2018年12月1日スタートの東海テレビ・フジテレビ系列「オトナの土ドラ」は、真矢ミキさん主演のドラマ『さくらの親子丼2』です。
前作より約1年、「オトナの土ドラ」枠では初のシリーズものとなりました!九十九さくらは再び、迷える人々を救ってくれるでしょう!
こちらの記事では『さくらの親子丼2』の第4話と次回の第5話のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!
Contents
「さくらの親子丼2」第4話あらすじや感想とネタバレ
第4話あらすじ
クリスマス間近、さくら(真矢ミキ)は香(塩野瑛久)の今後について桃子(名取裕子)から悲しい事実を知らされる。暴力団の幹部だった父親が8歳の時に死亡し、母子家庭で育った香だったが、近々母親が再婚することになった。再婚相手は、暴力沙汰を起こし少年院に入っていた香を引き取るのを嫌がっているという。そればかりか、中学生の頃から何度も警察につかまった香に散々苦労した母親も、もう一緒に暮らすことは出来ないという。母親に捨てられた香は、淡々とした態度を見せるが…。
川端(柄本時生)がシェルターでクリスマスパーティーを開こうと張り切るのを見て、子どもたちはクリスマスの思い出を話し出す。しかし誰もがろくな思い出がないことがわかる。そのとき由夏(岡本夏美)がつぶやいた一言に、皆が驚きの表情を浮かべる。由夏は「ハチドリの家」のルール上、“ありえないこと”をしているのが判明したのだ。さらに皆がパーティーに向け、飾り付けで盛り上がる中、香がクリスマスに対して、異常な憎しみを見せる。香がそこまでクリスマスを嫌う理由とは?
「ハチドリの家」に新たな問題が起こる。鍋島(相島一之)が突然、実父の希輔(秋野太作)をともない、出勤してきたのだ。希輔は鍋島の姉の家で暮らしていたが、軽度の認知症を患い、鍋島の姉たち家族に迷惑をかけていた。鍋島は我慢の限度を超えた姉に希輔を押し付けられ、どうしようもなくシェルターに父親を連れてきたという。数日の間になんとかするという鍋島をさくらも心配するが…。
元中学校の校長だった希輔は「ハチドリの家」の子どもたちにも“上から目線”であれこれ指示する。誰も相手にしなかったが、貞子(井頭愛海)だけは希輔に優しく接する。
さくらは桃子から、鍋島の起こした過去のある事件について聞き胸を痛めるが、当の鍋島が驚きの行動に出る。「ハチドリの家」をさらなる混乱が襲う中、クリスマスパーティー当日となるが…。
第4話の感想やネタバレ
第4話の感想
さくらの親子丼2
記憶喪失で本名も不明だからって役名
古井戸貞子はないやろ😂😂😂 pic.twitter.com/0vLtqInLkS— cozy (@cozy94213653) 2018年12月22日
最初は本当に貞子っぽかったけど、なかなかかわいい顔してるのね!(^^)!
さくらの親子丼2がね、見てると軽くFBするわけだが、でも見たい、で見てたらなんかイライラし始めた。ぐぬぬぬ。面白いんだけれどね。親子丼美味しそうですな。
— 猫澤 禄 (@lokuroku69) 2018年12月22日
このドラマ見ていると親子丼食べたくなりますよね
さくらの親子丼2
今見ちゃいけない話だった。
感情が乱れる。ふつうに苦しい。
ストレスが不安が高くなって
怖くて辛くて苦しくなって
耳鳴りやば。あはは。
息が上手にできない。あはは。
— はるっぺ (@haruppeee) 2018年12月22日
大丈夫ですか(-_-;)他人ごとながら心配になってしまいますな!
さくらの親子丼2 第4杯目 5分遅れで始まりました。
秋野太作さんは施設長の相島さんの父親役でした。元教師で認知症が進行していました。 私の母87才も認知症が進行してしまい、今は施設で生活してるので、他人事では見れません。2025年には65才以上の5人に1人が認知症になるそうです。💧
— マイティー (@ikegami1974) 2018年12月22日
介護は終わりが見えないから辛いって言いますよね!
さくらの親子丼2ってドラマ
毎週録画してるけどずっと残して
おきたいと思えるドラマは久々。
僕もハチドリのみんなと暮らして
みたい!由夏、玲奈、香、拓士、
茜、詩、マリア、貞子の中で
誰と仲良くなれるやろ?
僕は変態で大人しい21歳男です
意外にギャルっぽい玲奈とかと
仲良くなれたりして笑— りんご (@qBHX5gjkXMMuH9E) 2018年12月22日
このドラマは毎回泣ける( ;∀;)
さくらの親子丼2 4話 観た‼️
待ちに待った香くんのメイン回💕
クリスマスが嫌いな理由がショッキング過ぎて胸が痛かった😭終盤に香くんが介護士みたいに動いてて今後の話で[介護職に就く香くん]がみたい☺️
香くん 介護士むいてるよ🎵— 縁-yukari-アニメ→特撮に転向気味 (@yukari28530678) 2018年12月22日
それいいね~!香、看護師になるの巻!
さくらの親子丼2 4話 観た‼️
待ちに待った香くんのメイン回💕
クリスマスが嫌いな理由がショッキング過ぎて胸が痛かった😭終盤に香くんが介護士みたいに動いてて今後の話で[介護職に就く香くん]がみたい☺️
香くん 介護士むいてるよ🎵— 縁-yukari-アニメ→特撮に転向気味 (@yukari28530678) 2018年12月22日
今の この 季節に ホンマ 素敵な ドラマを ありがとうございました 来年からも さくらの親子丼2 楽しみです 観覧車のエピソードの ように このまま 幸せが・・・・・と 思う時も 誰もが ある事ですよね
— 田中 たーさん (@G7311P3mEpcAOEi) 2018年12月22日
さくらの親子丼2の四杯目、ここ最近毎日のように死生観に憑りつかれる自分にとってなかなかの衝撃回だった
「観覧車は1周回って同じ場所に戻ってくる、しあわせは長くは続かないんだ」って言うセリフは「じゃあ、また何周もできるんじゃないの?」と言うポジティブなツッコミをさせるためなのかなって— 躁鬱のシスターアビゲイル@ベイタン (@Underbaker1028) 2018年12月22日
さくらの親子丼2初めて見たけど、おじいちゃんが登場する回だったから最初から号泣待った無しだった
— まりぽよ (@Mh0gD2) 2018年12月22日
大豆生田香君いいね~!
