2018年10月にドラマ『下町ロケット(2018)』が『日曜劇場』枠で放送開始されます。
2015年に放送され好評を博したエンターテインメント巨編『下町ロケット』の新シリーズです。主人公の佃航平を演じるのは、前作に引き続き阿部寛さんです。また、佃製作所のメンバーも前作に引き続き豪華なキャスト陣です。
大きな挫折を味わってもなお、前に進もうとする者たちの不屈の闘志とプライドが胸を熱くします!
本記事では『下町ロケット(2018)』の原作「下町ロケットゴースト」、『下町ロケット(2015)』のドラマ、原作「下町ロケット」、「下町ロケット2」のあらすじとネタバレを紹介します。
Contents
ドラマ「下町ロケット(2018)」のあらすじや展開と期待の声
ドラマ「下町ロケット(2018)」のあらすじ
元宇宙科学開発機構の研究員で、ロケットの打ち上げ失敗の責任をとって辞職し、現在は父親が遺した下町の工場「佃製作所」で経営者として第二の人生を送っている佃航平(阿部寛)。一度はあきらめかけた佃の夢であったロケット製造を、自社が開発したバルブシステムを使用し、日本を代表する大企業・帝国重工の純国産ロケット開発計画「スターダスト計画」により実現するなど、順調な佃製作所だったが…。
ある日、帝国重工の社長交代により、スターダスト計画は次回で終わるかもしれないと帝国重工から告げられ、佃はショックを受ける。ロケット製造に関わることは佃の夢であるとともに、今や「ロケット品質」を掲げる佃製作所社員たちの精神的支柱にもなっていたのだ。
そこへ追いうちをかけるように、大口取引先の農機具メーカーから小型エンジンの取引削減を告げられる。性能よりもコスト重視という考えに、技術力が売りの佃製作所は存在意義が揺らぎ始め、佃は強い危機感を抱く。
そんな中、佃製作所の経理部長・殿村(立川談春)の父親が倒れる。殿村の実家は三百年続く農家。父親の看病と畑仕事の手伝いに、週末ごとに帰省する殿村を見舞う佃と山崎(安田顕)。トラクターを運転する殿村をじっと見て、佃はあることに気づく。それは、佃の中に新たな夢が生まれた、瞬間だった。
ドラマ「下町ロケット(2018)」の展開と期待の声
#はやドキ!#下町ロケット 続編豪華キャスト出演決定‼️
楽しみ〜😊✌️#土屋太鳳 #竹内涼真 pic.twitter.com/bkfU3910SX— 三輪車 (@tricycle89) 2018年8月9日
下町ロケットの続編が決定ということで、個人的に好きな山崎部長のもぐもぐシーンをあげときますね#下町ロケット pic.twitter.com/AXNmEJ8K2W
— 鼻先忍者 (@hanasak97597058) 2018年8月8日
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— 🐷ぽっちゃん🐷 (@ZExA4jd3btXr2Jg) 2018年7月21日
下町ロケットゴースト読み終えた😃
佃社長🚜
殿村さん・・・
財前部長🚀
面白かった‼️ ドラマ楽しみ😆#下町ロケット #下町ロケットゴースト #池井戸潤 #日曜劇場 #TBS #バルブシステム pic.twitter.com/5JCQLavPRk— rinna (@rinna2005) 2018年8月15日
親から送られてきてびびった
え、地元なんだけど
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「下町ロケット(2018)」原作「下町ロケットゴースト」のあらすじとネタバレ
「下町ロケット(2018)」原作「下町ロケットゴースト」のあらすじ
倒産の危機や幾多の困難を、佃航平はじめ社員が一丸となって乗り越えてきた佃製作所。
しかし、またもや佃製作所は大きな危機に見舞われる。ロケットバルブの大きな取引相手である帝国重工が業績悪化、主要取引先からの非情な通告、そして、番頭・殿村に訪れた危機・・・。
幾重にも重なるピンチを切り抜けるべく、佃が下した決断とは・・・?
大きな挫折を味わってなお、前に進もうとする不屈の者の精神とプライドが胸を打つ!
