2018年12月1日スタートの東海テレビ・フジテレビ系列「オトナの土ドラ」は、真矢ミキさん主演のドラマ『さくらの親子丼2』です。
前作より約1年、「オトナの土ドラ」枠では初のシリーズものとなりました!九十九さくらは再び、迷える人々を救ってくれるでしょう!
こちらの記事では『さくらの親子丼2』の第3話と次回の第4話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!
Contents
「さくらの親子丼2」第3話あらすじや感想とネタバレ
第3話あらすじ
さくら(真矢ミキ)が通うようになってから、「ハチドリの家」の雰囲気に変化が訪れる。香(塩野瑛久)はチンピラたちを手玉に取って追い返したさくらを見て、すっかり心酔したようだった。女子たちも全員で食卓を囲むことが増えて以来、“女子会”で盛り上がることがあった。茜(柴田杏花)は心配してくれる川端(柄本時生)の優しさを自分への愛情と勘違いしていた。シェルターの子どもたちは、人に優しくされたことが殆どなく、その優しさが仇にならなければいいがと鍋島(相島一之)から聞かされるさくらだった。
ある日、由夏(岡本夏美)は東大の医学部を目指すほど優秀な詩(祷キララ)から「通っている図書館で気になる男子がいるのだが、どうやって打ち解ければいいのかわからない」と相談を受ける。これまで勉強しかしてこなかったため、人とのコミュニケーションの取り方が思いつかない詩に由夏は驚きつつ、ありのままの素直な自分を見せるようアドバイスする。
図書館で彼から話しかけられた詩は由夏に言われた通り、ありのままの自分を話し始めるが、それが徐々にエスカレートし始め……。
青森県の弘前で病院を営む一家に生まれた詩は、ある理由から病院の跡を継ぐよう、父親から強いプレッシャーを受けていた。いくら勉強しても、結果が出ないと父に暴力を振るわれていた詩は生きることに疲れ、家を飛び出して自ら死のうとしたのだ。その際、親切な男に助けられたものの、男は詩にとんでもないことを強要して…。
父親への復讐のために人生を勉強にのみ費やし、感情を表に出すこともない詩をさくらも心配する。そんな折、いつもの夕食の投票が行われ、その中の一票に「鍋焼きうどん」があった。ピンときたさくらは、詩の受験勉強の夜食にと、熱々の鍋焼きうどんを持って行く。うどんを食べる詩の目からは、かすかに一筋の涙が…。そして詩は、さくらにある頼み事をする。
第3話の感想やネタバレ
第3話の感想
🌙夜11時40分~放送📺
『<オトナの土ドラ>さくらの親子丼2#03』さくら(真矢ミキ)によって、シェルターの雰囲気に変化が。
そんな中、勉強一筋の詩(祷キララ)は、好きな人に告白できず悩んでいた。彼女もまた壮絶な過去の持ち主で…。https://t.co/0CSTgxui8Q#fujitv #さくらの親子丼2 pic.twitter.com/fuNlc9x3YI— フジテレビ (@fujitv) 2018年12月15日
鼻から餃子は良かったね!
本日
大人の土ドラ
「さくらの親子丼2」第3話です。
由夏ちゃんパーカー女子です
気付きましたか?3話は、一番お気にいりの
白パーカーを、よく着ていた気がします
今回も素敵な回です夜11時40分〜
フジテレビ
ぜひみてください pic.twitter.com/aTMoSApDa8— 岡本夏美 (@723natsumi_okmt) 2018年12月15日
パーカーが良くお似合いですね(^^♪
このあと11時40分からは3杯目🍜
「親子丼」→「おでん」ときて、次は「鍋焼きうどん」です🍲#さくらの親子丼2#土ドラ#真矢ミキ#井頭愛海 pic.twitter.com/gmcuFXUe6A
— さくらの親子丼2(オトナの土ドラ) (@tokaitv_dodra) 2018年12月15日
美味しいものを食べて幸せを感じることができる心って大切にしていきたいですね!
今夜11時40分は『さくらの親子丼2』🌸
さくら(真矢ミキ)が通うようになって「ハチドリの家」の雰囲気も変化し、女子会で盛り上がることも😊
ある日、由夏(岡本夏美)は東大を目指す詩(祷キララ)から相談を受ける。今まで勉強一筋の人生を送り、人とうまく関われない彼女の壮絶な過去とは…。#カンテレ pic.twitter.com/zVBCvLi47k— カンテレ (@kantele) 2018年12月15日
詩が徐々にさくらに心を開き始めました!
