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2019年3月28日木曜20時よりフジテレビ開局60周年特別企画としてドラマ『砂の器(2019)』が放送されます。

松本清張不朽の名作「砂の器」を開局60周年そして松本清張生誕110年でもある2019年、現代を舞台に全く新しい解釈でドラマ化します。

東山紀之が演じる鋭い観察眼を持つベテラン刑事vsSexy Zoneの中島健人が演じる父との“宿命”を背負う天才作曲家の攻防、そしてその作曲家が幼い頃生き別れた父との複雑でせつない“絆”を平成最後の現代に蘇ります。

こちらの記事ではスペシャルドラマ『砂の器(2019)』のネタバレや感想とあらすじを紹介していきます!

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ドラマ「砂の器(2019)」あらすじと感想やネタバレ

 

ドラマ「砂の器(2019)」のあらすじ

2018年10月—。ハロウィーンの渋谷。街は仮装した若者たちであふれかえっている。

そんな中、駅の裏手の人目につかない場所で中年男性の遺体が発見される。渋谷西署に捜査本部が設置され今西刑事(東山紀之)も加わることに。遺体は顔と手の平を潰され、身元不明のままだった。
現場付近に、血のついた白いシャツを着た青年の目撃証言を得ることができたが、犯人なのか、ただの仮装した若者なのか?さらに、殺害現場へと続くひとけのない道でふたりの男の目撃情報が。ひとりは被害者と推定され、もうひとりの若い青年が有力な容疑者とみられたが暗かったため顔をはっきりと認識することができなかった。しかし目撃者によると、被害者の男性が東北訛(なま)りであったこと、さらに会話の中で「カメダは相変わらずだ」という言葉を発したことが明らかになる。

今西は、若手刑事・吉村とバディを組み現場付近の聞き込みへと向かうが、カメダの手がかりが得られず捜査は難航する。
そんな中、世間の注目を浴び始めている天才作曲家・和賀英良(中島健人)が帰国後初となるコンサートを発表、そこで完全新作の協奏曲「宿命」を披露するという。インタビューに応じるも、過去やプライベートについては一切語らず、ベールに包まれた和賀…。そんな彼は、昨夜の犯行を思い返していた。ハロウィーンの渋谷で起こした事件の犯人は和賀だったのだ。計画は完璧だ、そう自分に言い聞かせる和賀は、婚約者の佐知子と、その父で現役の大臣である田所と楽しい時を過ごしていた。実は、事件当夜、和賀は現場付近に住む恋人、梨絵子のマンションを訪れかくまってもらっていたのだった—。

捜査が行き詰まりを見せた頃、今西はふと、「東北」にこだわることへの違和感を抱く。そして、言語学者のもとを訪れ、方言について尋ねる。すると、出雲地方の一部にも東北と同じ訛(なま)り方をする地域があることを知る。しかもその区域には、「亀嵩(かめだけ)」という地名があった—。島根県警に問い合わせた結果、被害者が行方不明の男性・三木謙一であることが判明。今西ら捜査員たちはその進展に興奮する。現地で三木という人物について聞いて回る今西と吉村。三木は児童養護施設に勤務し、各種ボランティアにいそしんでおり、三木を知る人物は皆「彼は仏のような人、恨む人間など一人もいない」と口をそろえた。そこまでの善人が、なぜ殺されなければならなかったのか?今西らの捜査は再び暗礁に乗り上げることに—。

しかし、新聞に書かれた「列車の窓から紙吹雪をまく女」のコラムを見つけ、それが直感的に犯人のシャツである可能性を感じた今西は、その紙吹雪がまかれた場所を捜索、そこでその一片を見つけ、ついに血痕のついた布であることを確認する。その血液は、被害者のものと同一であることが断定される。その女こそ、銀座のバーテンダーで、和賀の恋人、梨絵子だったのだ。警察の手が迫っていることを知った和賀は焦る一方、新曲「宿命」の完成に向け鬼気迫る勢いで曲作りに励んでいた。今西は三木の足どりを追い続け、和賀と三木のある“接点”を見つけることに。

そして、和賀の父である本浦千代吉(柄本明)の存在にたどり着く——。

 

ドラマ「砂の器(2019)」の感想

ネットにあがっていたドラマ『砂の器(2019)』への感想の声をひろってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドラマ「砂の器(2019)」のネタバレ

≫ハッピハロウィン。
≫やばくね。
≫やばい。
≫秘密の場所あるから。
チュしていい。
≫うん、して。
好き。
≫俺も。
≫きゃあ。
≫うわあ。
何もやってないですよ。
≫見ちゃっただけなんです
≫あっ吉村です。
午後時分
番入電した
人倒れの件。
状況からみて
事件性あります。
≫ハロウィンで
にぎわっている渋谷です。
メクは
ご自分でされたんですか
とても似合っています。
今日は
何時までいらっしゃるんですか。
≫オル、オル。
≫楽しんでください。
≫渋谷管内で発生した人倒れは
殺人事件と認定。
至急、捜査課の
臨場要請お願いします。
≫足跡の採取、終了しました。
≫よし、いくぞ。
ひでえな。
≫お願いします。
≫遅かったな。
酒臭いぞ。
≫派手にやられてますね。
≫顔と指紋をつぶされ
所持品も発見されず身元不明だ。
渋谷西警察署に
特別捜査本部を開設する。
≫はい。
≫とんだハロウィンですね。
≫すみません。
≫お願いします。
≫昨夜は失礼いたしました。
組まさせて
いただくことになりました
渋谷西署の吉村です
よろしくお願いします。
≫捜の今西だ。
≫気を付け。
敬礼。
休め。
≫殺害されたのは
代前半とみられる男性で
身長はセンチの
がっちりした体格。
特捜の詳細は手元の事件チャト
記載のとおりです。
通報があったのは
午後時分。
渋谷西丁目の
建設現場
直近に居合わせた
本件、第一発見者である
カップルが被害者を発見。
遺体は現在司法解剖中ですが
おそらく死因は
頭部打撲による出血死の疑い。
凶器は現場に落ちていた
コンクリト片である
と推定されます。
≫分かった。
聞き込みの報告を。
≫当夜は渋谷には万人の
人間がいて騒乱状態でしたが
殺害現場直近は
人通りがまったくなく
いまだ有力な目撃情報は
得られておりません。
≫防犯カメラは。
≫はい、現場直近には
カメラは設置されておらず
確認が取れませんでした。
≫管理官、どうしますか。
≫殺害方法の残虐性からみて
単なる物盗りや
けんか沙汰ではなく
怨恨の線が強いと見て取れる。
今夜時
司法解剖の結果を踏まえ
もう一度集まる。
それまでに、聞き込みと
防犯カメラの確認を徹底しろ。
特に現場と駅周辺だ。
≫秒でも無駄にするな。
≫はい。
≫すいません
渋谷西署の者ですが。
≫昨日の事件に
ご存じありませんか。
≫パトカが
たくさんきてたやつか。
≫時半ごろ、歳代の男性で
身長センチくらいの
がっちりした
体格の男なんですけど
立ち寄ってないですか。
≫見てないですね。
≫そうですか。
≫こちらはハロウィンの
着替え場所を
提供してましたよね。
≫はい。毎年提供してますけど。
≫昨日の事件のことで
防犯カメラを
確認させてもらっても
いいですか。
≫店長に聞くので
少々お待ちください。
≫ちょっとごめんね。
ごめんね。
こういう者なんだけどさ。
昨日の事件知ってる。
≫何のこと。
≫歳くらいの男で
センチくらいの
がっちりした体形の
男性、見てない。
≫知らない。
≫そうか。
起こして悪かったね。
何か思い出したら教えて。
≫ちょっとすいません。
こういう者なんですけど。
昨日の午後時ごろ
何していました。
≫ここで寝てたけど
パトカがうるさくて
全然寝れなかったな。
≫歳代で
身長センチくらいの
がっちりした体形の男性を
見掛けませんでしたか。
≫分かんねえな。
≫そうですか。
≫一通り当たった感じですかね。
≫よし、山岡。
≫戻りました。
≫何かあったか。
≫報告あります。
≫司法解剖の結果、死因は
左側頭部及び顔面全体にわたる
鈍器による損傷。
頭蓋骨陥没骨折により
脳挫傷及び
失血死と判明しました。
凶器は被害者の
左手直近で発見された
血痕様のものが付着していた
コンクリト片と推定されます。
画面を複数回にわたり殴打し
その後
指紋をつぶして
消失させています。
なお凶器と思われる
コンクリト片からは
指紋は検出されませんでした。
≫犯人につながる目撃情報は。
≫はい。
渋谷区渋谷西丁目の
夜間工事現場の警備員が
午後時ごろ
不審な男を目撃していました。
≫不審な男。
≫はい。
警備員は黒いマントに
黒いマスク
大きなバッグを抱えて
走ってきた男にぶつかり
その男の落としたバッグを
拾ってやりました。
男はバックをひったくるように
走り去りましたが
その際、警備員の右手に
血痕様のものが
付着していました。
その軍手の任意提出を受け
科捜研が鑑定したところ
人間の血液であることが判明し
ガイシャの血液型とも
一致しました。
なおバッグの中の白いシャツにも
血のようなものが
付いていました。
≫ハロウィンの仮装って
わけじゃなさそうだな。
バッグはガイシャの持ち物である
可能性が高い。
≫男は代から代。
身長センチほどの痩せ形。
人相については
確認できなかったそうです。
この男が犯人である可能性は
極めて高いと思われます。
≫やせ形の青年か。
≫それと、もう一件。
被害者の身元特定に
つながり有力な情報が。
現場の近くに小さな居酒屋が
あるのですが
その裏口にいた主人が
事件発生直前
現場近くを通る人組を
目撃していました。
≫人組。
≫はい、中年男性と
若い青年の人で
中年男性は
大きなバッグを持っており
成年は黒いマントで
体を覆っていたそうです。
そこはまさに殺害現場へと
続く道なんですが
その先には何もなく
人が通ること自体珍しいので
印象に残っていたそうです。
ガイシャの背格好と
服装
を確認してもらったところ
中年男性の方と
服装まで一致していると
証言を得ました。
≫詳しい証言の内容は。
≫おやじの方がさ
若い方に話し掛けてて。
≫何を話してたか覚えてますか。
≫いや、それは
覚えてないけどさ。
ズズ弁
きつい東北なまりだったよ。
≫東北なまり。
≫おふくろが
東北生まれだったから分かる。
あれは東北の人だ。
そういえばカメダがどうとかって
言ってたから。
≫カメダ。
≫カメダは相変わらずだとか。
≫カメダは相変わらずだか。
≫共通の知人の
名前でしょうかね。
≫目撃者はタバコを一本吸い終え
そのまま店内に戻ったそうです。
現時点で得られている
目撃情報は以上です。
≫その他の目撃情報は。
防犯カメラはどうなってる。
≫はい、現場周辺のカメラからは
それらしき人物は
確認できませんでした。
渋谷駅構内の映像について
現在、解析中ですが
ガイシャ、犯人ともに
顔が確定できておらず
また当日の状況も。
≫言い訳で時間を使うな。
≫はい。急いで
解析を続けます。
≫会社の身元が割れんことには
始まらない。
≫カメダが人の名前か
場所の名前か分かりませんが
そこからガイシャの身元に
つながる情報が
出せればいいですね。
≫そう簡単にはいかんだろうが。
≫そうですよね。
あの。
≫何だ。
≫自分も捜査課にいきたいと