「下町ロケット(2018)」原作「下町ロケットゴースト」のネタバレ
ある日、航平は農機具メーカー・ヤマタニから連絡を受け、会社へ出向く。するといつもと違う様子の調達部部長・蔵田。航平は違和感を覚えながらも、次に使用予定の新型エンジンの性能について話す。すると蔵田は「性能が良くなれば、それだけ高くなるんだろ?」と価格のことを聞いてきた。航平は「価格のことはのちほど」などとはぐらかすが、今回呼び出されたのは他でもない、価格のことだった。
4月に新社長が就任し、会社の方針が変わったのだ。農機具は性能より価格、結局、動けばいいなどという方針で、佃製作所の新型エンジンの採用は白紙になった。そして蔵田に渡された発注計画書を見て航平は驚く。新型エンジンの採用どころか、今まで納めてきた既存部品までも削減対象となっていたのだ。佃製作所の製品は高級機にのみ搭載され、その他は快適性を重視した製品を軸としていた。
佃製作所の代わりに発注するのは「ダイタロス」という最近出てきたエンジンメーカーだった。性能よりも低価格を売りにしている会社だった。その価格を見て、航平は敗北感を味わう。今まで気にしていなかった二流メーカーに価格という点だけで負けてしまったのだ。
そんな航平に追い打ちをかけるように、帝国重工の経営不振が囁かれる。その責任をとって社長・藤間は辞任する。後任には反藤間派の的場俊一。的場は藤間の進めてきた「スターダスト計画」を廃止するらしい。つまり、佃製作所にも影響が及ぶことになる。財前は準天頂衛星「ヤタガラス」を搭載したヤタガラス7号機の打ち上げを最後に、スターダスト計画から離れ、宇宙航空企画推進グループへと異動となる。しかし、財前はロケット打ち上げの必要性を訴え続け、着目したのが農業だった。
そんな中、泣きっ面に蜂、佃製作所の番頭・殿村の父が心筋梗塞で倒れ、殿村は実家に帰ることに。航平は殿村を訪ねて実家に行き、トラクターを運転する殿村を見て、高性能トランスミッション開発に活路を見出そうとする。
航平は、トランスミッション開発へ乗り出すのにあたり、ベンチャー企業のギアゴーストと手を組みたいと考えていた。ギアゴーストは、製造拠点を持たず、部品製造から組み立てまで外注で全てをまかなう、「ファブレス」で売上を上げていて、営業戦略を担当する伊丹大社長、天才的なエンジニアである島津裕副社長の2人は、帝国重工の元社員だった。
佃製作所はギアゴーストの部品決定が行われるコンペに応募する。コスト面で配慮した佃製作所は勝利し、ギアゴーストのトランスミッションに採用される。しかし、ギアゴーストが特許侵害で訴えられてしまう。内容証明を送ってきたのはトランスミッションメーカー・ケーマシナリーの顧問弁護士・中川京一だった。ギアゴーストにも顧問弁護士・末長がいたが、裁判になれば敗訴する可能性が濃厚であり、伊丹社長は和解を申し入れる。中川弁護士が提示してきた和解金は15億円だった。ベンチャー企業のギアゴーストは、それに応じることができなかった。他の会社の傘下に入り支払うしかないと考えたギアゴーストの社長・伊丹は色々駆け回り、佃製作所にも相談に来る。航平は知財に詳しい顧問弁護士・神谷修一を紹介する。
神谷弁護士は末長弁護士の杜撰な対応を疑問に思い、末長弁護士と中川弁護士が裏で繋がっている可能性を考える。実際、中川弁護士は、末長弁護士に「顧問をしているギアゴーストの機密情報をケーマシナリーに渡して欲しい」と多額の報酬をエサに持ちかけた。末長弁護士は、トランスミッションの設計を中川弁護士に渡し、ケーマシナリーはその設計で特許申請を行ったのだった。その証拠を提示し、ギアゴーストは裁判に勝利する。