そんなに簡単に子供を捨てる親の事なんて忘れてしまえよ!
君は幸せになる権利がある!
辛かったら誰かに頼ってもいいんだよ!
第4話のネタバレ
自分からハチドリの家に入った香は拓士と同室で生活していた。
大豆生田香といちいちフルネーム呼ぶ拓士。
その拓士と別々の部屋にしてくれと鍋島に話に行く香。
もう少しの辛抱だから我慢してくれないかと鍋島が話をしていると桃子先生が帰ってきた。
そして香の進路について相談をしたいと言い、話し出す。
香の母親が再婚することになり、再婚相手に香の事を話したが引き取りを拒否。
もし香を引き取るなら別れると言われたらしい。
暴力沙汰ばかり起こして人を刺してしまったことで少年院に入った香。
その香の世話につかれていた母親も香の引き取りを拒否。
香より再婚相手を選んだのだ。
母親との生活を希望していた香にとってそのショックは大きかった。
「あのさ、よくわからないんだけど・・それって捨てられたってことか!」と平静を装って聞く香に「そうね!」と答える桃子。
そして香は部屋を出ていく。
それを聞いていたさくらは父親はいないのかと桃子に聞く。
すると暴力団の幹部だった父親は香が8歳の時に死んだと桃子が答える。
もうすぐクリスマスということでシェルターではクリスマス会の準備が進められようとしていた。
クリスマスの時の思い出を話す子供たち。
しかし誰一人ろくな思い出を話すものはいなかった。
気まずい空気の中、誰がサンタさんをするのかという話になり「鍋ちゃんじゃないの!去年もそうだったし!」と由夏が言うと「え!由夏って去年もここにいたの?」と言われ、話をはぐらかす由夏。
一方香はクリスマスに異常な拒否反応を示していた。
そして鍋島が一人のご老人「希輔」をシェルターに連れてきた。
認知症を患っている希輔は鍋島の父親で、介護に疲れたお姉さんから押し付けられる形で面倒を見ることになってしまったらしい。
シェルターのルールを知っている鍋島は「明日には何とかしますから」と。
教師をしていた希輔は子供たちに上から目線での物言いをしたり、説教をしたり、見ているテレビを消されたり、漫画本を捨てられそうになるなど子供たちとの確執は深まっていく。
次の日の朝、テレビをはじめ、本、ヌイグルミ、ゲームなど子供たちが大事にしているものを処分しようとしている希輔。
そして勝手にシェルターでの規則まで決めてしまう。
そんな希輔に鍋島が声を荒げる。
「ここはそういう場所じゃないんだ‼性根を叩き直すとかそんなのは必要ない!みんな複雑な事情を抱えてここに来るんだ!勝手な事はしないでくれ!」と言う。
するとその騒ぎを聞きつけみんな集まってきた。
「親になんだその口の利き方は‼」と鍋島の事をひっぱたく希輔。
止めに入った香は希輔に突き飛ばされ「何すんだこの爺!」と言って向かっていこうとするが今度は貞子が止めに入る。
そして「そんな甘い考えでいるから子供を殺しちまうんだ!」と言う希輔。
その言葉にみんなあ然とする一同。
その時から子供たちの鍋島に対する態度が変わってしまった。
「鍋ちゃんが子供を殺した」
「あの優しい鍋ちゃんが」
「大人なんてそんなもんだ」と口々に言い、話しかけてもㇱかトされる鍋島。
しかし香と貞子は違った。
香は「ねぇ!あれって本当なの?子供を殺したって!」と鍋島に聞くが何も答えず去っていく。
鍋島にとって父親は絶対的な存在で逆らうことは許されなかったらしい。
鍋島が教師になったのも父親の教育方針だった。
教師になって数年後の事、ネットを通していじめをしていた生徒に注意をする鍋島。
しかしその生徒は聞く耳を持たずいじめはエスカレート。
そして鍋島はその生徒を殴ってしまった。
数日後その生徒は遺書を残し自殺をしてしまったのだ。
生徒殺しのレッテルを張られた鍋島は教師をやめ、未だにそのことを気に病んでいた。
その話を桃子から聞いたさくら。
そして鍋島は希輔を置いてシェルターを出て行ってしまった。
肉親に捨てられた希輔と自分を重ね合わせ悲し気な表情を見せる香。
みんなでクリスマスの飾りつけをしている時、詩が貞子が希輔に優しく接するのを疑問に思っていた。
その頃香はさくらと希輔と共に買い出しに行っていた。
仲のいい親子を発見し見とれていると希輔が隣に座り観覧車での思い出を話し始めた。
鍋島が幼いころ一緒に観覧車に乗り頂上についた時、街あかりが綺麗で「このままずっとここにいたいな~」と言った一言。
しかし観覧車はいずれ下に降りていく現実、そんな思い出が希輔と鍋島の間にはあったのだ。
そんな話を気だるそうに聞いている香。
希輔は香にもクリスマスの思い出を聞くが「俺はクリスマスは大っ嫌いだ!」と。
帰り道さくらが香の事情を話し「何か失礼な事言ったらすみません」と言う。
すると「そんなことがあったのか」と「だったら私に任せなさい」と。
少し不安ではあるが希輔には秘策があるようだった。
その夜クリスマス会が盛り上がる中、香は一人部屋にこもっていた。
そして希輔がさくらに耳打ち。
部屋で寝ている香を誰かがつんつんして来る。
シカトしていた香だったが、あまりにもしつこいのでガバッと起き上がる。
するとそこにはサンタクロースの恰好をした希輔が「メリークリスマス」と。
「うわー‼」と言って異常な反応を見せる香は希輔を突き飛ばしてしまう。
さくらは香の元に行き希輔がそんなことをした訳を話し反省していることを話した。
そしてさくらが「ねぇ、謝り行こう」と。
すると「クリスマスは親父が死んだ日なんだ!」と香が話始める。
香が8歳のクリスマスの日、親子3人でクリスマスの買い物をして家路に向かっていた。
すると背後から「メリークリスマス」と声をかけられる。
父親が振り向くといきなりナイフで刺されたのだ。
見ると刺したのはサンタクロース。
目の前で父親が刺され、苦しみ、死んでいく様を目の前で見てしまった香。
その光景が香の心に深く刻まれたてしまっていたのだ。
そも話を聞いたさくらは衝撃をうけ「気付いてあげられなくてごめん!」と涙を流した。
その時川端が希輔がいなくなったとさくらを呼びに来た。
香は慌てて走り出す。
香が向かった先は昼間希輔と話をした観覧車の見えるベンチだった。
そこには観覧車を見つめる希輔の姿が。
香は希輔に駆け寄り「あの・・・ごめんなさい」と頭を下げた。
すると希輔は観覧車を指さし「昔、子供と一緒にあれに乗ったんだ・・・」と話し出した。
「その話は昼間・・・」と伝えようとするが思いとどまり同じ話に耳を傾ける。
希輔の温かさに触れた香は昼間聞く時とは違った感覚で希輔の話を聞くことができた・・・。
「人は幸せな時にはずっとこの幸せが続けばなどと思うけど、浮き沈みがあるから人生味わい深く人としても成長できるのだ!