っているのでありますが。
≫それがどうした。
≫いや、失礼ですが
今西さんは交番勤務から
課に直接
引っ張られたと
お聞きしました。
自分にも参考になるような
お話でも伺えたらと思いました。
≫別に、何もない。
今はそんな無駄話してる
場合じゃねえだろ。
≫すいません。
≫カツ丼、お待たせしました。
≫いただきます。
タマネギ、お嫌いなんですか。
≫ああ。
≫自分なら
玉ねぎ抜きを注文しますが。
≫それじゃあ
カツ丼じゃねえだろ。
さっさと食いな。
≫失礼しました。
≫作曲家として
国際的にも
注目されている
和賀さんですが
今回、帰国後初となる
コンサトの開催を
発表されましたね。
いったいどういった内容に
なるのでしょうか。
≫新曲を発表します。
そして、僕がピアノを弾き
オケストラの指揮もする。
≫いわゆる弾き振りですね。
和賀にとっても
初めてのことです。
≫それは期待が高まりますね。
≫和賀英良の集大成とでもいった
コンサトになると思います。
≫これまでの人生に
区切りをつける意味合いを
込めた作品です。
≫区切りと言いますと
それは、いよいよ
ご結婚されるという。
意味もあるのでしょうか。
ご婚約された女性に
捧げるといった感じの。
≫ばか女。
≫いや、あの。
和賀さん。
≫プライベトな質問はなし
と申し上げたはずです。
今日はお引き取りください。
≫すいません。
≫ごめんなさいね。
私の顔を立てて
応じてくれたのに。
でも
プライベトを聞かれたくない
気持ちは分かるけど
あなたの
ことを知りたい
ファンの気持ちも理解しないと。
≫サインください。
≫秀夫。
秀夫。
≫あなたの音楽は
コアな層だけじゃなくて
≫先日の東京駅
ハロウィンイベントは
画期的な企画として
大成功を
収めることができました。
総合演出の
武辺豊一郎さん。
見事な映像を
作り上げてくださった
片沢陸郎さん。
それに、幻想的なピアノ音楽を
つけてくださった
和賀英良さんのお三方に
どうか盛大な拍手を。
≫ところで和賀
佐知子さんとの式の日程は
もう決めてんのか。
≫いや、まだ具体的には。
≫英良さん
今は曲作りで
頭がいっぱいだから。
私も別に式とかには
あまりこだわってないし。
≫君のおやじさんの
立場も考えれば
そうもいかないでしょう。
≫やめて。
父のことは関係ないわ。
私たちの問題ですものね。
≫田所大臣が
お見えになられたわ。
≫ちょっと失礼。
≫お父さま。
≫おお、和賀君。
≫お忙しい中、わざわざ
ありがとうございます。
≫ニュスで見たよ。
イベントは
大盛況だったようだね。
≫はい、おかげさまで。
≫それでは田所文部科学大臣より
ごあいさつを
頂戴したいと思います。
≫大臣、どうぞこちらへ。
≫英良さん。
今夜はうちには
いらっしゃらないの。
≫今夜、作曲に集中したくて。

そう。
じゃあ。
≫また連絡します。
≫佐知子。
≫何。
≫本当に大丈夫か。
≫パパ。
≫和賀君のことだ。
うまく言えんが
彼にはどこか、えたいの
知れないところが
ある。
≫やめて。
それはパパの偏見よ。
確かに
とても繊細な人だけど
やさしい人。
≫すまん。
長年、政治の世界で生きてくると
≫いらっしゃいませ。
≫あれ、和賀さんは。
≫今日は人で。
≫いらっしゃいませ。
≫いつもの。
≫かしこまりました。
≫おれ、いつもより
ドライにして。
≫かしこまりました。
≫しかし、和賀が
こんなに早く結婚を決めるとは
思わなかったな。
ああ見えて野心家なのは
分かっていたけど。
≫やっぱりおやじのことが
あるのかな。
和賀康介は
日本のグレン・グルドと
いわれたほどの
天才ピアニストだったから。
結局、不遇に終わった。
田所の後ろ盾があれば
和賀は自分の世界を追求できる。
≫そうだな。
昔から芸術と権力は
お互い利用し合ってきた。
≫どうしたの。
入って。
本当に殺したの。
≫そうしなければ
和賀英良は
この世から消えてしまう。
≫あなたが私の部屋に来たのは
これが初めてね。
≫こんな形で、すまない。
≫頼ってくれて、うれしい。
何も心配しないで。
≫東北各署からの回答が
出そろった。
カメダ姓の人たちに
確認して回ったが
ガイシャに該当しそうな人物は