航平は見殺しにし、ギアゴーストが敗訴した時に買収することもできたが、そうはしなかったのだ。そんな中、伊丹にダイタロスの社長・重田が接触する。重田は自分の父が経営していた帝国重工の下請けの会社が倒産したことで、伊丹を恨んでいた。そして今回、ギアゴーストを買収しようとしていたのだ。さらには、「お前は、上司である的場俊一に閑職に追いやられた」と明かされる。伊丹は強い憤りを感じ、佃製作所を裏切り、ダイタロスと資本提携を結び、帝国重工に復讐を果たそうとするのだった。そんな過去のしがらみに囚われてしまった伊丹に、島津はついていくことはできず、ギアゴーストを退社するのだった。
「下町ロケット」(2015)原作「下町ロケット」のあらすじとネタバレ
「下町ロケット」(2015)原作「下町ロケット」のあらすじ
精密機械製造業の中小企業・佃製作所の社長・佃航平は、主要取引先の京浜マシナリーから、突然、取引終了の通知を受ける。資金繰りに困りメインバンクの白水銀行に3億円の融資を申し込むが渋られる。追い打ちをかけるように、今度はライバル会社のナカシマ工業から特許侵害で訴えられて、白水銀行からは融資を断わられてしまう。法廷戦略の得意なナカシマ工業が相手では、たとえ勝訴は濃厚でも結局は裁判の長期化だけで資金不足による倒産は避けられそうもない。果たして、佃製作所の運命は・・・?
「下町ロケット」(2015)原作「下町ロケット」のネタバレ
宇宙開発機構に務めていた佃航平は打ち上げ失敗の責任を取り、機構を辞めた。そして、父の経営していた佃製作所を継いだ。
精密機械製造業を営む佃製作所は、主要取引先の京浜マシナリーから、突然取引終了の通知を受け、佃航平は資金繰りに頭を悩ます。メインバンクである白水銀行に3億円の融資を申し込むが渋られる。そんな時、ライバル会社のナカシマ工業から特許侵害で訴えられてしまう。そのことで、追加融資も断られ万事休す。ナカシマ工業は法廷戦略に長けてて、たとえ勝利濃厚でも裁判の長期化は避けられず、そうなれば裁判費用が捻出できなくなる佃製作所は倒産を免れない。
そんな時、大企業の帝国重工の宇宙航空部長・財前が佃製作所を訪れる。帝国重工は「スターダスト計画」を始動し、巨額の資金を投じて新型水素エンジンを開発したが、特許は佃製作所に先を越されていたため、その特許を20億円で譲って欲しいというのだ。
一方、ナカシマ工業に対し、逆に特許侵害で訴えた佃製作所。ナカシマ工業は徹底的に戦う姿勢だったが、マスコミがナカシマ工業の悪質な法廷戦略を報じたため、イメージダウンを避けるためナカシマ工業が56億円を支払い和解した。
この和解金を手に入れたことを知り、財前は特許の譲渡は難しいと考え、年間5億円の特許使用料で独占契約を持ちかける。航平は元妻・沙耶との会話で、特許譲渡や使用許可ではなく、帝国重工が飛ばすロケットに佃製作所で作った部品を搭載する方法があることに気付く。しかし、それでは特許使用料は入らず、リスクが高いと社員は大反対する。航平は悩んだ結果、部品供給に賭けることにした。
しかし、帝国重工側は、部品供給を断ろうとしていた。その旨を伝えに再び財前がやってくる。しかし、そこで目にした佃製作所の技術と品質に部品受け入れもありうると考えるようになる。そして、なんとか部品テストを行えるようになるが、財前を出し抜きたい富山は水原本部長に取り入り、財前に変わって部品供給のテスト担当者になる。
テストは会社の経営状況などの調査とそれにクリアすれば品質調査を行う2段階だったが、不合格前提のものだった。帝国重工の審査チームは横柄な態度で、意気消沈する佃製作所の社員。そんな中、元銀行員で、佃製作所の経理担当・殿村が帝国重工相手に持論を展開する。強気な発言に社員は一致団結し「佃品質。佃プライド」を掲げ審査に臨む。社員の執念と雄弁で経営の審査をクリアした佃製作所は、いよいよ品質テストを受けることに。