3杯目そろそろ始まりますよ~🍜#さくらの親子丼2#土ドラ#真矢ミキ pic.twitter.com/yYn1YAW58Z
— さくらの親子丼2(オトナの土ドラ) (@tokaitv_dodra) 2018年12月15日
切なすぎます!なんで・・・。
フジ さくらの親子丼2@柴田杏花c pic.twitter.com/Mio8sPKrhc
— 城丸香織 (@tokyostory) 2018年12月15日
フジ さくらの親子丼2@祷キララ pic.twitter.com/EDkNV3GGBj
— 城丸香織 (@tokyostory) 2018年12月15日
ドラマ『さくらの親子丼2』第3話に、大江晋平さんが出演されました。
頑張っているなぁ〜☺️
#大江晋平 pic.twitter.com/Ue8edm8963— babacho (@babacho65) 2018年12月15日
「さくらの親子丼2」第3話の見逃し動画を無料視聴する方法(真矢ミキ主演ドラマ) https://t.co/pefVRtEIEh pic.twitter.com/cfcAlsI9Zr
— リバティ (@Liberty__88) 2018年12月16日
今夜は「さくらの親子丼2」3杯目‼️
今夜のストーリーはコチラからhttps://t.co/3VXD8iVI1u#さくらの親子丼2#土ドラ#真矢ミキ#名取裕子 pic.twitter.com/oU2xavJ5ZN
— さくらの親子丼2(オトナの土ドラ) (@tokaitv_dodra) 2018年12月15日
さくらの親子丼2の3話もっかい観たけど滅茶苦茶可哀想やないか #涙活
— イxノxリ (@supa09wears) 2018年12月16日
やばい!詩が可哀想すぎる。
勉強ができないだけで蹴ったり殴ったりするほどダメな事?
人は自分の思い通りにはならないってことをわかった方がいいよね!
第3話のネタバレ
ハチドリの家で暮らす詩。
ある朝さくらは朝食の支度をしながら冷蔵庫が開けっ放しだとか、洗い物が雑だとか子供たちに注意する。
そんな中みんなと離れた場所に座っている詩を発見する。
さくらはみんなと一緒に食べた方が絶対おいしいからと詩を誘うが自分が食べたいときに食べるからと断られる。
しかし、詩はさくらがここに来てからみんなの意識が変わったことを肌で感じていた。
特に香は玲奈の一見以来さくらに心酔しているようだ。
女子たちもそれまでは集まって話すような事はなかったが、みんなで集まって恋バナに花を咲かせていた。
そこで茜が川端への思いを告白。
仲のいい家族団らんを夢見ている茜に「あんたも懲りないねー!」と由夏が言う。
その様子を見ていた詩は由夏が部屋に戻るのを見計らって由夏の部屋に行き、自分も気になる男がいるけどどうしたらいいかと相談する。
勉強を教えてもらう呈で話しかける練習をしてみるが何かぎこちない。
そんな詩に由夏が「素直な感じで話してみたら⁉」とアドバイスをする。
次の日詩が外出するのを由夏が見送り、茜も川端と外出。
由夏と玲奈は前回の一件以来外出は許されていなかった。
川端は「これから先のことについて話そうか」と言う。
すると「前向きに考えているから大丈夫だよ」と茜が答える。
川端のやさしさを自分への愛情と勘違いしている茜。
その事をうすうす感じ取っていた鍋島は、後々その優しさが仇にならなければいいけどと川端を心配していた。
一方詩が図書館で勉強していると詩の隣に気になっている男子が座ってきた。
そして意外にもむこうから勉強を教えてくれないかと話しかけてきた。
戸惑いながらも勉強を教えていると「どこに住んでるの?」とふいに聞かれる。
その時由夏のアドバイスを思い出し、自分の生い立ちを素直に話し始める。
父親による暴力に耐えかねて自宅を飛び出したこと。
街中で野垂れ死にしそうだった時に声をかけてきた男にご飯を食べさせてもらいその見返りにアダルトビデオを撮られてしまったこと。
などを赤裸々に語ったのちに父親につけられた根性焼の跡やためらいキズの後まで見せられたその子の顔は引きつっていた。
そのことを由夏に話すと「素直の意味が違うし」と。
そしてアダルトビデオの事は親も知ってるのかと聞くとビデオを自宅に送ったから知っていると言う。
東大医学部を目指している詩。
その詩の今後の事を話し合うスタッフ。
一度実家に帰って父親に相談してみたらどうかと提案するさくらだったが、詩は父親に会ったら殺してしまいそうだと言う。
そこで桃子が家庭裁判所に申し立てをすれば父親に会わなくても援助してもらえる制度があることを詩に話すと「そうしてください」と詩が答える。
詩が父親に復讐するために東大医学部を受験することを知ったさくらは「そんなの悲しすぎる」と涙ぐむ。
その夜の晩御飯の投票が始まった。
白票、おやこどん、白票、おやこどん、からあげ、からあげ、おやこどんだけはぜったいいやと続き、最後に鍋焼きうどん。
投票の結果その日の夕飯はからあげに決定した。
そして深夜、受験勉強をしていた詩のもとにさくらが鍋焼きうどんを届ける。
「どうして?」と驚く詩に「だって漢字で書くのはあなただけだもの」と。
そして「勉強頑張ってね」と言い残し部屋を出ていくさくら。
鍋焼きうどんは詩にとって母親との思い出詰まったただ一つの料理だったのだ。
鍋焼きうどんを泣きながら食べたる詩。
キッチンでうたた寝していたさくらが目を覚ますと詩は洗い物をしながら「ご馳走様」とさくらにお礼を言った。
ここに来て初めて言われたと言うさくらは「ここの子たちはそういうボキャブラリーがないからな~!」と言うと詩はかすかにほほ笑んだ。
そして幸せって何かとさくらに聞く。
するとさくらは普通の事が幸せなんだと、美味しいものを食べたり、誰かに褒められたり、大切な存在だと言われたり、言葉なんかいらないただギュ~っと抱きしめてもらうだけでも幸せなんだよと。
そういう経験はしたことがないか詩に聞くと「ない!」詩は答えた。
しかし本当はたった一度だけあったのだ。
次の日家庭裁判所に申し立てに行った桃子は父親は再三にわたる裁判所の呼び出しにも応じず、学費を支払う意思がないことを詩に告げた。
大学に行けなくなることを心配する詩に学費の事はこっちで何とかするからあなたは受験勉強に専念しなさいと桃子が言う。
そして詩は一度だけ幸せを感じたときの事をさくらに打ち明けた。
それは母親の膝の上で絵本を読んでもらった時の事だった。
詩はその絵本を昔住んでいたアパートに行って取って来てくれないかとさくらに頼み、さくらは詩から鍵を預かると川端と共にアパートに向かった。
そして鍵を開けて部屋に入るとそこにはいるはずのない母親の姿が!