人も浮上しなかった。
≫秋田県の亀田に関しては
どうですか。
≫亀田周辺の捜索願を一軒一軒
確認してもらうなど
慎重の対応をしてもらった。
だが、手掛かりはなしだ。
小さな町だ。
不審者がいれば、すぐに
気付ける環境だそうだ。
≫担当の者と直接話を
させてもらってもいいですか。
何をどう確認したのかもう一度。
≫いいかげんにしろ。
協力してもらってるのは
こっちだぞ。
科捜研からの回答はどうだ。
≫つい先ほど科捜研から
回答あり。
ガイシャの顔面の損傷部位の
復元が完了したそうです。
≫警視庁の発表によりますと
こちらの男性は
強い東北なまりの言葉を
用いており
東北居住者の可能性が高いものと
みられます。
≫日たって
有力な情報が出てこないって
あの画像
本当に似てるんですかね。
あと週間もすれば
捜査本部は縮小されます。
そうなったら動けるのは
人ちょっとってとこなんで
厳しくなりますよ。
≫それまでに解決すれば
いいだけの話だ。
≫そりゃ、そうですけど。
防犯カメラも
一通り、確認しましたし
東北の線も
手詰まりなところもありますし。
ていうか、本当に
東北なまりだったのかな。
証言した男性の
聞き間違いってことも。
≫お待たせしました。
≫警視庁捜査課の
今西といいます。
≫つまり
どういうことでしょう。
≫東北以外で東北弁をしゃべる
地域というのが、ないかを
おうかがいしたくて。
≫おかしなことをおっしゃる。
東北弁というのは東北で
使われているから
東北弁なのであって。
東北以外で用いられるのは。
≫あの言葉の上では
そうなんでしょうが。
≫ああ、おっしゃりたいのは
東北なまりと相似した
発音的特徴を持つ方言が
他にあるかということですか。
≫そう、それです。
≫ああ、この辺りですね。
≫中国方言と
山陽、山陰両道のうち
岡山、広島
山口、鳥取
島根の県の方言を
総称するものである。
この方言をさらに区に
分けると
≫その先ですよ。
ここ、ここ。
≫出雲の音韻が
東北地方のものに
類似していることは
古来有名である。
≫東北と出雲
両地方の音韻の類似は
学者の間では有名です。
これを。
これは同じ音韻構図を持つ地域を
色分けした地図です。
≫では、こことここが。
出雲地方でも東北なまりを。
≫これには諸説考えられますが
もともと日本海側は全て
同じ音韻状態だったのが
京都の方言が
進出してきて分断された
のではないかという
理由が考えられます。
≫島根県にも東北なまりが。
≫東北なまりは
語尾が弱まるのが特徴だそうで
この亀嵩を
カメダと聞き間違えたとしても
不思議ではないとのことでした。
≫東北じゃないなら
ガイ
シャの知人たちも
例のがニュスと
結びつかないかも
しれないですね。
≫島根県の
行方不明者情報を調べろ。
島根県警にも直接確認を。
≫はい。
≫宿命。
≫はい。
新曲のタイトルは
それでいきたいと思います。
≫私が
音楽の仕事をしようと思ったのは
あなたのお父さまが弾いた
バッハの
ゴルトベルクを弾いたからなの。
とても良いタイト
ルだと思う。
≫島根県警に照会をかけたところ
捜索願が出された
行方不明者の顔と
例のの画像が似ているとの
情報提供がありました。
その男性の氏名は
三木謙一
歳、身長センチ
血液型は型。
ガイシャの情報と
一致していたため
島根県警と連絡を取り
その、三木謙一の自宅から
毛髪を採取し
鑑定による照合の結果
一致しました。
ガイシャはこの三木謙一である
と判明しました。
≫やっとガイシャが
特定されたか。
≫三木謙一は島根県の亀嵩で
児童養護施設の職員を
務めていますが、ここ年間ほど
タイに滞在しており
事件の日前、日本に
帰国したばかりだった
ということです。
≫タイにいたとなると
麻薬がらみも考えられるな。
≫運び屋が渋谷で
何者かに殺された。
児童養護施設というのは
カモフラジュですかね。
≫ガイシャ三木謙一の素性と
交友関係を洗え。
必ず犯人にたどりつける。
徹底的に調べ上げろ。
≫はい。
≫管理官。
島根に行かせてください。
≫この三木謙一の人物像を探り
動機の線から
犯人を割り出します。
出張の許可を。
≫今西さん、何も行かなくても
向こうの人たちに任せた方が。
≫留守番してたきゃ
そうしてろ。
捜査課の今西です。
≫渋谷西署の吉村です。
≫今でも信じられませんけんね。
三木さんがそげなことに
なっちょるなんて。
タイから戻なさって