現実を受け入れて生きて行け」と言われているような気がした香だった・・・。
「さくらの親子丼2」第5話あらすじや感想とネタバレ
第5話あらすじ
年が明けてすぐ、さくら(真矢ミキ)は出雲に出向いていた。話はさかのぼり正月のこと。貞子(井頭愛海)が「ハチドリの家」のリビングでテレビを見ていると、突然呻きだしたのだ。画面には初詣の参拝客でにぎわう出雲大社の様子が映っていた。貞子の足にはミサンガが結ばれていたが暴れた拍子に切れたようで、さくらがインターネットで調べると、出雲大社の“縁結びの糸”で編まれたミサンガだと判明する。
さらに、クリスマスパーティーのとき貞子が飾り付けのために描いた絵が、出雲の日御碕灯台の風景だったことが判明。貞子は出産間際で、生まれてくる赤ちゃんの処遇を考えると、貞子がどこの誰なのかを知る必要があった。記憶喪失の貞子の身元を知る手がかりが出雲にあるかもしれないと思うと、いてもたってもいられないさくらは桃子(名取裕子)の制止を振り切って、出雲に向かったのだった。
出雲大社や観光案内所を訪ねては、貞子がここにいた形跡はないか探すさくら。しかし、どこに行っても空振りに終わってしまう。「やっぱり無茶だったかな…」。ところが宿泊したホテルのロビーで、さくらは貞子を“発見”する。飾られていた御縁縁日の写真に、貞子が映っていたのだ。さくらが写真を凝視すると、貞子の身元を知るヒントがあって…。
「ハチドリの家」では貞子が何か思い出しそうになっていた。貞子は頭の中でいろいろな記憶が渦巻いていたのだ。貞子は頭の中が整理できずに苛つきながら自室の壁を激しく叩き、記憶を取り戻そうとするが…。そしてついには机の上にあったハサミを手にして…。
さらにシェルターのスタッフ・弁護士の川端(柄本時生)にも人知れず、決断のときが迫っていた。司法修習生時代、優秀な成績を収め弁護士になった川端のことを知る大学からの友人・七海(岡本玲)に、もっと自分の能力を発揮できる場所で働くべきだと助言されたのだ。子どもシェルターの活動にやりがいを感じる川端だったが、それでも七海の言うことが気にかかり…。
第5話の反応と期待の声
【お知らせ】⚠️拡散希望⚠️
1/5(土)23:40〜フジテレビ系列「さくらの親子丼2 第5話」にエキストラ出演しています!
ほら、ここにがっつり映ってますよ✨
予告ほか、様々な場面に登場していますので見つけてみてください!
お見逃しなく!!#さくらの親子丼 #真矢ミキ https://t.co/g6pWocbTAy pic.twitter.com/QjwzWC072p
— すみもとまいこ (@maiko_sumimoto) 2018年12月23日
#さくらの親子丼2
第4話、ご視聴ありがとう ございましたっ🙏🙏
香くんと希輔さんの観覧車のシーンがグッときました、、
貞子の過去もだんだんわかってきましたね〜☺︎︎
そして、第5話はいよいよ貞子が…😳
放送は、来年の1月5日!!
4話の見逃し配信もありますよ〜!https://t.co/JfgQIuqV1k— 井頭愛海 (@manamiyanen) 2018年12月22日
なっつんー!
さくらの親子丼2
今週も見ました!!
もうねもうねやっぱり家族っていいもんだなって思いました。
クリスマス🎄いい思い出できたからいいなぁ♥
なっつん可愛すぎました♡
1月5日めっちゃ気になるー!やばい!だってだって貞子と呼ばれてる子の正体わかる!— みゆ💍 (@kayamiyu_12) 2018年12月22日
今年 ラストも 心 温まる 話を ありがとう 来年からも さくらの親子丼2 楽しみに 見るよ
— 田中 たーさん (@G7311P3mEpcAOEi) 2018年12月22日
さくらの親子丼2、貞子ちゃんが1番好き
次回貞子ちゃん回やばみ— 🍙🍤🍑ちかぬん!!🐹( ‘-‘ 🐹 )@エメ☆カレイベはまだ!?ねぇ! (@Shino_Kanmuri25) 2018年12月22日
次週はいよいよ貞子の正体が明らかに?なりそうです!
一番謎めいた貞子はどんな人生を歩んできたのか!
次週もハンカチの準備をお忘れなく!