しかし、テストは何度やってもうまくいかない。なぜなら、佃製作所の研究員だった真野が自分がしたい研究を満足にできないという身勝手な理由から、検品でハネられた欠陥品を帝国重工に送っていたのだ。それが発覚し、正規品を持ち込み、ひと悶着ありつつもテストをパスした。
しかし、次なるテストの燃焼実験に置いていつも失敗する。帝国重工は部品に原因があるというが、結局は帝国重工側のフィルターにケイ素が付いていたことが原因だった。そして、佃製作所のバルブは正式に採用が決まった。
今回、佃製作所を裏切った真野は、製作所をやめ、医療関係の研究所に務めていた。しかし、その就職先は航平が斡旋したものだった。それを知り真野は航平にお礼のメールを送る。そして、佃製作所のバルブが人工心臓に応用できることを伝えた。
一方、帝国重工のロケットは見事種子島から打ち上げられ、それを航平は娘の利菜と一緒に見上げていた。
「下町ロケット」(2015)原作「下町ロケット2」のあらすじ
前作から数年後。佃製作所は、また経営の危機に陥っていた。量産を約束したはずの人工心臓用のバルブの取引は試作品段階で打ち切られ、NASA出身の社長・椎名が率いるサヤマ製作所に取引を奪われる。帝国重工とのロケットエンジンの開発でも、サヤマ製作所とのコンペを余儀なくされ、性能では優ったものの、かけひきに敗れ帝国重工との取引ができなくなる危機に直面する。そんな佃製作所を救うのは・・・?
「下町ロケット」(2015)原作「下町ロケット2」のネタバレ
ある日、航平は帝国重工の財前を佃製作所に招き、開発中のシュレッダーを披露した。このシュレッダーは水素エンジン内の異物をレーダーで感知し、粉砕するもので、これをバルブの上流につけることで不具合を減らせるという代物だった。シュレッダーに興味を示した財前は共同開発を持ちかける。そこで航平は、共同開発の条件として、帝国重工が「ガウディ計画」を支援することを提示した。
「ガウディ計画」とは人工心臓を完成し、多くの心臓疾患を抱える患者を救おうというものだった。帝国重工の医療器部門は主に検査機器を扱っていて、人工心臓のような治療器具ではなかったため、財前は支援は難しいと言う。しかし航平はなんとか頼むと財前に頭を下げる。
一方、ライバル会社で、人工心臓のバルブの取り引きを奪っていったサヤマ製作所では、佃製作所から設計図を盗み出した中里が人工心臓「コアハート」のバルブ開発のリーダーに抜擢されていた。人工心臓「コアハート」は臨床段階まで進んでいたが、臨床第1号の患者が死亡するという事件が起こる。この際、貴船教授は部下の医師・巻田に全てを押し付けた。そこで巻田は医療ジャーナリスト・咲間倫子に内部告発する。
中里の課題は90日間の耐久性をクリアしているバルブを180日間にまで延ばすことだった。中里が行き詰まる中、声をかけてきたのは横田だった。横田はかつて開発チームの主力だったが、どうしても90日間の壁を超えられず窓際に追いやられていた。横田の後任についた月島がいとも簡単に90日をクリアしたのだが、この度、死亡事件が起こったことで、その耐久性に疑問を持ち、中里に確かめたのだ。中里はデータをチェックするが問題はなく、パソコンを横田に預けて帰宅する。横田はひとりデータを見つめ、その数値が綺麗すぎるという違和感を覚え、データが改ざんされていると気付く。そして内部告発するわけだが、その相手が偶然、咲間倫子だった。
佃製作所ではガウディ計画に重要な「血栓を減らす」という課題が難航していた。開発チームのリーダー・立花は加納アキと共に東北の病院を訪れ、実際に人工弁を必要とするこどもたちとふれあい、なんとしても完成させたいと決意を新たにする。