東京見物してから
戻るけんっちゅう連絡が
成田からああましたけども。
あんまし帰りが遅いけん
携帯に連絡してんだども
不通だったけん
捜索願いを出しましたがね。
≫三木さんにご家族は
いらっしゃらなかったですよね。
≫はい。奥さんに先立たれて
お子さんもおられんかったけん
人で暮らしちょりました。
≫まあ例えばですが
三木さんが誰かに
恨まれるというようなことは。
≫ありませんでしたか。
≫そげな
ああわけないですがね。
三木さんは仏さんの
ような人間だったけん
身寄りのない子を
家に泊めなさったり
一人暮らしのおばばの家に
毎日通ったり
そげな話は山ほどああます。
町から表彰されたことだって
ああますがね。
≫私たちも本当に
ようしてもらいましたけん
仕事のこと一から全部
教えてござえて。
≫タイに行きなさったの
もそげです。
国際交流プログラムに
自分から
手上げていってごしなさって
現地では恵まれん子どもたちへの
ボランティアに
精を出しなさったって感謝の
連絡ももらっちょりますけんね。
園長として断言しますがねえ。
うちの三木さんを恨む人間なんぞ
この世に人も
おおませんけん。
≫お世話になりました。
≫麻薬の密売とは
ほど遠い人物だった
みたいですね。
それどころか
怨恨の線も
難しくなってきましたね。
≫殺され方からみて
通り魔の線はありえない。
三木謙一と犯人が
知り合いであったことも
まず間違いないだろう。
≫人は会話を
してたわけですからね。
≫だが、単純な怨恨による
殺人事件でも、なさそうだな。
≫お父さん。
お父さん。
≫お父さんは
君のことを本当に心配しちょる。
決して君を
捨てたわけじゃないけんね。
だども
人間、そうが仕方なしに
やっちょってしまったことでも
罪は償わんといけんけん。
君のことは
責任を持つけんと。
お父さんに
約束したが。
≫むしろ謎が深まりましたね。
根っからの善人だった三木謙一が
なんで、あんなむごい殺され方を
しなきゃ
ならなかったのか。
しかも年ぶりに戻った
日後に。
≫取りあえず
怨恨の線が薄くなったとすると
警備員とぶつかって
ガイシャの血液を残した
男の足取りを
徹底的に追うしかないな。
≫そのあとの目撃者もなく
突然
姿を消した感じですからね。
≫現場の近くに隠れ家が
あったのかもしれない。
≫女ですかね。
≫その家にかくまってもらい
一晩を過ごした
もしくは車で
送ってもらったのかもしれない。
≫その家が特定できれば
犯人にたどり着くのか。
でもさすがに
犯行時に着ていた服は
処分してるでしょうし。
≫だが
処分するにもリスクがある。
≫三木の荷物や携帯とかも
ありますしね。
≫服については
どこかで燃やすか。
いや、それも目立つと考えるか。
≫バラバラに切り刻んで
海にでもまきますかね。
≫旅をすると、いろいろ
変わった場面にぶつかる。
つい先日のこと。
わたらせ渓谷鉄道で
栃木へと向かう中
同じ車両に人の女性がいた。
なかなかの美人である。
その女性が
列車の窓を開け
何やら、まき始めたのである。
私が何だろうと思って見ると
かばんから細かな紙切れを出し
窓の外に、まいているのだった。
それは、風に散って
紙吹雪となった。
その振る舞いが
子どもっぽくあるが
どこかミステリアスで
ロマンチックであるとさえ
感じられた。
私は芥川龍之介の
蜜柑という短編を思い出した。
≫確かにこれは
私が書いたコラムですね。
まあ、多少の脚色はありますが。
あの刑事さん
やっぱりこういった
物をまくっていうのは
罪になるもんなんですかね。
≫いえいえ
そういうことではなく。
ただ、ある事件の関係で
この女性について
詳しく話を
聴かせていただきたいんです。
≫あの日は確か
栃木の温泉宿に向かう
予定だったのですが
ここにも書いたとおり
同じ車両にいた女性が
紙切れのようなものを
窓から、ぱあっとまきましてね
紙吹雪がハラハラと舞いまして
それが
とても美しかったんですが
慌ててその情景を
このメモに書きとめたわけです。
でね、この話には
続きがあるんですよ。
≫続き。
≫つい先日のことですよ。
私が代官山を歩いていたとき
この女性と
バッタリ再会したんです。
≫再会。
≫といっても
向こうは私を知りませんし
まぁ見掛けた
というのが正確なところですが
私は思わず
後をつけてしまいましてね。
≫それで。
≫彼女が働くバに
私も入ったわけですが
美人だなあなんて
ひとしきり見とれた後
声をかけようかと思ったんですが
まあこういったものは
ミステリアスなままに
しておくのが
乙ってものでしょう。
ドラマみたいな話だな
と思ったんですが
こうやって刑事さんが
やってくるってんだから
こりゃ、いよいよドラマですね。
≫いやいや今西さん、その女性が
犯人のシャツを切り刻んで
列車の窓から
まいたっていう推理は
強引過ぎますよ。
何でもかんでも結びつけない方が
いいんじゃ。
まあ、お気持ちは分かりますが。
それより、が
帰国時の成田空港の
防犯カメラを解析して
三木謙一の姿を
見つけ出したそうです。
その映像を起点に今
都内のどこを、どう渡り歩いたか
たどっているみたいです。
それで犯人との接点が
浮かび上がればいいんですが
そこまでうまくいくかどうか。
≫いらっしゃいませ。
≫ドライマティニを。
≫ジンのお好みは。
≫お任せします。
≫かしこまりました。
お待たせしました。
≫あの失礼ですが
月日
わたらせ渓谷鉄道に
乗りませんでしたか。
≫はっ。
≫ですから、月日
時分発の
桐生から間藤へ向かう電車に
乗りませんでした
か。
≫いいえ。
≫そうですか。
実はあなたによく似た女性を
見掛けたという
作家がいましてね。
≫作家ですか。
≫こんな、コラム記事が。
列車の窓から紙吹雪をまく女。
≫これが私だと。
≫ええ。
≫ミステリアスで
ロマンチック。
すてきな褒め言葉ですけど
私じゃあ
りません。
≫そうですか。
≫この列車には
乗ったことありません。
≫一度も。
≫ええ。
≫おいしかったです。
≫あの、失礼ですが。
≫ああ、申し遅れました。
警視庁捜査課の
今西といいます。
≫ありがとうございました。
いらっしゃいませ。
≫犯行現場に近いな。
≫何
布切れを探す。
≫事件の物証である可能性が
あります。
捜査員を割り当ててください。
≫ばかなことを言うな。
見つかるわけがないし
そんなことして何になる。
≫事件から日後、タイミングは
ちょうど一致してる。
しかも成瀬梨絵子は
渋谷のマンションに
住んでいます。
事件当日犯人をかくまい
血の付いた服を預かった可能性は
大いにある。
≫そのマンションに
防犯カメラはないのか。
≫エントランスに
設置されていますが
映像は週間で上書きされる
設定になっていました。
手掛かりをつかむなら
この方法しかありません。
≫却下だ。
≫なぜですか。
≫今やるべきことは山のように
ある。感情で動くな。
効率を考えろ。
そんなものは
おまえの妄想だ。
≫本当に、ごめんなさい。
まさか。
≫どうして列車の窓からなんか。
≫分からない。
燃やしてしまえば
よかったのかもしれない。
私。
私。
≫つらい思いをさせて悪かった。
大丈夫。
警察は
その女が君だと証明することは
できやしない。
でも
僕たちは
しばらく
会わない方がいい。
≫本当に行くんですか。
≫ああ。
≫しかし。
≫おまえは来なくていい。
上には今西は
休暇だと言っておけ。
≫気を付け。
敬礼。
休め。
≫今西はどこだ。
≫あっ、あの
休暇を取っております。
≫休暇だと。
何を考えてるんだ
こんなときに。
≫申し訳ありません。
≫きさまが謝ってどうする。
≫申し訳ありません。
≫始めるぞ。
≫おい、おまえどこ行くんだ。
≫自分、朝から
腹を下しておりまして。
すいません。
≫次のコンサトの準備は
順調かね。
≫新曲は。
もうできたの。
≫いえ。
まだもう少しかかりそうです。
≫なら、食事に
誘って
かえって迷惑だったかな。
≫曲というのは自然と
おりてくるものですから
今はそれを待っている時間です。
お気になさらずに。
≫さすが天才は
言うことが違うな。
まあ、人間息抜きも大切だ。
≫パパったら強引なんだから。
≫いいえ、作曲に没頭してると
ろくに食事
もしないんで
助かります。
≫妄想か。
≫今西さん。
≫おい、何しに来た。
≫決まってるじゃないですか。
お手伝いさせていただきます。
≫ばか。
≫おい。
おい。
≫はい。
≫これ。
≫もしかして血ですか。
≫あの。
今西さんが渋谷に
帳場がたつときは
この店に来るて聞いて。
お邪魔でしたか。
≫今日はありがとな。
助かったよ。
まぁ座れ。
≫はい。
ご一緒させていただきます。
しかし
今日の布切れが
犯人のものだとして
何で女は列車の窓から切り刻んで
まいたりしたんですかね。
俺だったら
さっさと燃やしちまいますけど。
それとシャツ以外のブツは
どうしたんですかね。
≫シャツ以外のブツは
犯人の家にある。
俺の見立てだと
犯人は女の家で着替えて
他のものは持ち帰ったが
シャツだけは忘れたんだと思う。
たぶん犯人は
女の運転する車で
自宅に送られた。
≫殺人犯の忘れ物か。
≫シャツを
あん
な捨て方にしたのは
女と犯人の関係性にあると思う。
男を愛する気持ちと憎む気持ちが
入り混じっている。
見つかってほしいような
ほしくないよな。
≫俺には、よく分かんないです。
≫まあ俺も
女の気持ちなんて分からんが。
≫しかし、自分の恋人が
殺人犯だって知ったら
どんな気持ちなんですかね。
≫不幸な恋愛は
殺人事件に似ているよ。
≫はあ。
≫決して出会っては
ならない人が
出会ったときに起こる。
≫余計分かんないです。
すいません。
≫少し酔ったか。
≫あの、今西さん
大変失礼なんですけれど
奥さんは。
すみません、余計なことを。
≫いちいち、謝んなくていいよ。
≫すみません、あっ。
≫今は人だ。
≫ごちそうさま。
降ってきたな。
≫ごちそうさまでした。
≫ああ、じゃあ。
≫なぜあなたは
一度も怒らないの。
私はあなたを裏切ったのよ。
≫仕方ないだろ、怒っても。
≫仕方ない。
あなたはいつも冷静ね。
私が浮気をしても
あなたの心に
さざ波を立てることさえ
できなかった。
本当に
自分が惨めになる。
もし
私が人を殺
したらどうする。
≫手錠をかける。
≫さようなら。
≫科捜研による
鑑定結果が出ました。
わたらせ渓谷鉄道
高架下にて発見した
布片を調べたところ
血液が付着しており、その血液が
三木謙一のものと
一致したそうです。
≫これはつまり。
≫その成瀬梨絵子という女が
犯人をかばい
犯人が着ていたシャツを処分した
可能性が
極めて高いということです。
≫彼女と親しい間柄の人間が
今回の事件の犯人であると
推測されます。
≫成瀬梨絵子に任意同行を求め
慎重に事実関係を聞き出せ。
≫はい。
まさか
見つかるとは
思わなかったでしょうね。
≫鉄橋下から
被害者の血液が付着した
布片を発見しました。
あなたが電車の窓からまいた。
あなたが、まいたもの
なんじゃないですか。
≫事件当夜
被害者を殺害した男性が
衣類に返り血を浴びた状態で
犯行現場から徒歩圏内にある
あなたの家を訪れた。
あなたは男を
一時的に。
≫私じゃありません。
前にもお話したはずです。
私は、そもそも
そんな電車には乗っていません。
ストカみたいに
私の後をつけた
コラムニストの証言
以外で
私がシャツの切れ端を
まいた女性と
同一人物だという
証拠でもあるんですか。
その切れ端から
私の指紋でも出たんですか。
≫指紋は
採取できませんでした。
シャツですか。
私はその布片が
シャツだとは言っていません。
≫揚げ足を取るのは
やめてください。
私はうそをついていません。
これ、任意の取り調べですよね。
すみませんけど
もう帰らせていただきます。
≫どうでしょうか。
≫この女性だと思うけどな。
うん、間違いないですよ。
≫ありがとうございます。
≫梨絵子は一流ホテルで修行した
優秀なバテンダで
勤務態度は真面目。
客の評判もいいそうですが
ストイックで、客の誘いに
乗るようなことは
一切ないそうです。
ホテル時代の同僚とかにも
話を聞きましたが
まったく男の話は
出てきませんでした。
親しい友人もいないようで
お手上げですね。
≫孤独な女か。
≫実は彼女の生い立ちなんですが
両親は札幌で小さな美容院を
やっていたん
ですが
父親のがひどく
母親に重傷を負わせて
逮捕されています。
彼女自身も
を受けていたようです。
≫三木謙一の日本へ帰国した後の
足取りが
ある程度つかめたようです。
≫事件の日前正午すぎに
成田空港に到着。
その後、成田エクスプレスで
東京駅に向かい
ベルモントホテルに
午後時分