第5話の展開予想
貞子がクリスマス会の時に書いた絵が出雲大社の絵だとわかり出雲に向かうさくら。
出雲にはさくらが求めるような手がかりはなかったが、貞子がここにいた形跡はあった。
それはある殺人事件の現場に貞子がいたのではないかというものだった。
色々な記憶が断片的に頭に浮かんでくる貞子。
そして記憶が徐々に蘇っていく中で貞子に受け入れがたい現実が突き付けられる・・・。
第5話の感想やネタバレ
第5話の感想
第5話のネタバレ
さくらさんが 突然 出雲へ
出掛けていった]
~
~
[さくらさんは 独身だから
良縁を求めて 旅に出ても
何も問題はない]
(さくら)これだ。
[だが 出雲に出掛けていったのはそれが目的ではなく…]
[話は ことしの元旦に
さかのぼる]
≪(ブレーキ音)
(川端)ご苦労さまです…。
[ハチドリの家に
年賀状が 来たことはない]
[だけど ことしの お正月は
ハチドリの家にとって
今までにない お正月になった]
[さくらさんが みんなのために
心尽くしの お節料理を
作ってくれたのです]
(さくら)昔から どこの家でも
お正月になると こうやって
お節料理を 作ったの。
でね この お節料理には
一つ一つに
家族への思いが 込められてるの。
(拓士)何? 思いって。
(さくら)うん。 例えば
この 昆布巻きね。
これは 喜ぶことが
ありますようにっていう意味。
(一同)ふーん。 こぶ。
(さくら)これは タイでしょ。 ねえ。めでたいことが あるようにって。
(拓士)マジ?
ただの 駄じゃれじゃん。
(香)おお。 なあ。
(さくら)駄じゃれ。
あっ。 そうそうそう。
見て。 これ。
これはね 川端さんへの
願いを込めて 作ったの。
(川端)えっ? 僕にですか?
(さくら)うん。 これね
ブリっていう 魚なのね。
ブリは 成長すると
名前が変わるから
出世魚って 呼ばれてるの。
だから 川端さんが
弁護士として
立派に 出世しますようにっていう願いが 込められてるわけよ。
(川端)へえー。
知らなかったです。
(茜)ブリ 食べて 頑張ってね。
川端さん。
はい。
(さくら)それから
この だて巻きはね
これは 大昔の人が
勉強するときに 使った
巻物に 似てるから
どうか 勉強が できるように
なりますようにっていう願いなの。
(マリア)詩ちゃんの願いだね。
(香)ああ!
(さくら)そう。
どうか 希望する大学に
受かりますようにってね。
(玲奈)じゃあさ このエビは?
(さくら)あっ。 そのエビはね
桃子先生と 私。
ねえ。 ほらさ。
エビって 腰が曲がって…。 ねっ。
長い ひげが 生えててさ
ご長老みたいでしょ?
ねっ。 こうなって。
だから どうか 元気で
長生き できますようにっていう
願いね。
(玲奈)でもさ 桃子先生って
若く見えるよね。
(桃子)えっ!? そう?
アハッ。 やだ。 そう?
若いっすよね。
(由夏)とても 70歳には
見えないよね。
(マリア)うん。 確かに。
(詩)見えないわ。
(茜)えっ!?
めっちゃ おばあちゃんじゃん。
(桃子)誰が 70なの!
由夏!
誰が 70なの!?
ああ もう。 桃子先生。
からかわれてるだけですから。
(桃子)もう。
感じ悪いわ あんたたち! もう。
(香)なあなあ なあなあなあ。
俺の。 俺のは ねえの?
(さくら)あっ。 そうね。
香君は…。 うーん。
これかな。 くりきんとん。
(香)うん?
(玲奈)あっ。 分かった。 金色。
(香)だから 何って 話だし。
(さくら)いや。
金色はね お金が
もうかりますようにっていう
願い。 ねえ。
早く 社会に出て
がっぽり 稼いでよ。
(香)はあー。 なるほどな。
うまいこと言うな。 さくらさん。
(さくら)それから これ 数の子。
これはね ニシンっていう魚の
卵なんだけど。 見て。
小さい卵が
いっぱい 詰まってるでしょ。
だから 無事に
子が いっぱい 生まれて
子孫繁栄しますようにっていう
意味よ。
(由夏)貞子ね。
(香)おお。
(玲奈)いっぱい 子供 産んでね。
(由夏)ニシンじゃねえんだから。
(さくら)無事に 元気な赤ちゃんが生まれますように。
(香)生まれる。
(茜)頑張って。
はい。 これで お話 終わり。
はい。 皆さんで 頂きましょう。
じゃあ
新年 あけまして おめでとう。
ことしが みんなにとって
よき年に なりますように。
乾杯!
(一同)乾杯!
拓ちゃん。 取れる? 大丈夫?
鍋島さんから?
(桃子)うん。
事務所に 届いてたの。
律義に 年賀状なんか
出しちゃって。
まあ 鍋島さんらしいっちゃ
らしいんだけどね。
(川端)
どこ 行っちゃったんですかね。
(鍋島)《こんな規則なんか
いらないんですよ!》
(希輔)《ああー!》
お父さま。 その後 どうですか?
(桃子)うん。 何とか
娘さんのところで
やってるらしいわ。
ああ。 よかったです。
さあ じゃあ そろそろ
本題に 入りましょうか。
はい。 貞子ちゃんのことですね。
(桃子)ええ。
何か 変わったことは ない?
思い出したこととか。
(川端)特に 変わった様子は
ないですね。
大晦日に 助産師さんが
来てくれました。
少し 早まるかもしれないので
気を付けてくれって
おっしゃってました。
(桃子)そう。
やっぱり
ここで 生ませるんですか?
(桃子)うん。 貞子ちゃんが
病院 嫌がるんだから
仕方ないでしょ。
それで? 生まれた後は?
(桃子)まずは
記憶が 戻らないとね。
(川端)貞子ちゃんが
誰なのか 分からないと
対処のしようが ないんです。
例えば 既婚者なのか?
未成年者なのか?
未成年者だった場合
貞子ちゃんの親権者は
いったい 誰なのか?
それによって
色々 状況が 変わってきます。
このまま 赤ちゃんが
生まれてくると
宙ぶらりんの状態に
なっちゃいますね。
でも 赤ちゃんは
絶対に 生まれてくるのよ。
(桃子)記憶が 戻らないままで
自分の名前も 本籍も
分からないとなると
養育能力なしと 見なされ
子供は 乳児院へ。
で その後
特別養子縁組の 手続きを
取られる可能性も あるわ。
だけど もし
養子縁組してから
彼女の記憶が 戻ったら?
