれ!
十勝男児 愛を叫べ!
(一同)F! F! J!
続いては 柴田牧場を
陰で支え続ける 戸村菊介!
(柝の音)
カナ子 公英。
多くは語らねえ。
この歌に 全部込めてきた。
聴いてくれ。
「拝啓 この世界で一番近くにいるひと」
「今までもこれからも
一番近くにいるひと」
「いつもなら言わないこと
今日は伝えに来ました」
「言わなくちゃいけなかったこと
歌にしました」
「脱いだら脱ぎっぱなし」
「食べたら食べっぱなし」
十勝の番長 門倉 努!
うわ 良子!
もう トラクター買うなんて言わねえ!
ああ… おりゃ!
この腕っぷし一つで
お前と子どもたちを支えていくべ!
(拍手と歓声)
あんた…!
アハハハ タンポポです!
(とよ)タンポポ札!
やった! わっしょい わっしょい
わっしょい わっしょい…。
「俺にとってキミはどんな空気よりも」
「おいしい おいしい 空気なんだ」
(とよ)我がせがれ 小畑雪之助!
(柝の音)
(雪之助)妙子!
(歓声)
うん… 甘い!
(拍手と歓声)
タンポポ!
(拍手)
(雪之助)これ
愛の妙子ケーキっていいます。
おっ…。
(せきばらい)
柴田照男!
(柝の音)
いつまでも 君だけが好きだ 砂良!
何言ってんのさ! 浮気したくせに!
(観客)えっ…。
いや… 違うんだ! あの…
組合長のつきあいで入った店が
たまたま…。
たまたま?
申し訳ない!
本当に 俺が愛したのは
生涯 砂良 ただ一人だ!
命懸けても構わねえ!
許してくれ このとおりだ!
信じてあげる。
今回だけね。
(とよ)ギリギリ タンポポ!
(拍手と歓声)
「あんなに惚れてたのに
こんなに惚れてるのに」
「いつの間にか空気みたいに思ってた」
「でも信じてくれ」
「俺にとってキミはどんな空気よりも」
「おいしい おいしい 空気なんだ」
「いつまでも吸っていたい
おいしい空気なんだ」
「菊介 愛を誓います」
「十勝の空へ」
「菊介 愛を誓います」
「あなたのそばで」
カナ子 帰ってきてくれ。
(拍手)
さあ 判定は!
お母さん。
分かった 分かった。
(カナ子)ほれ。
(とよ)タンポポ!
(拍手)
いいぞ! せがれ!
(拍手)
何さ その顔 ハハハ…。
いや お疲れ お疲れ!
みんな 大したもんだわ!
なあ 雪次郎君は?
いや まだなんだわ。
何やってんだべ あいつ…。
あれ 雪次郎は どうしたのさ?
いや それが… 便所に。
もう 出番だっつうの!
雪次郎 さっさと尻拭いて出てこい!
もう いいわ。
夕見子ちゃん…。
どうせ 逃げ出したんだべ。
もしかしたら 男 見せてくれるかもって
期待したけど… 裏切られたわ。
ええ では 以上で
全員の演技が終了っていうことで
いいのかい。
そうかい。
したら 以上をもちまして…。
(雪次郎)ちょっと待ってや!
(夕見子)雪次郎…。
どしたんだい 雪次郎 やれんのかい?
ああ。
うん うん。
遅くなって すいません。
よっ! 本日の大トリは
雪月の菓子職人にして 私の孫
小畑雪次郎!
(柝の音と拍手)
夕見子ちゃん…。
お義父さん! お願いします!
すいません… すいません…。
父さん!? 何してんの!?
柴田牧場の朝採れ牛乳だ。
いや… いやいや…。
ありがとうございます。
ギリギリまで悩んでて
遅くなっちゃったけど…。
はあ? どういうこと?
俺は
夕見子ちゃんの強さしか見えてなかった。
その強さに甘えてしまってた。
したけど これからは
夕見子ちゃんに できねえことは
俺が代わりにやっから。
夕見子ちゃんは 弱えまんまでいいから。
(とよ)雪次郎! ああ…。
ねえ ちょっと… ねえ ねえ!
何してんの…。
(どよめく声)
ちょっと! ちょっと…。
何してんの!?
君が飲めねえ牛乳は
俺が 一生飲むから…!
何さ…。
あんたが やりたかったのって
こんなこと?