チェックイン。
≫その後、外出した形跡が
あるようですが
行き先は不明。
夜時過ぎに再びホテルに
戻ってきています。
事件当日の朝、チェックアウト。
その他の行動は
現在捜査中だそうです。
≫じゃあ、なぜ
渋谷へ行ったのか
が分からない。
≫おそらく、東京観光を
したんでしょうが
その足取りをつかむのは
難しいみたいですね。
≫もう別の刑事さんに
お話してありますから。
≫その後、何か思い出したことは
ありませんか。
≫チェックイン後、どこへ
外出したかは当方では
把握しておりません。
≫どんなささいなことでも
いいんです。
部屋に何かが残っていたですとか
誰かと会話していたとか
何か
手掛かりとなるようなことは。
≫全従業員に確認をしましたが
特に印象に残ったことは
ないということです。
≫この人です。
もう一度よく見てもらえますか。
≫あのね、刑事さん。
≫身長センチ
東北なまりの男です。
≫ですからね。
ですから。
≫失礼いたします。
あっ、あの
今、東北なまりの方と聞いて
ちょっと思い出したんですけど。
≫はい、何ですか。
≫あの、大したことでは
ないんですけど
私、ロビで
東北なまりのお客さまに
話し掛けられたんです。
今思い返してみると
この方だったかなって。
≫どんな話をされたんですか。
≫を
買いたくなったって言って。
≫。
≫ショップの場所を
教えてほしいって。
≫ショップ。
≫そんな人いたかなあ。
毎日、大勢いらっしゃるんで
記憶には残ってないんですけど。
≫今のちょっと、巻き戻して
もらってもいいですか。
≫三木謙一ですね。
≫うん。
何を見てるんだ。
≫買いましたね。
≫今、調べますね。
≫お願いします。
≫月日
午後時分。
これだな。
和賀英良の最新作を
購入してますね。
≫和賀英良。
日本に帰国して
ロビに座っていたら
を買いたくなる。
どういうことだ。
≫三木謙一の自宅にも
特に音楽が好きだという
形跡はなかったみたいですしね。
何で、急に和賀英良の。
≫テレビ見てますね。
≫三木謙一が見ていた時間
各テレビ
局の映像について
情報を入手しました。
これが一覧です。
≫節約情報番組。
ゴルフ中継。
情報番組。
田所門下大臣の娘
佐知子と和賀英良の
婚約を伝えるニュスか。
≫和賀英良。
≫戻りました。
今西刑事、三木謙一が
タイで契約していた
携帯電話の通信会社から
履歴を差し押さえました。
三木謙一は事件の前日に
早坂音楽事務所というところに
電話を入れています。
≫早坂音楽事務所。
≫ちょっと調べてみます。
≫早坂
音楽事務所。
≫和賀英良が所属する
事務所ですよ。
≫調べたところによりますと
和賀英良は
年生まれの歳。
出身地はニュヨクで
ピアニストだった
和賀康介の長男となっています。
≫ニュヨク生まれ。
≫歳の時に
父に連れられて帰国。
その後は和賀康介が
軽井沢の山奥に隠棲したため
そこで徹底的に
音楽教育を受けました。
≫日本の学校には
一切行っていない。
≫はい、父の和賀康介は
デビュ時に天才と称された
ピアニストでしたが
人嫌いで
人間関係に問題が多くて
アメリカへ渡ったそうです。
熱心な
カトリック教徒でもありました。
母親に関しては
現在のところ不明です。
和賀康介は年に
脳梗塞で死亡。
英良は独力で
作曲コンクルなどに応募して
事務所の社長である早坂琴美に
見いだされ、現在に至ります。
そして英良は、現文部科学大臣
田所重喜の末娘で
フルト奏者の田所佐知子の
婚約者でもあります。
以上です。
≫この方に
見覚えはありませんか。
≫さあ。
≫ハロウィンの夜に渋谷で
殺害された被害者です。
三木謙一さんといいますが。
≫あの、どうして僕にそれを。
≫事件前日、彼はホテルの
ロビで
あなたの映る映像に
くぎ付けになっていました。
そしてその直後、ショップで
あなたのを買っています。
≫とてもうれしいですね。
テレビを通じて
僕のファンに
なってくれたわけだ。
≫そういう方は
決して少なくありません。
≫では、この三木謙一さんと
面識はないと。
≫ありません。
≫実は彼は
事件の前日
つまり、を買ったあと
こちらの事務所に
電話連絡をしています。
覚えていませんか。
≫ううん
お電話でのお問い合わせも
多いですし
ファンと申し上げましても
男女問わず
ストカ的な方も
いらっしゃいます。
あの、もうよろしいでしょうか。
和賀に次に予定がありますので。
≫最後に一つだけ。
ハロウィンの夜は
どちらにいらっしゃいました。
≫当日は一日中、家で
作曲に没頭していました。
なんせコンサトの開催が
近いですからね。
≫宿命ですか。
素晴らしいタイトルですね。
≫僕の集大成となる作品を
披露するつもりです。
よければ
ぜひ、いらしてください。
≫どうなんですかねえ。
確かに、ファンと言われれば
そうなんでしょうけど
事件前日に連絡してますからね。
≫横にいた社長
三木の名前に反応してた。
引き続き、三木の行動を追うが
和賀英良をもっと調べると
何かが出てくるかもしれないな。
≫三木って
あの
日、私があなたに
連絡先を教えた男性よね。
事務所に連絡あったわ
三木って男の人。
昔の知り合いだって言うから
一応連絡先は聞いておいたけど
心当たりある。
≫いいえ。
僕が殺しました。
ははははは。
今は新曲のことしか考えてない。
人を殺してるほど
暇じゃないですよ。
≫そりゃそうよね。
もう、気持ち切り替えて
コンサトの準備に
集中してちょうだい。
≫はい。
じゃあ、失礼します。
≫その今西という刑事
僕の所にも来たよ。
≫私ぎりぎりだった。
もう少しで。
≫僕のせいで。
すまない。
≫頼ってくれてうれしかった。
誰も知らない、あなたを
私だけが知っている。
助けてあげられる。
ロマンチックな熱に浮かされた。
でも、現実は悪夢だった。
今日は、お別れを言いに来た。
今度のことがなくても
しばらく前から考えていたの。
カナダのケベックに
いとこがいるの。
そこへ行こうと思ってる。
もう話もしてあるの。
さようなら。
≫はい。
了解しました。
≫どうした。
≫成瀬梨絵子が
自殺しました。
≫何。
≫ビルの屋上から落下し
頭部を強打。
即死の状態だったそうです。
尾行に気付かれたようです。
行きましょう。
今西さん、大丈夫ですか。
≫すまん。
≫勤務先の病院から持ち出した
睡眠剤の
過剰摂取だ。
≫自殺か。
≫おそらく。
≫一人暮らしだったのか。
≫ああ。
おまえと別れて
年もたつんだ。
お前のせいじゃない。
≫しかし。
≫自分を責めるな。
≫梨絵子。
≫ごめんなさい。
私たちの赤ちゃん。
≫君のせいじゃない。
≫男の痕跡を示すようなものは
何もありませんでした。
≫彼女は妊娠していた。
≫犯人の子どもですかね。
≫たぶん
それほど深い関係にあっても
誰にも知られていない。
絶対に
秘密にしなければならない。
そんな関係だったんだ。
男がこの部屋を訪れたのは
犯行の夜
一度きりだ。
≫今西さん。
彼女が
自分と子どもまで犠牲にしても
守らなきゃならなかったものって
何なんですか。
≫初めて
カウンタ越しで人の視線が
絡み合ったそのときから
私たちは
共犯だったのかもしれません。
私は
あなたの瞳の奥に
私と同じ
深い孤独の影を感じました。
たぶん、あなたも同じ。
だから、私たちは
ただ静かに
暗闇の中で
寄り添うことができた。
でも
こんなことになって私があなたの
運命を狂わせてしまった。
私があなたの
ファム・ファタルに。
≫ファム・ファタル。
≫今西さん
和賀英良が梨絵子の店の
客だったことが分かりました。
≫確かに何かにおう気がするが
しかし。
≫しかし、何ですか。
それは田所大臣への忖度ですか。
≫くだらねえ皮肉を言うな。
仮にも現職大臣の娘の
婚約者だぞ。
マスコミの注目度も高い。
おまえの見立て違いだったら。
≫この首なら
いつでも差し出します。
≫おまえの首だけじゃ
すまねえんだよ。
それくらいのこと
分かってるだろ。
もうすぐ
捜査本部は縮小される。
くれぐれも慎重に。
それしか言えん。
≫はい。
≫今西さん。
俺は今西さんを尊敬します。
≫やめろ、くすぐったい。
もう一度三木の過去を洗い出す。
必ず和賀英良と
つながりがあるはずだ。
≫分かりました。
≫和賀英良の過去には
深い闇が潜んでいる。
失礼しても。
≫どうぞ。
≫成瀬梨絵子が自殺しました。
≫成瀬梨絵子。
≫あなたが通っていた
バ、ワルキュレの
バテンダです。
≫ああ、彼女かな。
そうですか。
でも、どうして、それを僕に。
≫彼女は
ハロウィンの殺人事件
三木謙一を殺した犯人の
恋人だった。
恋人である男性をかばい
自らの死を選んだ。
その相手は
あなたじゃないんですか。
≫冗談はよしてください。
何で私が、見ず知らずの人を
殺さなくてはならないんですか
≫本当に三木さんをご存じない。
≫はい。
変な噂が立っては迷惑です。
私の婚約者の父は現職大臣です。
その意味はお分かりですよね。
もうお帰りになってください。
仕事もありますので。
≫成瀬梨絵子は
妊娠をしていました。
≫犯人が殺したのは
三木謙一、人ではない。
梨絵子と
自分の子どもも殺したんだ。
必ず逮捕してみせます。
はい、今西。
≫今、亀嵩の養護施設の園長から
連絡がありました。
三木の昔をよく知る人物が
話したいことがあると
言ってきているそうです。
≫申し訳ありません。
申し訳ありません。
申し訳ありません。
≫お父さん。
≫私は昔こちらで
三木さんと一緒に
働いちょったんですが
あん人は
ようけ人を
助けてこられましたけん。
だども
あの人にとって
一番印象的なことが
ああましてね。
本浦家の
事件を知っちょらあれでしょう。
≫本浦家。
≫年ほど前
広島で起きた
幼女連続殺人事件ですがね。
≫もちろん、知っています。
あれは確か
当時歳だった少年が
近所に住む幼い女の子を
次々と殺害したことが発覚した
日本中をゆるがせた少年犯罪。
≫確かその後、その父親も
殺人事件を起こしていますね。
≫はい。
その本浦千代吉と
その次男坊
三木さんが保護して
警察へと
出頭するようにごしなさったのが
三木さんなんですけん。
当時、殺人を犯した
本浦千代吉は
次男坊を連れて
お遍路の装いで
四国地方を渡り歩き
そげから
島根の方へ戻ってきたけんね。
三木さんは、そげな人を
発見しなさって
この施設で一時的に
保護しちょったんです。
三木さんは
弱りきっちょった親子から
事情を聴いて
父親の
本浦千代吉を説得して
息子のために
罪を償うべきだと。
そげなかいがあって
本浦千代吉は
警察に出頭し
≫なるほど。
ちなみにその少年は
その後はどうしたんですか。
≫三木さんのご尽力のおかげで
どこか
養子先が
見つかったとか。
≫待ってごしない。
こおかね。
本浦秀夫は三木さんの
里親支援によって
和歌山県の鈴村家に養子に
もらわれちょりますけんね。
≫おはようございます。
≫鈴村一家と連絡はついたか。
どうした。
≫鈴村一家は
年前の和歌山の集中豪雨による
被害で死亡しています。
≫秀夫もか。
≫それが
よく分からないんですよ。
夫婦と次男に関しては
死亡を確認していますが
秀夫に関しては不明です。
≫どういうことだ。
取りあえず
生前の鈴村一家について
よく知る人物を捜して
話を聴こう。
≫分かりました。
手配します。
≫それと生前の和賀康介について
よく知る人物も探してくれ。
軽井沢時代の和賀親子の
暮らしについて
知る人物だ。
≫分かりました。
≫気を付け。
≫こん人がのうなった鈴村夫妻の
何かいな
いとこに当たる山内さんです。
≫警視庁捜査課の
今西と申します。
早速ですが
亡くなられた鈴村さん夫妻が
養子にしていた秀夫君について
ご存じなことを
教えていただきたいのですが。
≫はい。
いとこ夫婦は
子どもが生まれんと
養子に取ったんが秀夫です。
≫豪雨による被害で
ご夫妻と次男の方は
死亡されたことが
確認されていますが
秀夫君に関しては
不明となっています。
≫実は、秀夫は歳のときに
家出してしもうたんです。
≫そこらへんの事情
ご存じのことを
教えていただけますか。
≫それが
あれは、秀夫が歳ぐらいの
ときやったやろか。
いとこ夫婦が
できやんと思ってた
子どもができまして。
≫それで親子関係が
まずくなった。
≫はい。
それと
あの
例の広島の事件。
≫幼女連続殺人事件。
≫うちもね、詳しいことは
分からへんのですけれど
秀夫は、その犯人の弟やいう
うわさが流れて
学校でいじめに
遭うようになったとか。
まあ、あくまでも噂ですけどね。
それで秀夫は
中学に上がって
不登校になって
家出をしたっちゅうことですわ。
まあ、結局は
見つからずですけどね。
≫秀夫君は
どんな子どもでしたか。
≫ううん
おとなしいけど
こう、どっか、人を
寄せ付けへんような
ところがあって
まあ、正直
あんまり可愛げのあるような
子やなかったね。
≫写真は
お持ちではありませんか。
≫いや、以前は
あったかもしれへんけど
豪雨のときに全部。
ああ、それと
秀夫は
えらいピアノが
うまかったと聞いています。
いとこ夫婦は農家をやってて
跡を継がせたいのに
秀夫がピアニストになりたい
言うて、困ってる
言うてましたわ。
あはは、言うてた。
いうてたねえ。
≫鈴村家は
捜索願を出していなかった。
むしろ厄介払いができたと
胸をなで下ろしていたんだろう。
≫つくづく本浦秀夫というのは
かわいそうな子ですね。
≫和賀康介の方はどうだ。
≫はい。
和賀の家へ食料品などを
配達していた人物から
話を聞けるように
手配しておきました。
≫よし、軽井沢に行くぞ。
≫はい。
≫和賀英良は
和賀英良じゃないかもしれない。
おまえ、宿命って信じるか。
≫宿命って
運命とは違いますよね。
≫宿命ってのは
前世で決められてい
ることで
絶対に
自分で変えることができない。
しかし
運命は
自分で変えることができる。
≫ああ、考えたことも
ないですね。
ああ、でも。
≫でも何だ。
≫俺が今西さんと出会ったのは
宿命ですかね。
≫はい。
あの家に配達に行きゃあ
いつもピアノの音が
聞こえてたでねえ。
私は音楽なんて分からんけども
何か素晴らしい
心地いい音色だったことは
覚えているわね。
≫和賀さんの息子さんを
見たことありますか。
≫遠くからはあるけんど
どんな子だったかは
覚えてないねえ。
≫そうですか。
≫何か、お子さんのことで
他に印象に残っていることは
ありませんか。
≫そうだいねえ。
しばらくの間
子どもが
見えなくなったことが
あったかいね。
それがいつで
どのくらいの間かは
覚えてねえが
その間は
ピアノの音色が
変わったような気がして
何となく
覚えてるわね。
≫どんなふうに変わりましたか。
≫いや、何か
悲しいっていうか。
≫しばらくして
子どもの姿がまた
見えるようになったんですか。
≫はい。
ああ、そうそう
子どもの姿が見えなくなってすぐ
和賀さんが
庭に穴を掘っていたのを
見掛けたことがあったいね。
≫穴を掘る。
≫一心にシャベルで
穴を掘ってたわや。
≫では、渋谷区渋谷西丁目
工事現場内殺人事件について
被疑者の逮捕に関する
報告をさせていただきます。
ハロウィンで
にぎわう渋谷の街。
その片すみで
島根出身の三木謙一氏が
殺害されたこの事件ですが
犯人は
東京在住の作曲家
和賀英良と断定し
逮捕状を請求する
次第であります。
和賀英良と三木謙一の
つながりを解く鍵は
三木謙一がタイから帰国してから
その日後
事件当日までの行動に
隠れていました。
三木は帰国後
東京で数日間の観光を
楽しんだ後
島根に帰る予定でした。
しかし
彼の運命を狂わせる
きっかけとなったのは
宿泊していたホテルのロビで
偶然に見掛けた
テレビ映像でした。
≫作曲家、和賀英良さんが
フルト奏者の田所佐知子さんと
婚約していることが
発表されました。
≫彼が見ていたのは
和賀英良と田所文科大臣の娘
佐知子の婚約を伝える
ワイドショです。
三木にとって
テレビに映っていたのは
年の歳月を経ても
決して忘れることのできない
顔だったのです。
その後、ホテル付近で
を購入して確信した三木は
当日の午後時から
和賀が東京駅で行われる
ハロウィンイベントに
出席することを知り
東京駅に向かいます。
三木らしき中年男性が
和賀に声を掛けたことは
その場に居合わせた女性数名が
目撃していました。
イベント会場で
三木の姿を発見した和賀は
さぞや驚き
動揺したことでしょう。
何しろ年ぶりの
再会ですから。
三木はそれに先立って
を購入した直後
和賀の所属事務所を調べ
電話をかけていました。
≫事務所に連絡があったわ
三木って男の人。
昔の知り合いだって言うから
一応連絡先を聞いておいたけど。
≫その電話の内容は
和賀に伝えられ
和賀は三木の連絡先を
知ることになった
と考えられます。
≫和賀はガイシャの連絡先を
手に入れていた。
≫そして、和賀は
このまま三木を放っておいては
自分の正体を
バラされかねないと感じ
事件当日
公衆電話から
折り返しの連絡を入れた。
≫自分の正体。
≫和賀には
決して他人には
知られてはならない過去が
あります。
唯一、そのことを詳しく知る
人物が
三木だったのです。
和賀は口止めをするために
秘密裏に
三木を自宅に呼び出した。
≫いいかいね。
俺はあんとき
おやじさ
んに約束したけん。
必ずおまえのことは
責任を持つけんて。
おまえが鈴村の家を飛び出して
行方が分からんことに
なっちょったとき
おまえのおやじに
合わせる顔がないと思ったがね。
だけん、おまえがどげに言おうと
どげしてでも、親父に
会わせてやりたいけんね。
立派になられた、その姿を
見せて
やってごしない。
この年間
おまえのおやじが
俺に送ってきた手紙だけんね。
どの手紙にも
贖罪の気持ちの他に
ただただ、おまえのことが
気にかかあ。
心残りはそうだけだけんと
書いてああがね。
有名な作曲家になった
おまえの姿を見たら
おやじさんは
どげに安心するか。
≫僕は
和賀英良です。
会う気はありません。
≫ええか
ね、秀夫
どうだけ成功しよっても
≫人の話し合いは決裂した。
三木を説得することが
不可能だと
悟った
和賀は。
和賀はこのまま自分の正体を知る
三木という人物を
野放しにするわけには
いかないと考えた。
彼がもし
自分のことを誰かに話したら
これまでの自分の努力が
水の泡になる。
≫今どちらに。
≫今から
電車に乗るところだけん。
≫三木さん、もう一度
渋谷で会いましょう。
≫和賀は三木に
渋谷でもう一度会いましょうと
待ち合わせ場所を告げた。
そして人は
渋谷の裏手で落ち合い
和賀は例の現場で
犯行におよんだ。
≫亀嵩は相変わらずだがね。
何も変わっちょらんけんね。
どげしたん
秀夫。
秀夫。
何すんだ。
秀夫。
≫うわあ。
≫自分の過去を
振り払うかのように
その亡霊を退治するかのように
和賀は夢中でなぐり
遺体を身元不明の状態にした。
そして、遺体の所持品を抱え
ハロウィンの人並みに紛れて
現場の近くにある、愛人
成瀬梨絵子の自宅へと向かった。
あの騒ぎの中では、多少
不審な行動があったとしても
誰も覚えちゃいません。
≫どうしたの。
≫駅での聞き込みや
防犯カメラでも確認されなかった
これが和賀の行動の全容であると
思われます。
三木の荷物等は
和賀の家から
出てくるものと思います。
しかし和賀は