そこなのよ。
(川端)もし 貞子ちゃんが
既婚者だったり 成人だったら
赤ちゃんの親権は
貞子ちゃんに ありますからね。
つまり 記憶が戻るのを 待つより
彼女が どこの 誰なのかを
知ることが 大事ってことですか?そういうこと。
はあー。 なるほど。
[そんな貞子さんに
異変が 起きたのは
まだ 正月気分の残る
ある日のことでした]
外(リポーター)こちら 島根県の
出雲大社に 来ております。
こちらにも たくさんの初詣客が
訪れていますよ。
出雲大社は 縁結びの神
福の神として 知られていて
日本最古の歴史書 『古事記』にも
記されている
由緒ある 神社なんです。
外(リポーター)毎年 全国から
およそ 250万人もの
参拝客が訪れる 縁結びの聖地と
されているんですね。
(苦しむ声)
(苦しむ声)
(一同)どうした? どうしたの?
(玲奈)ねえ!
ちょっと この子 変だよ。
(茜)さくらさん!
はい。
(苦しむ声)
(香)貞子?
どうした? 貞子ちゃん。
どうした? 痛い? 痛い? 痛い?
痛いか? 痛いか? どうした?
おなか? 違うの?
(由夏)これ 貞子の。
ああ。
(由夏)大丈夫なの?
うん。
(由夏)いや。 びっくりしたわ。
テレビ 見てて いきなりだもん。
テレビ?
「い ず も た い…」
「しゃ」って 何?
「しゃ しゃ」
(桃子)出雲?
はい。
貞子ちゃんの様子が
おかしくなったのは
テレビで 出雲大社の初詣
見てたときのことなんです。
それで 私 出雲大社について
調べてみたら…。
これ 見てください。
これ 出雲大社の
縁結びの糸なんです。
紅白の糸を 自分で 編みこんで
身に着けると
良縁に 恵まれるっていう
糸だそうです。
それで これ。
これ 貞子ちゃんが いつも
身に着けてる ミサンガなんです。
ああ。 これ…。
あのう。 それから。
これは 出雲の えっと…。
日御碕?
日御碕灯台の 写真です。
これ…。
(桃子)《これ 誰が 描いたの?》
(茜)《それは 貞子ちゃんが
描いたの。 ねえ》
貞子ちゃん。 出雲に
いたんじゃないでしょうか?
そうね。
先生。 ねえ。
出雲に 行かせてくれませんか?
えっ?
いや。 行けば 向こうで
何かが 分かるような気が
するんですよ。
いや…。
そんな簡単には いかないでしょ。
でも 生まれる前に 貞子ちゃんが
どこの 誰なのか 分かれば
赤ちゃんの処遇も しっかり
決められるじゃないですか。
まあ 確かにね。
お願いします。
1泊で いいんですから。
1泊で。
駄目。 駄目よ。
だって 今 ほら
鍋島さんが いなくなって
宿直の人が いないでしょ。
それに 私は 今日から
北海道で 学会だし。
それに 貞子ちゃんだって
いつ 破水するか 分からないのよ。
そんなときに
さくらさんが いなかったら…。
ああ。 もう 駄目駄目。 絶対 駄目。1泊ですよ。
いや。 ちょっと…。
駄目です!
もう。
ぱっぱっとですよ。 ぱっぱっ。
駄目。
駄目だ。 駄目…。
(七海)ごめんね。 遅くなって。
(川端)いや。 全然。
(七海)あけまして
おめでとうございます。
(川端)おめでとう。
ことしも よろしく。
(七海)うん。 こちらこそ。
(従業員)いらっしゃいませ。
(七海)コーヒー お願いします。
あと ザッハトルテも。
(従業員)はい。 かしこまりました。
(川端)忙しそうだね。
(七海)うん。
外資の顧問 3つ
担当になったんで
法律英語のゼミに
行ってるんだ。
川端君も やったら?
(川端)いや。 僕は いいよ。
(七海)これからは
法律英語は 必須よ。
ねえ。 聞いた?
1個上の 奥村さん。
法律事務所 つぶれて
居酒屋で バイトだってよ。
厳しい時代だよね。
弁護士稼業も。
そっちは どう?
うまくいってるの?
桃子先生の事務所。
何だっけ? ハチドリの家?
子どもシェルターは 大忙しだよ。
子供の人権 扱わせたら
一番だからね。 桃子先生は。
大学時代に 何度か 話 聞いたけどめっちゃ オーラ あったな。
何か 話 聞いてるうちに
感動しちゃって
いつの間にか シェルターの
ボランティアスタッフに されてた。
強引だからね。 桃子先生は。
これからも 続けるの?
桃子先生のとこ。
(川端)うん。 そのつもりだよ。
親から 虐待を受けて
逃げてくる子たちの顔
見ちゃうとね。
自分が できることなら 何でも
してあげたくなっちゃうんだよ。
ぼろぼろになった 子供たちが
もう一度 生きてくためには
どうすれば いいのか?
一緒に 考え
一緒に 悩んであげる。
最近 気が付いたんだけどさ。
子供たちを 支えてるんじゃなくて僕が 子供たちに
支えられてるんじゃないかって
思うことが あって…。
あっ。 ごめん。
顧客から 確認が入ったの。
ちょっと待ってて。
すぐ 終わる。
外(バイブレーターの音)
≪(ノック)
(桃子)はい。
ああ。 ごめんね。
もう さくらさん
言いだしたら 聞かないのよ。
「貞子ちゃんは
絶対 出雲に いた」って。
ごめんね。 休みなのに…。
あっ。 あら。
(七海)柳原 七海です。
大学時代に 何度か。
(桃子)ああ。 あなたね。
覚えてるわ。 覚えてる。
(川端)彼女 ボランティアに
登録してたんで
一緒に 来てもらいました。
(桃子)ああ そう。 ごめんね。
デートなのに。
(七海)いや。 そういうんじゃ…。
あのう。 僕 食事 作れないから
彼女に言って 来てもらったんです。
(桃子)そう。
ごめんね。 デートなのに。
いや。 だから そんなんじゃ…。
(桃子)あっ! もう 飛行機
乗り遅れちゃう。
ああ。 じゃあ
後のことは
よろしく お願いしますね。
(川端・七海)はい。
(桃子)ごめんね。 デートなのに。
(川端)いや。
だから そうじゃなくて…。
(桃子)はい。 じゃあね。 どうも。
(川端)いってらっしゃい。
[そんなわけで
桃子先生は 北海道へ]
[さくらさんは 出雲へ
出掛けていった]
あっ。 そうだ。
あのう。 すみません。
あのですね 以前 この子がですね。あのう。 縁結びの糸。 これ。
買いに来たと 思うんですけど。
年はね 17~18だと 思うんです。
どうですかね?