(どよめく声)
(牛乳を飲む音)
牛乳くらい もう飲めるわ。
私が こんなことで喜ぶと思った?
浅はかにも程があるべさ。
番長札…。
はあ…。
あんたに 何かしてほしいだなんて
思ったことないわ。
男らしくないとか 情けねえとか
そりゃ いろいろ言ってきたけど
そんなのね 別に どうだっていいんだわ。
したって それが雪次郎だもん。
私が あんたに期待してんのは
たった一つだけさ。
覚えてないだろうけどさ
子どもの頃の約束。
約束…。
(雪次郎)僕が 夕見子ちゃんのために
おいしい牛乳のお菓子を
たくさん作るよ!
いらないわよ 別に。
おいしい牛乳のお菓子を たくさん作る。
約束 守る。
絶対 一生守る。
夕見子ちゃんのために
おいしいお菓子 なまら おいしいお菓子
作らしてくれ。
俺と ずっと 一生 一緒にいてくれ
夕見子ちゃん!
バカだもね… 本当 バカ!
バカすぎて 放っておけないわ。
えっ?
夕見子ちゃん。
はい。
(拍手と歓声)
(とよ)タンポポ!
夕見子!
<こうして 無事
十勝女房自慢コンテストは
終わりました。
本当 無事でよかった>
したら 大丈夫だったの?
夕見と雪次郎君 別れてない?
(剛男)別れるどころか
前より仲よくなったみたいだわ。
雨降って 地 なまら固まるってとこかな。
父さんは届けないの?
あの手紙 母さんに。
えっ? いや いいよ 恥ずかしい。
え 絶対 喜ぶのに。
え?
いやいやいや いいって エヘヘヘ…。
(剛男)「富士子ちゃん
富士子ちゃん
富士子ちゃん」。
「重い扉を押し開けたら
暗い道が続いてて」
「めげずに歩いたその先に」
(夕見子)
お待たせしました。
リンゴジュースと オレンジジュースです。
はいはい どうも
これが新作のね 愛のユミコケーキ。
何なんですか この名前は。
なまら恥ずかしいしょや!
コンテストが いい宣伝になったもね。
雪次郎の牛乳のお菓子 こりゃ売れるぞ。
約束のお菓子ね。
ヒッヒッヒッヒッヒ…。
勘弁してや。
すいません 愛のユミコケーキ 2つ。
あっ こっちも…。
こっちも 愛のユミコケーキ。
僕らも 愛のユミコケーキ下さい。
もう… 愛のユミコケーキ 入りました!
はい はい はい はい はい はい
愛の男が参ります。
はい 愛のユミコケーキ。
はい。
うん… 愛だわ。
<夕見子ちゃんよ そして 雪次郎よ
互いに思いやっていけば
君たちの未来には
きっと明るい道が続くよ…。
菊介さんでした>
わしは死んどらん!
じいちゃんを生き返らせて!
いや だから まだ わしは死んどらん。
あっ そうだった ごめん…。
脚本家からの手紙です。
おっ。
ちょっと読んでくれんか。
「泰樹さんの死は なつにとっては
永遠の別れを意味するものではなく
永遠のつながりを
表すものになるはずです。
具体的に
泰樹さんの死を描かなかったのも
それを知った時のなつの悲しみや
寂しい感情を強く表すのではなく
それを超えたものを
描きたかったからです。
泰樹さんから受け継いだ開拓精神
その心を持って これから
どう生きていくのか
その意志こそが 泰樹さんが
なつに残したものです。
なつは これからも
北海道の大地を踏み締める度に
泰樹さんの人生を感じることでしょう。
そして その先に 自分の人生の道を
更に切り開いてゆくでしょう。
いつまでも いつまでも 泰樹さんと並んで
見上げるように語らいながら」。
じいちゃんの肉体はなくなったけど
魂は ずっと 私の中に
生き続けてるってことなんだね。
安心したわ ハハハ…。
安心した?
やっぱり わしは死んでなかった。
いや でも 亡くなってはいるんだよね?
いや わしは生きとるよ。
本当?
本当よ。
本当?
本当よ。
そうか…。
本当…。
はい カット! オッケー。
本当… 大丈夫?
最終日 こんな… 大丈夫なのかな?
(笑い声)
こんな人 出てたっけ…。
ハハ… 誰だっけ?
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