最初は泥棒と間違えられるが、理由を話し詩の部屋に院内してもらう。
しかし部屋には本棚どころか椅子一つなく綺麗に片付けられていた。
母親に聞くと詩にかかわるものはすべて処分したと言い、もうあの子とはかかわりあいになりたくないと。
さくらは歌が唯一幸せを感じた瞬間が母親の膝の上だったことや父親を憎んで生きている詩が今ものすごく苦しんでいることを話すが「もういいから」と言われ詩の事はいらないとはっきり言われてしまう。
完全に詩は捨てられてしまったのだ。
ハチドリの家に戻ったさくらは代わりの絵本を詩に手渡し、大家さんがセキュリティーのために全部屋鍵を変えてしまって部屋に入れなかったと言う。
しかし「嘘がヘタだね!」と詩にはすぐわかってしまった。
そしてさくらは「もう人を憎んで生きるのはやめよう」と言い詩をギュ~っと抱きしめた。
「ごめんね!こんなのとしかしてあげられないけど!」と言って涙を流しながら詩を抱きしめるさくらの腕の中で、詩は母親のぬくもりのような感覚を覚えていた・・・。
「さくらの親子丼2」第4話あらすじや感想とネタバレ
第4話あらすじ
クリスマス間近、さくら(真矢ミキ)は香(塩野瑛久)の今後について桃子(名取裕子)から悲しい事実を知らされる。暴力団の幹部だった父親が8歳の時に死亡し、母子家庭で育った香だったが、近々母親が再婚することになった。再婚相手は、暴力沙汰を起こし少年院に入っていた香を引き取るのを嫌がっているという。そればかりか、中学生の頃から何度も警察につかまった香に散々苦労した母親も、もう一緒に暮らすことは出来ないという。母親に捨てられた香は、淡々とした態度を見せるが…。
川端(柄本時生)がシェルターでクリスマスパーティーを開こうと張り切るのを見て、子どもたちはクリスマスの思い出を話し出す。しかし誰もがろくな思い出がないことがわかる。そのとき由夏(岡本夏美)がつぶやいた一言に、皆が驚きの表情を浮かべる。由夏は「ハチドリの家」のルール上、“ありえないこと”をしているのが判明したのだ。さらに皆がパーティーに向け、飾り付けで盛り上がる中、香がクリスマスに対して、異常な憎しみを見せる。香がそこまでクリスマスを嫌う理由とは?
「ハチドリの家」に新たな問題が起こる。鍋島(相島一之)が突然、実父の希輔(秋野太作)をともない、出勤してきたのだ。希輔は鍋島の姉の家で暮らしていたが、軽度の認知症を患い、鍋島の姉たち家族に迷惑をかけていた。鍋島は我慢の限度を超えた姉に希輔を押し付けられ、どうしようもなくシェルターに父親を連れてきたという。数日の間になんとかするという鍋島をさくらも心配するが…。
元中学校の校長だった希輔は「ハチドリの家」の子どもたちにも“上から目線”であれこれ指示する。誰も相手にしなかったが、貞子(井頭愛海)だけは希輔に優しく接する。
さくらは桃子から、鍋島の起こした過去のある事件について聞き胸を痛めるが、当の鍋島が驚きの行動に出る。「ハチドリの家」をさらなる混乱が襲う中、クリスマスパーティー当日となるが…。
第4話の反応と期待の声
さくらさんの親子丼2
来週あっきーだ!!