見覚えないですか?
(女性)申し訳ございません。
分かりかねます。
ああ。 そうですか。
(内田)いやぁ。
この1年 所轄で
補導や 逮捕された 少女に
該当する者は おらんがね。
そうですか。
(内田)そから 捜索願なども
調べてみたけど どうも 該当せん。
まっ 一応 他の部署にも
問い合わせしてみましょう。
何か あったら 電話するけん。
はい。 あのう。
(内田)ああ。 はい。
よろしく お願いします。
うーん。 うん?
うーん。
(従業員)どこか お探しですか?
ああ。 はい。
あのう。 私 どこ行ったら
いいんでしょうか?
(従業員)どこって…。
変なこと 聞いてるわよね? 私。
(従業員)ええ。 まあ。
そうよね。 変よね。
つまり そのう。
私の知り合いが
出雲に いたみたいなんですね。
その彼女が
どこに いたのかなって。
(従業員)はあ。
ねえ? どこにいたと思う?
出雲といっても 広いですから。
そうよね。
やっぱり 無茶だったかな?
よろしかったら
あちらに 出雲の写真を
展示してありますので
ご覧になってみては
どうでしょうか?
写真?
(従業員)当ホテルの社長が
撮った 写真なんです。
へぇ。 お上手ですね。
最近 写真に凝ってて
どうしても お客さまに
見てもらうんだって。
あっ。
(従業員)日御碕の灯台です。
今は ちょうど 夕日が
奇麗なときですよ。
~
(茜)どこに 貼ろう…。
あっ。 ここ いいじゃん。
(玲奈)何 これ?
(茜)よく 分かんないけど
お餅 重ねるでしょ? お正月って。
(マリア)普通 二段でしょ
こういうのって。
それに リンゴじゃなくて
ミカンだよ。
いいじゃない。
その方が 映えるでしょ。
そういえばさ ここって
お年玉とか 出ないのかな?
由夏さん。 去年は
どうだったんですか?
はっ?
(玲奈)やめとけ。
殺されるよ あんた。
(茜)何でよ?
もう しょうがないな。
じゃあ 次は 茜は…。
あっ。 ふくすけ 作ろう。
(玲奈)やだ。 うちが 折ってんの。
(茜)何で!? 茜が…。
(玲奈)いいじゃん。 羽子板。
(茜)じゃあ 茜が
特製の羽子板 作ります。
(玲奈)どうぞ。
(茜)ねえ? 由夏ちゃん…。
(由夏)うるさい。
(川端)えーと。
今日 さくらさんの代わりに
夕飯を 作ってくれる
柳原 七海さんです。
(七海)柳原です。
みんな よろしくね。
(川端)よし。
じゃあ 夕飯の支度しようか?
(七海)はい。
(玲奈)何か うれしそうだね。
川端。
(マリア)あれ
どういう関係なのかな?
(由夏)まあ 男と女の
関係じゃないわな。
(マリア)だね。
(玲奈)川端の 片思いってとこか。
(由夏)あいつ あの女に
こび 売ってるしね。
(玲奈)いいのか? 茜ちゃん。
あんなんで。
(茜)全然。 川端さん
そんな人じゃないもん。
(由夏)何? そんな人って。
茜を 裏切るような人じゃ
ないってことよ。
(由夏)何で あんな
余裕ぶってんの? あのバカは。
(玲奈)さあ?
(マリア)さあ?
(七海)想像はしてたけど
深いわね。
(川端)深いって?
(七海)心の闇よ。
あの子たちの。
(川端)ああ。
(七海)人を 絶対に 受け入れない
目をしてる。 みんな。
(川端)そうかな?
(七海)ねえ? 川端君ってさ
ここで 幾ら もらってるんだっけ。
(川端)基本 ボランティアだけど
宿直とか 食事の世話すると
少しだけ 出してもらえる。
幾らぐらい?
(川端)一日 5,000円。
あっ。 今日 君の分も出るから。
(七海)いらないわよ そんなの。
(川端)少なくて申し訳ないけどね。
お金なんか どうでもいいの。
私が ここに来たのは
この目で 確かめるためよ。
確かめるって?
何で 川端君が 子どもシェルターにのめりこんでるのか?
ホントに これで いいの?
(川端)いいって?
(七海)だって あなたって
司法修習生時代
トップクラスだったじゃない。
その気になれば
もっと 大きな仕事だって
できる人でしょ?
ここでの仕事も 立派な仕事だよ。
僕は 満足してるし。
(七海)さっき 言ったでしょ。
これからの弁護士稼業は厳しいの。
理想だけじゃ
生きていけないのよ。
いつまでも あんな子たちに
関わってたら どん底だよ。
(七海)ねっ?
(由夏)あいつ マジで
女 見る目 ねえわ。
(玲奈)ですね。
~
この子なんですけど。
(女性)見たことないですね。
ないですか?
(女性)はい。
~
~
《何か 用ですか?》
~
《あのう。 運転手の
高見沢 健二さん いますか?》
(叫び声)
(割れる音)
~
~
(由夏)何か 変な音した?
(玲奈)いや。
何も 聞こえてないっすよ。
(由夏)嘘?
(玲奈)うん。
(由夏)ってか もう 飽きたわ。
(玲奈)ゲームっすか?
(由夏)いや。 全部だよ 全部。
(玲奈)全部。
(由夏)あっ。
(由夏)川端も アホだよね。
あんな女 好きになっちゃってさ。
(玲奈)うちも マジ 無理だわ。
あの女。
「いつまでも あんな子たちに
関わってたら どん底だよ」
(玲奈の舌打ち)
(玲奈)最悪ですよ マジで。
(由夏)絶対 あの女に
ついてくよね? 川端。
(玲奈)部屋で 何やってんすかね?あの2人。
(由夏)部屋で やることっつったら一つでしょ。 男と女は。
(玲奈)ですね。
(七海)うちの所長がね ぜひ
川端君に 会いたいっていうの。
(川端)僕に?