つ失策を犯しました。
例のシャツを置き忘れたのです。
その処分にきゅうした梨絵子は
シャツを切り刻んで
列車の窓から捨てるという
やや不可解な行動をとり
われわれがその一部を発見すると
いう次第になりました。
文科大臣の娘と
婚約していた和賀は
梨絵子との関係を
ひた隠しにしていた。
梨絵子はすべてを知った上で
和賀の犯行に手を貸し
自分が尾行されている
ということに気づいて
死を選びました。
梨絵子は、和賀の子を
宿していました。
心中察するに
余りあるものがあります。
≫行動は分かった。
核心部分を報告してくれ。
和賀英良が殺人を犯してまで
隠したかった過去とは。
≫和賀英良は
和賀英良ではありません。
現在の和賀英良は、ある人物が
成り済ましたものであります。
≫成り済ます。
≫和賀英良の生い立ちから
説明いたします。
和賀英良こと本名、本浦秀夫は
広島県の呉市に生まれました。
父、千代吉は地元で
造船業を営む男であり
その次男、秀夫は
年月日に
生まれました。
地元での聞き込みによりますと
本浦秀夫には子どものころから
並々ならぬピアノの才能が
あったそ
うです。
秀夫は、裕福とは言えないまでも
幸せな家庭に育ったといえま
す。
兄、誠也が
あの凄惨な事件を起こすまでは。
≫ちょっ
ちょっと待ってください。
広島県の
本浦誠也。
≫そう、和賀英良の正体
本浦秀夫は
かつて日本中を震撼させた
未成年幼女連続殺害事件の犯人
本浦誠也の
弟だったのです。