めっちゃ嬉しい~(´∀`)— (*´ω`*) (@k__u1004) 2018年12月16日
寝落ちる事なく さくらの親子丼2 3話 観た‼️
毎週土曜日は涙活してる😢回を増す毎にハチドリの家の空気感が良くなってる気がする😆
観てると暖かい気持ちになる(ショッキングなシーンもあるけれど)来週は香くんのメイン回‼️
既に待ちきれない🏃💨— 縁-yukari-アニメ→特撮に転向気味 (@yukari28530678) 2018年12月15日
寝落ちる事なく さくらの親子丼2 3話 観た‼️
毎週土曜日は涙活してる😢回を増す毎にハチドリの家の空気感が良くなってる気がする😆
観てると暖かい気持ちになる(ショッキングなシーンもあるけれど)来週は香くんのメイン回‼️
既に待ちきれない🏃💨— 縁-yukari-アニメ→特撮に転向気味 (@yukari28530678) 2018年12月15日
『さくらの親子丼2』をみてると、アンチナタリズムが指し示すことが正しいように思えてならない。
現実にもあんなに苦痛に満ちた人生を強いられている青少年がいるなんて思うと…
糞親、毒親も哀れといえば哀れかもしれない。彼らもまた一生幸せを感じることなく人生を閉じていくんだろうな…
— juzo-ki (@GoingesanK) 2018年12月15日
さくらの親子丼ってやつ、おもろい
— なな (@DoaB2Ky5fS2Qpyv) 2018年12月15日
来週はやっと僕のお待ちかねの香君の過去が明らかになります。
すごく気になっていたんですよね。
香の心の傷か癒されるのでしょうか。
次週にい期待しましょう。
第4話の展開予想
みんながクリスマスの準備を張り切る中、香だけはクリスマスに対する憎しみを露にする。
そんな時鍋島が認知症の実父を押し付けられ。シェルターで一緒に暮らすことになる。
上から目線で命令する実父をみんなは相手にしなかった。
しかし家族から捨てられた実父に自分を重ね合わせた香の心のわだかまりは少しずつ溶けていく・・・。
第4話の感想やネタバレ
第4話の感想
第4話のネタバレ
[いろんな事情で 親から
逃げてきたやつが 暮らす場所だ]
[でも 俺は
親から 逃げてきたわけじゃなく
自分から ここに 入ったんだ]
[うん? 住み心地?]
[うん。 結構 いいよ]
(さくら)おいしくなーれ。
おいしくなーれ。
[この さくらさんが 来てから
飯が うまいんだ]
(さくら)はい。 どうぞ。
(香)来た来た 来た来た。
[特に うまいのが 親子丼ね]
(香)うまそう。
(さくら)ゆっくりよ。 ゆっくり。
[はっきり言って
ここは 天国だよ]
[マジ 言うことないって]
[俺の部屋以外は…]
(拓士)ねえ。 どの子が
一番 カワイイと思う?
大豆生田 香君。
[ホント こいつ 最悪]
(香)なあ。 鍋島さん。 頼むよ。
こいつ キモ過ぎて 絶対 無理。
俺も 一人部屋にしてくれよ。
(拓士)私も。
いや。 ホント こいつ いびき
歯ぎしり 寝言が ひど過ぎて
寝れないの。
お願い。 一人部屋にして。
(鍋島)まあまあ。 あのう。
君たちの気持ちは よく 分かる。
だけど 部屋に 限りがあるんだ。
だから 今は
我慢してもらいたいんだよね。
ほら。 ここの入居は
2カ月までだから
いずれ どっちかが
出ていくわけだし。
(拓士)だったら こいつが
出てけば いいのよ。
もうじき 2カ月でしょ。 あんた。
(香)まだ 1カ月だ。 バカ!
(桃子)あっ。 ごめん。
面談中?
(鍋島)ああ。 大丈夫です。
(桃子)ああ。 そう。
あっ。 ちょうど よかった。
大豆生田 香君。
(香)はい。 そこ いちいち
フルネームで 呼ばない。
(桃子)あなたの進路について
面談したいの。 ちょっといい?
拓ちゃん。
悪いけど 席 外してくれる?
(拓士)はい。
(拓士)こいつの進路?
追放で いいんじゃない!
(香)出てくのは てめえだ。
バカ!
(さくら)はい。
(桃子)お母さん。
再婚することに なったそうよ。
(香)再婚?
(桃子)相手の方に
話したんですって。 あなたのこと。
(桃子)人を ナイフで刺して
少年院に 入るような子と
一緒には 暮らせない。 まして
親子なんて とんでもない。
どうしてもって いうなら
結婚は やめようって
言われたそうよ。
(桃子)だから
あなたとは 暮らせない。
それが お母さんが出した
結論だった。
(香)あのさ。
(桃子)何?
よく 分かんねえんだけどさ。
それって 俺
捨てられたってことか?
(鍋島)いや。
まだ それは…。
(桃子)そうね。
そうかもしれない。
ふーん。 そうなんだ。
~
~
(さくら)香君の父親は
どうしてるんですか?
(桃子)父親は
暴力団の幹部だったの。
あの子が 8歳のときに
死んだそうよ。
(さくら)じゃあ お母さんが
たった一人の 肉親ですか。
(桃子)その たった一人の
肉親からも
見放されたのよ。 あの子は。
ハァー。 せっかく 少年院の
仮退院が できたっていうのに。
(川端)はい!
(マリア)やるんだ。 そういうの。
(川端)やりますよ。 みんなで
目いっぱい 盛り上がりましょう。
さくらさんも 張り切って
ごちそう 作ります。
(玲奈)クリスマス パーティーって何やるんすか?
(由夏)さあ?
(茜)茜。 知ってるよ。
(茜)小さいとき 友達の家で
やったもん。
『きよし この夜』 歌うの。
みんなで。
でね 歌いながら
プレゼント交換するんだけど。
誰のが 当たるのか
めっちゃ 楽しみなの。
(玲奈)ふーん。
(拓士)それから ケーキよ。
(拓士)クリスマスといえば
ケーキに 決まってるじゃん。
(玲奈)ふーん。 それから?
それから?
(由夏)それから?