そんな中、ガウディ計画には欠かせない軽編技術をもったサクラダの社長・桜田章が佃製作所を訪れ、次回の面談でうまく結果がでなければガウディ計画を離脱するという。桜田は娘を心臓疾患で亡くしていて、ガウディ計画に掛ける思いは大きいが、出資者である弟の会社が結果を出さない限り助成金を出さないと最後通告をしてきたのだった。サクラダの軽編技術なくしてはガウディ計画は続行不可能となり、なんとしても引き止めなければならなかった。
一方、帝国重工では財前が医療器部門の安東にかけあっていた。安東は軽編の技術を絶賛するも、やはり治療機器への関与はしないと拒否した。しかし、人工弁を使えば多かれ少なかれ血栓ができ、それを取り除くためにシュレッダーが使えると言うと、ここで初めてシュレッダーとガウディ計画が繋がった。
その頃、新しいバルブの燃焼テストに合格した佃製作所。この結果を受けて財前は、佃製作所との強固な関係が必要だと言い、ガウディ計画への参加を呼びかけた。しかし石坂がサヤマ製作所との共同開発を推し、水原本部長は石坂の意見にも耳を傾け、翌週のサヤマ製作所のテスト結果によって考えると、ガウディ計画への支援は保留された。テストの結果佃製作所の成績のほうが良かったが、石坂は社長の意向に沿うという理由と、今後の共同開発の中でサヤマ製作所は伸びしろがあるという理由でサヤマ製作所を推す。水原本部長は石坂の意見を取り入れ、バルブはサヤマ製作所のものが採用された。
そんな中、論文が認められなかった一村教授は貴船教授にガウディ計画を持ちかけるも門前払いされ、諦めかけていた。しかし、佃製作所を訪れ、その熱意を目の当たりにした一村教授はもう一度やろうと決意する。
さて、2つの内部告発を受けた咲間倫子はその記事を出した。これを受け、帝国重工は改めて佃製作所のバルブを採用することにした。石坂は食い下がったが、水原本部長は石坂とサヤマ製作所の社長が懇意にしていると知り、公私混同するなと一喝。
ある日、ガウディ計画の関係者はPMDA(医療機器の認可を行う機関)の面談に臨む。そこで審査役の滝川は終始、馬鹿にした様子で雲行きが怪しい。しかし、一村教授や開発リーダーの立花の話をじっと聞いていた審査役リーダー・山野辺が滝川の非礼を詫び、面談から一歩進めて、大型動物の臨床実験に入るよう言った。そこへ、財前から連絡があり、帝国重工がガウディ計画に参加することが知らされる。
咲間の記事により、サヤマ製作所と医療機器メーカー・日本クラインは警察の捜査を受けていた。一段落し、日本クラインは佃製作所にバルブの制作を依頼するが、航平は「信頼関係が大事」とこれを断る。また、サヤマ製作所は社長・椎名が逮捕され、倒産も噂されるまでになっていた。それでも中里はこうなったのは自分の責任でもあると最後まで残るつもりだと航平に伝え、設計図を盗んだことを謝った。そして、貴船教授も責任を取り、一切の権力を失ったが、教授はこれで患者に寄り添えるとどこか晴れ晴れしい表情だった。
ガウディ計画は順調に進み、3年後には最後の臨床実験を終えて、認可がおりた。ガウディを開発していた立花と加納は、一村教授の所見を受け、すでにシュレッダーの改良に着手していた。
心臓疾患で娘を亡くしていた桜田は、仏壇の前に、完成したガウディを供えたのだった。
ドラマ「下町ロケット」(2015)のあらすじとネタバレ
ドラマ「下町ロケット」(2015)のあらすじ
佃航平(阿部寛)は、宇宙科学開発機構の研究員でした。
そこでは、宇宙に飛ばすロケットに搭載するエンジンを開発していました。
しかし、佃が開発したエンジンを搭載したロケットがなんと打ち上げ失敗に終わり、その責任を取らされて退職することになりました。そして、その後は佃の父親が遺した下町にある工場で、経営者として第2の人生を送っていたのです。一方で、元研究員の血が騒ぎ、どうしても自分の夢であるロケットエンジンの開発はあきらめきれずにいました。