その悲劇は起こりました。
当時歳であった少年が
連続して人の幼い女の子を
殺害するというこの事件は
皆さんの記憶にも
強く残っていることでしょう。
自らが目撃者となった
本浦秀夫も、また
とてつもないショックを
受けたといえます。
日本中を震撼させた
未曽有の少年犯罪。
しかし誠也は物静かな少年であり
それまでに凶暴性を
発揮したことはなく動機は不明。
ご承知のとおりその解明を待たず
誠也は少年院で
自殺を遂げました。
この事件により、本浦秀夫は
本浦秀夫ではなくなり
凶悪犯罪者の弟として
生きることを
余儀なくされたのです。
それは本浦秀夫だけでなく
千代吉と雅子も
同じでした。
世間の怒りの矛先は
その家族へと
向けられた。
≫責任取れや、人殺し。
何、のんきに生きとるんじゃ。
≫マスコミも
本浦誠也とその家族の
プライベトを暴き
世論をあおった。
その責任を問われたのは
残された家族や
誠也の突然の犯行は
理解不能なものでありました。
彼らはまさに生き地獄を
過ごすこととなるのです。
そんな中でも、父、千代吉は
必死に
仕事を続けようとしましたが
当然
彼の造船所の働き手は去り
注文もこず
苦しい経営を
強いられるようになりました。
そんな日々の中
母、雅子が心労で倒れ
ほどなく息を引き取った。
幼くして、この世の不幸を
一身に背負ったかのような
秀夫でありますが
運命はさらに
秀夫をムチ打ちます。
≫お父さん。
≫地元の青年から嫌がらせを
受けた父、千代吉は。
≫このやろう。
≫オラ、オラ。
われは、人殺しの弟なんじゃい。
≫千代吉と秀夫は
お遍路の形をとり
しばらくの間、四国を放浪。
そして中国地方へと
進んでいった。
それは
とてもつらい日々だった。
秀夫は自分の不幸を
呪ったことでしょう。
なぜ自分は
こんな時間を
過ごさなければならないのか。
いつまでこんな日々が続くのか。
あるいは
怒りの矛先を父、千代吉に
向けたかもしれません。
自分勝手に息子を連れ回す
身勝手な父親であると。
≫行くぞ。
≫もう嫌じゃ。
どうして
どうして、こんなことになるん。
お父さんのせいじゃ。
お父さんのせいじゃ。
≫ほら、行くぞ。
行くぞ。
≫そんな悲惨な旅は
秀夫が高熱を発したことで
終止符を打つことになります。
≫どげんしたかね。
≫やがて島根県、亀嵩の
神社で
三木謙一に見つけられ
保護されることとなります。
三木は善意の人であり
秀夫を施設内の医務室で看病し
千代吉から事情を聴いて
自ら出頭するよう
じゅんじゅんと説得しました。
≫分かりました。
≫そうが、あんたのためでもあり
息子さんのためでもあきんね。
あとのことは任せちょいて。
私を信じてごしない。
≫お父さん。
お父さん。
お父さん。
お父さん。
≫こうして秀夫は
三木に一時的に引き取られ
彼の尽力によって
和歌山県の鈴村家の
養子となります。
子どもができなかった鈴村夫妻は
すべての事情を知った上で
秀夫を養子に迎え入れましたが
年後に
夫妻に諦めていた実子が
誕生したことで
関係性が変わります。
秀夫はそういう空気を
敏感に察する
感受性の強い子だったのです。
さらに不幸なことに、そのころ
秀夫が凶悪犯罪者の弟である
といううわさが
地元で広まり
秀夫は
家出をすることになります。
そのときの
秀夫少年の気持ちを思うと。
心を痛めずには
いられません。
自分はどこへ行っても
不幸に苦しめられる。
これこそが
自分の宿命ではないか。
そう考えたとしても
不思議ではありません。
しかし
ここから
秀夫少年の運命は
希望の兆しを見せていきます。
自由を求めてさまよった
秀夫少年
は軽井沢で
和賀康介という
ピアニストと出会った。
≫そこで和賀につながるのか。
≫これは私の推測ですが
人が出会ったのは単なる
偶然ではないと考えます。
おそらく、かねてから康介の
演奏にみせられていた秀夫は
自らの意思で
帰国した和賀の家を訪ねた。
宿命にあらがって
自らの手で
運命を切り開こうとした。
≫テンポ落とさない。
≫和賀康介には、和賀英良という
一人息子がいたのですが
すでに死亡していました。
≫死亡。どういうことだ。
≫おそらく転落死などの
事故によるものだと思われます。
しかし、すでに
世間との接触を遮断し
精神を病んでいたと思われる
和賀康介は
それを役所に届けるでもなく
英良少年を庭に埋め
ただただ、そのまま
レクイエムを
弾き続けていたのです。
≫それは事実なのか。
≫その情報を受け
和賀家の庭を掘ったところ
和賀の自宅であった小屋の庭から
本物の英良の遺骨が
発見されました。
≫補足いたしますと
発見された本物の和賀英良の
パス
ポト写真は
まったくの別人でした。
本浦秀夫の中学時代の
生徒手帳も見つかりました。
今西さん。
≫つまり、和賀家へと
たどり着いた秀夫少年は
失われた実子の生まれ変わりでも
あったかのように
和賀康介に受け入れられ
その指導で才能を開花させた。
本浦秀夫は
和賀英良になったのです。