(川端)えー。 毎年 恒例の
隠し芸大会が あります。
去年は 桃子先生の
マジックショー。
えー。
あと 僕の ギターの弾き語り。
あと 鍋島ホーム長の 腹話術。
みんなにも 何かを
やってもらいたいと 思うので
よろしく お願いいたします。
おっ。
(茜)何 やろっかな。
(玲奈)うち 生まれて初めてだわ。
クリスマス パーティーって。
(詩)私も。
イブの日は 必ず 塾だったし。
(玲奈)ふーん。 ねえ。 貞子は?
(由夏)覚えてるわけねえじゃん。
記憶 ないんだから。
(玲奈)そっか。
(拓士)私 どうしよう。
『きよし この夜』って
歌ったことないわ。
茜。 1回 歌ってよ。
(茜)えっ?
(拓士)歌って。
茜。 知らないもん。
(マリア)えっ? さっき
歌ったって 言ってたじゃん。
プレゼント交換したって。
(茜)えっ? そうだっけ?
(拓士)どういうこと?
(由夏)呼ばれなかったんでしょ。
お前だけ。 パーティー。
(詩)ハブかれてたんだ。
(玲奈)何か 分かるわ。
うちも 茜のこと
すごい ハブきたくなるもん。
(由夏)ねえ。
(玲奈)はい。
(マリア)そういえばさ
サンタクロースが 来て
プレゼント くれるらしいよ。
(詩)サンタクロースか…。
誰が やるんだろう?
(玲奈)川端さん?
(由夏)鍋島でしょ。
去年も そうだったし。
(玲奈)ふーん。
えっ?
(由夏)うん?
(詩)去年も いたの? ここに。
(由夏)あっ…。
(由夏)おい。
お前も やれよ。
おい!
(香)ああ。 うっせえな。
俺は クリスマスは
大嫌いなんだよ。
(由夏)はっ?
(香)チッ。
(由夏)ちょっと。
(拓士)ほっときなさいよ。
あいつ 母親に見捨てられて
ふてくされてんのよ。
≪(香)うるせえ!
(由夏)そうなんだ。
[次の日の朝 ハチドリの家に
サンタクロースが やって来た]
(由夏)誰?
(希輔)鍋島 希輔と いいます。
息子が 大変 世話になっています。(玲奈)息子?
(拓士)えっ? じゃあ…。
(由夏)鍋ちゃんの?
お父さん?
はい。
(鍋島)父は 中学校の校長を
していました。
退職して 母が亡くなり
それからは 私の姉の家で
暮らしていたんですが。
その姉が
けさ いきなり やって来て
面倒 見ることは
もう 限界だって。
そうでしたか。
これからは
私が 面倒 見なくちゃなりません。
それで 仕方なく ここへ。
参りました。
いずれ 分かることなので
お話ししておきます。
実は 父は 認知症でして。
認知症?
まだらぼけで 姉の話だと
徘徊も あるらしいです。
はあ。
それで 付きっきりに。
シェルターには
家族であっても
部外者を 連れてくることは
あってはならないことです。
桃子先生からも
厳しく 注意されました。
あしたには 何とかしますので
今日は 大目に見てください。
そうですよね。
≪(ノック)
はい。
(マリア)あれ。 どうにかして。
(由夏)はっ? 何してんだよ。
見てんじゃねえかよ。 じじい。
つけろよ。
(希輔)何だ? その言い方は。
人が 大切な話をしてるときに
テレビなんか 見るな!
おい。
(茜)あっ。 茜の…。
(希輔)漫画って。
だいたい 君たちは
いったい どうなっとるんだ?
人間関係はね
挨拶に始まり 挨拶に終わる。
これ 基本ですよ。
なのに 何だね!?
(玲奈)うざっ。
(希輔)誰だ?
「うざっ」って 言ったのは!
真之介。 ここの子たちは
どうなってんだ?
すいません。
(由夏)何で 鍋ちゃんが
謝んだよ?
(鍋島)ああ。 ごめんね。
バカもん!
何で お前が 謝るんだ。
こっち 行きましょう。
ねっ。 こっち 行きましょう。
(香)どうした?
(希輔)あれ?
(香)うん?
おお。
あっ?
(希輔)マサノブ。
はっ?
(希輔)お前。 どうしてたんだ?
急に いなくなるから
先生 心配してたんだぞ。
(香)何? 何? どうしたの?
(鍋島)お父さん。
あのう。 この子は
マサノブじゃありませんよ。
(希輔)お前!
何だ? その髪の色は。
駄目じゃないか。 マサノブ。
よし。 先生がな
髪を切ってやる。
真之介。 バリカンは どこだ?
(香)何? この じいさん。
(鍋島)さあさあ お父さん。
あっちで 話しましょうね。
あっちで。 ねっ。
(香)はあ?
誰だよ。 マサノブって。
実はね 希輔さん
認知症だそうよ。
いつまで ここに いるの?
うち 嫌だよ。
あんなのと 暮らすの。
そうね。 ああー。 もう。
みんなの気持ちは 分かるけどね。
でもね 今まで
希輔さんの お世話をしてた
鍋島さんの お姉さんが
家庭の事情で
お世話できなくなったそうなの。
だから 当分 鍋島さんが
面倒 見なくちゃ
いけないんだって。
みんな。 協力してあげよう。
ああ。 ねっ。
(一同)無理。 やだ。
≪(ノック)
どうですか?
(鍋島)どうにか
落ち着いてくれました。
よかった。
あっ。
あした サンタ やるんですね。
(鍋島)ああ。 でも それどころじゃなくなっちゃいましたね。
あのう。 鍋島さん。 今日の宿直
私 代わりましょうか?