(七海)うん。 直接 会って
条件を 伝えたいって。
考えてみて。
悪い話じゃないから。
(川端)いや。 僕は これからも
ここで…。
(七海)分かってる。 でも
会うだけ 会ってみて。 ねっ。
いや。 ホントに。
はっきり 言うね。
こういうとこ あなたに
向いてないと思う。
向いてない?
(七海)うん。
(茜)川端さん 痛い!
茜 指 切っちゃった!? 痛い!?
(川端)ちょっと待っててね。
(茜)茜 死んじゃう!?
(七海)私 これで。
(川端)そこまで 送るからさ。
(茜)指が!? 大量出血で
死んじゃうかもしれない。
川端さん!?
痛い 痛い 痛い…!?
(川端)あっ!? ちょっと待って。
(茜)川端さん。 早くして。
もっと 茜を見て。
(川端)分かった 分かった。
(由夏・玲奈)イェイ!
(由夏)ああ。 彼女 帰ったよ。
(川端)えっ。
(玲奈)いいんですか?
追い掛けなくて。
いや。 いいんだ。
(詩)貞子の部屋が 変だよ。
(川端)えっ?
(詩)貞子の部屋。
(川端)貞子ちゃん?
どうした?
貞子ちゃん。 何か あった?
(茜)貞子ちゃん?
(川端)ごめん。
ちょっと 開けるよ。
~
~
(従業員)おはようございます。
ああ。 おはようございます。
(従業員)お探しの場所は
見つかりましたか?
いえ。
(従業員)そうですか。
絶対 出雲に
来てるはずなんですけど。
あっ。 そうだ。
あのう。
出雲で 若い女の子たちが
集まる場所って どこですかね?
(従業員)そうですね。
ワイナリー辺りかな?
ワイナリー。
(従業員)今 地図を
お持ちいたします。
すいません。
うん!? これ?
えっ?
≪(従業員)お待たせいたしました。あっ。 あのう。 これ。 これ。
(従業員)ああ。 これは ことしの
御縁縁日の 写真です。
貞子ちゃんだ。
えっ?
これ。 この女の人の。
何? このマーク。 見て。
マーク。
何?
ああ。 これはですね。
うん。
~
この子に 見覚えないですか?
(社員)いや。
あのね。 ほら。
こちらの会社のバッジ
付けてるんです。
ほら。 これと 一緒の。
ねっ。 どうです?
(社員)うちの社員じゃ
ないですね。
えっ? よく 見てください。
バスの ガイドさんとかじゃ。
(社員)いや。 いませんね。
えっ…。
あっ。 それじゃ
どなたかの ご家族とか。
(社員)さあ? 社員 全員に
聞いてみましょうか?
ぜひ。 お願いします。
(社員)はい。
じゃあ あのう。
これ 置いていきますんで
何か ありましたら
こちらに お電話ください。
(社員)分かりました。
お預かりします。
はい。 お願いします。
じゃあ これは
持ち帰らせてもらいます。
そっか。 じゃあ お願いします。
(社員)はい。
すいません。
あっ!? すいません。
では。 ごめんなさい。
すいません。
お願いします。
~
~
(松岡)《何か 用ですか?》
(松岡)あっ。
~
≪(松岡)あのう!
どうも。
(松岡)あれは 御縁縁日の
ちょっと前でした。
(松岡)この子が 事務所の前で
ぽつんと 立ってて。
(松岡)《何か 用ですか?》
(貞子)《あのう。 運転手の
高見沢 健二さん いますか?》
(松岡)《えっとね。
今日は 市内観光のバスだけど》
後から
気が付いたんですけど
あの日 高見沢は
市内観光じゃなくて
夜行バスで 大阪 行ってて。
(松岡)あの後 高見沢と
会えたか 分からないんだけど。
あのう。 彼女と 高見沢さん。
どういう関係なんでしょうか?
(松岡)さあ? でも 観光バスの
運転手 やってると
時々 修学旅行の女子高生に
モテちゃったりしてね。
その類いじゃないかな?
関西なまりだしね この子。
関西なまり。 この子。
ですよね。 違いましたっけ?
うん。 まあ そんな感じで。
あのう。 その 高見沢さんに
会わせてもらえませんか?
(松岡)それがね…。
(松岡)亡くなったんです 彼。
えっ?
殺されたんです。
(由夏)こんな感じ?
(茜)茜と
おんなじ長さ。
(香)えっ? マジ かわいくね?
(拓士)きもいとか言ってたくせに。(香)言ってねえよ。
(玲奈)めっちゃ 言ってたわ。
名前 キモ子にしようぜとか。
(マリア)だけど
由夏さん カット 上手だね。
(由夏)でしょ。
(茜)もしかして 少年院で
習ったとか?
ああいうところって 長くいると
資格とか 取れるんでしょ?
でしょ? でしょ?
(玲奈)ちょっと 黙ってろ てめえ。(茜)痛っ。
何で 茜が
黙ってなきゃ いけないの?
(七海)《はっきり 言うね》
《こういうとこ あなたに
向いてないと思う》
~
~
(高見沢)《あれ?
何してんの?》
(貞子)《あっ。 健二さん》
《遅い。 会いたかった。
会いたかった》
~
《殺された? 高見沢さんが》
《ええ。 夜中に 市内の空き地で
刺されたんです》
《あのう。 それって 誰に?》
《分かんないみたいです》
《あれから もう 半年くらい
たつけど
犯人 捕まったって
聞きませんね》
(松岡)《それで あのう。 この子
今 どこに いるんですか?》
《東京です》
(松岡)《東京か》
《えっ? 何か?》
《この子が ここに来た
次の日なんです》
《事件が あったの》
《それって どういう?》
(松岡)《警察
捜してるみたいです》
~
[正直 いうと
少し 心が動いていました]
[もちろん ハチドリの家の活動に何の不満はなく
疑問もありません]
[でも 僕は 桃子先生や
さくらさんみたいに
ここに来る子たちの心を
つかむようなことが 苦手で]
[つまり 七海さんが
言うとおり こういう場所に
向いていないような気が]
≪(ドアを たたく音)
(川端)はい。
(茜)貞子ちゃんが 大変なの。
(川端)えっ!?