和賀康介は死亡。

豪雨による被害で
鈴村一家も死亡。
≫和賀英良の素性を知る者は
三木謙一
人になったということか。
≫人生をもがき続けた結果
秀夫少年は
過去を捨てることに成功し
作曲家の道を歩むことができた。
そして、彼の創作の源と
なってい
るのは
父、千代吉との
放浪の旅だったとは
考えられないでしょうか。
彼は家族の罪を背負って
作曲家の頂点を目指した。
それは彼にとって
宿命という見えない鎖を
断ち切る作業でもあった。
音楽を通して
自分が生きてきた証しを
この世に
打ち立てること。
その栄光を
この世のどこかにいる
もう会うことのない
父に、ささげること。
そのために彼は
どんな努力も惜しまなかった。
本浦秀夫は
和賀英良になることによって
栄光をつかみかけましたが
宿命の鎖を断ち切ることはできず
父親に会わせたいと強く願った
三木謙一を殺害しました。
≫本浦千代吉は生きているのか。
≫本浦千代吉は、現在
刑期を終え
老人養護施設で暮らしています。
あなたに
確認したいことがあります。
この人物に
見覚えはありませんか。
和賀英良と名乗っている
この人物ですが
あなたの息子さん
本浦秀夫さんである
可能性があります。
どこかに
面影がありませんか。
≫お父さん。
お父さん。
≫知りませんけえ。
わしは
こがな人は
知りません。
≫千代吉もまた
息子に会いたいという気持ちを
必死に押さえつけていた。
自分が親だと認めることが
息子のためにならないと
悟ったのでしょう。
凶悪殺人犯の家族という
暗い過去を背負った親子は
皮肉にも
互いに距離を置き続けるという
意思において
心が通じ合っていたのです。
和賀は新作に
宿命という
タイト
ルをつけました。
人は今
音楽の中で
会っているのです。
≫私は芸術の分野に
精通している男ではありませんが
本日、和賀君の演奏を
聴いておりまして
何か血のたぎるような
魂の奥深くを揺さぶられるような
今までに味わったことのない
感動を覚え
こみ上げる涙を
抑えることができませんでした。
私は
彼が
自分の息子になることを
心から誇りに思います。
では皆さん
ご唱和お願いします。
乾杯。
≫乾杯。
≫乾杯。
≫秀夫。

 

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