大丈夫です。
でも…。
何とかなります。
心配ないですよ。
あのう。
出過ぎたことかも しれないけど。
うちの近所のね おばあさん
認知症になったのね。 うん。
徘徊したり。
ガス つけっ放しにしたり。
もう 夜中に 大声で叫んだり。
もう 息子さんと お嫁さんが
疲れ果てちゃって。
そんなときは 私の家に
おばあちゃん 預かって
一日 息抜き してもらったの。
だから。 ねっ。
鍋島さんも 遠慮なく
助け 求めてくださいよ。 ねっ。
一人で 頑張り過ぎ…。
(いびき)
過ぎないこと。
分かるわね。
≪(物音)
(鍋島)何してるんですか!?
(希輔)ちょうど よかった。
これ 捨てといてくれ。
(鍋島)えっ?
(希輔)それから これもな。
うん。
こんなものを 置いとくから
あの子たちは 駄目なんだ。
それからな
俺が あの子たちの根性を
たたき直してやるから
心配するな。
校内暴力のころに
俺は 体を張って
ああいう子たちと
やり合ってきたんだ。
まずは 規則の作り直しだ。
これを 見ろ。
お父さん。
あ… あのう。 ちょっと。
ここにはね
ここの やり方が あるんですよ。
(希輔)
一つ。 挨拶は きちんとします。
礼に始まり 礼に終わる。
一つ。 毎朝 6時 起床。
直ちに 部屋掃除と トイレ掃除。
一つ。 誰にも負けない
強い心を 持つこと。
一つ。 常に 自分を犠牲にして
人のために 尽くします。
一つ。 目上の人を 敬い
目下の人に 慈しみを注ぎます。
一つ…。
(鍋島)あのう。 お父さん。
お父さん。 お願いします。
やめてください。
大丈夫だ。 俺が来た以上
ここの子たちは 俺が ちゃんと…。
ここは そういう場所じゃ
ないんです!
(希輔)何!?
(鍋島)ここは
性根を たたき直すとか
誰にも 負けない人間になるとか
そういう場所じゃ ないんですよ。
あなたに 分からないだろうが
いろんな事情で
傷ついた子たちが
その傷を 癒やすために
ここに 来るんです。
だから
テレビや 漫画は 必要だし
こんな規則なんか
いらないんですよ!
(希輔)ああー!
親に向かって
何だ! その態度は。
(香)いいかげんにしろよ。
じじい。
(希輔)邪魔するな!
(香)うるせえな。 この野郎!
(香)どけよ。 貞子。
どけ!
真之介。
(鍋島)はい。
(希輔)ちっとも 変わっとらんな。
お前は。
そんな 甘っちょろいこと
言っているから
子供を 殺しちまうんだ!
≪(ドアの開閉音)
~
(玲奈)鍋島先生。
子供 殺したって。
信じらんないよ。
先生 優しいのに。
(由夏)大人なんて
そんなもんでしょ。
優しい顔した 悪党とか
死ぬほど 見てきたわ。
(マリア)私も。 エリートだけど
ホントは 変態とか。
茜。 怖い。
(玲奈)そういう人なんだね。
先生。
~
~
あのう。
~
(香)あのさ。
(鍋島)何ですか?
子供を 殺したって話。
あれ ホントなの?
~
~
(希輔)真之介。
(鍋島)はい。
(希輔)晩飯は まだか?
今 食べました。
(希輔)そうか。 食べたか。
(桃子)鍋島さんにとって
お父さんは
絶対的な存在だったの。
絶対的?
(桃子)うん。
子供のころから 相当 厳しく
育てられたらしいわ。
体罰なんて 日常茶飯事。
だから 逆らうことは
許されなかった。
中学に入ったころにはね
もう 教師になることが
決められてたそうよ。
うん?
鍋島さん。 先生だったんですか?
(桃子)うん。
ホントは 先生になんか
なりたくなかったって。
無理しちゃったのよね。
だから あんなことに…。
あんなこと?
体罰しちゃったのよ。 生徒に。
鍋島さんが?
(桃子)うん。 ネットで
いじめを やってた子を
クラス みんなの前で
殴っちゃったの。
何度も 注意したんだけど
無視して いじめ続けてたそうよ。
その子。
で とうとう
手を出してしまった。
自殺したのよ。 その子。
鍋島さんに 抗議の遺書を 残して
校舎から 飛び降りた。
(桃子)マスコミに
散々 たたかれて 教師 辞めて。
奥さんは 子供 連れて 出てった。
そして 鍋島さんは
世の中を 捨てた。
何が 間違ってて
何が 正しかったのか
分からないけど
たった一つ 言えるのは
鍋島さんは ホントは
教師に なりたくなかった。
それだけ。
おっ。 おはよう みんな。
どした?
何か あった?
(由夏)鍋ちゃんが いない。
いない?
(玲奈)どこ 行ったの? 先生。
(茜)おじいちゃんは いるけどね。
おはようございます。
(鍋島)「お言葉に甘えて
頑張らないことに しました」
「しばらく 父を
よろしく お願いします」
えっ!?
(希輔)ちょっと。
はい。
朝飯は まだか?
はい…。
(拓士)鍋島さん。 何か あったの?(玲奈)あったから消えたんじゃん。
(詩)やっぱ あれかな?