(叫び声)
(川端)どうしたの!?
(香)いや。 よく 分かんねえよ。
(茜)貞子ちゃん?
~
~
(貞子)《えっ? これが いい。
これ これ》
(高見沢)《縁結びの糸?》
(貞子)《うん》
(高見沢)《じゃあ
この 縁結びの糸を 一つ》
(女性)《800円で ございます》
(貞子)《ありがとう》
(高見沢)《1,000円で》
(高見沢)《これ 集中力
切れてきたんじゃない?》
(貞子)《いけてるって。
いけてるって》
(高見沢)《緩くなってる》
(貞子)《大丈夫やって》
《ほら 見て。 ほら》
(高見沢)《ちょっ ちょっ…》
《ここ 曲がってるよ》
(貞子)《何で? 全然 いけてる》
《待って。
分からんくなるって》
(貞子)《取れへんように…》
(高見沢)《結ぶ 結ぶ》
(貞子)《えっ? 何?》
(高見沢)《何で そんな心配…?》
(貞子)《これ いけてるかな?》
(高見沢)《ちょっと》
(貞子)《あっ。 お揃い。 イェイ》
(高見沢)《いいね》
(貞子)《お揃いやで。 カワイイ》
(高見沢)《でしょ》
(高見沢)《これ 一つ》
(女性)《ありがとうございます》
(貞子)《何か ちょっと 寒いな》
(高見沢)《はい》
(貞子)《ええの? ありがとう》
《あったかい》
(貞子)《焼けた? ありがとう。
いただきます》
《肉 久しぶりやわ》
《めっちゃ おいしい》
(高見沢)《よかった》
(貞子)《んっ。 うちな》
(高見沢)《うん》
(貞子)《こっちで 暮らそうと
思うねん》
(高見沢)《出雲で?》
(貞子)《うん》
《おじいちゃん
死んじゃったから。 病気で》
(高見沢)《そう》
(貞子)《とうとう 独りぼっちに
なってしまったわ》
《あんな…》
《うち 妊娠してるんやって》
(高見沢)《えっ!?》
《健二さんの 赤ちゃんやで》
《うん。
これも 食べないとな》
《うーん。 やっぱ この お肉
めっちゃ おいしいな》
《たれ つけてみよう》
外
もしもし。
外(伊丹)ああ。
九十九さくらさんの お電話で
間違いありませんかね?
はい。
外(伊丹)出雲警察署 刑事課の
伊丹と 申します。
はい。
外(伊丹)お宅の ハチドリの家で
保護しちゅう 女性のことで
お願いがあって
お電話いたしました。
はい。
外(伊丹)私 夏に起きた
殺人事件の捜査を
担当しちゅう者ですが。
(伊丹)実は その女性が
現場付近で 目撃された女性と
同一人物の可能性が
ありましてね。
外(伊丹)もしもし?
聞こえちょうますか? もしもし。
はい。
あのう。 現場付近?
(伊丹)ええ。
それに 事件前日に
被害者を 訪ねてきちょうことからおそらく
その女性は この事件に 何らかの
関わりが あると思うちょるです。
外(伊丹)もしもし? もしもし?
はい。
外(伊丹)それで その女性に
話を聴かかと 思うちょりまして。
外(伊丹)任意で
事情聴取を させて…。
あのう。 貞子ちゃんは。
いえ。 その女性は 妊娠してて
もうすぐ 赤ちゃんが
生まれるんです。
それに 記憶と 言葉を
失っていて
とても 精神的に
不安定なんです。
(川端)ちょっ ちょっ…。
チョコ 入れた? 今。
(マリア)チョコ?
チョコ 入れたって 今。
(香)はっ?
(川端)ちょっと待って。
バナナと リンゴ…。
(香)チョコを ちょこっとってか?
(拓士)何 言ってんの?
(香)はっ?
(由夏)あれ 何 作ってんの?
(詩)さあ?
(玲奈)何か 変な においする。
(マリア)私 吐きそう。
だったら 食べなきゃ いいのよ。
(マリア)えっ?
あんた 食べるんだ?
(拓士)まさか。 死ぬでしょ。
あんなん 食べたら。
(香)ああー。
早く さくらさん
帰ってこねえかな?
俺 もう ミカンで いいよ。
詩。 ミカン 取って。
(貞子)《おろすって
どういうこと?》
(高見沢)《金は
すぐ 用意するからさ》
《どれぐらいだろ?
10万くらい?》
《そんなこと
よう 分からん》
(高見沢)《うーん。 大阪 帰ったらすぐ やっちゃって》
《無理だから 俺》
《あっ。 そうや。
海 見たいわ。 出雲の》
《なあ 健二さん。
連れてってや》
~
~
~
~
~
(高見沢)《じゃあ これで》
(高見沢)《じゃあな。
気を付けて》
《じゃあね。 バイバイ》
~
~
≪《あっ。 パパ
帰ってきたよ。 ほら パパ》
(子供)《パパ。 おかえり》
(高見沢)《ただいま》
(妻)《おかえり》
(高見沢)《花火してたの?》
(子供)《うん》
(高見沢)《じゃあ パパも
一緒に やろうかな》
~
~
(絶叫)
(川端)貞子ちゃん?
(一同)大丈夫?
(絶叫)
~
《子供が いるの!?》
(松岡)《ええ》
《確か 幼稚園に
入ったばかりですよ》
《奥さんも まだ 若いのに
気の毒ですよ》
《殺された?
高見沢さんが》
《ええ。 夜中に 市内の空き地で
刺されたんです》
《この子が ここに来た
次の日なんです》
《事件が あったの》
(伊丹)《実は その女性が
現場付近で 目撃された女性と
同一人物の可能性が
ありましてね》
(桃子)《お医者さまは
何かの ショックで
記憶と 言葉を
なくしたんだろうって》
~
~
≪ただいま。
(川端)さくらさん!?
大変です。 大変!
な… 何?
(香)あっ。 さくらさん。
(苦しむ声)
(貞子)痛い!?
助けて!
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