そんな中、主要取引先から取り引きを打ち切られ、さらにライバル会社から特許侵害で訴えられ、佃製作所は危機を迎えます。
ドラマ「下町ロケット」(2015)のネタバレ
佃航平は宇宙科学開発機構の研究員だったが、ロケット打ち上げ失敗の責任を取り、辞めることになる。その後、父の経営していた佃製作所を継ぐ。佃製作所は精密機器を作る企業だったが、航平はロケットへの情熱を捨てきれずにいた。
ある日、主要取引先が取り引き停止を通告される。さらにライバル会社から特許侵害で訴えられてしまう。特許侵害は言いがかりだったが、そのせいで銀行の融資もストップする。佃製作所は存続の危機に陥る。そんな時、大手企業の帝国重工の財前が現れ、佃製作所の持っているバルブに関する特許を20億円で買い取りたいと言ってくる。会社の経営を考えるとお金はほしいが、もし特許を譲れば、二度と自分のバルブでロケットを飛ばせなくなる。悩んだ挙げ句、航平は財前の申し出を断る。
すると今度は年間5億円の使用料で特許を使わせてほしいと言う財前。しかし知的財産で稼ぐのは不本意と、これも断ってしまう。航平の判断に不満を抱く社員たち。しかし航平は逆に、自分たちのバルブを帝国重工で使ってもらえないかと財前に言う。帝国重工側はあくまで特許の使用権を得ることが目的だったため、航平の申し出を断るつもりで財前は佃製作所を訪れる。しかし、そこで目にした製品の品質は素晴らしく、財前の気持ちを動かす。
こうして、バルブのテストをし、合格すれば採用するということになった。しかし、テストを担当する富山は出世欲が強く、自分がテストを不合格にすれば特許使用権を得られ、評価されると思い、あれこれと難癖をつける。その態度に佃製作所は一丸となり、バルブ制作に臨む。それでも難癖をつける富山に「正当な評価ができないところには、特許使用権も渡せない」と言うと、出世が遠のくと青ざめる富山。ようやく正当なテストを受けられることになる。
一方、特許侵害で訴えられていたが、凄腕の弁護士により、逆に特許侵害で訴えることができた。ライバル会社は法廷戦略に長けていたが、その悪質なやり方がメディアで取り上げられると、イメージダウンを恐れ、和解金を積み、和解してきた。
今度は数値の異常が止まらない。結局、佃製作所の研究員・真野が自分のしたい研究ができない腹いせに、このスターダスト計画が失敗すればいいと欠陥品を送っていたのだった。真野は裏切りの責任を取り辞めていった。佃製作所は新しいバルブを持っていき、数値は正常に表示された。
しかし、次の段階である、初めの燃焼テストで、またもエラーが出た。佃製作所のせいにする帝国重工だったが、原因は帝国重工の用意したフィルターに微量のケイ素が付着していたからだった。このケイ素を執念で発見したのは佃製作所側だった。
後は、帝国重工の社長の許可が出れば佃製作所の部品を正式に採用される段階まで来た。帝国重工社長・藤間は航平と同様、過去にロケット打ち上げに失敗していて、航平の思いと藤間の思いが重なり、無事、佃製作所の部品は帝国重工に採用された。そして無事、ロケットは打ち上げられた。
数年後、佃製作所は人工心臓用・コアハートのバルブを開発していた。これが「ガウディ計画」だった。取り引きも順調だったが、突然危機は訪れる。ライバル会社のサヤマ製作所に取り引きを奪われてしまうのだった。ヤマサ製作所の社長・椎名はヘッドハンティングした佃製作所の社員・中里に部品の設計図を盗ませていた。
ガウディ計画には医師である一村教授や軽編技術のサクラダなど多くの人が関わっていたが、なかなか結果が出ず、サクラダは手をひこうとしていた。サクラダの社長・桜田章は娘を心臓疾患で亡くしていて、ガウディ計画に掛ける思いは大きかったが、その支援者である親会社の社長(章の弟)が、結果を見せなければ支援は打ち切ると言ってきたのだった。