あれって?
(詩)ちょっと もめた。 昨日。
(香)ちょっとじゃねえよ。
結構 もめた。
どんなふうに?
(マリア)殴られた。 それに。
「それ」って 言わない。
えっ? 鍋島さんが 希輔さんに?
(茜)うん。
ばしーんって。
(香)おい。 つば 飛ばすなよ。
汚えな。
ねえ? あれって ホントなの?
鍋ちゃんが 子供 殺したって。
うん?
(玲奈)めっちゃ
気になるんですけど。
(むせる音)
あっ!? 大丈夫かしら? あらら。
(香)汚えな。
(うがいする音)
真之介は どこだ?
けさから 見掛けんが
どうした?
ちょっと 買い物に。
今日 クリスマス会なんで。
そうか。
昨日 そんなことが
あったんだ。
(香)ああ。 子供 殺したって。
そう 言ってた。
(香)ホントなの?
まさか。
だよな。 あの じいさん
かなり ぼけてるぜ。
あのさ。
何?
じいさん どうなんの?
そうね。 取りあえず 鍋島さんに
帰ってきてもらわないとね。
(香)もし 帰ってこなかったら?
帰ってくるわよ 絶対。
もし 帰ってこなかったら
あの じいさん
捨てられたってことか。
もう 飽きた。
(川端)へぇ。
茜ちゃん 上手だね。
(茜)ヘヘッ。
茜ね 小さいときの夢は
幼稚園の先生だったんだ。
でね 子供たちと 一緒に
お絵描きしたかったの。
(川端)今からでも 大丈夫。
(川端)一生懸命 勉強して
資格を 取ればいいと思うよ。
(茜)ううん。
(川端)絶対 なれるって 先生に。
(茜)ううん。 今は 違うの。
今の夢はね 茜の子供と
お絵描きすることなの。
(川端)へぇ。
(茜)ダイニングに
円いテーブルが あるの。
そこに おっきな紙 置いて
茜が おっきな木を 描くの。
それでね そこに 子供が
たくさんのフルーツを 描くんだ。
楽しそうだね。
(茜)そんで 旦那さまは
ギター 弾いてるんだ。
ソファで。
ギター? どうして ギター?
≪(足音)
(茜)あっ。
貞子ちゃん。
一緒に 描こう。
(茜)これ 貞子ちゃんの紙ね。
この クレヨン 使っていいからね。
(川端)じゃあ 僕も 描こうかな?
(由夏)詩。 これも 上 付けて。
(由夏)どうした?
≪(茜)お星さま 描ける?
≪(川端)星?
≪(茜)茜さ…。
(由夏)また 妄想でも
ほざいてんでしょ。 茜は。
そっちじゃなくて 貞子。
(由夏)貞子?
(詩)何で あの子 おじいさんに
優しかったんだろ?
(由夏)さあ? ほら。 はい。
~
(玲奈)ねえ? パーティーの
隠し芸 どうすんの?
ああ。
歌でも 歌いますか。
(由夏)玲奈。 あれ やんなよ。
ローラの 物まね。
得意っつってたじゃん。
(玲奈)「OK」
(茜)由夏ちゃんは 去年
何やったんですか?
(由夏)うるせえ。
黙れ。 殺すぞ。
(茜)怖い!?
(桃子)こんにちは。
まあ! 準備 進んでるじゃない。
あっ。 川端先生。
さくらさんは?
(川端)香君を連れて買い出しです。(桃子)あっ そう。
鍋島さんの お父さんは?
(川端)一緒に 買い出しです。
(桃子)ふーん。 あっ。 みんな。
しばらくは 入室禁止よ。
(川端)はい。
~
~
(桃子)んっ!
うーん。
(桃子)はっ!
~
≪(子供)昨日も 来なかったのに
まだ サンタさん 来ないの?
(父)今日あたり
来るんじゃないかな?
(父)《香。 カッコイイなぁ》
(香)《お父さん。
これ 買って》
(父)《うーん。
よし。 買ってやる》
(香)《やった!》
(母)《よかったね。 香》
(香)《うん》
(希輔)今日は
クリスマスイブか。
息子が 小さいとき あの遊園地が
できて 間もなくてね。
クリスマスイブの夜に
乗ったんだ。
あれに。
息子と 2人で。
(希輔)上から見える 街の明かりが実に 美しくてね。
息子が 言ったんだ。
「ずっと 乗っていたい」って。
私も そう 思ったよ。
ずっと この幸せが
続けばいいって。
それは かなわぬことだ。
観覧車は 必ず
一周 回って
元の場所に 着くんだ。
幸せは そんなに
続くもんじゃない。
君は どうしてた?
クリスマスイブは。
俺は クリスマスは 大嫌いだ。
そうか。 嫌いか。
(香)ああ。
何 話してたんですか? 香君と。
(希輔)いや。 何も。
あの子 おとといから
ちょっと 不安定で。
失礼なこと 言ったら
勘弁してやってくださいね。
(希輔)不安定とは?
母親に 引き取りを
拒否されたんです。
本人は 希望してたんですけどね。
どうしても
一緒に 暮らせないって。
何ということだ。
だから かなり
落ち込んでるみたいなんです。
分かった。
私に 任せておきなさい。
(桃子)わあ。 すてきな 飾りつけ。
みんな 頑張ったね。
あら。 これ 奇麗に
描けてるじゃない。
(川端)この絵は
茜ちゃん担当です。
(桃子)そう。 上手ね。
(茜)まあね。
(桃子)これ 誰が 描いたの?
(茜)それは 貞子ちゃんが
描いたの。 ねえ。
何か 夕焼けの灯台って
感じですね。
(桃子)うん。 ねえ 貞子ちゃん。
これ どこの風景?
≪準備 できたわよ。
どう?
(一同)おいしそう。 すげえ。
(拓士)これが
クリスマスディナーってやつね。
(詩)おいしそう。
(マリア)初めてだよ。 こんなの。
(由夏)早く 食べようよ。
そうしよう。
(茜)食べる。
桃子先生。 ぜひぜひ ここに。
(桃子)はい。 さくらさん。
大変だったでしょ?
≪(ドアの開く音)
(拓士)ねえ? 始まるよ。
来ないの?
≪(ドアの閉まる音)
(拓士)「クリスマスなんか
くそ」だって。
(桃子)じゃあ 仕方ないわね。
始めましょうか。
はい。 始めましょう。
(桃子)はい。
じゃあ みんな。 これ 用意して。
希輔さん。 これ。
(一同)メリー クリスマス!
(桃子)じゃあ いただきます。
(一同)いただきます。
~
(ギターの演奏)
「いろんなところで
傷ついて」
「たどりついた この家」
「でも もう 大丈夫
僕たちが 君を守る」
「もう 独りぼっちじゃ
ないんだよ」
「一緒に 歩いていこう
これからのことを」
(由夏)お前 この歌の どこで
泣けんの?
(茜)茜のために
歌ってくれてるから。
(由夏)はっ? お前のためじゃ
ねえって。 バカなの?
≪(ドアの開く音)
(香)うっせえな!
メリー クリスマス!
(叫び声)
(香)ふざけんなよ!
この野郎。
(川端)あっ!?
ちょっと。 大丈夫ですか?
(希輔)いや。 何でもない。
大丈夫?
(希輔)悪いのは 私だ。 あの子を
驚かせちまったみたいだ。
あのう。 手当てしてあげて。
(川端)はい。
どうしたの?
あの じじい
くだらねえこと しやがって。
サンタクロースのこと?
あのね 希輔さんが あんなこと
したのは 理由が あんのよ。
あんたが お母さんと
暮らせなくなったと 知って
何か あんたを 元気づけることは
できないかって
それで サンタに なったの。
悪気なかったのよ。
驚かせて 悪かったって。 ねっ。
だから 香君も。 ほい。 謝ろう。
ねっ。
ねえ? ずっと
気になってたんだけどさ
何で そんな クリスマス
嫌いなの?
話してくんない?
今日は
親父が 死んだ日なんだよ。
(父)《香。 何 食べたい?》
(香)《しゃぶしゃぶ》
(父)《しゃぶしゃぶか。 いいな。
じゃあ 豚と 牛と
どっちが いいかな?》
(香)《豚》
(父)《豚! いいね。 豚 好き。
豚にしよう》
(男性)《メリー クリスマス》
(父)《メリー クリスマス》
(悲鳴)
(母)《あなた!
やだ。 しっかりして!》
そっか。
そうだったの。
ごめんね。
気付いてあげられなくて。
ごめん。
≪(戸の開く音)
≪(川端)あっ。 さくらさん。
希輔さん 見ませんでした?
いえ。 どした?
(川端)どっか
行っちゃったんですよ。
目を離してる隙に。
えっ!?
(川端)ちょっと 外 捜してきます。うん。
(川端)香君?
~
(香)あのう。
(希輔)おう。
さっきは ごめん。
(香)すんませんでした。
あの 観覧車な
息子が 小さいときに
できたんだ。
クリスマスイブの夜に 乗ったよ。
息子と 2人で。
(香)ああ。 それ さっき…。
さっき 何だ?
(香)いや。 何でも。
あれに乗って 見ると
街の明かりが
実に 美しくてな。
そしたら 息子のやつが 言ったよ。
「僕は ずっと
これに 乗っていたい」
「このまま 下に着かないと
いいのに」って。
幸せな時間だった。
私も このまま
下に着かないことを 願った。
ずっと この幸せが
続いてほしいってな。
だけどな マサノブ。
(香)えっ?
観覧車は 必ず 一周 回って
元の場所に 着くんだ。
幸せは
続くもんじゃないんだぞ。
マサノブ。
分かったな?
はい。
「きよし この夜」
(希輔・香)「星は ひかり」
(希輔)「救いの」
(香)うん?
(希輔)「みこは」
(香)「ンーンーンー」
~
[観覧車は 必ず
元の場所に 戻ってくる]
[でも じいさんは 降りないで
ずっと 幸せの観覧車に
乗りっ放しなんだ]
[おんなじところを ぐるぐる
回って。 いつまでも ずっと]
[その気持ち
俺 何か 分かる気がした]
[そんなわけで
取りあえず ことしも
大嫌いな クリスマスが
終わった]
(むせる音)
(香)ほら。 お茶。
ああ。 ティッシュ。
ほれ。
(はなを かむ音)
(香)はな かむのかよ!?
いいじゃない。
(香)何で そう 毎回 むせるかね?うん?
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