サヤマ製作所は人工心臓のみならず、帝国重工とのロケット部品についても取りに来た。そこには石坂というサヤマ製作所の椎名と癒着している社員の力が働いていた。そして、帝国重工は、佃製作所の部品か、サヤマ製作所の部品か、どちらを採用するかをコンペ形式で選ぶことにした。そしてそれはサヤマ製作所に有利なものだった。
ジャーナリストの咲間の提案で、佃は椎名と直接話しに行く。しかし設計図を盗んだ証拠はなく、椎名もしらを切る。そこで、元従業員の中里に会い、それとなく設計図のことを聞く。一人になった中里は自分がやっていることに不安と後悔を感じ、データを管理する月島に現行データを見せてもらう。すると、綺麗過ぎる数値に違和感を覚える同僚・横田。横田は元々コアハートの開発に携わっていたが、90日間の耐久をクリアできず、窓際に追いやられていた。その後任になたのが月島だったが、すぐに90日の耐久をクリアしたことを疑問に思い、しかも今回死亡事件が怒ったことで余計に疑っていた。
後日、咲間がそのデータを佃製作所に持ち込み検証しようとするが、設備が十分でなく、検証は難航する。そこで、航平は財前に頼み、帝国重工での検証を開始。そしてやはり改ざんされていると判明。
一方、航平の娘・利菜は帝国重工への就職活動の真っ最中だった。数年前、航平がバルブを提供した帝国重工のロケットを見て、自分もそういう仕事に関わりたいと決めていたのだった。
その頃、データ改ざんが記事になることを恐れた椎名は、出版社に圧力をかける。出版社は記事を出せば、佃製作所にも迷惑がかかると諦めようとするが、航平は怒り心頭で、サヤマ製作所に乗り込む勢いだったが、そこへ、中里が現れ・・・。航平は結局、出版社に行き、自分たちのことは気にせず、記事を出すよう要請し、サヤマ製作所の不正が暴かれることに。
これを受けて、ほぼサヤマ製作所に決まりかけていた帝国重工の取引相手は佃製作所に決まった。そして、記事を持ってサヤマ製作所に乗り込む、あくまで証拠はないと言う椎名に、ある録音を聞かせる。これは、中里が月島を説得し、自白させたものだった。
週刊誌が発売され、椎名は逮捕され、元々は佃製作所と取り引きのあった日本クラインも捜査の対象になる。捜査が落ち着いた日本クラインは佃製作所に取り引きを申し込むが、航平は「取り引きには信頼関係が大事だ」と言い、これを断った。
帝国重工は佃製作所とのバルブの取り引きを再開し、ガウディ計画の支援も約束した。こうしてガウディ計画の資金面に不安はなくなり、一歩前に進んだ。サクラダも親会社に気兼ねなく、ガウディ計画を続行できた。そしてついに、新型人工弁ガウディが完成し、第一号の患者は一刻の猶予もない症状の一村教授の受け持つ少年・聖人くんだった。手術は無事成功する。
それから3年の間、ガウディは順調に臨床試験を重ねていた。そして、佃製作所製の新型バルブを搭載した帝国重工のロケットの打ち上げが成功。その中に、利菜の姿があった。
最後にひげ面の椎名が佃の前に再び登場し、「佃製作所を上回るバルブを作ってやった。今度は負けない」という椎名に、佃は「臨むところだ」と答えた。
下町ロケット(2018)あらすじネタバレ!原作、前シリーズドラマ、前シリーズ原作まとめ
2018年10月、日曜9時『下町ロケット(2018)』がはじまります。
2015年放送の大ヒット第1シリーズから3年、あの佃製作所が再び立ち上がります!夢は宇宙から大地へ・・・。
阿部寛さんをはじめ、前作の名優が再集結し、新たな挑戦を始めます。挫折にも負けず、信念の元進み続ける佃製作所が見る者の胸を熱くしてくれるでしょう!
本記事では、『下町ロケット(2018)』の原作「下町ロケットゴースト」、『下町ロケット(2015)』のドラマ、原作「下町ロケット」、「下町ロケット2」のあらすじとネタバレを紹介しました!